結論から言おう。遊矢とストロング石島のデュエルが決まった。原作通りである。
ただその経緯は大幅に違う。
ある日のプロリーグランキング一位、チャンピオンストロング石島の王座防衛戦。多少追い詰められながらも最後の一手にて華麗なる逆転劇を演出してみせた石島の勝利後のインタビューにて、彼の一言が全ての始まりだ。
『いやーチャンピン!最後の華麗な逆転劇は見事でした!』
『当然の結果だ。俺がこの場で敗北するのはあの榊遊勝とのデュエル以外ではありえない!』
『榊遊勝ですか・・・・しかし彼は三年前のあの日』
『ふん。敵前逃亡した臆病者だろう。だが俺はあの日行うはずだったデュエルを今でも楽しみに待っている。この乾きを癒せる奴は誰ひとりとして・・・いや、ひとりだけいるな』
『な・・・なんと!その人物とは一体?』
『決まっている。榊遊勝の息子だ。一度デュエルを見た。今はまだ小さいが、いずれ間違いなく世界へ通じる力を得る。それこそ榊遊勝を超えるほどのな』
それを公式の試合後のインタビューでいったものだからさぁ大変。彼のマネージャーニコがすぐさま遊矢と遊勝塾に接触。様々な話し合いの末対戦を確約し、スケジュールを決めていく。それを聞いた石島が公式のインタビューにて
『まさかこんなにもあの舞台で早く奴の息子との対戦が叶うとは思ってなかった。だが決まった事だ。今の榊遊矢の実力を実際に見る機会にはちょうどいい』
と楽しそうに話すものだから注目度は跳ね上がる。あっという間に会場のチケットは売り切れてしまった。
遊矢も『あのチャンピオンがここまで言ってくれたのに答えないのはデュエリストとして。いいや!榊遊勝の息子にして新しいエンタメデュエリスト榊遊矢の名が泣くよ!』と意気揚々にしていた。原作だとちょっと弱気だったり無理した笑顔で笑っているが、今の遊矢は心から笑っているようだ。
そして今日、ストロング石島VS榊遊矢のエキシビションマッチの幕がついに開く。
―――――ザワザワ
―――――もしかしてあそこに居るのって
―――――魔王に女王じゃない?
―――――すげぇ二人が見に来てる
―――――じゃぁ女王の横に座ってるのってもしかして・・・
―――――もしかしなくても”あの”超獣”じゃないの?
―――――嘘まじか?あの有名な超獣さんなのか?
「あらあら、智樹さんも随分有名になったわね。ね?魔王さん?」
「ヌハハ、当然である(`・ω・´)我が兄ぞ?この程度当然である」
超獣。それが俺に付けられた周りからのデュエリストネームだ。時に圧倒的な力で戦い、時にあらゆる戦略を用いて対戦相手を下し、又あるときはモンスターを超えたような力で逆境を跳ね除けて勝利する姿からその名前が付けられ、いつしか俺は街で超獣なんて呼ばれるようになっていた。実のところ超獣と呼ばれるのは嫌ではなく。逆にクリーチャー達と一緒に戦っている感じがあるので好きだったりする。
俺たちも会場にいる。雪乃と望佳がうまいこと座席を確保してきたのだ。その代わりに望佳には晩飯一週間、雪乃には・・・まぁ色々頼まれてしまった。正直直接見たかったのでありがたかった。多少の犠牲は払うものだ。
「それよりも女王?ちょっと兄ちゃんくっつきすぎじゃない(*´・д・)?外でイチャイチャしすぎじゃない?」
「恵にも同じセリフを言ってくれるなら考えるわ」
「ちょっとメグミン?兄ちゃんくっつきすぎじゃない(*´・д・)?外でイチャイチャしすぎじゃない?」
「・・・・・。そんなことはない。普通」
「だそうよ。普通よこれくらい」
「タスケテ(>o<)ウチの常識が狂いそうだお」
「俺はもう慣れた(諦めたの方が正しいけど)」
右手は恵に握られており、左肩には雪乃の頭がある。悲しいことに慣れているのそうそう気にするわけではないのだが・・・でただ・・・うん。独身男性と思わしき鋭い視線は全身に突き刺さっている気がしないでもない。すごくチクチクする気がする。
『さぁ皆々様!!大変お待たせしました!!これより超エキシビションマッチ!!チャンピオンストロング石島VS榊遊勝の息子さんである榊遊矢くんのデュエルを開始します!!』
―――――オオオオォオオオオ!!!!!
