東方渡世抄 〜現実と幻想の境界〜 【更新停止】   作:小鳥戦士

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一方その頃 『現実』にて
ー事実ー


〜澪side〜

 

あれから数日、私は手掛かりという手掛かりを見つけられずに途方に暮れていた。

やっぱりみんなに聞いても知らないの一点張り、なにも成果は得られなかった。

 

ただ、日々原因を調べていくと少しずつ心当たりが出来ていた。

まだ蒼刃くんがいた時、よくライトノベル?というのを読んでいた。

その本の名前までは覚えてない。けど彼はある日の学校の帰り道にこんな事を言っていた。

 

『なぁ、澪。』

『へ?何?蒼刃くん』

『いやな?もしアニメ......作り物の世界に行けたらどうする?』

『え〜アニメの中かぁ......うん、行った事ないからわかんないなぁ』

『ははは、だよなぁ......だけどさ、澪。この本の中には沢山の世界が広がってんだぜ?例えば空飛ぶ城とか、魔法とか、剣とか......やっぱ“また”行きたくない?』

『また?.......え?蒼刃くん行った事あるの⁈アニメの世界に⁈』

『あり?そんな事言ったか?まぁ行けないけどなぁ......常識的に考えて。......転生とか出来ないかなぁ......』

 

 

よくよく考えるとおかしな事を彼は言っていた。

 

アニメの世界に行く。

 

普通に考えて無理だ。

そんな夢見る子供みたいな事を言っていた辺り、彼はアニメ好きだったのかな?

そして、最後に彼が言っていた“転生”なるものを今調べている所だ。

自分の部屋でカタカタとパソコンを打つ。この作業を、私はどれだけしたのだろうか。何時間?何日?もしかして......数年?

本当に探す為のネタが無い。なにせいきなり消えて、みんなからも忘れられる。そんな話、世界のどこにも無いのだから。

そんな時にふと思い出したあの言葉。自分でもよく思い出せたなと思うその言葉は、さてもこの事象に関係のある言葉だった。

 

「......え......?じゃあ蒼刃くんはもう......?」

 

もはや彼の失踪事件の原因は明らかだった。彼女は決して、そのような現象や存在を信じている訳では無い。へぇ〜、そんな事あるんだ、不思議だなぁ......その程度の認識しかない。だが、今回に関しては信じざるを得ない。現状がそう語っている。

正直言って怖い。今まであまり意識していなかったものが目の前にあった。だが、そんな恐怖から助けてくれる、庇ってくれる存在はもういない。

今この現状、転生が本当に起きたとしか説明出来ない今、彼の現状は一つしかない。

 

もう、彼は“死んでいる”事になる。

 

それが、彼女にとってどのような事をもたらすのかは、もう、火を見るよりも明らかだった。

 

 

 

 

 

 

 

そして、まだ冷える夜の中、一人の少女の泣き声が響き渡ったという。




はい、夜遅くの自宅のベッドの中からこんばんは。小鳥戦士です。
今回は物語の初めということでかなり少なめとなっています。さらにやはり心配事が的中しました。現実の章が少なく仕上がってしまう事に。
いやね?どうしても現代ではやることが少ないんですよ。一応澪も物語に必要なキーマン(あれ?キーガール?)ですし、活躍させたいヒロインなのに......
まぁ、メタ発言は置きまして。

最悪の事実を知ってしまった少女はなに思う。

次回 『現実』の章 第2話「行動」


次回はいつになるのやら......トホホ.......
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