背後から飛んでくるレーザー。
当たれば融解して即死。
が、それを見ずに躱し、『金属操作』で作り上げた大鎌をブーメランのように投げ放つ。
「戸惑う心を切り捨てる技術。中学三年のガキが持ってるもんじゃねえよ、それは」
しかしその大鎌は、リーダーと思しき女が発生させた薄緑の壁に阻まれ消失する。あれが『
「チ」
思った以上に面倒だ。実体武器を無効化されたらこっちはほぼ手詰まりなのだが...いや、溶かす効果があるあの壁を抜ければこっちのもの.....いや、それが出来てないから面倒なんだが。.....密度を変えるか。
周りにあるガラクタから金属だけを集め極限まで圧縮して、先程投げた物と同じ形の鎌を作る。そして今度はその鎌を超高速で射出する為の射出機を作り、それに鎌をセットする。この作業に費やした時間は.....何秒かな、そんなの数える暇は無いか。
「まあ、というわけで第二射だ、今度こそ死んでくれよ」
放たれた鎌は大きく唸りを上げて『第4位』に向けて飛来する。しかし、これすらも薄緑の壁に阻まれ消失する。
「....手前ェの能力は『原点越え』とかいう能力だった気がするんだが?確か『物の特性や役割を自由に強化出来る』とかいうチンケな能力だった気が.....。そこんとこどうなんだい?」
俺が『第4位』の
「いえ、情報には『原点越え』って超書いてあります。顔も一致してますし」
「結局、どちらにしろ殺した方が良いって訳よ」
「北北西から信号が来てる」
いつの間にか、『第4位』の後ろには、三人の女が立っていた。これが暗部組織『アイテム』か...。面倒だ。
「まァいい。全員死ね」
もう一度『金属操作』で作り上げた大鎌を投げる。
すると前に出る女が一人。必要も無いのに態々防御を買って出るところを見ると、あれが『
その顔には『超余裕』といった───慢心が張り付いていた。まあ、能力で固められた窒素は基本物理攻無効とかいうトンデモ防護服なのだ。
「超甘いですよ。そんなもので───」
が、その防御がどれだけ強いかなど関係ない。
「───!?!?ッがァァァアア!?!?」
『当たれば切れる』のが『原点越え』によって強化された刃物なのだから────
「な?!絹旗ァ!お前は一旦退け!滝壺!体晶だ!!」
先頭の『原子崩し』は大きな声で指示を出し、それに応えるように滝壺と呼ばれたピンクのジャージ女がポケットから小さな筒を取り出す。確か名前は『体晶』...摂取することで服用した能力者のAIM拡散力場を暴走させ、強化する悪趣味な薬物。今までの情報集めで確認済みだ。
そして、それを必要とする能力者は滝壺理后であることも確認済み。
「アホか、そんなあからさまなドーピングなんざさせる訳ねェだろォが!」
相手のパワーアップを黙って見ている様な良心など俺は持ち合わせていない。『金属操作』で今度はボウガンを作り出し、滝壺の手元に向けて発射する。
「───ッ!」
放った矢は見事命中し、滝壺が取り出した小さな筒は粉々に砕け散る。
「オイオイ!余所見してんなよ三下共ォ!!」
その隙に識城は目の前の『アイテム』を串刺しにするべく『原点越え』で強化した射出機を無数に作り上げ、戸惑い無く凶矢を発射する。
威力も速度も強化された、必殺の攻撃。
しかしそれはまた、薄緑の壁に阻まれ消滅した。
「あァ...Damn it...」
「諦めなよ。結局、アンタはここで死ぬ運命な訳よ」
壁が消えたと同時に、『第4位』の陰から金髪の女がヒョイ、と飛び出してくる。そしてスカートから明らかに容量を無視した携行ミサイルを取り出し投げる。アレがフレンダ=セイヴェルンとやらか。便利な能力だな。後で『奪おう』。
「でもその前に...」
携行ミサイルを『金属操作』で操り、おうむ返しにする。
「は?嘘でしょ───!?!?」
「残念無念また来週」
─────某所、とある廃ビル
誰もいない筈の廃ビルに、 爆音が鳴り響く。続いて怒声と悲鳴。これは学園都市の闇に潜む、ワルモノ達の断末魔──
仮面ライダーの映画は初回上映合わせて三回観に行きました。かっこいいですよね、仮面ライダー。