『会場の皆様の準備は良さそうデス!!!それでは両名入場の時!!どうぞ!!!!』
ふたりは入場口から並び歩いてきた。石島は慣れ親しんだ自らの戦場へ帰還した一人の戦士の面構えで入場し、右手を高く振り上げながら現れる。
対して遊矢は緊張しているのかその動きはぎこちなく歩いている。けど表情はそれを悟られまいと笑顔で会場に向かって手を振っていた。
けれど世間一般からすれば遊矢は敵前逃亡者の息子。いくらこの対戦が見たくてきたとしてもその手に素直にエールや歓迎の言葉を向けることはない。幸いエールは石島に関してのものが大きかったのでそういう心無い言葉が遊矢に聞こえることはない。けど本人もわかってはいるだろう。うっすらと目には影が見えそうだった。
それに気づいたのか、はたまた最初からそうするつもりだったのかは分からないが、石島はは両手で遊矢を持ち上げて自身の肩に載せた。
急に持ち上げられたものだから作っていた笑顔を忘れ驚く遊矢だったが、石島になにか言われたようで顔を上げて今度は心からの笑顔で会場にいるであろう友人や、テレビの前で見ている人たちに向けて大きく手を振っていた。
その姿は正に次の世代の若者を応援するチャンピオンの姿そのものに見えた。そんな場面を見せられたら応援しないわけにもいかないし、批判なんて以ての外だ。少なくともこの場では。
『皆さんの大きな声援とともに時代を気づいている絶対王者と!新次代を担う一人の青年が今!!このデュエル会場へ入場しました!!』
「流石ニコさんね。会場のつくり方が上手だわ。これなら彼に対する批判も総多くはないでしょうね」
「ほんとほんと(((o(*゚▽゚*)o)))実はちょっと心配だったから良かったよ。魔王モードで凸ってくるとか少し考えてたし」
『さぁ両者配置につきました!!さぁいよいよ始まるこの世紀の一戦!!果たして勝利の女神が微笑むのはどちらなのでしょうか!!』
「こうしてデュエルするのは初めてだな。榊遊矢」
「正直俺は・・・父さんが消えたあの日からずっと思ってました。どうやったら父さんが臆病者じゃないってみんなに伝えられるのかを・・・・今もまだ答えは出ないんです」
「・・・・・そうか」
「どうしたら良いかなんて分からない。みんなが俺を見て指さしてた。それを何とかしたくて、けど何をしても変わらなくて。無理やり笑って誤魔化してる時もありました」
「・・それは弱者のすることだ」
「はい。そうかもしれません。けどその時の俺はそれしかできなくて、そんな自分を隠すのに必死で道化師の真似事もしてました。父さんの息子。それは何をしても変わらない。俺は今でも父さんを尊敬してます。それを前はただ声を上げるだけで胸を張って言えなかった。もしかして父さんは・・・なんて心のどこかで思ってたんです」
「・・・・・」
「そんな時に貴方が言ってくれたんです。『俺はお前を攻める気はないしお前の父をバカにもしない』『必ずあの日の対戦を現実のものにしろ。息子である俺でも構わない』って」
「・・・・ふん。そんなことを言ったこともあったか」
「俺、嬉しかったんです。馬鹿にしても可笑しくないのに、怒っていても可笑しくないのに、あなたは違うと言ってくれた。他でもないあの日に戦うはずだった貴方がそう言ってくれた。それがどうしようもなく嬉しかったんです。だから変わろうって。チャンピオン。あなたの前に俺としてしっかり立てるように変わろうって決めたんです」
「・・・・それで?お前は今どんな気持ちでここに立っている?生半可な気持ちで立つことは許さんぞ」
「緊張はしてます。堪らなく怖くて、逃げ出したいとも思いました。けどさっき、貴方が俺の背中を押してくれた。『俺の対戦相手なのだから胸を張れ』って言ってくれた。だから・・・」
『俺は榊遊矢!!これから貴方に挑戦する一人のデュエリスト!!そして父さん!!榊遊勝に教えてもらったこと!!今まで俺を支えてくれた、俺に変わるきっかけをくれた全ての人のためにこのデュエル!!絶対に後悔だけはしないために全力で挑みます!!!』
遊矢は声を張り上げ、歓声止まぬ会場にその思いを叫んだ。その顔には覚悟と決心に溢れる一人のデュエリストの姿があった。
『よく言った榊遊矢!!それでこそ俺の対戦相手!!相手にとって不足なし!!来るがいい!!この俺の王道!!崩せるものなら崩して見せろ!!!』
