幻想郷から愛された男   作:如月トキ(仮)

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はい、遅くなりました
ここから自己解釈があります
4話 どうぞ


4話 小さな奇跡

「さて、それじゃあ始めるわよ」

「ああ、よろしく頼む」

次の日、トキと霊夢は神社の裏にある開けた場所へと移動していた。

「まずは…能力というのが一体なんなのか、そこから始めましょうか」

そういって、霊夢は地面から50cmほど浮かせて見せた。

「私の能力は『空を飛ぶ程度の能力』よ…こうして飛んだり、あらゆるものから浮くことができるわ」

「あらゆるもの?」

「まあ、そのあらゆるもの全ては私も把握してないけど…そうね、ゆかりの能力の説明は受けた?」

「ええと…『境界を操る程度の能力』で、空間にスキマを開いて移動したり、いろんな境界を操ることができるんですよね?」

「そうそう、トキの原因不明の不幸を撒き散らすのも、紫はあなたとの不幸の境界を弄って、トキからの干渉を無効化しているの。私もあなたの能力を無効化することはできないけど、あなたの不幸から浮くことができるから私にはあなたの能力は効かないの…」

「なるほど…」

「逆に、私と紫以外にはトキの能力が聞く可能性があるのよね…だから、とりあえず今の目標は最低でも能力の発動を抑えることができるようになること。操るのはその後でいいわ」

「抑えるって言っても…」

トキには分からなかった。

自分の周りが不幸になるのは気づいていたが、これが実は能力でしたと言われて、実際全部受け入れられているわけではなかった。

「あーわかんないわよね…」

実験台いる?と笑顔でトキに聞いたが、トキは苦笑いで断った。

「じゃあ、今自分の周りになにかしているって実感はある?」

「ない」

「なんもない?」

「ない」

「仕方ないわね、手を貸してちょうだい」

「え?ああ…」

トキが左手を差し出すと、霊夢はその左手を握手をするような形で握った」

「どうもトキには本当に微量の霊力が流れているのよ。だから私が今から霊力をゆっくり流し込むから、トキなりの能力を想像して、それを霊力で包み込むように想像しなさい」

「霊力で包み込む…?」

「ええ。ほら、想像しなさい。」

トキはそういわれ、目を瞑る。

(不幸に…なんかこうもやっとしたものなのか?)

勝手に想像する、が、一向に能力も霊力というものも感じられない。

(…わかんねぇ、そもそもこれは現実なんだろうか)

 

…たちの悪い、長い夢なんじゃないだろうか

 

夢じゃないよ

 

「…え?」

「初めまして、になるのかな?」

知らない声に、思わず目を開ける。

「俺の部屋…」

「そう、まあ、君の記憶の再現だけどね」

にひひ、笑うトキの目の前にはトキよりは少し幼い、15歳くらいだろうか、し黒のショートカットの女の子が、トキの目の前に胡座を掻いて座っていた。

「あんたは?」

「私?君の能力の一部だよ。まだ君が知らない部分」

「知らない部分?」

「うん。幸運の部分だよ」

君は不幸な方しか能力使わないからねぇと、彼女は立ち上がる。

「幸運の能力の応用で、勝手に能力の幸運部分だけ人格化したんだよ。こうでもしないと君そのうち落ちちゃいそうだし」

「えーと、結局あんたはおれのなんなんだ?」

「まあ、君がまだ使ってない能力の塊が私、と言っておこうかな」

とりあえず、と彼女はトキの頬を叩いた。普通に

 

…20mくらい吹っ飛んだことを除いて

 

「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!!!?!!」

「痛くない痛くない!君ほんとむっかしからネガティブなんだから!そんなんじゃ幸運なんて降りてくれないの当たり前…」

そういって、彼女はトキの両手を両手で包む。

「君の能力はね、私のように意思があるの。君が楽しくなければ、楽しくないし、君が楽しければ、楽しい。だから…もっと自信を持って、自分をいつまでも責めない!私から言えることはそれだけ」

「…そっか」

「意味がわかったようだね」

今度はにひひ、というようには笑わず、我が子を見守るような笑顔を見せた。

「!…体が…すけて…」

「君が気づいたから。次に君が目覚めた時には私はもう消滅しているし、君も少なくとも不幸撒き散らすなんてことはないはずだよ」

まだ操れないとは思うけどね、と付け足す。

「あんたは…いつからおれを?」

「ほら、またそうやって自分のせいだと思い込む…私は君が全てだったから」

 

これからは、強く生きてね

 

 

 

 

 

 

「知らない天井だ」

「起きた第一声がそれとか馬鹿にしてるのかしら」

「霊夢…俺は?」

「霊力流し込んだ後急に意識を失ったのよ」

そこまで言われて、トキは先ほどの記憶が頭の中に戻ってくる。

「…強く生きて、か」

トキは、目をつぶり、念じる

 

俺は不幸の子なんかじゃない…

 

「あんた…」

「霊夢、俺の能力は…」

 

幸運と不運を操る程度の能力

運気を反転させる程度の能力

 

「まさか、二つ持ちとはねぇ…」

「いや…さっきまでは一つだったんだと思うよ」

「は?どういうこと?」

「俺もよくわかってないから」

「なによそれ…」

 

「ありがとう、あんたのおかげだ」

 

 

 

トキの能力は、あくまで『幸運』と『不運』を操る能力であり、幸運を不運には変えられず、その逆もまた同じであった。

『不運』の方のみが能力として使われたため、またトキが周りに対する感情もよくなかったため、周りの人の不幸の部分だけがより悪くなるようにトキの能力が適用されることになっていた。

幸運の方は幸運の力で人格を作り出し、さらにトキに能力まで残した。

 

人は、これを奇跡と呼ぶのだろうか

 

トキがこのことに気づくのは、しばらく先になるだろう…

 

 

 




やっと投稿することができました

感想、評価や指摘などお待ちしてます…

というもの、今後のキャラについて少し迷っているもので…
私の東方の好きなキャラからどんどん書いてしまう形になってしまいそうなので、このキャラ書いてくれ!と送っていただける助かります


ちなみに私は順に
犬走 椛
風見 幽香
レミリア・スカーレット
です
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