「間宮識城に学園都市統括理事長から通知です。『間宮識城、神裂火織は放置し、ローラ・スチュアートのみを捕縛し帰還せよ』」
最後通知が無機質な声で呼びかけてくる。
さて、神裂をほっぽいとくのはまあ普通として......ローラを連れて帰れとは中々面倒な注文をしてきたな。
神裂との戦闘で動き過ぎたのか、より一層ギリギリと痛む脳の悲鳴を無視してローラを探す。
「...お、見つけた。やっぱこんだけ髪が長けりゃ見つけるのも簡単だな」
適当に歩くと、ぐったりと地面に横たわるローラを発見した。
警戒しつつも早足で近付く。
「.....う、....んっ.....ぅ......」
「.....マジか」
生きてやがる。
まず、あの一撃をモロに喰らって五体が無事ってだけで驚きだってのに、そこから更に生きてるってのはマジで驚きを通り越して驚嘆、いや壊滅的ショック?まあどうでもいいがとにかく驚きだ。
そんな事を考えながらローラの顔面を鷲掴み、念のため鉄の手袋をしてローラを引きずる。
そして、あと数メートルで最後通知の所まで行くというところで『横槍』が入った。
「........手加減はしてなかったけど、ステイルより早めに起きるなんて、流石は毎朝早起きして洗濯物を干しているだけはあるな」
「.......間宮さん.....」
「何だよ五和。お前寝ても起きてもそれしか言ってねえぞ。なんかそういう呪いでもかかってんの?あれか?お前ハム太郎なの?"〜なのだ"が口癖のキュートなヒマワリの種大好きなユアフレンドなの?」
「.....本当に、私たちを裏切ったんですね」
........うん?
なんでだ、話が噛み合わん。
いや、めんどくさい時はそういう風にする事もあるけど、向こう側から話を滅茶苦茶にして来るってのはなんだか新鮮だな。しかも五和にされるって素直に驚きだわ。
「裏切った?裏切ったも何も、俺は只単に友の為に学園都市戻ってちょこーっと圧力かけてたら今度はナント南斗の難破船イギリスの魔術師が入り込んでてなんか色々あってこんな格好でここに来る感じの雰囲気になって我が最愛の親友にしばしの別れを告げここまでやって来たらドヤ顔と共にお前らが出てきた所存にございます!っはぁ!!スッゲー!このクソ長い説明言えたぜ俺!!あ、今は私だったか」
「.........」
「オイオイ何、まだなんかあるんかいな。説明はしたで?私ァ別に裏切っとらんし、単に五和。あんたらが私の敵になったから、私はお前らを叩きのめしたんや。せやからどっちかっちゅーと裏切られたんは私の方やな」
「....私は」
あ、これ多分長いやつだ。
「私は、間宮さんが科学の世界に付き、私達魔術師を皆殺しにすると伝えられました」
「いや、何その嘘情報のテンプレみたいなの。それで騙されたお前もそうだけど、それ考えた奴ちょっと抜けてんじゃないの?」
「............」
だ、黙りこくりやがった.......!!
めんどくせえ......!!
「まあいいや、とにかく私はお前らを殺しに行くとか多分しないから。あ、そっちが喧嘩売ってきた時は別だけどね。とにかく私帰るわ。この城床の穴から塩と硫黄混ぜたみたいな臭いして気分悪いし何より早く着替えたいから」
適当に城の悪口を言って五和の横を通り過ぎる。
そのまま最後通知にローラを引き渡し、学園都市に直行......と行きたかったのだが.........。
「はい、これロー────は?」
どうやら、どこぞの資本主義者は、そんなに上手く事を運ばせてくれないらしい。
ローラの髪の毛が光って、爆発した。
いや、何を言ってるのかわからんと思うが、俺にも正直ローラが何を考えているのかわからんかった。
とにかく、ローラを引き渡そうとしたらローラの髪の毛が光って、大爆発を起こした。
ローラの髪の毛が。
当然対応出来る訳がなく、後ろに下がろうとした体勢のまま俺は吹っ飛び、ごろごろと転がった後壁にぶつかり停止した。
身体中が痛い。
しかし、だがしかし。
そんな中出てきた言葉は─────。
「髪の毛爆発とか頭おかしいんじゃねえの」
ただそれだけだった。
今回は『ド派手に回れ』と同じくかなり雑でした。
少し鉤括弧に名前を付けずに書いてみてます。
これについて異論が出たら戻します。