答えるは王者の責務。チャンピオンが認め挑む勇者に高らかに宣言する。そしてその幕は上がった。
「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!!」
「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」
「見よ、これぞ、デュエルの最強進化!!」
「アクション!!」
「「デュエル!」」
イシジマVSユウヤ
「先行はもらいます!!手札から『EMディスカバー・ヒッポ』を召喚!!更に手札の『連唱ハルカスドロー』を墓地に送り『FBボッカン・ポルカ』を特殊召喚!」
FBボッカン・ポルカ
レベル5/炎属性/鳥獣族/ATK1500/DEF1500/効果
① 自分フィールドにモンスターがいるとき、このカード以外の手札を一枚墓地に送ることでこのモンスターは特殊召喚することができる。
② このモンスターが特殊召喚に成功した時に発動する。デッキの上から6枚を公開し、その中からドラゴン族モンスター以外を全て山札の一番下に送る、残りを好きな順番で山札の上に置く。
「ボッカン・ポルカの効果発動!!デッキの上から6枚を確認し、その中からドラゴン族モンスター以外を全て山札の一番下に送る、残りを好きな順番で山札の上に置く!げっ!」
オッドアイズ・ドラゴン
オッドアイズ・セイバー・ドラゴン
FBストライク・アメッチ
FBコッコ・ドギララッチ
FBバーガー・アメッチ
鳳翔竜機バルキリールピア
「ほう?全てドラゴン族か。しかもレベルがバーガー・アメッチ以外全て5以上ときた」
「危なっ!このままだったら何もできずに負けてたかも。6枚をそのままの順番で戻す。そして!自分フィールドにFBモンスターがいるとき!『FBゴーゴー・ジゴッチ』は特殊召喚できる!こい!!『FBゴーゴー・ジゴッチ』!!」
FBゴーゴー・ジゴッチ
レベル3/炎属性/鳥獣族/ATK900/DEF500/効果
① 自分フィールドに『FB』モンスターが存在するとき、このモンスターは特殊召喚できる。
② このモンスターが特殊召喚に成功した時に発動する。デッキの上から5枚を確認し、その中からドラゴン族モンスターを一枚手札に加える。残りのカードは山札の一番下に戻す。
③ ②の効果で加えたモンスターがレベル5以上であればそのモンスターを召喚することができる。
「ゴーゴー・ジゴッチの効果発動!山札の上から五枚を確認その中からドラゴン族モンスターを手札に加える!!俺が加えるのは『鳳翔竜機バルキリールピア』!残りのカードは山札下に戻す!さっき墓地へ送った『連唱ハルカスドロー』の効果発動!!このカードを山札の一番下に戻すことでカードを一枚ドローする!!」
連唱ハルカスドロー
魔法
① 自分フィールドに水属性モンスターがいるときに発動できる。山札から一枚引く。
② このカードが墓地にあるときに発動できる。このカードをデッキの一番下に戻す。その後山札から一枚引く。
「ほう。なかなかやるな。今加えたカードはオッドアイズ・セイバー・ドラゴンか」
「更にゴーゴー・ジゴッチの更なる効果!自身の効果で加えたのがレベル5以上ならば召喚することができる!!俺は『EMディスカバー・ヒッポ』をリリースして『BFゴーゴー・ジゴッチ』を進化元に進化!!鋼の鳥よ!今こそ龍の鎧を纏い進化せよ!!『鳳翔竜機バルキリールピア』進化召喚!!!」
鳳翔竜機バルキリールピア
レベル5/炎属性/ドラゴン族/ATK2000/DEF100/進化
① 進化――FBと名のつくモンスター1体
② このモンスターは光属性・鳥獣族としても扱う。
③ このモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時に発動する。デッキからドラゴン族モンスターを一体手札に加える。
「効果発動!!山札からボルメテウスホワイトドラゴンを手札に加える!!手札の『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』の効果発動!デッキから『オッドアイズ・ドラゴン』を墓地へ送り、フィールドの光属性モンスター。俺は光属性モンスターとしても扱う『鳳翔竜機バルキリールピア』を墓地へ送り手札から『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』を特殊召喚する!!いでよ、絶望の暗闇に差し込む、眩き救いの光!!『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』!!」
