IS 傷つきし少女と幻想に住まう者達 「凍結」 作:この先釘抜き注意
それではどうぞ!
第二章 第一話 新たなる者達
千尋side
あの襲撃事件から数週間がたち、今は梅雨の時期、六月に入った。
回りの生徒たちは、今日から始まる、ISの起動練習に使うISスーツについて話していた。
「やっぱりハヅキ社製のがいいなぁ」
「え?そう?ハヅキのってデザインだけって感じじゃない?」
「そのデザインが良いの!」
「わたしは性能的にミューレイのが良いかなぁ。特にスムーズモデル」
「あ〜、あれね〜。モノは良いけど、高いじゃん。」
「私は八雲重工のアクティブモデルかな?値段は高いけど、やるなら本気でやりたいし。」
そう言っていた。因みに八雲重工ではISスーツも作っている。
安定性に優れたスタンダードモデル。
戦闘や競技に特化させたアクティブモデル。
着用者の安全を第一に考えた、ガーディモデル。
「そう言えば、一夏ちゃんや幽香さん、千尋君のISスーツって八雲重工のよね?
どの型使っているの?」
「私はスタンダードモデルの改良試作型だよ。幽香さんが確か・・・。」
「私のは特別製のエクステンドモデルよ。」
「俺のは試作男性用スーツだから、決まった名称は無いよ。」
そう言った。
エクステンドモデルは、従来のISスーツより二倍近くの値段が掛かるが、特注品の為、絶対的な操縦制度を実現する。
そんな話をしながら、時間は過ぎていき、織斑先生が入ってきた。
「諸君、おはよう。」
「「「おはようございます!」」」
「うむ。今日も元気で何よりだ。
さて、本日からISの実技演習を開始する。
ISスーツの締め切りは三日後までだから、全員要請書は出しておくように。
・・・と言っても、このクラスは全員もう出しているがな。
今日は一、二時間目で二組と合同演習をする。
遅れないように注意してくれ。
それでは山田先生、お願いします。」
「分かりました。
今日は新たな転校生が居ます!しかも二人です!
皆さん、仲良くしてあげてくださいね。
それでは入ってきてください!」
そう山田先生が言うと、二人入ってきた。
一人は銀髪の少女、吹雪だ。
しかし問題は二人目。
金髪で華奢、何処か守りたい中世的な雰囲気を持っており・・・
男子制服を着ていた。
「それでは、自己紹介をお願いします!」
「分かりました。
私の名前は聖吹雪だ。
これから宜しく頼む。」
「僕の名前はシャルル・デュノアです。
此処に僕と同じ男性の人が居るって聞いてきました。」
「・・・男の子?」
「はい。」
少しの沈黙。
そして・・・。
「二人目よ!しかも金髪!」
「千尋君の様な守って欲しいタイプと違って、守ってあげたいタイプ!」
「今回のコミケは千尋君×シャルル君よ!」
なんて声が聞こえた。
最後の奴何言ってるだ。訳が分からないよ。
「静かにしろ。それでは、HRを終了する。」
そう言って、HRは終わった。
俺は席を立ち、移動しようとすると、
「少しいいかな?
僕の名前はシャルル・デュノアだよ。宜しくね。」
「ああ、俺の名前は如月千尋だ。取りあえず移動するぞ。」
俺はそう言って、アリーナの男性更衣室に向かった。
キング・クリムゾン!
「ハァハァ。何で皆あそこまで僕達に興味をしめすんだろうかな~。」
「そんなの、俺達が男だからだろ。」
「えっと・・・ああ、そうだよね。」
?何でこんな反応しているんだ?
俺はそんな事を考えながら、着替え、アリーナに向かった。
そこには、一組、二組の生徒が居た。
「あ、千尋。どうだった?」
「何がだ?」
「シャルル君だよ。」
「・・・なんか裏がありそう。」
「そう?まあいいや。」
そう言っていると、
「お久しぶりです。千尋さん。」
「ああ、久しぶりだな吹雪。
ISの方はどうだ?」
「最終調整も終わり、稼働試験も終了しました。」
そう言って話していると、全員がそろった。
「全員揃っているな。
今日は一時間目に専用機持ちによる2対2の実戦を行ってもらう。
出る奴とペアは専用気持ちで決めて欲しい。
それが終わり次第、二時間目から歩行練習を始める。」
そう言った。
その後、一、二組の専用機持ちが集まった。
「さて、誰がやりましょうか?」
「私は遠慮させていただきますわ。」
そうセシリアが言った。
すると鈴仙が、
「なら私出ていい?ペアは誰でもいいけど。」
「なら、私と組まないかしら?」
「幽香さんとですか!?良いんですか?」
「あら、偶にはいいじゃない。」
そう少し不気味な笑いで言ってきた。
すると吹雪が、
「千尋さん。お願いして良いですか?」
そう言ってきた。俺は、
「俺は良いが、皆もそれでいいか?」
そう聞くと、全員から許可を貰い、他の皆は観覧席に行った。
「まさか、幽香と鈴仙と戦うなんてな。」
はっきり言うと、俺はこの二人と相性は悪い。
機体の戦闘スタイルで言えば、俺は高機動からのコンボを主流にしている。
対する鈴仙は、相手のタイミングを狙ったトラップからの弾幕、多方向からの攻撃を得意とし、幽香は連続での範囲攻撃を行ってくる。
ただ、吹雪はこの二人との相性が良い。
吹雪のISは継続火力と最大射程であれば、八雲重工の専用機の中で1、2を争う性能を持つ。
二人が行動する前に攻撃すれば潰せるし、アリーナ何であれば、有効射程距離外に行かれることもない。
『それでは、ISを展開して始めてくれ!』
そう織斑先生が言ったので、俺達はISを展開した。
鈴仙は「幻影の兎(ファントムラビット)」を。
幽香は「華の騎士(フラワリングナイト)」を。
俺は「ハルベリオン」を。
吹雪は「黒の闘志(シュバルツア・ケンプファー)」を。
そして、試合が始まった。
どうでしたか?
次回はタッグマッチと操縦練習。
その他もろもろを書く予定です!
それでは次回で会いましょう!