ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結) 作:流麗なアリス
そして今回の題名はいつもと変えてみました!ということで、どうぞ!
「はぁ……」
「お兄ちゃん……」
俺たちはあの後、各自なんとも言えないまま帰宅した。
「どうしたら……」
「どうしたら……」
私は家に帰って、ことりちゃんにメールで謝った。だけど私の心は晴れない。
「謝ったって……優くん、私、どうしたら……」
「追いつけないよ…こんなの。…私、なにやってたんだろ」
「ほの………」
翌日、学校に行って穂乃果に話しかけようとしたが、とてもそんな雰囲気ではなかった。
「穂乃果!優!」
そんなとき、俺たちのよく知る声が聞こえてそちらを振り向く。
そこには、絵里が手を振っていた。
「あ、金髪美女」
「なっ!?は、早く来なさい!!」
「「ライブ?」」
「そう。皆で話したのよ。ことりが行く前に最後にライブをしようって」
「ことりちゃんにも来たら言うつもりなんよ」
「賑やかにパーっと楽しくやるんだにゃ!」
「そうだな!やってやろうぜ!」
こいつらがこんなことを考えるなんてな。最初の頃とは見違えたぜ。
「穂乃果?」
ただ一人、リーダーは俯いたままだった。
「私が、もっと周りを見ていれば…こんなことにはならなかったのに……」
「そんなに自分を追い込むんじゃねえよ」
「自分がなにもしなければ、こんなことにはならなかった!」
「あんたねぇ!」
「穂乃果、そうやって全部一人でかかえるのは傲慢よ。それに、それを言ってどうするつもり?」
「ラブライブだって、次があるわよ」
「そうよ!次こそ出場してやるんだから!」
「出場して、どうなるの?」
「は?」
「もう学校は存続された。なら出る必要もない。それに、そんなの無理だよ。あんなのに勝てるわけがない。アライズみたいになれっこない」
「あんた、それ本気で言ってる?」
「………」
「本気で言ってるのかって聞いてんのよ!」
にこが穂乃果に掴みかかろうとする。それを凛と真姫が抑える。
「にこはね!あんたが本気だと思ったから!本気でラブライブ目指してると思ったからこのグループにしようって決めたのよ!?」
「それで、穂乃果はどうしたいの?」
絵里が穂乃果に聞く。それを皆で待つ。
だが次の穂乃果の言葉で、俺の限界がきた。
「やめます。私、スクールアイドルやめます」
「「「「「「え?」」」」」」
そして穂乃果は屋上から出ようとする。海未が追おうとするが俺はそれを手で抑えた。
そして去っていく穂乃果の手を掴んだ。
「え?………っ!」
バシンッ!
そんな音が響く。俺が、穂乃果を殴った音だ。
「優、くん……」
「優!あなたそれは……」
「えりち」
「希……」
「おい穂乃果。てめえそれ本気で言ってんのか」
「………」
「答えないとまた殴るぞ」
「……本気だよ。だってアライズになんて、追いつけるわけないのに、出たって意味ないじゃん」
「……お前がそんなやつだったとは、思わなかったよ!!お前は最低だ!!」
「っ!」
「穂乃果は、俺の知ってる穂乃果は、いつもどんなことにでも自分の気になったことは恐れずに突き進むやつだった!どんなときでも笑顔を振りまいて、皆を元気づける太陽だった!だから俺たちはお前についていった!なのに、お前はなにもしないで逃げんのかよ!」
「っ!……優くんには関係ない!!たった数ヶ月しかいないのに、優くんに穂乃果のなにがわかるの!!」
そう言って穂乃果は走っていった。
「……くそっ!!…わかるに、決まってんだろ………うっ…クソォ!!アァァァァァァァ!」
「優……」
「優くん……」
「お兄ちゃん……」
絵里side
「優……」
初めてだった。優があんなに怒り、あんなに大泣きするところを見るのは。
優は、誰よりも私たちのことを考えてくれて、もしかしたら自分以上に、私たちを助けてくれる。
「うっ……くそっ!くそっ!女の子一人守れないで、メンバー救えないで何がプロデューサーだ!全然……ダメじゃねえか……」
私は、いや私たちは、優のこんな姿を見たいんじゃない。だけど、誰も止められなかった。だって優の、本当の心が見れそうだったから。
「俺は、また!また、女の子を救えねえのかよ。結局、何も変わってない!これじゃ、死んだ時に優衣に顔向けできねえじゃねえか……」
優は少し自嘲気味に笑った。それにしても、優衣って誰かしら?それに、死んだ時って、どういうこと?
「お兄ちゃん……優衣ちゃんは……」
「ああ…わかってるよ。でも!俺は優衣に言ったんだ。これからは、絶対俺の周りの女の子は幸せにしてやるんだって!なのに!こんなんじゃ…」
優は、色んなものを背負っていたのね。私たちが強いと思ってた優も、弱い一面はあったのね。
「優……」
「っ!……絵里」
「えりち……」
私は、優に後ろから抱きつく。誰かが守ってあげなきゃ、この男の子はすぐ壊れる。そう、直感したから。
「優、もう大丈夫。辛かったでしょ?これからは私たちが守ってあげる。だから、あなたはするべきことをして。それだけで十分よ」
「絵里……ああ。ありがとう。見苦しいとこ見せたな。話は後で聞こう」
「ええ。行ってきて。あれは、穂乃果の本心じゃないような気がする」
「ああ!行ってくる!」
「やってきましたこのコーナー!」
「お相手は私とにこちゃんでお送りするわ」
「よろしくね真姫ちゃん!」
「ええ。それにしても、いきなりね。次回予告なくなるって」
「ほんとよ!アリスのやつ」
「その名前で呼ぶのね……それにしても、今日は初めて優がキレた
わね……」
「ええ。正直あれは一番怖かったわ。まあ、それほどμ'sに入れ込んでるってことだろうけど」
「私も、思わず恐怖を覚えたわ。でも、あれは穂乃果が悪いわよ」
「甘いわね真姫」
「ど、どういうことよ?」
「あれが穂乃果の本心なわけないじゃない。もちろん、前半は本心だろうけど。μ'sをやめるなんて言うはずない。きっと、負い目でも感じてるのよ」
「そういうことね……全く。あの穂乃果がそこまで背負わなくていいのにね」
「あとは、優に任せるしかないわ。あいつならやれるって思ってる」
「ええ。優、頑張るのよ!」