ネギまとかちょっと真面目に妄想してみた   作:おーり

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―前書き修正―
タイトルが前回とリンクしてるってだけですのでお気になさらず


『A:全部。の一言で解決しちゃうから問題の前提自体が間違ってるんだけど?』

「自然界にそんな代物がガチで存在してるんだとしたら現象そのものに一々それらが関わっているという狂気的な事実が浮上してしまうし、その精霊を完全に使役できているという魔法使いには『できないことは何も無い』くらいの程度になるはずなんだよ。死者を生き返らせるとか時間を逆行するとか異次元に突入するとか、そういう部分も例外じゃない。

 でもそれをやって世界中がぐちゃぐちゃになったこともなければ、時代が変革したとかそんな認識も存在していないわけだから、やっぱり存在自体が疑わしいっていう、まあ悪魔の証明にしかならないけどな。

 ガチでやって見せた『魔法使い』は別の次元に移行して王様とか神とかになっているー、とかって説明もできるかも知れんけれども、そうなっても俺らの次元ではやっぱり認識されない存在になるわけだから証明のしようも無い話なんだけど」

 

 

 黒板に書き忘れていた部分を書き足しながら、説明し足りない別の説明をし続ける俺。

 

 

「精霊っていうのは仮想神格、つまりは『そこに存在している』と『認識する』程度の代物でな。実際に存在しているかは二の次だ、魔法が発動すれば存在しているし、発動しなければ足りないものがある。と施行者に『認識される』程度の話。それで存在自体を完全に捉えることができる代物で無いって言う話なんだから、やっぱりこれは誰かが意図的に『存在している』と『仮定』した代物なんだろうな。

 電子精霊というものもいるけど、あれは魔法らしく使い手の意図することをより複雑により強固に施行するためのプログラムと言ったほうが正しい。その電子精霊ですら現実世界で認識するには『存在を附加させる』という構成が必要になってくる。

 以上の例を鑑みるに、精霊というものは概念存在に等しくなるわけだよ。存在すると想定して発動させたい魔法に適した精霊の存在を認識と魔力によって構成し術式を組み上げる。そういうめんどくさいプロセスを、魔法使いは『呪文』という通例どおりの術式を広めることによって形にしていったのだろうな。

 あとこれは専門外の話になるのだけど、『魔術』にも似たような概念想定の論理が存在するらしい。まー聞きかじった程度の話だから詳細なんて知ることもできないけど。麻帆良が閉鎖しているお陰でこっちに関する知識は本当に門外漢なわけだし」

 

 

 そんな言葉で締めくくり、『雷=神経伝達活性・天候操作』と書き足す。

 なんだかんだ言って雷属性にはそういう前提があるから、風や雨なんかはそれの下位領域だと俺は勝手に思ってるのだけど。

 

 

「って、それで話は済んだやん!?」

 

「バッカおめぇ、一時間も時間もらったんだぞ? 話したいことを話して何が悪いってんだよ」

 

「結局言葉のロジックでかき乱されただけのようにしか思えないのですが」

 

 

 文句を言うこのかと綾瀬に「でも勉強にはなったんじゃね?」と返す。とっていたノートを顔面に叩き付けられる。おい、俺の障壁は万能じゃないんだからな。普通に痛いんだからな。

 

 

「いや、でも勉強になったのは確かだよね。

 要するに素粒子は目に見えないけど『空気の一部』っていう形では存在しているわけでしょ? でもって同じように、精霊は目に見えないけど魔法使いたちはそれと同じもののように『存在している』って認識しているわけかな?」

 

「そう、それが言いたかったんだよ。早乙女は意外と話がわかるやつだな」

 

「そらっちの掻い摘み方が回りくどすぎるんだよー、先生っぽいけど初心者にはついていけねぇっす」

 

「ついてこれるような成長を見せるべきだろー。お前ら一応学生なんだからさー」

 

「中学生に何を期待するのか」

 

 

 一応は同年代なんだけどな。魔法に携わった年数は違えど。

 あと中学生らしくない見た目筆頭のクラスがその台詞を口にするのは間違っていると、俺は大いに思うのだけれども。

 

 

   × × × × ×

 

 

 石化に伴う細胞の変化と化石化における置換現象の違いを『ロバの耳』で知られる有名な王様の小噺で面白おかしく解説していると、奥からぬらりとした気配が。

 首を傾げるようにそちらへ振り向けば、エヴァ姉が半冷凍状態のネギ君を引き摺って現れた。あれ?もう一時間経ってたのか。

 

 

「お帰り。どうだった?」

 

「ああ……、どうというか、なんというか、とりあえず……。そら、お前私の別荘にいくつ内緒で勝手な実験を放置してるんだ」

 

 

 おや?

