わけがわからないよ、となった方は私の他の作品である『思いつき二次創作』をご覧いただければ、と
若しくはIFの3とか
麻帆良武闘会本戦・第二試合
犬上小太郎 VS 高音=D=グッドマン
ローブ姿の謎の出場選手その1の正体とは、予選敗退した佐倉何某の意趣返しとばかりに烏丸へ敵意をむき出しにするグッドマンであった!
そんな彼女に対するはロリ巨乳というだいなまいとぼでぃ中学生の犬上小太郎! 彼女の出場理由はこれまた暇つぶしであるのだが。
そんな彼女たちのキャットファイトの行く末は、試合開始よりグッドマンが纏った『黒衣の夜想曲』というスタンドもどきによって先行きが見えなくなった。
防戦一方にて決定打の無い絶対的防御のあるるかんもどきに、攻撃スピードはあっても一撃一撃の重さが足りないようにしか見えない小太郎の連撃。
素肌に直接着込んでいるようにしか見えない高校生とは思えない大人の色気を漂わせる黒のビスチェにちらちらと見える生脚と胸元、身体を動かすたびに上下左右に揺れる年齢に見合わぬ凶器を暴力的なまでに見せ付けるアクロバティックな少女の肢体。
どちらの様子も観客を沸かせるのには充分だった。沸いている理由が若干違うと思わないでもなかったが。
勝負の分かれ目は不明。投票の結果、僅差でグッドマンの勝利となって終わる。
ロリコンが少なかったのか、肌色成分多目を選択したのか。観客の心情は出場選手の誰にもわからなかった。
第三試合
田中さん VS 星屑魔法少女メルティちゃん
ふたを開けてみればどちらも無機物。
片や麻帆良科学部製作のロボット兵、片や某先行き不明な式神使いの放った烏丸へ向けての式神刺客。
互いに無人であると理解しあった彼らは全力で互いを無力化しようとその膂力を思う様に振るった。
首がねじれ、
腕がもげ、
背骨がひしゃげても、戦いを止めなかった両者は審判の権限によりダブルノックアウト。両者敗退を結果として次の試合へ。
第四試合
桜咲刹那 VS 葛葉月詠
試合開始寸前に月詠の武器が真剣であったために出場停止。
桜咲刹那・不戦勝。準決勝進出。
そして、Bブロック・第五試合に駒は進む――。
× × × × ×
第五試合
ネギ=スプリングフィールド VS ???
我らが副担任と連れ立って舞台に進み出てくるのは、これまた同じ程度の身長の誰か。
余程小柄な人物なのだろう、そうでなければネギ先生と同じように子供なのか。
ローブを着込んで正体を隠したその何某かは、舞台の中央に到着すると一礼をした。
『えー、此処でオフレコとなっていた裏事情を語らせていただきます。
先日出張が終わり、麻帆良祭開始と共に広域指導員の責務に出戻りました我らが3-A担任の高畑=T=タカミチ教諭、予選に出場しているところを新田先生に見つかり「そんなところで遊んでいるならば仕事しろや」と強制連行されました。
結果高畑先生は本日一日誰もいない職員室にて事務作業。ご愁傷様でーす』
ざまぁ。
子供教師に仕事任せて出張に行っておいて、帰ってきたら『こんな遊び』に出場しようとしていたのならそうなって当然だっつーの。
担当クラスの生徒であるアタシらにとっては因果応報過ぎて思わず鼻で笑ってしまったが、観客側は若干残念がっている様子だった。
麻帆良のデスメガネ、とかって呼ばれている実力者の勝負を見逃せなくって残念ってか?
そういう格闘家みたいな思考で試合見ていたと言いたいのだったら、第二試合の結果を覆してから言ってみろ。
どう見たって武闘会の趣旨的には小太郎が勝ち上がるべきだって試合だったじゃねえかよ。
『そんなわけで期待した方々には申し訳ございませんが、これから先ローブ姿の誰かが出場しても見知った方では無いと御想定くださーい』
釘を刺した……。
まあローブで姿隠した奴まだいたしな。
しかし今出場しているアイツはどういう奴なんだ?