『来たぞ!!ユウヤ選手を支える三体のエースモンスター!その一体『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』!!一ターン目から早速登場だ!!』
「カードを一枚伏せてターンエンド!行くぞ!オッドアイズ!ボッカン・ポルカ!!」
ユウヤ 4000
場 セイバー、ポルカ
魔法・罠 1枚
手札1枚(ボルメテウス)
「この程度やってもらわなければ俺の相手は務まらん!!俺のターン!ドロー!!手札から魔法カード『蛮族の狂宴LV5』発動!!手札より『バーバリアン一号』『バーバリアン2号』を特殊召喚する!ただしこの効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効となりこのターン攻撃できない!しかし!」
『これは来るぞ!来るぞ!!チャンピオンのエースモンスター!『バーバリアンキング』!!』
「ふ!いつもの俺ならばそうだろう!だが今回の俺は違う!榊遊矢!!この俺という壁をお前は超えられるか!!それを見せてみろ!!手札の『剛撃戦攻ドルゲーザ』の効果発動!!自分の場の『戦士族』と『水族』モンスターの数だけ召喚時のレベルを1下げる!!元のレベルは8!だが場の戦士族の『バーバリアン1号』『バーバリアン2号』がいる!よってレベルは6!!バーバリアン1号をリリースして『剛擊戦攻ドルゲーザ』をアドバンス召喚!!」
「このモンスター・・・あの時の!!」
『ななななんと新たなるチャンピオンのモンスター!!『剛撃戦攻ドルゲーザ』!!この試合に万を辞して登場だァ!!!』
「ドルゲーザの効果発動!!召喚時に自分の場にいる戦士族1体につき一枚ドロー!さらに水族1体につき一枚ドローする!!『ドルゲーザ』は水族であり戦士族!!『さらにバーバリアン2号』も戦士族!よって3枚ドロー!!」
『これがチャンピオンの新たな力!!なんと使用した3枚の手札を一気に取り戻してしまたぁああ!!!』
「これで終わると思うなよ!!魔法『連唱フェアリーダブルライフ』を発動!デッキの上から二枚を除外する!更に墓地より『連唱フェアリーダブルライフ』の効果を発動!!更に2枚デッキの上から除外する!!」
連唱フェアリーダブルライフ
魔法
① 自分フィールドに地属性または風属性モンスターが居る時に発動できる。デッキの上から二枚を表向きで除外する。
② 墓地のこのカードをデッキの一番下に戻して発動する。デッキの上から二枚を表向きで除外する。
「除外されたのはバーバリアンキングと万象の巨人、ブラッドヴォルスに大神秘アスラ。行くぞ!!『大神秘イダ』の効果発動!除外されているの『バーバリアンキング』を墓地へ送りこのモンスターを特殊召喚!!更に手札より死者蘇生発動!!未開の密林!その奥地から戦士の骸を踏み越えて、現れるがいい。未開の王国に君臨する蛮族の王。『バーバリアンキング』!!」
『なんだこのフィールドはぁあああ!!!!!!手札二枚を残し三体の巨人がその姿を現したぁああああ!!!!!』
「攻撃力3000のバーバリアンキングとドルゲーザ、2300のイダ、全ての攻撃が通ればお前の敗北だ。さぁどう耐える!バトルだ!!『ドルゲーザ』で『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』に攻撃!!」
「もちろん耐えてみせる!それが俺のデュエルだ!アクションマジック!『回避』!!バトルを無効にする!」
「これで敗北はないだろう!だが二発目はどう受ける!!バーバリアンキング!!いけ!!」
「ゲットォ!!アクションマジック『カウンター!』発動!このターン俺のモンスター1体の攻撃力は相手フィールドの攻撃力が最も高いモンスターの攻撃力に500プラスした値になる!これでオッドアイズ・セイバー・ドラゴンの攻撃力は3500になる!!迎え撃て!オッドアイズ・セイバー・ドラゴン!!」
『遊矢選手!!アクションマジックを匠に操り反撃に出たァ!!しかもこれが通れば『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』の効果で追撃すら退けることが可能!!どうするチャンピオン!!』