 何処か憔悴しきった様子でエヴァ姉はこちらを睨み上げる。

 

 

「んー。続行している実験は一つか二つ程度だけど、放置しているのは一つかな。

 あ、火山エリアはマジで危ないから進入禁止にしといたほうがいいかも」

 

「遅いわッ!!!」

 

 

 どさぁ、と放り投げられ倒れるネギ君。

 げ、これ半冷凍以前に半死半生じゃねえか。どういう修行したんだエヴァ姉。

 

 

「ね、ネギ先生ーーー!?」

「しっかりするアルネギ坊主!?」

「か、烏丸さん! 回復魔法を早くっ!」

 

「んー、ちょっと待ってて。ホイミホイミホイミ、」

 

「まだるっこしいよ!? ベホマとか無いの!?」

 

 

 ベホイミ(意訳)なら。ストックしてある回復呪文じゃどのみち追いつかないなぁ。

 

 

「ゆえきち、『図譜』で回復呪文とかって検索できないの?」

「そんな一朝一夕にできるアーティファクトと違うですよ! というかこんな死に掛けている状態でよく生きていられると……!」

 

「まさに必死かつ瀕死な状況だったからな、ひとまず氷漬けにすることで仮死状態に移行してみたわけだが……。

 ――火の柱が生き物みたいに的確に襲い来るとか、何を放置していたんだ貴様……!」

 

「あれに遭遇したのかぁ。よく生きてるなネギ君」

 

「その前に私が直々に半日鍛えてやったからな。

 生身でドラゴンと闘ろうなどと言い出したわけだしとある小説を元に先ずは実現可能なだけの強度を附加させようと考えたんだ。障壁の硬さをまず前提として、」

 

「「「「「「「そんなこといいから早く何とかしなさいッ!!!」」」」」」」

 

「「スミマセン」」

 

 

 総勢七人によるツッコミが炸裂した。

 

 

   × × × × ×

 

 

 死に掛けたネギ君を救うためにはエヴァ姉の別荘に再び行くしかなく。

 

 

「――と、これで半日漬け込めば回復するだろ。欠損した肉体の補修と意識の補充を同時にやるにはこれしかないし」

 

「……いあいあ」

「くっとるぅ……」

 

「しっかりしいや、初見のみんな」

 

 

 クタァト(変身)を初めて見た綾瀬と早乙女のSAN値がヤヴァイ。

 せっちゃんはガチで怯えて近づいてこないし、その元ネタを知らないらしい古はぽへーと見上げてる。

 このかは耐性が早くもついているらしい。雪広と宮崎はネギ君が第一らしく些事にはかまけない様子である。……正気に返る前に水辺に戻すか。

 

 

「クタァト、しばらく湖の中にいろ。ネギ君の回復が済んだら戻っておいで」

 

『――了解』

 

 

 ざぶざぶと湖中へと沈んでゆく巨体。水を補給しながらなら、ずっと確実な補修に移れるし。

 ずいぶん昔に、某シャーマンの完全版を読破した俺はエヴァ姉に頼んで修行場を改造することを許可してもらった。それに基づいて構成した魔法球の中には、エヴァ姉の城・海岸エリア・雪山エリア・火山エリア・密林エリア・砂漠エリアの六つにプラスして、湖エリア・迷宮エリア・農場エリア・真空エリアと四つを作ってみたわけである。

 そんな此処は湖のエリア。主にクタァトの実験場であり、隣接する農場エリアとは『地続き』の、内部は転移では奥まで移動できない空間であったりもする。

 ちなみに農場エリアの普段の管理者は、

 

 

『カブー』

 

 

――ズシャン、と巨大な人型カブトムシのヘラクレスくんが湖畔へと降ってきた。早いな。

 

 

「おおヘラクレスくん、出迎えご苦労。

 さて、ちょっと休憩でも入れるか。絞りたてのミルクか、新鮮な果物か、どっちが好みだ?」

 

 

   × × × × ×

 

 

「そういえばずっと疑問に思っていたのですが、昆虫は巨体になると自重で自らの肉体を支えきれなくなるとかいう話を小耳に挟んだのです。このヘラクレスくんはどうやって巨体を維持できているのですか?」

 

「筋肉」

 

 

 甲殻の内部はみっしりと筋肉が超密度で詰まっていて、解放されると辺境の刑務所くらいなら簡単に圧死させることもできる。

 それを維持しているのは偏に強力な甲殻とそれに伴わせた魔力の圧縮率。だからヘラクレスくんは外側に魔法を扱うことはできない代わりに、その魔力の密度が天然の鎧になって中級から准上級の呪文程度なら耐えることもできる。それ以前に超機動で素早く動けるので回避されるのがオチなのだけど。

 

 

「まさかのまっするパワーとは……。アンチェインのようですね……」

 

「俺も質問していいか?

