ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結) 作:流麗なアリス
「穂乃果、鏡の向こうの自分が見えますか?」
「え?う、うん」
「じゃあそこの自分はなんと言ってますか?」
「え?何も言ってないよ?」
現在、μ's総出で穂乃果を捜査中。というか尋問中かな。もちろん、俺は穂乃果がああ言ったことの真意はわかっている。
「………あほのか……」
俺はそう呟いた。
穂乃果side
「はぁ……今日は大変だったなぁ…」
私はあの後、なんとかして家まで帰ってきた。今はベッドの上に寝っ転がってる。
「お姉ちゃん?入るよ?」
「雪穂?いいよ」
突然雪穂が部屋に入ってきた。一体何の用だろ?
「お姉ちゃん知ってる?またラブライブやるんだってさ。お姉ちゃんたちは出るの?」
……また。またラブライブの話だ。ほんとは、私だって出たい。でも、また周りが見えなくなって皆に迷惑かけるかもしれない。それが、怖い……
「ん〜〜………」
「出ないの!?」
「あー!もう雪穂までぇぇ!!」
「どうしたのお姉ちゃん。でも、次のラブライブの時期、わかってる?」
「……ん?」
「次は、冬なんだよ?ということは、わかるよね?」
今の言葉で、私はわかった。冬ということは、絵里ちゃんたち三年生が卒業してしまう。つまり、これが最後のラブライブということ。
「…………」
「……考えておきなよ」
「……さて、どうしたものかな」
俺は今、自室で考え事をしている。勿論、穂乃果のことだ。いっそ、このことを皆に話してあいつらに任せてみるのはどうだろうか。
「………試してみるか」
俺は、skypeを起動させ、μ'sの穂乃果以外に電話をかけた。
「……お、皆出たか」
「どうしたのよ優」
「穂乃果ちゃんがいない、ということはさっきの事が関係してそうやね」
「正解だ希」
「穂乃果のこと、何かわかったんですか?」
「というより、憶測だけどな」
「教えてくれる?優くん」
「ああ。多分、あいつは前回のことを引きずってるんだろう」
「前回……辞退したときのことね」
「そうだ。だから自分がまたラブライブに集中して周りが見えなくなったら同じことになってしまう、そう責任を感じてるんだろ」
「なるほど……」
「今更ですね」
「全くだ。だから、お前たちがあいつを安心させてやってほしい」
「私たちが?」
「ああ。よろしく頼むぞ」
「わかったわ。しょうがないわね」
「全く……今更何を考えてるんだか」
「こんにちは〜って、あれ?」
放課後、穂乃果が部室に来る前に全員で集まって待ち構えていた。
「み、皆?どうしたの?」
「穂乃果、お前……責任感じてんのか?」
「え?」
「ラブライブのこと。だから出たくないんだろ」
「っ!……ち、違うよ……」
「穂乃果、今更そんなこと考えないでください」
「う、海未ちゃん……?」
「そうだよ穂乃果ちゃん。穂乃果ちゃんは私たちを明るく引っ張ってくれればいいんだよ」
「ことりちゃん……」
「貴女のそういうとこにはもう慣れっこよ。だから安心しなさい。そういう頭使うのは私たちがやるから」
「絵里ちゃんまで……」
「つーことだ。お前は前だけ向いてろ。そして自分のやりたいことだけやれ。振り向くな。前からなら俺が引っ張る。後ろからならこいつらが支えてくれる。何かあったら、俺がお前を救ってやる」
「ゆ、優くん……うん!わかった。出ようラブライブ!そして今度こそ、優勝しよう!」
「「「「「「「「「おー!」」」」」」」」」
「その為には、いつも以上に頑張れよお前ら!」
「よーし!やるよ私!やるったらやる!」
「あれから随分と機嫌良くなったな穂乃果」
「うん!だって、皆が支えてくれるってわかったから……」
あれから、俺と穂乃果は一緒に帰っている。家が近いというのもそうだが、海未は弓道部が、ことりはバイトがある為に一緒に帰れないのだ。
「しっかし夜も暗くなってきたな。穂乃果、これからは俺も一緒に帰るよ。何かと危険だし」
「ほんと?ありがと!」
「ああ。喉乾いたからちょっと自販機で買ってくるよ」
「うん!待ってる!」
そう言って俺は走って近くの自販機へ向かう。
穂乃果のあの笑顔…俺は、あの為に生きてるといっても過言ではない。いや、それは言い過ぎか。というより、μ'sの笑顔の為に生きているのが正しい。あいつらが、生きる源なのかもしれない。
だからそれがなくなると察したとき、俺は悪魔にでもなろう。
「ちょ、いやっ!離して!」
「っ!穂乃果!?」
俺は突然の声を聞いて急いで戻った。そこには、数人の男に囲まれた穂乃果がいた。
「離してってば!ん!?んん〜〜……」
そして穂乃果は気を失った。男たちが穂乃果を運ぼうとした時に俺は走り出して常備しているハサミを取り出した。
「うおっ!な、なんだこいつ!」
「そいつを渡せ……」
「あぁ!?なにガキに手こずってんだよ」
「渡せって言ってんのが聞こえなかったのか?」
「ひっ……こ、このやろう!」
ザシュッ、そんな音がしたかと思うと、男の脇腹から血が出ていた。
「ガッ!ち、ちくしょう!なんだこいつ!」
「目……目が……!」
「もう一度言う。渡せ」
「へっ、すきあり!」
男がナイフを振り上げるが俺はそれを避け、ナイフを眼球の数ミリ前で止める。男は気絶した。
「く、くそっ!」
他の男たちはそいつらを置いて逃げてしまった。
「ひっ……ゆ、許してくれ………」
「……まだ、いたか。さっさと逃げろ」
俺がそう言うと、男は走っていった。
「ん……うぅん」
「穂乃果?大丈夫か?」
「っ!ゆ、優くん……う……うわぁぁぁぁん!!怖かったよ〜〜!優くん来てくれなかったから、助けてくれないかと思っちゃったじゃん!」
「よしよし……ごめんな穂乃果。これからは、こんなことはさせない。俺がお前を助けるよ」
「うぅ………約束だよ!?」
「ああ。わかった」
「じゃあ……お礼と約束ね!」
穂乃果はそう言うと、俺の頬にキスをしてきた。
「なっ!?」
「えへへ///じゃ、帰ろ?」
「全く……ああ!そうだな」
「さあやってきましたこのコーナー!」
「お相手は私たちBiBiがお送りします」
「それにしても、今日は穂乃果ばっかだからつまんないわね」
「そんなこと言わないのにこ。にこの出番もいつか来るから」
「全く……にこちゃんは子供なんだから」
「何よ!それは背丈の問題でしょ!」
「心も似たようなものでしょ」
「ま、まあまあ二人とも。ってもう次行っちゃうわよ?では次回!」
「「お楽しみに!」」
「なんでこんなときだけ息ぴったりなのかしらね……」