「ならばこうするまで!!アクションマジック『回避』!!バトルを無効にする!!そして行け!『大神秘イダ』!『ボッカン・ポルカ』を攻撃!!」
「なんの!!速攻魔法『ヴァルハラ・マジック』発動!イダを守備表示に変更する!更にデッキから1枚ドローする!」
ヴァルハラ・マジック
カウンター魔法
① 相手ターン中戦闘・効果によって自分のライフが0になる時にこのカードは手札から発動できる。この時、相手はこのカードに対してカード効果を発動できない。
② 相手フィールドのモンスター1体を守備表示に変更する
③ デッキからカードを一枚引く
『耐え切るどころかノーダメージ!!!なんという実力!!なんという能力!!フィールドを駆け回り既に持っていたアクションカードと新たに手に入れたもの、更に伏せカードを使用して全ての攻撃を止めたァああ!!これ本当に中学生ですか!?』
「その内ひとつは俺が止めたものだがな。カードを一枚伏せてターンエンドだ」
イシジマ 4000
場 ドルゲーザ、キング、2号、イダ
魔法・罠 一枚
手札1枚
「俺のターン!!ドロー!『EMウィップ・バイパー』を召喚!!効果発動!!フィールドのモンスターの攻撃力と守備力をこのターンの間逆にする!!俺が選ぶのは『バーバリアンキング』!!喰らえ!!『混乱する毒(コンフュージョン・ベノム)』!」
「させん!!アクションマジック『障壁』!モンスター1体はこのターン効果の対象にならない!!対象は『バーバリアンキング』だ!もう一枚アクションマジック『防壁』!このターンモンスター1体は攻撃対象にならない!『大神秘イダ』を選択する!!」
『お返しとばかりにアクションマジックの連打!!』
「やっぱり防いできた!!けどこれは読めきれましたか!!魔法『リーフストームトラップ』発動!!互のフィールドのモンスター1体を除外する!!俺が選ぶのは『EMウィップ・バイパー』と『剛撃戦攻ドルゲーザ』です!!」
「っ!そうきたか!!」
『崩したァ!!!あの盤面を二枚の手札を使いその一角を見事に崩してみせました遊矢選手!!これは凄いぞおおお!!!』
リーフストームトラップ
速攻魔法
① 自分フィールドに地属性モンスターがいる時に発動できる。自分と相手のフィールドのモンスターを一体ずつ選び除外する。
「『ボッカン・ポルカ』を守備表示に変更!バトル!!『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』で『バーバリアン2号』に攻撃!!!」
「ぐぉっ!」
4000-(2800-1800)=3000
『最初の攻防!!先にダメージを与えたのは新時代の青年!!榊遊矢!!!』
「『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』の効果発動!!『大神秘イダ』を破壊する!!」
「それは通すわけには行かない!アクションマジック『奇跡』モンスターの破壊を無効にする!!」
「モンスターを減らしきれなかった・・・俺はこれでターンエンド!」
ユウヤ 4000
場 セイバー、ポルカ
手札一枚(ボルメテウス)
「俺のターン!ドロー!!除外されている『ドルゲーザ』を墓地へ送り二体目の『大神秘イダ』を特殊召喚!!罠発動!『リビングデットの呼び声』発動!甦れ『剛撃戦攻ドルゲーザ』!!効果発動!!」
「させるかぁ!!アクショントラップ『使用禁止!!』このカード発動時フィールドに存在する全てのカード効果はこのターン無効となる!!これで『ドルゲーザ』の効果は無効だ!!」
『凄いぞ遊矢選手!!『ドルゲーザ』による大量の手札回復を防ぎピンチを乗り切った!!』
「ふ・・・・ふわはははは!!!!!!」
「っ!?」
『ちゃ・・チャンピオン不敵に笑いだしたぞ?一体どうしたのでしょうか?』
「面白い!!面白いぞ榊遊矢!!既にここまでの実力まで成長していたとは思わなかった!!ああそうとも!!思ってなかったさ!!」
「ならば!!今のお前にならば俺ももう少し本気で行くぞ!!」
「なにか・・・・くるっ!!?」
「俺の場に戦士族は4体!水族は1体!よってレベルは3に下がる!!」
「ま・・・まさか・・・!!」
『まさかまさかこの召喚法は!?』
