ネギまとかちょっと真面目に妄想してみた   作:おーり

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すっごいキングクリムゾン!
こんなキンクリ見たことない!

前話の細かいところを少々修正しました
禁酒法に照らし合わせると年代が合わなかったし


『フェイト=アーウェルンクス』

 

「――ということがあってスクナはこれこの通り、ばらんばらんにされてしまいましてな。核だけをこうして持ってくることくらいしかできまへんでしたわ」

 

 

 さらりと事後報告を終えて、千草は目の前の『客』

に『お土産』の飴玉を一つテーブルに転がす。

 それらを見つめるのは感情の無い目だったのだが、話を聞いているうちに何と応えれば良いのか本人も検討を失ったらしい。今では若干胡乱な瞳を、テーブルの上を無造作に転がる飴玉へと向けている。

 その『客』は『フェイト=アーウェルンクス』と名乗っていた。

 

 

「……聞くに、とんでもない力量の魔法使いがいたもんだね。自我を取り戻した鬼神相手に使い魔付きとはいえ単騎で対峙するなんて、正気の沙汰とは思えないよ」

 

「戦闘用の準備を怠った状態で封印解除に挑みましたからなぁ。お嬢様の魔力は正規のものやし大丈夫かと思っとったのやけど、まさか『場』の方に協会自体が見逃したもんがあるなんて誰も予想だにしとりませんでしたからな」

 

「僕が直接赴いても良かったのだけどね」

 

「そこまではお力を借りるわけにもいきまへん。外様の力を借りて今回の事案に乗り出しとったら、余計に東からの目が怖くなりやし

 出来てスクナの処理。この程度が関の山ですぇ」

 

「そうかい。まあそちらがそう言うのなら構わないのだけど。こっちとしても言うほど手が足りているわけでも無いし、ね」

 

 

 そんな会話をし、フェイトと名乗った少年がコーヒーを一杯、啜る。

 

 

「で、この飴玉、どうやって封印を解けばいいのかな?」

 

「さぁ?」

 

 

   × × × × ×

 

 

「――なんとか、捌けたかな」

 

 

 ふぅ、と一つ息を吐いて、千草は店から立ち去った少年の背中を眺める。

 スクナの核、というのは実は嘘で、本当はバラバラに解体されたスクナの一部を、どうやったのか知らないが笹浦の謎技術で飴玉に収束するようにあの場所で色黒の少年に指示されたのだ。上手く解放できれば魔力濃度は鬼神に匹敵するだろうから、売り込む相手側にも納得させられる。というのが少年の言い分であったが、あの様子から察するに転売は不都合無く終了したと見てしまってもいいだろう。

 もう売ってしまったのだし、後々に突っ込まれても知らん。と千草は悩む素振りも脳裏から切り離す。

 

 

「そういえばあの子のこと喋ってもうたけど、まあこれくらいなら大丈夫やろ。名前を出したわけでないし、な」

 

 

    × × × × ×

 

 

 一方件のフェイトは店から離れつつ困惑しか残っていなかった。

 手渡されたのは魔力の塊とは言え飴玉。封印解除法もわからず、巧い使い方も思いつかず、どうすればいいのか。

 

 純粋に人手と言う名の戦力が欲しかったのが彼らの組織の今回手を貸そうとした目的であったはずなのだが、素気無く断られて事が終わるまで関わらせてもらえなかった。それもこれも今回の事案に発展する寸前に麻帆良へと大々的に関西の手が伸びたことが原因であったりする。

 外側から搦め手で協会に潜り込む手筈のはずが、根本的に人員が足りなくなってきていたために遠まわしに準備していたイスタンブールからの留学生という違法すれすれの手で用意した仮の身分を使う暇も無く、作戦の発案者からは手を借りないとまで言われる始末。

 最後に手渡された鬼神ですら『これ』である。

 

 なんとなくではあるが、件の鬼神と単騎で渡り合ったという例の少年魔法士が全て裏で暗躍していたのか?とまで疑ってしまいそうだ。

 

 

「(しかし、京都に来ていた魔法使いで、そこまで力量の高いものはいなかったはず……

 いや、まてよ?)」

 

 

 事件にまったく関わらず、姿そのものを晒していなかったために、国内では追われる心配も無いのでゆっくりと歩道を歩みながら、少しだけ物悲しい気持ちでフェイトは内心で推測を立てる。

 

 

「そうか、そういえば彼も来ていたという話だったな……

 修学旅行でこんな事件に巻き込まれるというのも、彼という存在がそうさせているのかもしれない……

 詳しい力量も不明なままだが、彼ならば或いは……」

 

 

 推測から、一人の少年を脳裏に浮かべた。

 一人振り返り京の街を睨み付け、宣戦布告するように彼は続ける。

 

 

「どうやら、キミのことを詳しく調べる必要があるみたいだね、

 ――ネギ=スプリングフィールド」

 

 

 人違いだった。

 

 

   × × × × ×

 

 

『どうして、どうしてこんなことをするんですか!? 楽しい旅行じゃないですか! こんなことをして台無しにするなんて、馬鹿げてますよ!』

 

『それもこれも旅行の醍醐味って奴さ!

