忘れちまったよ、自重なんて言葉・・・・・
「「・・・・・・・・」」
うん。非常に気まずい。何をトチ狂ったのか爆弾発言をしてしまったし、こいつらのことが雪乃はどうやら見えているらしいし、その面前の前で発言したことに関しても相当怒っている・・・・気がする。
『これが修羅場というモノなのか?』
『・・・・違うと思うのだが・・・』
『よいよい!我らを楽しませよ!』
『キュラララ!!』
『ゴオアア・・・』
そんな中でも割と自由にやってる・・・・というか約2体ほど愉悦に浸っている奴がいるのが気に食わん。オイコラ。
「先生」
「あ、ハイ」
ようやく口を開きだした雪乃だが、その表情は見えない。
「いい?物事には順序とか時間とか場所とかそういうものがあるの。わかるでしょ?今回のはそういう物全部考えてない無計画なの。こういうのはもっといい雰囲気のあるレストランとか夜景の見える公園とかで二人だけの時に言うのモノなの。わかる?」
「あ・・・・うん。女の子がそういうのに憧れてるのはわかる」
「ならそうしようとする努力は大切なの。わかる?大体いつもの喧嘩の延長線での出来事なのにこういうことなんで言うのよ。普通言わないわよ、それくらい」
言っていることは理解できるし俺もそう思う・・・・・けど雪乃が何を言いたいのか全くわからん。
『龍の主よ、要約するとすごく嬉しいが殴り飛ばした反面素直に返事が返せんのだ』
『なるほど・・・・これが話に聞くツンデレというやつか』
「ちょっ!?!?!?ち・・違うわよ!!そういうのじゃなくてこういう大切なことはもっと!!」
『ゴア』
「余計なこと言わなくていいの!!先生違うからね!!?そんなこと考えてないからね!?ちょっと憧れてただけだから!!!そういうのじゃないからァああああ!!!!」
自爆してるのは気のせいじゃないはず。静かそうな龍の言っていたことは本人のためにあえて口には出さないでおこう。
『キュルア』
「黙りなさい焼き鳥!!焦がすわよ!!」
『キュルア(;゚Д゚)!?!?!』
お前も顔文字使う変わり者かよ!?しかもなんで鳥なのにOTZのポーズしてるんだよ!?
逆にすごいわ!!?
「まぁ・・・・なんだ。取り敢えずいつもの雪乃に戻ったみたいで安心した。うん」
「あう!?人の顔見るな!!馬鹿!!」
「ごフッ?!」
『『『『『おおっ(キュル)(ゴゴ)??』』』』』
あのー雪乃さん?人の胸板に顔を埋めるのは今の場合逆効果じゃないでしょうか?
さっきより余計に耳が赤くなってるし、柔らかい二つのナニかが当たってるし。もごもごなんか言ってるけど普通にくすぐったいし。ギャラリー共興味深そうにこっち見てるし。
「・・・・責任・・・・とってもらうわよ・・・・馬鹿先生・・・・・・・」
その言葉だけは、やけにハッキリ聞こえたのだった。
ひとつだけ思う。人間のギャラリーがいなくて本当に良かったと思う。いたら多分いろいろ終わってた気がする。
『究極超絶神ゼンアクで直接攻撃ダァアア!!!』
数日が経過した。
相変わらず話題沸騰中の奴はチャレンジャーを引き潰すように倒している。トラウマを植えつけられているデュエリストは今も増えているようだ。
「・・・・・・・」
それを食いつくように見ているのはトラウマを乗り越えた雪乃である。
奴の試合を録画したものを何度も見て研究に研究を重ねている。今もデッキを目の前に広げて対策を練っており何度もカードの入れ替えを行なっていた。
デッキも前の形に戻し、自分らしい戦いに徹するようだ。先行LOとかやっぱりダメだと思う。
「やっぱり難しいわね・・・・二体が並ぶのが同一ターンに起こるのが何よりの問題点、妨害札は用意できるけどその為にはまず厄介なあの魔法カードをどうにかしないといけない。最低でも必要なカードは3枚・・・けどほかに何か効果があるとしたら・・・」
こちらの世界、カードの量が膨大ですべてのカード効果を理解しているものは少ない。さらに全て正確にカード効果が記載されている書物やHPなどもない。なのでこういう方法でしか効果の確認ができない。さらに隠された効果とか言われるとどうしようもない。
それに追い風のごとく皆攻撃力にばかり目をやるので効果に興味などほぼ皆無なのだ。だからこの世界の人間のカード知識が少ない。とても残念だ。
「先生、もし何か知っていることがあったら教えて欲しいのだけどいいかしら?」
「知ってることって言ってもなぁ・・・こっちのは種族『ゴッド』で属性は水・闇。種族『ゴッド』が場を離れるときに代わりに手札に戻す効果が一つ、ゴッドリンク時に相手モンスターを破壊する効果がある。こっちのは種族『ゴッド』で属性は光・地、もしくは光・風だ。こっちはすまん。わからんなぁ」
「十分よ。ありがとう」
そうしてデッキ改良に戻る雪乃。本人の強い希望もあり、俺がアドバイスすることはない。
曰く『リベンジは自分の手でしたい』だそうだ。知識・知恵は借りてもデッキに関わることは一切聞かないとのこと。
そして・・・・クリーチャー達のことも今は聞かないそうだ。
『私一件が片付いてから、落ち着いて話がしたいの』
『俺は別にいいけど、お前それでいいのか?』
『えぇ、だって先生にも見えていて憑いていんでしょ?なら安心だもの』
こんちゃろう。満面の笑みを浮かべながら言いやがって、何にも返せないじゃねぇかよ。
ボルシャック達も頭をポリポリ掻いて顔を逸らしてやがったし。
「ユキノンゆきのん!そろそろご飯だよ!!兄ちゃんも座椅子から戻ってはよ来て手伝ってクリー」
「いや・・・座椅子になった覚えはないぞ・・・」
「いいじゃない別に?世間の野郎が見たら羨ましすぎてショック死しちゃうんじゃないかしら?まぁ先生にだけある特権なのだけどね」
「あーはいはい。取り敢えずどけて、動けんから」
「んにゃろうナチュラルにイチャつくスキルまで身につけやがった(`ヘ´) 」
あとはい。今現在絶賛雪乃の背凭れ付きの椅子と化してましたはい。
ロリコン・・・・・・・でもいいやもう。諦めよう。
「ロマノフで直接攻撃よ」
「・・・・・何もない。私の負け」
「うひゃーヽ(´▽`)/雪ノッチ前より強くなってね?というか兄ちゃんっぽい引き厨元気でチュウやってて寧ろ笑うわwww」
「言われてみればそうね、もしかして先生に抱いてもらったから先生の何かが着いたのかしらね」
「っ!?!??!《゚Д゚》もしかして子「おーい、俺まだ一線は超えてないからなー。抱きしめはしたけど」ちっ!18禁展開に持ち込んでやるつもりだったのに」
「・・・・・側室枠はあいてる?」
「無いわ。側室は作らないの」
「・・・・・NTR?」
頼むから君たち少し自重してくれない?
少しくらいイチャこらしたっていいじゃない!!