ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結)   作:流麗なアリス

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どうも。前々回からグダグダのアリスです。そして今回も前後編に分けるという急な結果になってしまいました。だって尺足りないんだもの!でも言い方変えれば二話使うってことはより書きたいことが書けるってことだよね!ってことで第12話、どうぞ!


第12話 報われぬ想いと九つの涙 前編

 

「穂乃果、お前はラブライブに出たいんだろ?」

 

「う、うん」

 

俺と穂乃果は今ベッドでお互いを前にして話している。

 

「なら、まずは自分の体調くらい管理できるようになれ。お前はライブに集中しすぎて見えるものも見えなくなっている。一心不乱なのは悪いことじゃないが冷静になると人ってのは色々考えるものだ」

 

「つまり、どういうこと?」

 

「つまり、全体を見る力もつけろってことだ。様々な視点から見たときどう見えるか、どうなるかを見ることも大切だ」

 

「な、なるほど」

 

「ま、お前のその性格は好きだけどな」

 

俺はそう言って、穂乃果の頭を撫でる。穂乃果は目を細めて気持ち良さそうにする。

なにこの小動物!!飼いたくなってくる!

 

「あぅ……優くんずるいよ…えへへ♪でもありがとね優くん。優くんのおかげで色々助かったよ」

 

「そうか。それなら良かった。さ、早く寝ろよ。明日は頑張ってもらうんだからな」

 

「うん!あ、優くんも一緒に寝よ!」

 

「え?俺も?いいのか?」

 

「そこで驚かないのが優くんだよね……うん。いいよ優くんなら。穂乃果のベッド一応入るから」

 

……これは。おいお前ら!お前らだよ読者ども。この状況を説明するとな?

穂乃果が腕を伸ばして毛布を掛け布団を広げて誘っている。これだ。

これで興奮しない読者はいないだろ!ふっ、それを堪能できる俺に恨むんじゃないぞ。

 

「じゃあ、遠慮なくお邪魔しまーす」

 

「うん!いらっしゃーい!」

 

……おぉ…なんだこれ!やべえぞ!右には穂乃果の温もりからの穂乃果が手を繋いでくる!

あ、これなら寝れるわ……

 

 

「おい。起きろ穂乃果」

 

「ん……うぅん。あ、優くん。おはよ〜」

 

そこで俺は気付いた。いや、気づいてしまった。

穂乃果が、風邪を引いていることに。

 

「穂乃果…お前……」

 

「え?どうしたの?あ、着替えなきゃだね。おっとと」

 

「おい!穂乃果、お前ちょっとおでこ貸せ」

 

「え?……わっ!」

 

俺はおでこを穂乃果に重ねる。……やばい。

 

「お前、風邪引いてんだろ」

 

「え?そ、そんなことないよ……」

 

「そんなことなくねえよ!ちっ……穂乃果!薬とマスクして着替えろ!学校いくぞ!」

 

「あ、うん!」

 

 

「おはよ〜……」

 

「おはよう皆」

 

俺らが学校に着くと既に皆が衣装に着替えていた。

 

「遅いわよあんたたち!って、なんで一緒に来てるの?」

 

「ああ、ついそこで会ったんだ」

 

「あ、そうなの。とりあえず、穂乃果は早く着替えてきなさい!」

 

「あ、うん!」

 

穂乃果には一応ライブをやれとは言っておいた。だが、嫌な予感がする。今回の曲は結構激しい曲だ。なにもなければいいのだが。

 

「お兄ちゃん」

 

「あ、凛……」

 

「お母さんから聞いたよ。穂乃果ちゃんの家に居たんだよね?なにしてたの?」

 

そういえばこいつがいるのを忘れていた……どうするか。

 

「凛には隠せないよお兄ちゃん」

 

「……そうだったな。凛、誰にも言うな。穂乃果は、風邪を引いている」

 

「え……じゃあライブは!」

 

「しっ!大丈夫だ。薬は飲ませてるしできる限りのことはした。一応やれるとは思うが、なにもないとも言い切れない。気をつけろ」

 

「う、うん!わかった!」

 

 

俺はその後、客席の一番前へ行った。いつでも間に合うようにだ。

 

「あ、優さん!」

 

「ん?お、雪穂にアリサか!久しぶり」

 

「アリサってなんかおかしくないですか?」

 

「お久しぶりです優さん」

 

この二人はμ'sの妹だ。穂乃果の妹が雪穂。

「二人ともありがとなμ'sのライブ見に来てくれて」

 

「いえ。楽しいですから!」

 

アリサが屈託のない笑みでそう言う。この笑顔を壊すことになると思うと、不安になってきたな。

 

 

そしてついに、μ'sが出てくる。九人共いい笑顔をしている。そして、一曲目のno brand girlsが始まった。

 

「やっぱすごいですμ'sは!」

 

「ああ。こいつらはすごいよ。こうやって人を元気にすることができる」

 

「そうですね。お姉ちゃんも楽しそうです」

 

「………今はな」

 

 

そして、遂に起きてはいけない事件が起こった。

 

「あっ……」

 

バタッという音と共に穂乃果が地面に倒れる。

 

「穂乃果ァ!!!」

 

「「「「「「「「穂乃果!!」」」」」」」」

 

俺は一刻も早く穂乃果の元へ駆けつける。それに雪穂も後ろから走ってついてくる。

 

「穂乃果!…絵里。ライブを一旦中止しろ。俺は穂乃果を連れて保健室に行く」

 

「え、ええ。わかったわ。すみません!メンバーにトラブルが起こったので一旦中止させていただきます!」

 

絵里はそう観客に伝えた。観客からは不安そうな声がちらほら聞こえる。そしてμ'sにも不安そうな顔をする人がいた。

 

「お前らは裏に行って次に何の曲やるか考えろ。

俺があげた曲でもいいからとりあえず繋げよう」

 

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

 

それからは辛い一日だった。やはり穂乃果が倒れたのがダメージらしく、観客から笑顔が少し消えてμ's自身にも笑顔がなくなっていった。

当の本人は未だ目覚めず、眠っている。

 

「優、ちょっといいかしら?」

 

ライブが終わったらしい絵里が保健室の俺の元へ来た。俺は穂乃果を起こさないように外へ出た。

 

「それで、何の用だ。……まあ、察しはつくが」

 

「それなら話が早いわ。実は、」

 

そこで絵里が溜める。そして次の言葉は、予想はしていたがあまりに残酷だった。

 

 

「ラブライブは、棄権しようと思うの」

 

 




「やってきましたこのコーナー!」
「お相手は穂乃果と凛ちゃんでお送りします!」
「よろしくにゃ!」
「今日は優くんいないんだね?」
「うん。なんかお兄ちゃんとμ'sは全員やったから今度はμ's同士でやったらどうだってことになったんだって」
「なるほど。それにしても、今回はほんとにごめんね……」
「わわ!謝らないでよ穂乃果ちゃん。穂乃果ちゃんだけが悪いわけじゃないんだからさ」
「でも、穂乃果が雨の中でトレーニングなんかしなければ……」
「もう〜!そういうのなし!大丈夫だよ!」
「うーん………」
「ああもう!穂乃果ちゃん!予告お願いするにゃ!」
「う、うん。次回、報われぬ想いと九つの涙 後編」
「な、なんかほんとに新田恵海さんに……」
「わー!そういうのダメ〜!」
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