ネギまとかちょっと真面目に妄想してみた   作:おーり

30 / 100
お待たせいたしました、原作√再っ開!
恐らく突っ込み所過去最高な三十話目くらい?
改めて思い返すとあとがきのほうが多い作品だよね



ここまで遠かったなぁ…、新学期だよ! 桜通りの吸血鬼編
『戯言だよ』


 

「なんだか甘い夢を見ていた……

 そんな気がした」

 

「――いや、何の話?」

 

 

 新学期スタート。というわけで始業式なう。

 隣に立つのは何処か懐かしき神宮寺。CV三木●一郎のやつ、いたじゃん。ほら。

 

 

「なんかすっげえおざなりな紹介された気がしたんだけど」

 

「気のせいだろ」

 

 

 大人しく狙い撃ってろよ。あれ、違う人だっけ?

 

 なんやかんやでネギ君を無事に麻帆良へと連れ帰った奮闘空しく、俺に返ってきたのは男子校舎へと戻れ、という悲しいお知らせだった。

 いや、元から三学期の間だけのつもりでもあったから別に悲しくねーけどね。

 べっ、別に強がりじゃないんだからねっ。

 

 ちなみにネギ君は再び2-A改め3-Aにて副担任と言う名の教育実習にも似た教師の修行を続ける、と言う処罰のようなそうでないような処遇。

 高畑先生は出張でよくいなくなるから実質担任である。ネギ君の無双がはじまるぜぇ、ひゃっはあ!

 

 この二週間の間で起こったことといえば、このかとのデートに見せかけた桜咲のせっちゃんからの逃走劇だったかな。衝撃的だったのは。

 着物姿で登場したかと思えばいきなりデートに誘われて、しかもせっちゃんがはるか後方で睨みを利かせているもんだからSAN値がガリガリ削られる。

 な、何を言ってるかわからねえと思うが(ry。頭がどうにかなりそうだったぜ……。

 

 あとはアキラたんとの関係性を微妙に伺われた程度か。実質二週間前のことになるけれど、部屋の中から出てきたのが一時間弱後なら疑われるのは当然だろうけれど。

 大河内と同室のバスケ部微巨乳に「慰めてた」と言い訳したら「身体でッ!?」と過剰反応されたのがなんとも。こう、言葉に出来ない感じでなんだかとってもコンチキショウ。

 ちなみに和泉は微笑んでいただけなのが、ちょっと背筋が寒い。何も悪いことしてないのに謝罪したくなる。へるぷ。

 

 

「で、結局烏丸は今までどこに居たん?」

 

「黙れ小僧ッ!」

 

「なんで!?」

 

 

 某山犬の長のように教師からの叱責が神宮寺に飛んだ。

 お前にあの娘が救えるのかッ!

 

 

   × × × × ×

 

 

「ち ょ っ と 来 い 」

 

「え、ええ~……」

 

 

 今日は始業式だけだし、久しぶりにのんびりしようかなー、と校門を出たところでこれだよ。

 ちうたんが参上。

 すっごい怖い目で睨まれた。

 ガクガクブルブル……。

 

 

「え、なに、烏丸の彼女?」

 

「神宮寺、俺が帰らなかったら、墓前には鈴蘭を添えてくれ……」

 

「いや、答えになってないんだけど……」

 

 

 なんか好きなんだよね、その花。

 

 

「いいから来い。わりーな、借りてくぞ」

 

 

 連れ去られる仔牛の気持ちが痛いほど身に染みた。

 

 

   × × × × ×

 

 

「で、なんであの子供が戻ってきてお前がいないんだよ?」

 

「俺は元から三学期の間だけって話だったはずだけど?」

 

 

 これは割りとガチ。

 当初から当て馬扱いだったはず。

 というか、ちうたんが来るのは予想外だった。俺がいなくなってそんなに寂しいの?(ドヤァ)

 

 

「一人だけ逃げるなんざゆるさねぇ……ッ!」

 

 

 そっちっすか。

 

 

「それくらいは見逃してほしいなぁ

 つうか、俺が介入していなかったら今頃ちうたんはネギ君と同じ部屋になっていたかも知れんし」

 

「ちうたん言うな……って、はぁ? なんでだよ?」

 