 ――バナナ&フィッシュのミックスジュース、旨いか?」

 

「意外といけるです」

 

 

 洒落で用意した物だったのだけどな。

 農場エリアでは茶々姉妹が絞りたての牛乳を用意してくれたが、それに合わせてシェーキを作ろうとバナナを取ってきてもらったらときに、ふと思い立った原作リスペクトの例のスープ。ちなみに俺は一口でギブアップである。無理。

 

 

「なんっていうか……、本気でファンタジーの世界にきちゃったね~

 いやあ、一時はどうなることかと思ったけど」

 

「せやな~

 で、エヴァちゃんはどうしてまだいじけとるん?」

 

「うるさい。弟子と従者が勝手にこんな巨大な農場を形成していたのに何も知らされていなかった気持ちがお前らにわかるか」

 

 

 逆に聞くが、なんで気づかなかったんだ? 茶々丸は普通に此処から食材をよく持って行くのに。

 

 

「てっきり、買ったものだとばかり……」

 

「新鮮な野菜とか魚とか肉とか、特に農場エリアの後ろのほうにある山岳地帯とかにしか野鹿や猪肉なんて獲れないと思うのだけど」

 

「麻帆良山からだとばかり……」

 

 

 一応埼玉だけど、まあ棲んでいる、か? でも、

 

 

「エヴァ姉の家のリビングに飾ってある牡鹿の首は此処で獲れたやつの剥製だけど?」

 

「あー、あのシ○神の森の主かと思うくらいの?

 あれは確かに麻帆良山にはいないだろうね」

 

「てっきりディダラボッチに返還し忘れた首かと思ってました」

 

 

 せっちゃんまでそんなことを言って話に乗っかる。バナナシェーキが心の壁を溶かしてくれたらしい。

 

 

「茶々丸さんが獲ったのですの?」

 

「はい。猟銃でズドンと」

 

「一体いつの間に取り扱いの免許まで取っていたんだか」

 

「免許などなくとも、必要なのは一発の弾丸と撃ち込む覚悟だけです」

 

 

 またぎと山猫は眠らねぇ。と付け加える茶々丸。

 やだ、漢らしい……! あと良い子は真似すんな。

 

 

『――マスタ、回復終わった』

 

 

 早いな。

 小屋の扉を開けながらネギ君を背負って入ってくるクタァト。

 全員の視線がそれに釘付けになる。

 まあ、

 

 ――裸でナイスバディの女性がぺたぺたと入ってくれば誰でも注目するか。

 

 

「「「「「「「「はぁっ!?」」」」」」」」

 

 

 茶々丸を除く全員が驚愕の声を上げた。当然だよねー。

 

 

 




~魔術
 この世界線では魔法とは別物。型月ともまた違いますので期待した方は悪しからず
 でも出したかったなぁ、ネコアルク・・・

~ロバの耳
 ゴールデンライトーアムズというものがかつてあってだな・・・

~ホイミ(意訳)
 止血・火傷・凍傷程度が対象の回復魔法。ベホイミは千切れた部分をつなぐ程度の回復魔法。ネギは命がやばかったので焼け石に水
 修学旅行本編では生存しているのになんでこんな脇閑話で死に掛けてるんだこの子は・・・

~火の柱が生き物みたいに
 四体目のそらの子。火山エリアの火力を無制限に取り込み今もまだ成長中
 ぜったいによんではいけない・・・

~シ○神
 どうしても先にこの台詞が浮かぶ
「おっことぬしよー、しずまりたまえー」

~クタァト=アクア=ディゲン
 本来の姿はボンキュボンなナイスバディ。姿が変幻自在の水棲魔法生物
 モ○波さんとか妄想したら一番近い。R-18になっちゃうかもだけど


ついに60話ですよ!思えば遠くにきたもんだ
注意事項とか危険なこと呟いたりとかタグで重箱の隅を突かれるような通達とか色々ありましたが大体書きたいこと書けたような気もします
よく続けれたな自分
くぅー疲れry

とにかくこれでそらの戦力がどういうものかをある程度出せましたし、あとは強化するだけですね!
何をって?
ヒロインとのフラグだよ・・・!
この主人公(笑)立てているようでその辺愚図なままで・・・!
もっと貪欲に行けないものか。草葉の陰で元メインヒロインとのレッテルを張られたあの娘が泣いてるぞ!?
まあ俺のせいなんですけどwww

色々飛ばしているのに百話とか行きそうな予感すら感じてきた
ついてこれるならば書き続けます
妄想だけどな・・・!
ではまた次回
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