モビルスーツ?
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後ろから轟音が鳴り響く。
そして轟音に重なる鳴き声。
鳴いてるのは頭だけ出したエヴァンゲリオン女だ。さっきからぎゃーこらと鳴き続けている。ああ、耳触りな.....。
「ギャハハはァ!おらおらおらぁああああ!!さっきまでの威勢はどうしたんだクソガキィ!女みてェな顔して怖くて立ませぇーんってかぁ?!ギャハハはは!!」
「うるさいですねさっきからペラペラと!喋る度に変顔晒すモビルスーツ老婆に言われたくありません!」
「ッ!??てンメェェエエエエエ!ブッ潰す!ブッ潰してやる!!!」
「やかましい!家に帰ってアヘ顏でも晒してなさい!!」
「クソッタレがァアアアアア!!」
「ああもう...まったく....なんでこんな事になったんでしょうか......」
ああそうだ。なんでこんな事になったのか...。
あれは確か、天草式の教会で久しぶりに昼寝をしていた時に、突然五和が慌てた顔で自分を起こしに来たのだ。
その日は1日中寝て過ごす予定だったから、用件だけ聞いて次の日に済ませようとしたのだが、五和があまりにも大変だ大変だと騒ぎ立てるものだからなんだと聞くと、五和はとんでもない爆弾を起爆させた。
─────「陰陽屋の魔術師です!アイテム?の復活がどうとか────」
────『アイテム』の復活────
そう聞いた途端、自分の中の色々な人格が異常なまでの統一感を見せた。
『速攻で見つけてぶっ殺そう』
まあ、そのまま五和をどけてその陰陽屋の所に行ったのだが、そこからがまた面倒だった。
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「よう、しっきー。久しぶりだな....おっと、そんなに睨まないでくれ....」
「....やはり貴方でしたか、土御門」
「....ふむ?これが並列多元人格か....とんでもないな」
「そんな事はどうでもいいです。『アイテム』が復活したというのは本当ですか?」
「ああ、本当だ。ヤツら、元の構成員に加えて、新しい能力者と『
「.......
「識城、『
「......えーっと?ピンクのジャージの女ですよね?」
「無関心主義も困ったものだな......。まあ、そうだ」
「あの女が何か?」
「あいつを研究してた暗部のヤツらが、とんでもないモノを作り上げた。正直言って、正気の沙汰じゃあない」
「前置きが長いですね...何なんですか?そのとんでもないモノというのは」
「麦野沈利のクローンと、その脳を利用した強大な使い棄て砲台だ.....」
「........はい?」
「麦野沈利の能力『
「...筈だった...?どういうことです?」
「麦野沈利のクローンを作るところまでは上手くいった。しかし、生まれてきたクローンは、オリジナルの三割の出力にも満たない、劣化コピーだった....その後は.....わかるか?」
「劣化コピーをさらに量産。脳に機械でも埋めて知識や位置情報の共有化。一人一人で隠密行動をする陽動用の
「御名答だ」
「........で?ワタシにどうしろと?」
「『アイテム』を潰しに行くんだろう?ついでに『
「......何故、ワタシが────」
「頼む」
「...土御門?」
「頼む。俺じゃあ何もできない。あの計画は、上のヤツらが保護していやがるんだ....俺は....俺は、舞夏を守らないといけない....ッ」
「上から、圧力が....?」
「滞空回線だ!ヤツら、あれで舞夏を監視してる...見逃せという命令...実験場所...どれを取っても俺達の抹消を図ってやがるんだ...!!」
「...貴方はどうするんです?」
「俺は....舞夏を守る」
「殺されますよ?」
「それでもいい。舞夏を守るためなら、たとえ自分ごと学園都市を爆破したっていい」
「...ほう........わかりました。その頼み、引き受けましょう」
「! 識城!」
「『Salver641(愛という名の覚悟を持つ者にこそ真の救いの手を)』....ワタシは、死をも担う愛を最も尊びます。さあ、立ってください。早速、学園都市まで案内してもらいますよ。なんならタキシードでも着ますか?」
「...は、はは....むさい男じゃなくて、しっきーみたいな可愛い男の娘だったら、エスコートも捗るんだがな」
「褒めても武器しか出ませんよ。さあ、笑いましょう!はっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
「あ、あはは....はは...はっはっははっはっはっはっは!!!」
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そのまま無事学園都市に着き、土御門と別れて、手始めに『アイテム』を探していたのだが......
「それが....」
「あ"ぁ!?どこ行きやがったあのクソガキ!出てきやがれェ!!」
「なんでこんな事に....」
適当に歩き回っていると、とんでもない騒音と爆音が聞こえた。音のする方へ行ってみると、第3位がエヴァンゲリオンにやられていた。適当に周りのビーダマンを肉塊にして怯ませ、その隙に第3位を逃したのだが、面倒な事に、相手は演算を乱す特殊な音波装置を持っているようだ。
今は音源から離れたことで、その影響を受ける事はないが、離れても長時間後遺症があるようで、未だに身体がだるい。演算にも少しの乱れがある。『金属操作』であのエヴァンゲリオン婆をセルフ串刺しの刑にしたいのだが、この痺れた頭では腕一本切り落とすのも難しい。かと言って、このまま痺れが消えるまで逃げ切る自信もない。
「....さて、どうしたものですかね、この状況」
「見つけたぜェクソガキィイイ!!よくも邪魔してくれやがったなァアアア!!?!?」
マズイ。この状況だというのに笑ってしまいそうだ。今日一番....否、今世紀最大最強の変顔をして叫んでいる中途半端にメイクの落ちたエヴァンゲリオン婆.....。
「...ぐふっ......」
「あ"?もう息切れかぁ?情けねーなぁ、お・じょ・う・ちゃあああああああん!!!?ぎゃはははは!!!!」
だ、だめだ....やめろ、舌を出すな!口角を上げるな!白目をむくな!!
「...ぐ、ぎひ....ひゃは...ははは...」
「...あ?」
「ナチュラルに変顔をするな!....あっ」
「.........」
「..........」
「死ねェェェエエエエエエエエ!!!!!」
「やばッ.....ガァッ...!!」
巨大なアームで壁に叩きつけられる。全身の骨という骨が軋みを上げる。あの不良シスターの時とは桁違いの衝撃だ。
どうする?魔術を使うか?魔術なら演算を乱されていても関係ないが、反動で壊れた身体はどうする?
「...考えてるヒマは....っ....ありませんね.....」
「ナニぶつぶつ言ってんだ?このテレスティーナ様を倒す策でも立ててんのか?」
「この...状況でも....その変顔の破壊力は....ふふ.....変わりませんね」
魔術発動─────!
「何?!精神感応か!?なめた真似しやがって!!」
「────殺せ───!!」
その一言で、自分の具現させた全ての『自分』がエヴァンゲリオン婆に一斉に襲いかかり、その身体を切り刻む。
「なッ!クソッ!なんだこいつら...!?や、やめ...グァアアアアアア?!??!」
───────
「...ふぅ...」
10数秒で、エヴァンゲリオン婆はただの破片と混ざった異物となった。処理は警備員に任せよう。あとは、冥土帰しの病院に辿り着くまで身体が持つかだ。
頑張ろう。
『愛』を持つ者の頼みを叶えるために。
『アイテム』を潰すために。
今回、少ししょーもない所が多かったですかね?心配です。
次回、色々します。