 ボクは愉しいよネギ君!? この気持ち、まさしく愛だ!!!』

 

『そんな歪んだ気持ち! ボクが修正してやるぅぅぅ!!!』

 

 

「と、いうことが夕べ起こりまして。覗きを敢行した瀬流彦先生と3-A男子数十名、本日は謹慎です」

 

「馬鹿なのか!?」

 

 

 一方そのころ、とある色素と感情表現の薄い運命的にも薄幸そうな少年に勘違いで狙われている薬味少年は、翌朝になっていつの間に帰っていたのかわからないが隣の布団で眠っていた色黒系ルームメイトに昨夜の報告をしていた。

 言われたそらにはまさに寝耳に水であろうが、起こっちゃったことなのだからしょーがない。これも修学旅行の醍醐味というやつなのだろう。多分。

 

 

「いちおう、敢行した男子はみんな捕まっていますし、そらさんの班にはエヴァンジェリンさんもいますから謹慎はなしということで見逃してもらっています。実際因幡さんと敷浪さんは参加してなかったみたいですし」

 

「信じていた。信じていたよ、うん」

 

 

 捕まった男子(馬鹿)には悪いかもしれないがやったほうが悪い。性犯罪者に情状酌量の余地など無いのである。

 

 

「でもしばらくは男子への風当たりが懸念されますけど……」

 

「麻帆良に帰れば大丈夫じゃね?認識阻害あるし」

 

 

 認識阻害はそういうことに使うものではありません!と、麻帆良に残っているらしきお嬢様系魔法少女が声高らかに否定しそうであるが、そら的には真っ先にそういう用途に手を出しそうな人物が学園長であるから。説得力は無い。

 

 

「あ、あとなんかしずな先生がそらさんに話があるとか言ってましたけど」

 

「………………なんで?」

 

 

   × × × × ×

 

 

『やっと私のスタンドの使い方がわかったよ。

 これは、壊したものをばらばらに組み立てるのが正しいんだろうね』

 

『く、くそっ、こんな、こんなところで、こんなガキにぃぃぃ!!!』

 

『――モザイクブルー、あの人の中身を、組み立て直して』

 

 

「っていうことが、昨夜あったみたいなのよ」

 

「……で、こいつが主犯ってことですか」

 

 

 捕縛されたおっさんをジト目で見やる。なんかエ●ゲとかに出ていそうなおっさんだった。悪い意味で。

 どうも、ネギ君の言っていた覗きを扇動したのがこのおっさんのスタンドだったらしく。そうやって扇動した中で侵入してきたところをアキラたんがフルボッコにしたらしい。発見者は風香だとか。しっかりと防衛網を敷いていた彼女にはあとで飴ちゃんをやろう。ちょっといわく付きの飴ちゃんだけど。じ、実験じゃねーし。

 

 

「それがどうも魔法使い関連の脱走兵らしくってね? 勝手に始末するには都合が悪いかなーって」

 

「気楽に言いますけど言ってることそら恐ろしいっすからね?」

 

 

 もうガクブルである。

 

 

「うーん、関西は関西でごたごたしているみたいなんだよなぁ、このまま麻帆良に連れ帰るのも面倒だし……

 とりあえず、伝手に連絡入れときます。一応スタンド使いもいるので、このまま再脱走なんてことにはならないと思いますけど」

 

「助かるわー。あ、精神処理はしておいたから、安心してね?」

 

 

 だからさらりと言う話じゃないってばよ。

 

 

「ところで、左腕どうしたの?

 なんだか動きが悪いわね?」

 

「昨夜くっつけたばっかりなんで。しばらくリハビリが必要なんスよ」

 

 

 あの場にクタァトが居て、本当に助かったけど。

 

 

   × × × × ×

 

 

「あれ!?なんで!?」

 

「何がだよ」

 

 

 朝食が終わって最終日を満喫しようと出立しようって時間、協会からなんだか急ぎ足で帰ってきた集団に駅でとっ捕まった。

 叫んだのは綾瀬。俺の腕を見て驚愕の表情である。

 

 

「麻帆良に帰るまで無理だとか言ってませんでしたっけ!?」

 

「いや、回復用の使い魔が居たからさ、丁度」

 

 