『それではそろそろご紹介に移りましょう!
出身地は不明、しかしその実力は予選を通過したことにより折り紙つき!』
朝倉の紹介に合わせてローブの前を解く仕草が見える。
なるほど、こういう演出を狙っていたのか。
『キミ何処かで見たこと無い? 無垢であどけない美少女小学生! 泉井美月ーーーっ!』
――は?
思わずきょとん、とした表情で舞台を見た。
ローブを脱ぎ、現れたその姿は――、
幼い少女の容姿で、
表情の起伏に乏しい無表情に近い顔つきで、
首筋にかかる程度の長さに切り揃えられた若干茶色がかった髪で、
身に着けているのは『聖鷹女学院(・・・・・)』の女子制服――。
………………はぁっ!?
「……あれ、何処かで見たことあるような……?」
「お前も? 実は俺も……」
「――あっ、シュテルだよシュテル! 星光の! ほら『リリカル――』」
待て、それ以上言うな観客共。
っつうかアイツアタシの夢の住人じゃなかったか?
まさかこの世界の何処かで『あんな』事象が平然と起こっているとか、そんな現実?
ははっ、なにそれワラエナーイ。
い、いや落ち着け。
アタシは『千雨』で『あれ』は夢だ。
ただの偶然の一致で、この世界の主役がネギ先生だとかそんな馬鹿げた妄想が現実になってたまるかっつうの。
それにあの泉井は女だって、朝倉も言ってたじゃないか。
夢の通りなら細部まで一致するだろうけど、違うって言うのなら結局偶然の――、
『スイマセン。僕、男です』
『なん……だと……っ?』
――泉井の告白により、朝倉の絶句と観客全員の心情が一致した。
……そっかぁ、ガチかぁ……。
あはは……、なんだこの斜め上。
× × × × ×
「えっ、じゃああの子転生者なんすか?」
「まあねぇ。紅ぃちゃんもまさかあんな離れ業を使うとか思っても見なかったけど」
周囲に出場選手がいないところを見計らったのか、舞台裏へと貌を出し、哂いながら事情を語ってくれたのは祭りを堪能しにやってきたイリシャ=リーバスさんだった。
お忘れかと思われるので軽く紹介するが、ワルプルギスとか呼ばれる世界最高峰の一角に佇む魔女である。
多分だけど偽名だろうなー。
「強いんすか?」
「第一にそれを希望したから、紅ぃちゃんの折り紙つき」
「というか、そんな並行世界から引っ張ってくるとかって改めて何者なんですかその人」
「おやぁ? ボウヤは紅ぃちゃんとは会ったことなかったっけ?」
「あるわけないっす。というか最強の魔女なんて呼ばれているお人と直に会うとか狂気の沙汰としか」
魔女、と呼ばれるものはこの世界において五人しかいないらしい。
某神様的魔法少女の世界とは違って、この世界においての魔女とは一個人or一組織では対抗することのできない実力者。
各魔女それぞれが世界一つと対等以上に渡り合えることで、それぞれがその異邦性を発揮しているとか。
と、いうよりも、件の『最強』が『そう』だから他の滅多に見つからない『魔女』に触れるべきでは無い、っていうのが共通認識になっているらしい。
意外と世界も賢明だよ。
つうかこんな設定ネギまに無かったでしょ。
どうなってんだ、この世界。
で、そんな『最強』さんがイリシャさんに頼まれて引っ張ってきたというのが、現在出場中の泉井ちゃん、いやさ“くん”らしいな。
見た感じリリカルなのはの主人公の2Pカラーっぽいのだが。若しくは『星光の破壊者』。杖は手にしていないけど。
「で、その召喚の理由をまだ聞いてないのですけど」
「ああ。あの赤毛のボウヤさ、なんか時間軸いじくってない?」
うわ、鋭い。
正確には時間移動だと思うけど。
「もっとよく見るとボウヤも一回関わってるよね?」
「事故でありんす」
お、俺は悪くねぇ!
