予告通り、遊矢はオッドアイズと並ぶ相棒に出会います。
一体何ドラゴンなんだ?
それにしても、エヴォル・ドギラゴンのデザインを見てボルメテウスに似ていると思ったのは俺だけじゃないはずだ。
相棒。
それはもうひとりの自分といっても過言ではない存在である。カードゲームで言えば『エースモンスター』や『切り札』と言うだろう。
出るだけでなんとなく安心したり、精神的な余裕が出来たりする。それと同時に相手との差を返せる強力な効果を持っているカードでもある。
デュエマで例えるなら、一昔前ではあるが『ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン』などが代表的だろう。遊戯王と違い、トラップカードと言う物がなく、相手に反撃できるのはシールドと呼ばれる五枚の伏せカードから手札に来る『S.T(シールド・トリガー)』と呼ばれるのだ。
ボルメテウスはその反撃の手段そのものを消し去る強力だったカードだ。
しかし現在は、相手の呪文、魔法カードを封じだり、S.Tを発動できない状況にするカードが増え、さらにカードパワーなどもあり、表舞台には滅多に上がってこない1枚だ。
だがボルメテウスをエースとした、『ボルメテウスコントロール』と言うデッキを愛するDMPは今も研究を重ね、現在も新しいカードを取り入れながら進化を続けている。動けさえすれば環境トップにも勝てるデッキだ。
なぜ今その話をしたかというとそれは・・・・・・
「アサハラさん!俺!このドラゴン達で父さんみたいなエンタメデュエルをやりたいんだ!どうしたらいいかな?」
この前の出来事からちょくちょくウチの早見塾に遊びに来ている遊矢くんが『オッドアイズ・ドラゴン』と『ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン』を見せてきたのだ。
ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン
レベル7
種族 ドラゴン族
属性 炎
ATK/DEF 2500/2000
効果
① このモンスターが攻撃宣言時、相手の伏せカード2枚まで選び墓地に送る。この効果に対して、相手はカード効果を発動できない。
まぁ・・・なんだ。最近は何を見ても驚かなくなってきた。うん。間違いなく効果はボルメテウスだ。カードデザインもボルメテウスだ。
だからそこまで驚かない。けどね?俺が今危惧したのは、オッドアイズは兎も角、ボルメテウスがPモンスターになったときにホワイトがそのままPになるならいいんだけど、”あいつ”に転生しないか。そのことだけだ。
いや、今のままでも遊戯王なら十分強いんだけどね?”あいつ”はアカン。
例え後の赤馬零児であってもまず勝てないと思う。うん。あいつだけでゲームエンドだ。
あいつってなんだってか?うん。気になるなら『ナスサファイア』で探して欲しい。今の環境ならまだ兎も角、当時のデュエマ環境ではゲームエンドだ。止められない。
「あー・・・うん。出来ると思うよ。そのためにまずデッキを考えようか?」
「うん!カヤお姉ちゃんやみんなの所に行って一緒に考えてくる!」
あーうん。俺しーらない。
塾の教室では遊矢くんのデッキ作りはみんなのいい感じのアドバイスで進んでいた。
元々彼のデッキは魔術師とEM(エンタメイト)の混成デッキだ。
動きとしては『ヒッポ』を出して1ターン耐えてから次ターンにアドバンス召喚を行い攻めていくデッキ。
魔法・罠カードはヒッポを守るカードとアドバンス召喚後に戦う為のサポートカードが多数ある。これらは後にPカードとなりデッキも進化していくんだと思うと全然いいんだが・・・・ボルメテウスが入る事によってそれが全然変わってくる。
更に言うと俺の講義(デュエマで得ていた知識も込)でウチの塾生はほかの塾生よりも思考回路が違う。
カヤなんかがいい例だ。前まで『エクスカリバー』を出して攻撃するだけだったのだが、今ではその攻撃が確実に通るように、また確実に召喚できる可能性を上げるために行動してから4000オーバーの一撃を叩き込んでくるようになった。
アヤトに関してはデッキそのものが全く別のものに変わっていた。カテゴリーは地属性のモンスターが主軸なのだが・・・・うん。まさか俺と同じように除外されたカードを使い戦うデッキに変わるとは思わなんだ。
シンに限っては帝デッキに条件付きではあるが攻撃力4000オーバーの攻撃を2回叩き込む鳥が新規加入した。なんでも最後のダメ押しだそうだ。酷い。
その他にも魔法を条件付きで封じるモンスター。
闇属性以外全て破壊するモンスター。
相手モンスターを守備表示扱いにするモンスターを召喚したあと、全て手札に戻し、更にハンデスしてくる装備魔法を装備して殴ってくる。
などエグいカードを使うようになった。
この前のストレージ漁りで皆、自分のエースとなるカードを見つけたり、エースを援護するカードを見つけてきたのだ。