「長谷川って確か雪広と同じ部屋だよな? 今回の旅行ではなんだかんだでネギ君の実家にとこのかの実家に行ったんだけど、そこで同室ってことをそれぞれの保護者の方々にばれちゃってねぇ

 行き場がなくなったネギ君を雪広が引き取ろうとしていたんだよ」

 

 

 いやぁ、あの時は笑った笑った。

 それぞれからのお手紙を学園長に手渡して再生したら「「うちの弟を(娘を)どんな扱いしてるんですか?」」って同時に凄まれて、学園長は「ファッ!?」とかいう声を上げて驚いていたからね。

 そのあとのごたごたの結果、ネギ君を女子寮自体に置いておくと後々何を言われるかわかったものじゃない、ということを反省した学園長の采配で、ネギ君は俺の部屋に転がり込むことになった。

 当初に若干の心配もしたものの、今では同室の大芝との付き合いのほうが濃くなっている。あれだな、大芝がネギ君に提示した日本のサブカルチャがにいい刺激になっているのかもしれない。

 ただ、始業式始まるちょっと前くらいに日本の三大文化は?という質問に「メイード、ワビサービ、西●維新」って答えられて、ちょっとこの子の将来が心配になった。大芝ェ……やっちまったなぁ……。

 

 

「ぐっ、それはまあ感謝するけどよ……、でもお前だけ常識の世界へ逃げられるのは納得いかねぇ」

 

 

 そんなことを俺に言われてもなぁ。

 

 

「あれ、烏丸くん?」

「ん?」

 

 

 声をかけられて振り返れば、

 

 

「あー、因幡か。久しぶり」

 

「うん、久しぶり。そっちの娘は彼女かい?」

 

「はは、だったら良かったんだけどな」

 

 

 俺にとっては数少ない常識人の一人が登場した。

 

 

「こんにちは、因幡誠一です。烏丸くんにはいつもお世話になってます」

 

「あ、ああ、長谷川千雨、だけど……」

 

「そうそう、僕らまた同じクラスみたいだよ。三学期は結局ろくに顔あわせられなかったけど、これから一年よろしくね」

 

「へぇ、そいつは重畳。よろしくな」

 

 

 こいつと一緒のクラスか。素直に嬉しいな。

 

 

「それじゃあ僕はこれで」

 

「ああ、またな」

 

 

 爽やかに去ってゆく因幡。

 相変わらずイケメンなやつだ。

 

 

「――で、なんでちうたんはそんなに呆けてんの?」

 

「え、いや……、なんだ、今のは」

 

「クラスメイトだけど?」

 

「………………あれが?」

 

 

 なんか含みのある言い方をするなぁ。

 

 

「なんか問題でもあったかね。ああ、イケメンすぎて惚れたとか?」

 

「いや、そうじゃなくて………………

 ………………あれ、兎(うさぎ)、だよな」

 

「うん。まあ。そうだけどさ

 でも本人に言ってやるなよ?

 毛深いってこと気にしてるんだから」

 

 

 中身はいいやつなんだよ。本当に。

 

 

「………………………………………………

 わりぃ、お前の世界も中々に非常識だったわ」

 

 

 失礼な。

 

 

   × × × × ×

 

 

『今夜決行だ。すぐに来い』

「りょーかい」

 

 

 電話があったので外出の準備。

 ネギ君は一回帰ってきたけれど、またすぐに出かけた。

 なんだかんだで、エヴァ姉も布石を打っておいたのだろう。

 

 

「つーわけで、今日はネギ君戻らないかも

 先に寝てていいぞー」

「え、」

 

 

 大芝の答えを待たずに窓からダイブ。

 気分は超希釈存在感の人狼種。若しくはROD。黒の全身タイツとか用意しておくんだったかな。

 

 

   × × × × ×

 

 

 吸血鬼と魔法少年の追いかけっこを遠目に見やる。

 魔法をバンバン打ち合っているのに、あれが気づかれないとかいうのが納得いかない。

 認識阻害だって万能じゃねーぞ。目視されたら終わる。昼間のうちに、ちうたんに桜通りを通らないように釘を刺しておいて良かった。

 

 

「『子供が粋がってんじゃないよー!』

 『それでも、守りたい世界があるんだー!』」

 

 

 暇なのでアテレコで楽しんでみた。

 でもなんか微妙。

 度胸と力押しでレールガンの威力を上げる無茶な原理のような無理矢理感がある。

 

