DMPの遊戯王アークファイブ生活   作:月光皇帝

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三章 原作突入だけど原作とは程遠い
第52話 月日は流れで


 

 

イズモが起こした事件、そしてイズモの存在とイズモが呼び出したカードは全て、クリーチャー達の言ったとおり、目覚めた時には何もなかったかのように俺と同じくクリーチャーと繋がっていない全て人の記憶からも消え去っていた。

なぜ俺たちだけ記憶が残っているか聞くと『もし万が一何かあった場合対応して欲しい』との理由らしい。

 

 

すべての記憶が消えたといっても、親鬼真司がいたという事実は消えず、彼は人知れず引退し、どこか地方へ行ったという話になっていた。だからといって誰かの運命が変わるわけでもないし、目枠になるわけでもない。一人のデュエリストがいないだけだ。

 

 

俺たちの生活は愛も変わらずいつも通りだった。ひとつだけ変わったとすれば雪乃の恵からのアプローチがたまに過激になることくらいだ。慣れとは恐ろしいものでこちらも向こうも慣れてきて雪乃に関しては街中でも腕を組んで平然としてるくらいには慣れていた。

 

 

ただ年々二人の大人の色気が増してくるので理性と本能が争うこともしばしばある。

望佳に関しては俺たちのやり取りを見てケラケラ笑って楽しんでるし、この前『面白そうだから』と言ってネタデッキ片手にプロリーグに入っていった。

 

 

『私に勝とうなどとは・・・弁えよ人間!!』なんてどこぞの魔王みたいなキャラでプロリーグで勝ったり負けたりその時の気分で楽しんでるんだからすごいと思う。それが受けたのかまずまずの人気ぶりで『魔王ノゾカ』なんて呼ばれ方をしているそうだ。ちなみに一番人気なセリフは『ヴァ・・・ヴァカナァォァアア!!!!』だそうだ。訳がわからない。

 

 

俺たち以外の人たちはというと石島は今でもチャンプの席に座り続けている。並み居る挑戦者を力でねじ伏せるそのスタイルは人気が高い。

零児はとうとうプロリーグのトーナメントで優勝を果たし、自身の会社でも正式な社長の席へ腰を据えた。今までは仮の社長だったらしい。仮であの影響力とは恐れ入る。

 

 

勝鬨勇雄に関しては今までとあまり変わらない。ただ、時々家には帰るようになったらしい。遊矢と権現坂と一緒に街を歩いている姿をたまに見かける。最近は三人の中で誰が一番強いか決めるために100勝した奴が強いとルールを決めてデュエルをしているらしい。今のところ67勝で勇雄が一番らしい。

 

 

ウチの塾生に関しては特にいう事はない。強くなって、学校で青春を謳歌してデュエルする。最近はショップ大会やジュニアリーグでも結果を残してきており楽しくやっている。

例外を挙げるとすればメイだ。なんでも『殺りすぎると誰も相手してくれない』と嘆き超次元儀式を少し調整し、対戦相手でも頑張れば突破できる構築に作り替えていた。

 

 

本音は『本気でやれば一方的すぎてつまらない』とのこと。事実ウチの塾生最凶を上げろと言われれば満場一致でメイだろう。最近のトレンドはリチュアと自然もとい風と光の超次元儀式を使ったデッキとのこと。『パックンガーくらい突破して欲しい』とのことだ。

 

 

恵は『・・・・夢ができた』と言って高校卒業後に料理学校へ進学した。なんでも家で食べているうちに作りたくなり、どうせなら店でも開こうとの思考になったらしい。そのために取り敢えず料理を学んでくると言って進学した。

雪乃はうちから近い大学へ進学、楽しいキャンパスライフを送っている傍らプロデュエリストとして活動している。たまにうちへ直接アイドルやら女優やらのスカウトも来たりするのだが尽く断っていた。

 

 

『だって絶対に忙しくなるでしょ?そうしたら今ある当たり前の時間が無くなるんだもの。そんなの嫌よ』

 

 

もったいない気はするが本人がいいならそれでいいだろう。

そして彼、本来このARC-Vという作品での主人公、榊遊矢に関して。彼がとうとう原作開始時の年齢14歳、中学二年生へと成長を遂げていた。

 

 

ほぼ原作と変わりないのだが性格が若干前向きになり、誰に対しても怯まず臆せず、自分の信じるデュエルをしているように見える。特に勝鬨くんの影響が強いのか突っかかってくる輩がいると『俺の!俺自身のデュエルでそれを証明してみせる!』と言ってデュエルを街中でもよくやるようになっていた。デュエルに関してはEM(エンタメイト)とFB(ファイヤーバード)の2カテゴリーを主体にしてエースであるオッドアイズドラゴンとオッドアイズセイバードラゴン、そしてボルメテウスホワイトドラゴンを状況匠に使い分けて戦っているようだ。戦績もそこそこでありあと数戦勝てば今年のフォーチュンカップ出場も視野に捉えている。

 

 

 

 

 

つまりだ。そろそろ始まるんだろう。原作と同じような出来事が。

 

 

 

正直俺や望佳というイレギュラーが存在し、超獣たちもいる今、原作通りには行かないだろうし、敵だって強化されているはずだ。不安がないわけじゃない。でも何となく何とかなる気がする。

 

 

だってねぇ?

 

 

『おい主、魚の焼き加減がそろそろ良さそうだ』

 

『ボルシャックよ。申し越し焼いたほうが上手い。まだ待つべきだ』

 

『・・・・アト・・・三分・・ヤク・・・・油・・・・イイカゲン・・・・ナル』

 

『我が主の要望だ。今晩はカツ丼がいいと呟いていたぞ。絶対にお主には言わないだろうがな』

 

『グゥア』

 

「ちょっとロマノフ!パタル!!聞こえてるのよ!智樹くん今のは忘れてね!!わ・す・れ・て・ね!・・・・返事」

 

「はいはい。今晩丁度カツ丼にしようと思ってたんで忘れても作りますがね」

 

「朝からいちゃついてるでござる(´┰`=)でもロマノフとかユキノン何妄想してるのかな?等々デュエル脳?それともモンスター実体化・・・は無いか。見えないし」

 

「・・・・・・不覚・・・・出遅れた・・・・」

 

この何だかんだ心地いい生活を維持したいし、その為にも頑張れる気がするからね。

 

 

 

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