うん。なんであのカード達がストレージにいたか気になるんだけど、多分召喚条件の難しさやどうやって使えばいいのかわからず向こうに送られたんだろう。
これをキッカケに表舞台に現れてくれないだろうか。それはそれで遊矢くんの未来の難易度が上がっしまい、下手をしたらジュニアユース大会に出られない可能性があるけど
しかし・・・
「遊矢君!このカードどうかな?攻撃力は低いけどドラゴンのレベルを2下げた状態で扱えるんだよ!」
「でも場に残すの難しいと思う。こっちのほうが良くないか?一回限りだけどレベル3下げるんだ。魔法で種族の指定ないからほかのモンスターにも使えるし」
「うーん・・・ヒッポの効果でリリースするモンスターはなんとかなるから俺はヒロヤのカードの方がいいかな」
「ちょいまち、けどメイのモンスター。魔法カードの『ワン・フォー・ワン』の範囲に入ってるからアリじゃないか?」
「流石ケン兄ちゃん!私もそう思ってたの!」
「難しいですね・・・・個人的にはこの魔法で墓地から釣り上げたほうが早いと思いますよ?墓地に落とすのをコストとして使うカードは多いですから、探せば色々見つかると思います」
「ここは先生やアタシみたいに『セブンスタワー』使おう!」
「「「「「「「それだとデッキが全く違うものになるから却下(よね)(だな)(かな?)(したいです)」」」」」」」
「ガーン!!」
「アンタそれ言われるって考えたらわかるでしょうに・・・・・どれどれ?ふーんなかなか色々あるわね。遊矢、あなたはどんな感じがいいの?」
「えっ!!?えっと・・・」
「あら?顔が赤いけどどうしたの?もしかして風邪?」
「な・・・何でもないよ!!それより俺のデッキはね!!」
原作が完全に崩壊してし、将来環境をぶち壊す可能性をもったカードを手に入れて現在進行形で魔改造中の遊矢君なら問題ないと思う。
そんな彼らを見ながら、俺は予備のデッキケースから2枚のカードを取り出した。それはデュエマで俺のエースだったクリーチャーのカード。名前は書いてあるのにカードイラストと効果が消えているカード。
「いつかこの二体が使えるようになったら・・・すぐに使いたいな」
どちらもレベル10、ドラゴン族のモンスター。
1体は属性を三つ持った仙の名を持つ進化ドラゴン。
1体は属性を持たないドラゴンの王。
俺の真のエースが動く姿を見るのは、まだ先になりそうだ。
「なんか遊矢君のデッキ、カヤのデッキに似てきましたね」
「あ!それ私も思った!なんか姉弟みたいだね!」
「アタシもそう思う!!なんか遊矢君がカヤに頼る姿とか本当に弟みたい!」
「そう?遊矢君どう思う?」
「えぇ!!?」
「女子はこういう話好きだけど意外と鈍いのか」
「みたいだな。あれで分からないのは不思議だな」
「そっか・・・ガンバレ。応援はしてやる」
「遊矢って柊のこと好きだとずっと思ってたのに違ったのか」
「逆じゃね?柊が榊を好きなんじゃね?」
「「「「「面白そうな三角関係になろそうだ。観察決定だな(だね)」」」」」
女子組よ。鈍いのは普通男子のジョブだろうに。
男子組。お前ら・・・・まったく面白い思考していて俺は嬉しいぜ。
そしてまだ会っていない柊柚子よ。頑張らないとストロングヒロインからストロングだけになってしまうぞ。
未来予想と言ったな。あれは嘘だ。遊矢を話に混ぜようと考えた時から『ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン』を使わせようと思っていたのだ。
ほら、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』と『ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン』って語呂似てるし。
嘘未来予想(?)
柚「カヤさん!!私と勝負よ!!」
カ「いいけどどうしたのいきなり?」
柚「私負けません!貴女にだけは!!」
カ「???私何かしたかしら?」
ユ『カヤさん頑張れぇ!!柚も負けるなぁ!!』
柚「遊矢・・!!!”も”って・・・”も”って・・・!!!!絶対に負けません!!絶対に!!(ライバル的な意味で)」
カ「応援されてるのになんで怒ってるのかしら?まぁいいわ。遊矢も応援してくれてる負けられないわね(姉的な意味で)」
カ・柚「デュエル!!」
ユ「柚子のやつ、すごいやる気だなぁ。どうしたんだろう?」
早見塾男子組『一人だけ気づいてる三角関係の観察超楽しい(笑)』
数ターン後
カ「『無双恐皇ガラムタ』で守備表示のアリアに攻撃!この瞬間『ガラムタ』効果でカード効果を封じるわ!そのまま『アリア』を撃破!トドメよ!クロスギア『パワード・スタリオン』装備で自信の効果と『スタリオン』の効果で攻撃力16000の貫通効果をもった『エクスカリバー』で『モーツァルト』に攻撃!!一撃粉砕!!一刀両断!!剛剣!パワードブレイド!!」
ダークロードって戦士だよね。
パワードスタリオンは貫通付属でもいいはずだ。あのデザインだもの。