リアルの方が忙しくて更新できませんでした…
数日のブランクで今まで以上に駄文かも…
学生の朝は早い。
今年度から学校に行くようになった輝夜永斗と
「よーし、今日から学校生活楽しもー」
「眠ィ…」
朝日を浴びて伸びをする輝夜は清々しい気分で歩き出した。それと対照的にのろのろ歩いて目を細くしている一方通行は明らかに不機嫌だ。いつもなら寝ている時間だから仕方のないことなのかも知れない。
ついでに言えば――――、
「オイ輝夜、学校はこっちだ」
「……そうだったねー」
輝夜の方向音痴がそれに拍車をかけている。
せっかく早く起きても道に迷って遅刻するなど言語道断。遅刻やら皆勤賞などはどうでもよくても、道に迷って遅刻することは拒否したいことらしい。
「それじゃ気を改めてレッツゴー」
「………」
大丈夫なのか?と意気揚々と歩き出す輝夜を見ながら、一方通行は頭を押さえた。
高校の制服で身を包んだ一方通行に輝夜は新鮮味を感じながら、桜の花が咲き乱れる道を歩く。
入学申込書を高校側に渡した翌日、二人には受験関係の書類の代わりに合格通知が届いた。
その時に一方通行がポカーンとした表情を浮かべ、それを見た輝夜が腹を抱えて笑うということがあった。もちろん大笑いした彼に一方通行からキツい一発をもらったのは言うまでもない。
話は戻り、二人の通う高校は第七学区にある。
元から二人は第七学区にある学生寮を使用していたため好都合であった。
一応二人は同じ部屋で寝食をともにしている。何故かというと、理由は確かにあるのだがその理由がくだらなすぎるためここはスルーしておく。
「テメェが能力使えば一瞬で学校に着くのになァ」
「そんな無駄なことに俺を使うな。一応これは一定の代償と引き換えに使ってるんだから、そんなにホイホイと使うわけにはいかないの」
「代償?ンなもンあれだろうが、体力の無駄とかだろ」
「お前馬鹿か?」
「少なくともテメェより馬鹿じゃねェな」
「むっかぁ!言い返せないけど無性に頭に来る!」
話しながら歩くこと数分。
二人は今年度から入学することになった高校にたどり着いた。
◆◆◆
入学式。
幼少のころから特別扱いされてきた二人は、文字通り生まれて初めて体験する行事に少なからず興味を抱いていた。
新入学生は自由席らしく、二人は無難に後列の方に座った。席に着くと一方通行はすぐに寝息を立て始め、輝夜は寒そうに身を縮こまらせていた。
あちこちで入学生たちが小声で、一方通行を見ながら話している。容姿もさる事ながらオーラが異常なのだ。寝ていてもそれは変わらない。
『これから――――――』
「レータ、そろそろ起きなはれ」
「ンー……あァ?興味ねェから寝る」
「ふーん?あ、そう言えば数多の野郎元気にしてっかなぁ。入学式に来れるか聞いてみ―――」
「よし、ちゃんと話を聞こうか輝夜クン。ダメじゃないか入学式で携帯なンていじっちゃセンセーから怒られるよ?」
「……そだね、うんわかった。俺が悪かったねそうだねだからキャラ戻っていつもの一方通行に戻って」
これ以上のキャラ崩壊は彼の印象に深い打撃を与えてしまうと考えた輝夜は、入学式をしていることを忘れその場に土下座した。
『これで入学式を終わります。新入学生たちのクラス割りについてはお手元のプリントに書いてあるので御確認お願いします』
そうこうしているうちに入学式は終わり、輝夜と一方通行はクラス割りのプリントに目を通した。
「んー、俺の名前はっと……」
「あったぞ、一年七組」
「サンキュー…、ってお前も一緒じゃん」
「レベル5を別々のクラスに置くなンつーことァやらねェだろ。一緒に監視できりゃ楽だしなァ」
ぞろぞろと入学生たちがそれぞれの教室に向かう波に飲まれつつ、二人は七組の教室にたどり着いた。
二人のクラスメイトは総勢三十二人。一方通行は
「どこにいるのかなー、噂の都市伝説」
「自己紹介があンだろォが。そン時にわかンだろ」
「そだね」
黒板に書いてあった席に座ると、担任の先生が入ってきた。
そう、新入学生の男子生徒たちは期待していた。
豊満な胸、大人の色気をかもし出す顔、細く美しい脚など。あわよくばそんな先生とアレな関係に……、などなど。
期待に胸を膨らませる中、その教師は入ってきた。
彼らの期待を見事に裏切った担任。
見た目10歳前後の女性(女子?)教師だった。
「はじめまして、私があなた達の担任を勤める月詠小萌なのです」
その言葉に動揺する男子生徒女子生徒たち。
一度会ったことがある輝夜と一方通行は、席が隣同士になったためテキトーに世間話をしている。
教室中のざわつきが収まったのは約三分後。長いのか短いのかはわからないがクラスメイトの自己紹介が始まった。
まず出席番号一番から始まるこれは、出だしから輝夜たちの予想を遥かに上回るものだった。