「雄々しき巨人!!激流飲み込む力とともにその姿を見せろ!!『剛撃戦攻ドルゲーザ』!!」
「に・・二体目っ!?まずいっ!アクションカード!!」
『二体目ですとぉ!?』
「効果発動!!戦士族は5体!!水族は2体!よって七枚ドロー!!」
「見つけた!アクションマジック『命の種』!相手が手札が自分よりも多いとき、相手フィールドのモンスターの数だけデッキからカードをドローできる!俺は五枚ドロー!!」
「そちらも手札を補充したか!だがこれで決めさせてもらう!!『二重召喚』発動!『剛撃戦攻ドルゲーザ』を進化元に!更にこのモンスターのレベルは進化元のモンスターのレベル分下がる!よってレベルは3となる!!」
「レベル3!?ってことはもともとのレベルは11!?」
「激流を飲み込む雄々しき巨人よ!宇宙を飲み込む力を身に纏い進化せよ!!進化召喚!!『宇宙巨匠ゼノン・ダヴィンチ』!!」
眩い光が巨人を包み会場を光で包み込んだ。やがて光が晴れるとそこには・・・
『な・・・あれ?いない、チャンピオン?』
いなかったのだ。呼び出したであろうモンスターの存在はどこにもいなかった。
「ふん。ニコ。上を見てみろ」
『上?上に何がァァァァァァァああああ!?!?!?!?!?!?!?』
それは空の彼方、昼間に見える月が二つあった。そう、二つあったのだ。ありえない。
まさか
誰かが言った。でもだとしたらどうなるの?あり得るのか?誰もがそう思う中、チャンピオンは高らかにその名を呼んだ。
「見ろ!あの星こそ俺の新たなエースを呼び出す鍵!!『宇宙巨匠ゼノン・ダヴィンチ』だ!」
確かに行った。あの星こそモンスターであると。けど今何といった?あれが『エースを呼び出す鍵』?
誰もが疑問に思う中、チャンピオンがある人物のほうを向きながら榊遊矢に話し出す。
「二年前のあの日、俺はあの男とデュエルし敗北した。不思議と悔しくはなかった。だがそれ以上に次は勝ちたいと強く思った。そのためにあらゆる可能性に手を伸ばし試し取り組んできた。榊遊矢、これをお前に見せるのは俺がお前を認め、本気を出すに値するデュエリストだと認めた結果だ。悪いがこの力がどの程度かお前で試させてもらう!!」
遊矢を見て手札にあるカードを手にとった。
「このモンスターは自分の進化モンスターの上に重ねることでのみ召喚可能。さらに自分フィールドのモンスター三体をリリースすることで通常召喚に加えて召喚することができる!!俺は『大神秘イダ』二体と『剛撃戦攻ドルゲーザ』をリリースし!進化モンスターである『宇宙巨匠ゼノン・ダヴィンチ』を進化元にする!!世界よ見ろ!!これが進化を超えた進化!!宇宙の巨人よ来たれ。その魂を昇華させその名を世界へ轟かせ!来たれ神羅の巨人!!究極進化召喚!!!!」
星が落ちてくる。こちらに向かって真っ直ぐに。一秒ごとにその大きさの全貌が明らかになる。この街一つを押しつぶせるような大きさそれはまだ空の彼方。
落下する星、やがて星は街の空を包み込み、地面に衝突するまさにその瞬間、星は大爆発を起こした。現実ならば爆音が人を飲み込み、爆風により被害は街を壊滅させてしまうだろう。だが爆風は街を襲うことはなく、はるか上空に飛び去っていく。
だが風はトルネードとなりそこに残り続けた。被害を出さない快晴の日に起きた隕石の落下とトルネード街中が目の前で起きていることに唖然とするしかなかった。正に超常現象。そうとしか言えなかった。
「究極進化!!さぁ初陣だ!!その力を俺に見せろ!!『神羅トルネード・ムーン』!!」
風をかき分け、現れたのは巨大な風に乗る巨人だった。進化を超える進化。後のマイアミ市の歴史にはこう残った。
『後にも先にも街を超えて世界を驚かせたのはチャンピオンスロトング石島だた一人』
「でかすぎだろ!?」
「ガハハ!!そうだろう!!そうだろう!!はじめは俺も驚いた!だが芯の驚きはここからだぞ榊遊矢!!魔法『二刀流トレーニング』を『バーバリアンキング』と『神羅トルネード・ムーン』に二枚発動!!これで俺のモンスター二体は二回攻撃が可能だ!!行くぞ!バトルだ!!『神羅トルネード・ムーン』で『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』に攻撃!!攻撃力は12000!!防げなければお前の負けだぞ!!」
「ちょっ!?12000だってっ!?!?!