「まあそんなことを何度も繰り返されるのもいちいち付き合ってられないからね、ちょっとお灸を据えてやろうかな、ってだけさね」
カラカラ哂いながら恐ろしいことを平然と宣う。
つまりはそのレベルの実力者、ってことですか?
「顕現の代償は此処の世界樹の今年分の魔力。ほらー、ボウヤ京都で変な地軸と繋げたろ? それで余った分なら廻しても平気かなー、って言ってたよ」
「世界って上手い具合に回ってますよね」
うへぁ、俺の所為でもあった。
ごめんネギ君。どんな修羅場に遭遇するかわからんけど今のうちに謝罪しておくわ。
……っていうかその理屈で行くと、超の計画に必要な魔力も削られてね……?
× × × × ×
ガチってことはネギ先生には勝機はねえ。
あの先生がこの世界の主人公で、魔法の力が備わっていたとしても、泉井美月はそのはるか斜め上をステルス並みの速度で飛び去ってゆく。
というか、死ぬんじゃないか、あの先生。
夢の先で次元航行船を一人で大破した『かつて』を思い出し、養豚場から出荷される豚を見るような目でネギ先生を哀れんでいると、
「おお、ちうではないか。オヌシも来ておったのか」
知った声を耳にして、そちらへ振り向くと案の定の生き物が。
えっちらおっちらとアタシの横の観客席へと上り現れた。
トカゲである。
「ノイ=クレザント、か……。はは、もう確定じゃねえかよ、なんだこれ」
「どうした? 苦虫を百匹ほど噛み砕いたような表情をしおって」
苦くもなる。
というか平然と喋るなよ、このトカゲめ。
「お前美月にくっついてなくていいのか」
「この距離ならば問題あるまい」
夢の記憶だが、あれもまた現実であると認識してしまったらしい。
アタシとトカゲの会話にそれほどの齟齬は無く、割り切ってしまえばそこそこ平然と会話をしていた。
「というか手加減ぐらいできるよな、あいつ?」
「さぁー……?」
「うぉい!? こっちに被害出るのだけは勘弁だからな!?」
そんな会話をよそに試合開始。
暫く攻撃を躊躇っている様子だったネギ先生だが、仕掛けてこないと見ると即座に攻勢に移るのが美月である。
烏丸の見せたような一瞬で距離を詰める移動術で近接、攻撃はただのパンチで、ネギ先生は吹っ飛ばされて舞台脇の水辺へと水没した。
『はぶぅっ!?』
『手加減とか、舐めてるんですか。全力できなさい』
いや、今お前がふっ飛ばしたから。
というか、これ既に『掌握空域』使ってる?
千鬼夜行だけは……、千鬼夜行だけは勘弁して……っ!(切実)
『――掌握! 術式兵装! 天の光は総て星!』
おお、なんかネギ先生がスーパーな野菜人以上に輝いてる。
その状態は某配管工の“星”みたいなものなのだろうか、水上を走って反撃に移るネギ先生。
それを往なされて投げ捨てられるネギ先生。
反対側の堀へと再び水没。
容赦ねぇー。
水辺から出てくるのを待ってあげる美月。
“光る”状態は既に解除されたらしく、足取りも覚束ない様子でネギ先生は手を横へ。
『くっ、杖よ!』
『武器を手に取りますか。いいでしょう。未熟なりの強さを見せてもらいますよ』
アタシの知る美月そのままだよ……。
何処までも冷静に、相手の全力を堂々正面から叩き潰す。
アイツ本当に小学三年生? って何度思ったことか。
っていうか対抗してビスケットハンマー出さなくって本当に良かった!