 ……あ、ネギ君がエヴァ姉を追い詰めた。

 でも茶々丸がそこに突貫した。

 ……俺もそろそろ参戦しようかねー。

 

 

「さぁてボウヤ、そろそろ降参したらどうだ?」

 

「ぐっ、まだです! どんなときでもあきらめない心が逆転のチャンスをつかむ! 必ず僕が勝って、エヴァンジェリンさんがなんでまき絵さんを襲ったのかを聞かせてもらいます!」

 

「……なんか、この二週間で暑苦しいやつになったな。何があったんだ……」

 

 

 言い合いしているところに、俺参上。

 

 

「こんな夜更けに騒ぎを起こすなよ」

 

「ッ! そらさん! きてくれたんですね!」

 

 

 ネギ君は俺が味方だと信じて疑わない様子。

 エヴァ姉はどこか愉しそうにニヤニヤと俺らの様子を伺っていた。意地が悪いなぁ。

 

 

「さあこれで数は対等です! もう逃がしませんからね! エヴァンジェリンさん!」

 

 

「いやいやネギ君――

 ――俺が君の味方だと、いつ言った?」

 

 

「――えっ」

 

 

 何を言われたのかわからない、そんな表情で振り返ったネギ君の両腕を、見えないくらいに細い糸が吊るし上げた。

 

 

「なっ!? これは……糸!?」

 

 

「――ようこそ、曲弦師の彩る極限空間へ」

 

 

「は……?」

 

 

 呆けた表情のままに、俺を見る魔法少年に、俺は決定的な言葉を告げる。

 

 

「残念ながら俺はエヴァ姉の味方であって、君の味方ではない

 これで数は三対一だ、あきらめるべきなのは明白だろう?」

 

「そ、そんな……、そらさんが、エヴァンジェリンさんの、味方……?」

 

 

 見る見る間に表情は絶望に染まる。

 そんな彼に、俺は――、

 

 

「さぁ、零崎を始めよう」

 

 

 よくわかるように、とどめの一言を放り投げれば、

 

 

「い、いやああああああ!?」

 

 

 春の夜空に、魔法少年の悲鳴が木霊した。

 

 

 




~お前にあの娘が救えるのかッ!
 そばにいることなら…いや、なんでもないです。

~「ファッ!?」
 そらの旅の長い伏線の結末。男女七つにして云々。
 幼馴染の部屋に子供といえども男がいることを見過ごせる少年ではなかった。…のかもしれない。

~「メイード、ワビサービ、西尾●新」
 かなり偏った三大文化。
 でもあんまり間違いじゃない気もするんだ(白目)。

~大柴君
 そらのルームメイト。日曜朝は「百合キュア」を見ている。
 ネギ君のお目付け役的な魔法生徒として選抜されたのかもしれないが、日本のオタク文化サブカルチャをネギ君に植え込んでしまった張本人。
 魔法使いとオタク文化の融合が、必要以上のケミストリを醸し出す。合体、駄目、絶対。

~因幡誠一
 イケメンで気さくなクラスメイト。そらにとっての唯一の常識人。でも見た目は癒し系。
 学ランを着たピーターラ●ットを妄想してくれ。それで大体合ってるから。

~黒タイツ
 壁を通過したり。ステルス性能を発揮したり。
 講●社の二次なのに集●社のネタばかり使っている気がする…。気がついた人は挙手。

~度胸と力押しで威力を上げる
 上がるか。

~曲弦士の彩る極限空間へ
~零崎を始めよう
 どちらも戯言。でも言われたほうはたまったものではない。
 俺なら確実に泣く。
 いつから彼がそうだと、錯覚していた…?
 してません。


相も変わらず暴走しっぱなしの作品だと自覚できます。大体三十話でした
前回の番外編を含めればそれくらいです
割と無意味に数だけ稼いでいるような気もしないでもない・・・

それはそうともっとツッコミどころが満載な気がするこの作品。もっとバンバン突っ込みを入れてもいいんですよ? ツッコミという名の感想をください! 感想貰えるとやっぱりモチベが違いますしね! もっと可愛い娘がみたいんでしょ! ほらほら! もっと褒めてもいいんですよっ!?(やっぱり暴走気味)

なんだか輿水的なあとがきで何を言ってるのかわからなくなってきたのでこの辺で。うざいと思った方は腹パンしてやってください。それでは

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