「名前で呼ばれるのは好きやないので、見た目通り青髪ピアスでよろしゅう頼むわ。青ピでもええで。好きなものは女の子や!」
「「「…………」」」
と自らを変態であることを隠そうともしない自己紹介を行った青ピ。これには一方通行もさすがにドン引きしていた。一方通行ですらこうなのだから、他のクラスメイトたちも完全に引いていた。
そして出席番号三番である一方通行の自己紹介の番となった。輝夜は隣でニヤつきながら彼を見る。
「
レベル5であることを伏せたのは妥当な判断だろう、と輝夜は軽く目を見開きながら考えた。
席に着いた一方通行がこちらを見て、
「(ンだァ?俺がまともに自己紹介するとは思わなかったって言いたそォな顔だなァ)」
「(わかってくれて何より、一言一句間違ってないよ)」
舌打ちをして外を見る一方通行に輝夜は笑みを浮かべた。先ほどの馬鹿にするような笑いではなく、まるで自分の子供が成長したのを喜ぶような笑顔だった。
そして自己紹介は進み、出席番号十二番の輝夜にまわってきた。
「輝夜永斗。好きなものは紅茶かな?ま、これからよろしく」
テキトーな自己アピールで、最低限のことを言って席に座る。一方通行の方を見ると、彼は頬杖をついて居眠りしていた。
(人の自己紹介くらい真面目に聞こうよ…)
輝夜が席に座ると、後ろの席の生徒が自己紹介を始めた。黒髪のツンツン頭で、どことなくウニっぽい印象の男子生徒だ。
「上条当麻です。好きなものは特にないけど得意なことは家事全般です。これからもよろしく」
優良物件発見!と言わんばかりの(主に女子からの)視線が上条に突き刺さっていく。
輝夜も彼に目を向けていたが、その視線の先には上条当麻の右手に向いていた。
その後も自己紹介レースは続き、一方通行と同じように輝夜も居眠りを始めたのは上条の自己紹介の次あたりからだった。
◆◆◆
入学式後のホームルームを終えると、本日の営業は終了いたしました、というように下校となった。
特に長居するつもりも無い輝夜と一方通行の二人はぶらぶらと校舎から出た。
そこへ、
「おーいそこの二人ー!」
「ちょっと待つんだにゃー」
帰路につこうとした二人を引き止めたのは上条当麻と土御門元春だった。
呼びかけては来ていないが、青髪ピアスもいる。
「なんだなんだ?」
「あァ?」
「これから一緒にカラオケ行かへん?僕ら三人は前から一緒やったんけど、どうせやしなぁと思うてな」
その言葉に輝夜はチラッと一方通行に視線を向ける。ため息をつきながらも縦に首が振られるのを見て、
「いいね、じゃあ御一緒させてもらおうかな?」
「よ~し、出発だにゃー」
誘ってきた青髪ピアスではなく土御門の後ろをアヒルの子のようについていく団体。
蛇足だが、輝夜と一方通行はカラオケという言葉を知っているが実際に行ったことはない。
そのため、輝夜はもとより一方通行も若干楽しみにしていた。
『ヤッホーい!今日は夜中、いや夜明けまで楽しむにゃー!』
場所は移って第六学区、とあるカラオケボックス。
輝夜はマイク片手に大声で叫んでいる土御門の横に座っていた。
「一発目はこの俺、土御門元春が行くぜぃ!」
イントロが流れ出した。
確かこれはシスコン主人公の某【ピー】がざっくり言っていろいろ頑張るやつの主題歌だ。
土御門の得点は、92.422と結構高かった。
「おぉ~」
「さすがシスコン軍曹や!」
「「シスコン軍曹ワロタ」」
輝夜と一方通行が声を揃えて言い放つと、土御門がギラリとこちらに視線を向けてきた。
『じゃあお次は輝夜くんと一方通行くんのデュエットだにゃー?』
「なっ…!誰がそンなこと―――」
「よぉしいいぞぉ!100点とってやるかんなぁ!」
嘘だろ!?と一方通行が驚きながら輝夜に渡されたマイクを掴む。一応やる気はあるようだ。
『ふふふふふ、見てろシスコン軍曹!これが一般良民との差だ!』
「にゃー…、一方通行ってロリコn……」
『黙ってろシスコン軍曹ォ!』
イントロが流れ始め、輝夜と一方通行の目の色が変わる。たかがカラオケ採点のために、八人しかいないレベル5が本気を出す――――
『『俺たちの歌を聞けェ!』』
「「「キャラ違うぅぅううう!!」」」
そして、二人が叩き出した点数
――――――99.847――――――
「あー今日はマジで疲れたァ……」
家に帰って来るなり風呂に入り速攻でベットに沈む一方通行。輝夜は風呂に入る前に自室で寝ている。
「……まァ」
今までの暗い路地裏にたたずむ自身と、今日カラオケで騒いだ自身を思い浮かべ、
「悪かねェな」
そう呟いて意識を夢へと飛ばした。
その呟きを、輝夜はしっかりと聞いていた。
日常はいいですねぇ
というより、途中のキャラ崩壊が(^^;
次回の更新は早めにしたいところです
感想お待ちしておりまーす(・・)ノシ