DMPの遊戯王アークファイブ生活   作:月光皇帝

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超BBP四箱買います

八重子ちゃん天門四つ集めるんじゃァ!!


第41話 進む物語

『進む』

それは前に向かうこと。

視線に広がる先へ、自分の足で進むこと。

物語が動き出し、チャートが次に進むこと。

デュエルのターンを重ね、決着に近づいていくこと。

その意味合いは様々だが、昨晩俺たちは今の事件の首謀者の認識とその目的を知った。

勿論それが全てではないだろう。きっと裏でそれを操るもの、利用しようと模索している者。

同じ意志を持ち暗躍しているもの多々いるだろう。

しかし、その一つを確かに手に入れたのだ。

それが俺の物語を一歩前に進ませたのだろう。もしくはイズモが進めたのかもしれない。

 

 

『新リミッドレギュレーション制定』

[禁止]

・セブンス・タワー

・爆進イントゥ・ザ・ワイルド

・母なる大地

・種族に『アウトレイジ』をあるモンスター全て

[制限]

・名前に『フェアリー』と名のあるカード全て

 

 

・このりミッドレギュレーションはこのマイアミ市で開催されるすべての大会で執行される。これに反した場合使用者はデッキの没収とする。

・これはマイアミデュエル会議にて正式に決定したものである。

 

 

 

イズモがこちらを潰すためか、もしくは計画の一部なのか、少なくとも俺たち側からするとほぼ全てのデッキが被害を受けた。

アウトレイジ全て禁止って・・・アウトレイジをほとんど見てないのに禁止送りされたってことは十中八九オラクル、つまりイズモが関わっているだろう。

「せめてもの救いは私たちにその被害がなかったことかしら?」

「・・・・・(コクコク)」

「うちは被害甚大だよぉ・・(´;ω;`)」

「お前まだいいだろう?俺なんて持ってたデッキ二つ残して全部お釈迦だぞ畜生」

「でも先生?残った二つも大概よね?」

「・・・・寧ろそれを残してしまったことが敵最大の失敗だと思う」

「そう言えば何残ったの?ウチ知らんけど「  ̄- ̄」 ドレドレ・・・・・(*´°ω°)イイジャンソレノコッテルナラ!!」

「おバカ、これまで逝ったら泣き叫んでもいいわ」

唯一そのまま使えそうなデッキは二つ、一つは以前から愛用している『モルネク』、そしてもう一つは『黒戦慄』の二つだけ。ボルシャック曰く『なんとか守り抜いた』そうだ。その隣で珍しく不機嫌なベートーベンが空に向かって何かをしていたから間違いないだろう。

本当なら彼らそのものが使えなくなる状態にされるところだったという。

 

 

 

 

四人揃ってデッキの再調整をしたあと、久しぶりに街のショップ大会の様子を見に来た。

そしてやはりというべきだろう。大会参加者の八割が神『ゴッド・ノヴァ』もしくは『ゴッド』を使用していた。

大会を運営していた店員に話を聞くと最近『ゴッド』デッキがプロリーグで数々の記録を残した事、そして大量に入荷した『ゴッド』カード。

自らのデッキを手放して次々と購入していくデュエリスト達。それが続き今に至るという。

ゴッドデッキじゃない二割もその殆どはゴッドカードを購入できない、もしくは出来なかったデュエリストらしい。

そして彼らはほとんど一回戦で敗退していくという。一ターンで場に出る攻撃力4000オーバーのモンスター。使わない理由はなかったのだ。

「なんていうか・・・・ちょっと残念かな(・ω・`)」

「・・・・・・悲しい」

そして追いやられているのはゴッドの犠牲となった元エースや相棒、キーカードだったと思われるカードたち。現在はストレージの奥へ追いやられていた。

見れば見るほど大切に使われていたのが分かる、そしてゴッドの影響で手のひらを返すようにこうやって捨てられた、追いやられたのが伝わる。

実際にそう描かれているわけじゃないのに涙を流しているように見えるのはきっと気のせいじゃないだろう。

「このカード・・・・・」

ストレージの中に眠っていた一枚のカード。それは元居た世界でも俺が使っていたカードだった。ボロボロで、傷だらけだったけどとてもじゃないが使おうとは思わないだろう。

けど、それに俺はとても惹かれてしまった。

「先生?どうしたの・・・ってその子」

「ん?あぁこれか。買おうと思ったんだが、どうした?」

「いいえ、大したことじゃないの、ただ・・・懐かしくてね」

「懐かしい?」

「私がデュエルを始めたきっかけのカードなの。今はデュエルでは使ってないけど確かここに・・・あったわ」

見せてくれたのは同じようにボロボロだけど、大切にスリープに入れてあった一枚のカードだった。

「この子と出会ったから私はデュエルを始めたの。みんなには使えないって言われたけど私にとっては大切な一枚なのよ。きっとその子も同じように大切にされてたはずよ」

「どうしてそう思う?」

「だってそうでしょ?普通こんなになるまでこうしてあるわけないんだもの。最近までずっと大切に扱われてたのよきっと」

確かにその通りだ。もしかしたら違うかもしれないが、俺も今はそう思いたい。

「先生、もし良かったらその子を使ってデッキを作ってあげてくれない?」

「そうだな、丁度新しく一つデッキを作るつもりだったからちょうどいい。作ろうか」

 

 

 

―――――ありがとう・・・・・また・・・戦える・・・・

 

 

 

声が聞こえたのはきっと、気のせいじゃないはずだ。

 




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