そこは小学生らしくないところにマジで感謝。
『ラステル・マスキル・マギステル!――千の雷!』
『無敵の盾』
詠唱?を省略したらしいネギ先生のミサイルみたいな光撃を、複合領域の盾再現で全部受け止める。
それが予想外すぎたのか、呆然としてしまうネギ先生の隙を突かない美月ではない。
瞬時に接近して、掴まえて投げ飛ばす。
今度は上空高くに放り投げていた。
あ、あと杖が音を立てて舞台に落ちた。手放してしまったらしい。
『今度は僕の番ですね。食らいなさい』
告げる言葉と共に、美月の周囲に具現化された矛状の掌握領域の影がはっきりと視える。
というか数が恐ろしいことになっているのだけどぉ!?
『砲軍・滅天陣』
やめたげて。
~高畑先生、拉致
タカミチ「ぐぅ、正論」
~泉井美月
【まにあむけりりかる】に出演した元主役
シュテルンの皮を被った美少女然とした転生者。だが、男だ
並行世界にてちうと共に大冒険した男の娘
次元の魔女と安心院さんを足して二で割ったようなお人にこの世界へと三日間のみの顕現をさせられる
作品自体は完全に未執筆だが設定と最終決戦の一話だけ別々に投稿してあるので、それらを読んでから今回の話を読み返すのもまた一興かと
~イリシャ=リーバス
ワルプルギスのご老体、の異名で知られる宵闇な魔女の一角
東京の何処かに居を構えている。魔法世界にとってはエヴァと同等の脅威
地球のそれぞれの裏世界にとってはそれ以上の凶悪
総ての原因が某『最強の魔女』さん
~五人の魔女
『最強さん』を除いた四人はクロスキャラ
一人は長野に、最強さんは高千穂に、残る二人も日本在住らしき目撃情報で日本の未来がやヴぁい
そんな彼女らには実はこの先ろくに出番が無い。舞台装置程度のキャストですので隠しキャラみたいに思っていただければ充分かと
~ノイ=クレザント
喋るトカゲ
本来は認識する相手を選ぶ存在なのだが、美月と共にこの世界に召喚されたために誰にでも見えるように実体化したらしい
それでも彼から数メートル以上離れられない従者
~掌握空域『天の庭≪バビロン≫』
薄く広げた掌握領域というサイキックの膜で自身を覆い、絶対的な制拳空域を作り出す
その内側でならば、相手のスピードを緩めることも出来れば自信の膂力を高めることも出来る
接近戦なら無敵の領域
~砲軍・滅天陣
三つの領域を複合させて放つ必殺技
多数に分裂した“陣”の形状の攻撃専用領域を全て矛状に変形させ、ついでにいうとその一つ一つの大きさが重槍≪ランス≫みたいな具合
食らえば跡形も無くなる
私は私が楽しむために書いている!
っていうか美月を放置はできなかった
使っても良いよって言っているのに、使わせてほしいとも【まにあむけ~】を書きたいという言葉も無いし
せっかくなのでご登場しました
超の計画に巨大な障害が立ち塞がったようです
某紅い人的な呼ばれ方をしている『最強さん』は某哀川さんとは別物です
この方はオリジナルのつもりで、今は名前と設定の欠片のみ登場させましたが、本格的には登場しないので
こんな人がいるよ、程度で覚えていていただくと後々楽しめます(俺が)
あとネギ君にはなんのうらみも無いです
まっとう主役級オリ主と対峙すると負けるってことを書きたかっただけなんで
アンチでもヘイトでもないのでかっかんちがいしないでよねっ!
別にネギ君のことなんてなんともおもってないんだからっ!
そしてちうたんの『裏に関する確信』が若干斜め上の過程で成されました
やっと出番が来るよ!やったねちうたん!
次も今週中に載せたい。それでは