神羅トルネード・ムーン
レベル7/風属性/ルナティック・エンペラー/
ATK12000/DEF12000/究極進化
① 究極進化――進化モンスター1体
② このモンスターは戦士族としても扱う。またこのモンスターの効果は無効にならない。
③ このモンスターは自分フィールドのモンスター三体をリリースすることで通常召喚とは別に召喚することができる。
④ 自分フィールドの戦士族モンスターの攻撃が無効になったとき、守備表示モンスターを攻撃して破壊した時、戦闘によるダメージが無効となった時に発動する。相手に2000のダメージを与える。
「アクションカード!!頼むこの状況を変えてくれ!!アクションマジック!!よし!!『緊急回避』!!モンスターの戦闘を無効にし自分はライフを500回復する!」
「あまい!!!『神羅トルネード・ムーン』の効果発動!!自分の戦士族の戦闘が無効になったとき相手に2000ポイントのダメージを与える!!『嵐の豪腕(トルネードパニッシャー)』」
「うわぁああ!!!!」
遊矢4500-2000=2500
「続けバーバリアンキング!!『ボッカン・ポルカ』を攻撃!!」
「守備表示モンスターを攻撃!?一体どうして!?うわっ!!」
「『神羅トルネード・ムーン』の効果!!自分の戦士族モンスターが守備モンスターを破壊した時にも相手に2000のダメージを与える!!再び喰らえ『嵐の豪腕』!!」
「うわぁっ!!!」
遊矢4500-2000=500
「緊急回避で回復していなければ終わりだったな。だが俺の攻撃はあと二回ある!!防いで見せろ!!いけ!!『神羅トルネード・ムーン』!!『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』に攻撃!!」
「負けてたまるかぁあああ!!!手札からカウンター魔法『DNAスパーク』発動!!相手のモンスターすべてを守備表示に変更する!!さらにライフが2000以下ならライフを1000回復する!!さらにもう一枚!!カウンター魔法『DMAスパーク』発動!!さらに1000回復!!」
二刀流トレーニング
魔法
① モンスター一体を選び発動する。このターンそのモンスターは二回攻撃できる。
② ①の効果で選ばれたモンスターに『このモンスターが守備表示になったとき、手札を一枚捨て、墓地のこのカードを除外することで、一度だけそのモンスターを攻撃表示に変更できる』効果を与える。
DNAスパーク
カウンター魔法
① 相手ターン中戦闘・効果によって自分のライフが0になる時にこのカードは手札から発動できる。この時、相手はこのカードに対してカード効果を発動できない。
② ダメージを無効にし、相手モンスターを全て守備表示に変更する。
③ 自分のライフが2000以下の時、ライフを1000回復する。
「防いでみせたか!!だが『神羅トルネード・ムーン』の効果発動!!再び2000のダメージ!!さらに手札を一枚捨てて『二刀流トレーニング』の更なる効果!!手札一枚を捨て、墓地の『二刀流トレーニング』を除外して『バーバリアンキング』を攻撃表示に変更する!!」
『恐ろしすぎる猛攻!!防いで見せたと思われた先に待つもう一撃!!強すぎるチャンピオン!!ここまでか!!榊遊矢!!!!』
「これで終わりだ!!アクションマジック『攻守変更』!この効果により『バーバリアンキング』をク激表示に変更する!!そして『バーバリアンキング』で直接攻撃!!デュエリストならば最後まで抗って見せろ!!!榊遊矢!!!!」
「うぉおおおおおお!!!!!!カウンター魔法!!『ヴァルハラ・マジック』!!『バーバリアンキング』を守備表示に変更!!さらに一枚ドロー!!!!!」
『防いだぁあああ!!!!あの逆境で発動したアクションマジック『命の種』のドローが遊矢選手のライフを守ったぁ!!!まさに『命の種』!!!凄まじい奇跡を起こしてみせたぁあ!!!!!』
――――――ウォオオオオオスゲェぞ!!!榊遊矢!!!!!スゲェぞチャンピオン!!!!
――――――チャンプも強すぎよぉ!!!でもそれ以上にかっこいいわ榊遊矢!!!!
――――――頑張れ!!!ここまで来たらチャンピオン倒しちゃえ!!!でも負けないでチャンピオン!!!
―――――いけぇえええええ!!!頑張れェエエ!!!!
