昔別のサイト様に東方2次創作を投稿していましたが、サイト様の停止によりこの度新しい小説を書こうと思いました
一応、東方projectを知っていた方が読みやすいかもしれません
それでは本編、どうぞ
「如月トキには近づくな」
いつからだろうか、…そうだ、彼がある高校に入学したその年の夏頃だったかな
side ???
「紫様」
「ええ、彼ね」
紫、と呼ばれた、年は20代だろうか、日本ではあまり見ない格好をした、妖美な女性が二人、それ以外は至って普通であろう
『宙に浮いていることを除いて』
「藍、実際の彼を見てどう思う?」
「…そうですね、至って普通ですが、周りとはひとつ違う点がありますよね。紫様が目をつけた原因であるものが」
藍、そう呼ばれた彼女もまた、宙に浮いてはいるが、後ろには尾のようなものが9本、付いているようだった。
「ええ。彼にはあまりにも危険な能力よ…いえ、今の彼には、かしらね」
「幸運を操るだなんて…本人は自覚がないだろうけどどれだけ危険な能力かわかってるのかしら」
そう、紫はつぶやいた。無理もない
幸運をを操るということは、言葉通り幸運にすることができるが、幸運には不幸がつきものである。
無意識のうちに周りを不幸な事故に巻き込むかもしれない。殺してしまうかもしれない。そして、それがもし周りならその程度で済むかもしれない。
もし『世界』へと干渉が可能ならば?
…世界を壊すことだって不可能ではない。
『ありえないなんてことはありえない』こういうことである
「ま、この3日間の彼を見ている限りでは、そのようなことをするようにはみえないけどね」
「え?なにかおっしゃいましたか?紫様」
「なーんにもないわよ…さ、準備をしましょう
彼を幻想郷へ招待するための…ね」
「またお前か、トキ」
「いや、だから俺は知らないって」
トキとよばれた青年と、メガネを掛けた先生には見えない女性が、学校の隅にある小部屋で、先ほど起きたことについて話をしていた。
「…また、か?」
そう、女性は呆れたように問う
「そうみたいっすね」
青年もそれに気にすることなく、軽く答えた。
「私だってお前に関わると不幸になることは身をもって経験している、が、さすがに最近おおすぎやしないか?」
「それはこの学校中の人が不幸なことが起きるたびに俺に無理矢理結びつけてるからでしょ…てか、先生も俺と関わると不幸な目に合うのわかってんなら…「関わるなと?アホ言え、私はお前の担任だ」…うす」
アホか、といった目で青年…如月トキを見る。
「とりあえず、今日は帰れ、あとは私がなんとかやっておくから」
「…いつもスンマセン」
「かまわんさ 、生徒が困ってる時に動かない先生なんて先生じゃないさ」
「それ、遠回しにこの学校のあなた以外の先生のこと先生じゃないと言ってるようなもんですよね」
「うるさい、もう帰れ」
「…失礼いたしました」
そう言ってトキは部屋を出る。
先ほどの言葉どおり、トキの周りにいると不幸になるのを嫌がるのは、何も生徒だけではない。先生も例外ではない。ただ、担任である園崎かえで先生を除いては。
トキは園崎先生には感謝してもしきれないほど世話になっており、トキの唯一の理解者でもあった。
「げっ…うそだろ」
トキが帰ろうと学校の靴置き場へと足を運んだ時、そんな声が聞こえた。
声の主は、時と目を一度も合わせることなく、逃げるように行ってしまったが。
「…いーつまでこーして避けられ続けんのかねぇ」
逃げられた本人は、言葉とは裏腹にきにするようなそぶりなどみせず、唯唯ため息だけが廊下に響いた。
「ただいま」
トキが言うが、返事はない。例の不幸のせいで、家族まで離れて行ってしまった。おかげでトキは高校生ながら一人暮らしをせざるおえなかった。
唯一、お金は困らない程度口座に毎月月初めに振り込んでくれていることがトキはまだ完全に捨てられたわけじゃないのだと安心できた。
「飯ももういいや、寝よ」
トキはそう言い残し、闇に身を預けた。
短い文章ですが、定期更新を目標でやっていきたいと思います
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