ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結) 作:流麗なアリス
真姫が消えて、二日が経った。未だにこれといった情報は得られず、唯一の手がかりは美姫さんが消えた日に真姫に買い物を頼んでいた、ということだ。
「買い物?どこに行かせたんですか?」
「近くの大型ショッピングモールよ。あなたたちも知ってるでしょ?」
「あそこですか。でも時間が特定できないな」
「あ、でも真姫から九時半くらいに今帰るという連絡が来たから少なくとも帰りだと思うわ」
話を整理しよう。真姫は九時にショッピングモールに向かった。そして三十分後くらいに今帰る、という連絡があったので少なくとも居なくなったのは九時半以降ということになる。美姫さんの話によるとショッピングモールから家までは10分くらいかかるらしい。
「あ、それと、私が了解のLINEをした時は既読がついていたわ。それが、五分後くらいだったかしら」
という情報補正がかかったから居なくなったのは家から五分くらいで着く人通りの少ない道路となった。
それから俺たちはそこら辺を入念に探した。だが夜なのでそこまで時間がなく、次の日に持ち越しとなった。
「と、これが俺たちが美姫さんから聞いて推測を立てた結果だ」
「なるほどね。希の方は、連絡ついたかしら?」
「駄目。何度やっても出ないんよ」
俺たちは今部室で作戦会議をしている。作戦会議といっても、今は状況報告だ。居なくなったのがつい最近ということもあってまだ情報が不十分なのだ。
「真姫ちゃん……どこ行ったんだろう……」
花陽が涙声で呟く。その声に、皆の顔が暗くなる。こんなことじゃ駄目だ!俺が支えてやらないと。
「大丈夫だ花陽。みんなも。必ず見つけられる。どんなに世界の果てに連れてかれてたって俺が見つけてやる」
「優……そうよね。仲間を放っておけないものね」
「ああ!よし、今から担当を何個かに分ける。これから何日かはその担当で働いてもらう。そして五日後、結果を発表しよう。じゃあ担当を分けるぞ。俺とことりと海未で周辺の聞き込み。凛・花陽とにこ・穂乃果それぞれ別の位置で手がかりの捜索。希と絵里で携帯に連絡したりもし出来るなら携帯の場所を探り出してくれ」
「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」
「ったく……真姫はどこ行ったのかしらね」
「…………」
「穂乃果?」
「…………」
「穂乃果!!」
「……なに?にこちゃん」
私は、穂乃果と一緒に周辺の捜索に出かけていた。だけど、穂乃果の様子がおかしい。目の色が一色、というか、なんというか。虚ろというか。
「あ、あんたどうしたのよ?元気ないわよ」
「……そんなことないよ。いつも通りの穂乃果だよ。にこちゃんこそどうしたの?」
明らかに穂乃果はおかしかった。こんなに本格的な恐怖を覚えたのは初めてかもしれない。
「ほ、ほら。さっさと探すわよ。優だって必死に探してるわ。彼氏のためだと思って頑張り……」
今の状況を例えるなら、少し中二病的発言になっちゃうけど、一瞬で辺りが闇になった。
「………今、なんて言った?」
「え?」
「今、彼氏って言ったよね?優くんは私のだよ。なに勝手に彼女ヅラしてんの?ふふ」
私は察した。この子は、本格的にやばいと。
「逃すわけないじゃん☆」
「ひっ!」
私が後ろを向いた瞬間、首根っこを掴まれて逃げれなくなってしまった。穂乃果と私の距離はそれなりにあったはず。こんなに早く来れるなんて、おかしかった。
「悪いにこちゃんには、お仕置きしなきゃだね」
「い、いや……穂乃果!……いやぁぁぁっ!」
私は、首筋に針を刺されて意識を失った。
「くそっ!!」
俺は力任せに机を叩いた。それにみんながビクッと反応した。
「優。そんなことしたって無駄よ。まずは状況判断をしなくちゃ」
こういうときに役に立つ賢いモードの絵里は俺の心をクールダウンさせてくれた。
「穂乃果。お前はにこと一緒に捜索してたよな?何があったんだ?」
「それが穂乃果にもよくわからないんだ。にこちゃんは喉乾いたからジュース買ってくるって言って近くの自販機に向かったんだ。私は待っててって言われたから待ってたんだけど、いくら待っても来ないから一番近い自販機に行ってみたら、いなくなってたの」
また、似たような状態。急にいなくなるという点は真姫の時と同じだ。一体、何がどうなってんだよ。
「……ふふっ」
その時、誰も気づかなかった。穂乃果が、妙な笑みを浮かべていることに。
そして、
「……………」
希が、そんな穂乃果を睨んでいることに。
今回からあのコーナーはこの物語中はお休みします。μ'sがいないのに話しててもって思うので。さて、探偵染みてきました優くん。そして最後の希さん。一体希はどうするのか、どうなるのか。それでは次回も、にっこにっこにー!
………それにしても、にこの誕生日前ににこのダークな話を書くってどうかと思うんだけど。