ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結)   作:流麗なアリス

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どうもアリスです。毎回投稿遅れてほんとすみません笑 今回はやっと来ました初の対面!闇穂乃果の名前はなんとなく怖い感じがしたので幽鬼にしました。多少のバトルシーンもあるのでお楽しみに!


第53話 止める

 

「…………」

 

「…………」

 

 

あれから無言の時間が続き、風の音と街灯のバチバチという音だけが流れていく。

穂乃果は俺やことりたちを睨みながら黙っている。と、ここで穂乃果が動いた。

 

 

「……よく、分かったね穂乃果だって」

 

「まあな。伊達にお前の彼女やってねえよ。あ、でもお前じゃないか。本当の、穂乃果のだな」

 

「……あーあ。このまま私と優くんの二人だけの世界ができると思ったのになぁ……」

 

「んなことさせるか。それに、そんなことしても俺はお前を好きにはなれない。お前は一体誰なんだ?」

 

「誰?やだなぁ穂乃果だよ?」

 

「違うな。穂乃果はそんなことしない。お前は、なんで穂乃果を乗っ取るんだ?」

 

 

すると穂乃果は俺たちに背を向けて凛の方を向き出した。そしてまた棒を持って上にあげた。

 

 

「ひっ!」

 

「おい!まだ終わってねえぞ!!」

 

 

何とかあいつが振り下ろす前に走り、装備していた棒で弾くことができた。

だが穂乃果は素早く反応して今度は棒を薙ぎはらう。それをギリギリ受け止めたがバランスを崩してしまう。

 

 

「がはっ!?」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「優くん!?」

 

「優!!」

 

 

もう一度薙ぎはらわれた棒を体で受けてしまい壁まで飛ばされてしまう。

 

 

「うっ……お前、こんな力強かったっけ……」

 

「ふふ。私たちってね、人間の限界を超えた力が出せるんだよ?」

 

「つーことは……やっぱお前は穂乃果じゃねえな。何者だよ…」

 

「私に名前なんてない。幽鬼、とでも呼んでもらおうかしら?ふふ」

 

「随分と不吉な名前だなお前……じゃあ幽鬼。他の皆をどこにやった?それと、何でこんなことをする?」

 

「教えてほしい?じゃあ………」

 

 

と言って穂乃果もといは俺に近寄ってくる。

そして俺の目の前まで来たかと思うとおでこを俺のおでこにくっつけてきた。

 

 

「なんの真似だ?………っ!?な、なんだ…」

 

突然、俺の中に何かが流れ込んでくる。これは、どこかの地図?真ん中にあるのは、家だ。空き家か?でもなんでこれを俺に?

 

「ふふふ。他のメンバーはそこにいるよ。じゃあ待ってるからね」

 

 

そう言って幽鬼が立ち去ろうとする。だが、少し高い声が制止をかけた。

 

 

「待って穂乃果ちゃん!!」

 

「……ことりちゃん。私は今は、幽鬼よ?」

 

「じゃ、じゃあ幽鬼ちゃん!穂乃果ちゃんを、どうするの?」

 

「どうしようかしらね……殺すも良し、あなた達を辱めてこの子の精神を崩壊させるも良し、私の自由ね」

 

「そんなこと……穂乃果ちゃんを返してよ!!穂乃果ちゃんは…私の……」

 

「知ってるよ?ことりちゃんはこの子の小さい頃からの幼馴染で大親友。だから、残してあげたんじゃない」

 

 

そう言ってから不敵な笑みを浮かべた幽鬼は夜の闇の中へと消えていった。すると緊張が解けたのか、ことりは路地にへたり込んだ。だがそんなことを言っている俺も痛みが効いてきて壁にもたれかかる。

 

 

「こ、ことり!大丈夫ですか!?」

 

「う、うん…緊張が解けただけだから……それより、優くんを助けてあげて……多分、まだ痛いんだと思う」

 

「わ、わかりました!優!大丈夫ですか?」

 

「あ、ああ……とりあえずな……凛?」

 

 

ふと、今まで話してなかった凛を見てみると膝を折って震えていた。

 

 

「り、凛……」

 

「優!まだ怪我が……!」

 

「いいんだ。……なぁ、凛?」

 

「…………」

 

「ごめんな。怖い思い、させて。辛かったろ?」

 

「…………」

 

「でももう大丈夫だ。お兄ちゃんが追い払ってやった、から。もうお前をあんな目に遭わせない」

 

「………ホント?」

 

 

やっと凛が顔を上げてくれた。凛の顔を見て俺は驚いたのと同時に本当に凛が怖がっているのが分かった。こんな表情、今までで見たことなかった。

 

凛の顔は青ざめていて、涙でぐしゃぐしゃだった。今でも身体は震えている。それに、俺に怖かったと訴えかけているような目をしていた。

 

 

「凛……ごめんな」

 

「あっ………」

 

 

俺は凛を抱き締めてあげた。大事な彼女に、いや彼女である以前に大事な妹にこんなことさせて、俺は最低だな。だからこそ俺は誓った。

 

絶対にあいつを、穂乃果を救ってやるって。

 

 

「って、あれ……?」

 

 

突然視界がぐらっと歪んだ。何事かと思った直後俺の体がドサッと地面に倒れた。

 

 

「お、お兄ちゃん!?」

 

「優!?」

 

「優くん!?」

 

「あ、あれ…力が、入んねえぞ……うっ」

 

 

俺を呼ぶ声を最後に、俺の意識は俺の体を手放した。

 

 

 

 

 




どうやら幽鬼は異常な力を出せるようです。そして最後に倒れてしまった優。次回から最終決戦です。果たして優たちは穂乃果と皆を取り戻せるのか。
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