 電車は出発してしまい、因幡と飛鳥がいきなり別行動になる。仕方なし、行き先で合流しよう。

 

 

「なんだ? 怪我でもしたのか?」

 

「左腕が切り離されました」

 

「あ、おい馬鹿やめ、」

 

「ホホゥ?」

 

 

 オワタ。

 

 

「帰ったら修行度50%増しだな」

 

 

 あ、俺死んだわ。

 エヴァ姉の極大魔法が更に襲い来る悪夢が今日から始まるんですね、わかりかねます。

 

 

「というか事が終わったのなら本部に来てくださいよ! 戻ってきたこのかさんもせつなさんも真っ白な状態で! 何も聞き出せなかったからどうしたのかと気が気でなかったですし!」

 

「いや、俺一応旅館から脱走していたからさ、急いで戻らんといかんかったし」

 

「どうせ面倒そうだと思ったんじゃないのか?」

 

 

 ちょ、エヴァ姉、怪我をしたの言わなかったのは謝るから機嫌直して。確かにそうだけどこの場で言うと俺に非難が集中するから!

 

 

「そーらーさーんー!?」

 

「まて、落ち着けゆえきち、これはあれだ、聡明な罠だ」

 

「それを言うなら孔明の罠だろう」

 

 

 そんな援護射撃いらねえよ!

 もっといい援護してくれよ色黒スナイパー!

 

 

「ともかく一旦おちついてdアイタタタタタ!?」

 

「――腕、大丈夫なの?」

 

 

 ぐぃぃぃ、と無茶な方向に引っ張られる。いや明日菜さん、そんな関節極めるみたいにやられると大丈夫では全然無いのですけど!?

 

 

「待て待て待て待て! 極まってる! 関節極まってるから一旦離し――!」

 

「――良かった……っ!」

 

 

 ――本当に孔明の罠な気がした。

 

 

「は、え?」

 

「馬鹿……、心配したんだからね……っ!」

 

 

 腕拉ぎから解放されたと思ったら抱きつかれて泣かれている俺が居る。なんかラノベのタイトルみたいな状態になっているのだがどういうことか。

 みんなも呆然としてるよ。なんか反応しめしてよ。俺だけじゃなんにもできないよぅ……!

 

 

「えーと……」

「えー……」

「……ねえ?」

「うん……」

 

 

『なーかしたなーかした、せーんせーにゆーてやろ』

 

 

 違う!!!

 そういう対処をしろって言ったんじゃねえよ!!!

 なんなのオマエラ!? 目線合わせてアイコンタクトで会話してたじゃん! そのための打ち合わせ!? なんだその無意味すぎるクオリティは!?

 

 

「呼びましたか!?」

 

 

 呼んでねえよ葱坊主。

 

 




~スクナぇ・・・
 触手で身動きできないところをヘラクレスくんでフルボッコ
 クタァトには勝てなかったよ・・・

~麻帆良に残っているお嬢様系魔法少女
 高n・・・

~アキラたん、覚醒
 麻帆良に一層険しい壁が生まれた瞬間である

~麻帆良の脱走兵
 捕虜として捕まっていたもう一方のスタンド使い
 スタンドは“トラ吉”さんより応募いただきました。こんな扱いでごめんねー

スタンド名『スリラー・パーティー』 遠隔操縦型 群衆タイプ

パワー:E スピード:C 射程距離:A 持続力:A 精密動作性:E 成長性:E

見た目:お面に手足が生えたもの。二頭身。10センチ前後。一〇〇〇匹。お面の種類も色々。

能力
人の首筋辺りに憑り付きその人の『喜』『楽』の感情を暴走させる。
早い話、徹夜明けテンション。
脳にアッパーが入り、自重ができなくなり、テンションに身を任せてヒャッハーする。
首筋からとれればしばらくして正気に戻る。弱に取れないとそのまま。
憑り付かれた時の記憶はばっちりあるので早く対応しないと色々ヤバイ。

~いわく付きの飴ちゃん
 じ、実験じゃねーし

~クタァト
 回復専門の使い魔。膨大な魔力を取り込んで体内に含めたものの細胞組織を活性化させる。ドラゴンボールにあった回復装置とか想像すると一番近い

~孔明の罠
 史実のほうでなくて多分あわわとかはわわとか言うほうのだとry

~明日菜さん
 最後に全部持っていかれた希ガス
 もう、ごーるしてもいいよね・・・?


後片付けみたいな場面で召喚してすまん運命さん
でもこの世界線じゃまだマシな扱いだと思うんだ

お待たせいたしました次回IFの4!
前回みたいなことはしないよ!
今度こそきちんとネギまやるもんね!
あ、でもネギと明日菜の出番がry

構成のためにちょっと時間食うかも?では
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