『この光景を見ている全ての皆さん!!今みなさんはまさに奇跡を!!神秘の光景を見てるんです!!!圧倒的チカラの化身!!『神羅トルネード・ムーン』の力を自在に操る我らがチャンピオン!!ストロング石島!!そしてそのチャンピオンが認めた若きデュエリスト!!圧倒的な力を前に受け止め耐え切り、ボロボロになりながらもその闘志は未だ健在!!榊遊矢!!!私自分の立場を忘れて応援したい!!頑張れ榊遊矢!!!!今君は猛烈に輝いているぞ!!!』
「見ろ。会場中
がお前のことを応援しているぞ」
「はぁ・・・はぁ・・・・あぁ・・!!!・・・聞こえてるさ!!!」
「ならばこの声援に応えて見せろ!!榊遊矢!!俺が認めたデュエリストならばな!!!」
「負けない!!負けられないに決まってる!!こんな勝てる気がしないこの状況で俺は今!!心からデュエルを楽しんでるんだから!!エンタメデュエリストを目指してる俺が!!楽しいんだ!!このワクワクを応援してくれてる人に返せなくてエンタメは語れない!!」
「では見せてみろ!!お前の最後のターンだ!!」
「俺の!!ターン!!!ドロォオオオオオ!!!!!!!」
『俺の!!ターン!!ドロォオオオオオオオ!!!!!!』
気合の入った最後のドロー。カードを引いた瞬間、遊矢が身につけているペンデュラムが光り輝いた。このタイミングで来るか。いや、来ないはずがないよな主人公。
「うふふ、これはもしかするかもね」
「だねぇ(・ω・´)見てみ遊矢の顔『え?ナニコレ!?でもこれなら』って顔してるもん。勝ったね」
「・・・・・・・石島、さっき引いたあのカード伏せなかった。もしかs「恵、野暮なことは言わないの」・・・むぅ」
「そういうこと。それに見てろよ。デュエルの歴史がまた進むぞ」
「その顔。引いたか!逆転のカード!!」
「ああ!!引いたよ!!逆転のカード!!行くぞ!!これが最後の攻防だ!!俺はスケール9の『ボルメテウス・ブラック・ドラゴン』とスケール1の『ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン』をペンデュラムスケールにセッティング!!」
「揺れろ!!魂のペンデュラム!!連空に描け光のアーク!!ペンデュラム召喚!!現れろ!!レベル7!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!!レベル2『EMソードフィッシュ』!!」
「クワハハハ!!!面白い!!レベル7とレベル2のモンスターを同時に特殊召喚とは面白いぞ!!榊遊矢!!!!」
「ペンデュラムスケールの『ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン』のペンデュラム効果発動!!ドラゴン族モンスターをペンデュラムしたターン!!相手は魔法・罠カードの発動ができない!『ボルメテウスフレア』!!!さらに『ボルメテウス・ブラック・ドラゴン』のペンデュラム効果発動!!ドラゴン族モンスターをペンデュラム召喚したとき!相手モンスター一体を墓地へ送る!!この効果に対して相手はカード効果を発動できない!!『ボルメテウスブラックフレア』!!」
「ぐぅうう!!『トルネードムーン』!!!やるではないか!!」
「お楽しみは!これからだ!!『EMソードフィッシュ』の効果発動!!召喚・特殊召喚に成功した時!相手モンスター一体の攻撃力と守備力を600ポイントダウンさせる!!さらに自分以外のモンスターが召喚・特殊召喚された時に同じ効果が発動する!!これでバーバリアンキングの攻撃力は合計1200ポイントのダウンだ!!」
「くっ!!まさか本当に・・ここまでとは・・!!!!だが!俺のライフはまだ残るぞ!!」
「これが最後だ!!手札から超次元儀式魔法『超次元ミカドホール』発動!!『バーバリアンキング』の攻撃力をさらに1000ポイントダウン!!現れろ!!超次元より現れし嵐!『時空の嵐ストームXX』!!これにより『EMソードフィッシュ』の効果が発動!!さらに600ポイントダウンだ!!」
バーバリアンキング
3000-1000-600-600-600=200
「ふ・・・・これは・・・俺の負けか・・・・こい!!榊遊矢!!!」
「『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』で『バーバリアンキング』を攻撃!!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』の効果!!バトルで発生するダメージを倍にする!『リアクションフォース』!!これが!!俺の全てだァああ!!!『螺旋のストライクバースト』!!!」
「見事・・・・・!!!!!」
石島 0