DMPの遊戯王アークファイブ生活   作:月光皇帝

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デュエル?知らない子ですね。


第42話 神の侵攻

 

 

 

 

 

 

街は異様な光景だった。

突如として現れた巨大な建造物。LDSのビルを超え、雲の先まで伸びる巨大な白い塔。

そして街中に作られた『ゴッド・ノヴァ』たちの石棒を囲む用に白い衣装を身に纏う住民たちが、拡張器から流れる音楽と声に耳を傾けていた。

 

『皆さん。私たちは今、神が降臨する瞬間に居合わせようとしているのです。このデュエルモンスターズという枠を超えて、神々が私たちに慈愛で包むために』

 

『私たちを正しき道へ導くために。神々はその先駆としてデュエルを愛する方々へその御身の力を移したカードを与えてくださったのです。それが皆さんに伝わり、皆さんが神を信じた今、神々はこの街へ降り立ってくださったのです』

 

聞こえてくるのはあの日あったイズモの声、そして次の瞬間、俺たちの目の前で想像をはるかに超えた現象が起こった。

空に現れたのだ。雲を裂いて降りてくる『ゴッド』のクリーチャーの姿が。ソリッドビジョンではない。ここまで巨大なモンスターたちをこんなにも多く、簡単に映し出せるはずがない。間違いない。これは現実だ。

 

ついにイズモが本格的に動き出していた。『ゴッド』カードが街に広がっていたのはこの為だったのだ。

オカルトパワーとも言うのだろう。デュエルを通じて発揮されるデュエルエナジーを糧として神、いや、オラクル達は実体を持って現れたのだった。

その数は少なくとも100はいるだろう。突如として現れたモンスター達。だがそれに対して誰も驚く姿はなく、皆崇高な存在を見るように手を合わせ頭をたれていた。

 

目的はおそらく世界の支配、オラクルの楽園を作ることだろう。以前会った時に似たような事を言っていたし、背景ストーリーでのイズモも同じような目的だったはずだ。

 

『皆さんは選ばれたのです。神々の力を授かることを。神を崇め称える事で皆さんは人よりも高みへ登ることが出来るのです。信仰が神々の力を強く授かる為の器となり、皆さんはやがて人という概念から枠を超えて新たな生命へと進化を遂げるのです。『オラクル』という素晴らしい存在へ』

 

「そういうことかよっ・・・・!!!」

「に・・・兄ちゃん・・・うち怖くなってきたんだけど・・・・」

「・・・・・理解が・・・・できない・・・・」

 

このイズモの目的、それはオラクルの理想郷を作ること、そして下僕であるオラクルを生み出すことだ。その為にこの世界の人間を超獣(クリーチャー)へとすること。

 

『あいつ・・・なんてことを考えてやがる・・!!!そんなことしたら多くの人が・・!!』

『・・・・そろそろ真面目にやらぬといけんようだ。トモキ!奴の計画を阻止するぞ!!』

「当然だ!!」

「うおっ!?兄ちゃんどったの!?」

そうと決まれば行動あるのみだ。とりあえずこいつらは・・・連れて行こう。万が一のこともある。それにこいつらも相当な実力派だ。

最悪巻き込んでしまうが、知らないところで危険に遭うよりは何倍もマシだ。

「望佳、恵、雪乃、取り敢えずついてこい。下手に隠れてるよりは一緒にいるほうが安全だ」

「・・・やべぇこんな時ほど兄ちゃんが頼りになるのはねぇぜ!ついてくぜ兄ちゃん!」

「・・・・・ポ」

「言われなくても着いてくわ。それに私もあのオチビちゃんには借りがあるもの」

どうやら大人しく付いてきてくれるようだ。説得の必要はない。

シャングリラデッキを使う望佳の実力は語る必要はない。

シンクロアンデの恵も最近新たなデッキを組みその力は確認済みだ。事故らない限り神に負けることはないはずだ。

雪乃はロマノフ達の加護も含めて一番安全だ。デッキの動きもダッグ戦では一番相性がいい。それに・・・

 

『トモキ、なぜ彼らも連れて行く?邪魔には・・・・実力的にはならんと思うが・・・』

『人質として捕まる可能性を最小限に留めるためだ。そのくらい気づかぬか、馬鹿者め』

『ぐ・・・・お前に言われるとなんか腹立つな』

『主よ、心配するな。我らが必ずや主も、その友も守ろう』

『ンゴア』

『キュル!』

俺たちの相棒たちは気合充分。大丈夫だ。問題はない。

いざ、乗り込むべき場所はイズモがいるであろうあの巨大な塔の最上段。こういう場合は大抵そういうところにいるものだ。

 

『皆さん。その為に為すべきことがあるのです。それは我らの存在を善としないものたち、神を冒涜する愚者たちに神の愛を真実の愛を説くことなのです』

 

あ、この流れヤバイ。間違いなく来る。望佳も察したのかお互い顔を見合い、頷く。

「「恵!!雪乃!!走るぞ(よ)!!!」」

「「えっ?!」」

返事を聞く前に手を引き一気に走り出す。

 

『神を冒涜する悲しき者たち。その筆頭、まずはこの者たちに真実の神の姿を、神の愛を与えるのです。その為に彼らを”保護”してあげて欲しい』

 

ほぉら来た!!ご丁寧に顔写真と名前までしっかり空に映し出された巨大スクリーンにうつってらぁ!!

 

 

 

 

保護対象者

浅原智樹・浅原望佳・レイン恵・藤原雪乃

以上4名

 

 

 

 

 

「ちょっ!?なんもぐっ!?」

「しーっ!!声でバレる!!」

 

 

 

『「「「「「「「「「「「「「「「「「「「―――――」」」」」」」」」」」」」」」」」」」』

 

怖っ!!一斉にその辺にいた全員がこっち見たぞ!?めっちゃ声ぇ!ってか望佳テメェ!!

「お前声デカイ!!」

「ゴミン!!!ワザトジャナイ!!」

 

 

『彼らを無事に保護した方は神が直接、その方だけに与える溢れる愛を身に受けることができるでしょう。さぁ皆さん。悲しき愚者たちを救うために我らが信じる神のために行動を起こすのです!!』

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「全ては真実の愛の為に!崇高する我らが神のために」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

「怖っ!!」

「・・・・恐怖・・・!!!」

「いやぁああああ!!!!私こういうのダメなのォオオおおお!!!!」

「つべこべ言わず逃げるぞ!!捕まったら絶対にヤヴァイ!!下手したら人生詰むぞ!!」

 

 

 

こうして四人VS街という絶対絶望な鬼ごっこが幕を開けてしまった。

 




絶望しかない鬼ごっこスタート。
希望なんてなかったのである。

フラグが数多く存在した話でした。

リアルであったら泣くレベルだと思う。
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