ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結)   作:流麗なアリス

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大変遅くなってすいません!アリスです。今回は少し長いです。さて今回から本格的な部分に入ります。長編みたいになりますがもう少しお付き合いください。
なお、今回は少し酷い描写が一箇所だけありますので見たくない人は飛ばしてもらって構いません。


第56話 変化と怒りと声

 

優たちが屋敷に着いて一安心した私はそこに座り込んでしまった。怖くて仕方がなかった。でも、これが優たちの時間稼ぎになったなら……

 

 

「………ちょっと来なさい」

 

「え?なんで……」

 

「いいから!」

 

 

幽鬼は花陽を再度縄で縛った。そして私についてこいと命令して先を歩いた。

心なしか優が来てからこいつの顔が強張った気がする。そして、何かを急いでる感じがする。

 

 

 

「さてと、どうする?このまま乗り込んでボスまで行くか?それとも他の奴ら見つけるか?」

 

「ゆ、優くん……いきなり入るなんて……」

 

「全くあなたは……ここは別れましょう。優とことりで幽鬼を。私と凛で皆を探しに行きます。凛はそれでいいですか?」

 

「うん!頑張るにゃ!」

 

「よしわかった。皆何かあったらトランシーバーを使え。それじゃことり、行こうぜ」

 

「うん!絶対穂乃果ちゃんを取り返そうね!」

 

 

 

 

 

凛・海未side

「中々に広い屋敷ですね……」

 

「そうだね……皆どこなんだろ」

 

 

凛たちは、一階の奥の部屋から見に行くことにした。この屋敷は一階だけでも五部屋とかなりあったので探すのが大変になりそうだった。

 

そこでふと思ったことを海未ちゃんに聞いてみた。

 

 

「ねえ海未ちゃん。どうしてこの組み合わせにしたの?」

 

 

すると海未ちゃんは少し笑いながら話した。

 

 

「この組み合わせにしたのはちゃんとした理由があるんですよ。まず優は絶対に穂乃果の精神的支柱です。だから優は穂乃果の解放に必要なんです。それとことりは穂乃果の小さい頃からの友達です。それは私もそうなのですが、ことりの方が適任だと言うのと、もし凛が襲われたら私が守ろう、と思ったからです。それに、凛はまだあの時のことが怖いでしょう?」

 

「海未ちゃん……そこまで考えてくれてたの?」

 

「当たり前です。大切なμ'sのため、大切な穂乃果のため、大切な凛のためなんですから」

 

「………えへへ。なんか照れちゃうにゃ。ありがとう海未ちゃん!よーし!凛も頑張って探すぞ〜〜!」

 

「はい。その意気です。ではこの部屋から行きましょうか」

 

 

嬉しかった。凛は今回は少し足手まといになっちゃうと思ってた。実際、昨日のこともまだ怖いと思ってる。それを海未ちゃんはわかって、だから凛を………そう思うと嬉しかった。

 

 

「海未ちゃん……絶対元に戻ろうね!」

 

「はい。勿論です」

 

 

 

 

 

「ことり……油断すんなよ」

 

「う、うん……でも、どこにいるんだろうね」

 

 

俺たちは現在、二階に来ていた。ここはどうやら横に広い屋敷のようで、二階までしかないが部屋の奥に部屋があるといった感じの構造だった。

 

 

「っつうかまじで広いなここ……全然いねえや」

 

「そうだね。もっと向こうに行ってみようか」

 

 

「ふふ、やっときたね……優くん、ことりちゃん」

 

「幽鬼!やっと見つけたぞ。穂乃果と皆を返せ」

 

「私にそんな口聞けるのかしら?」

 

「ど、どういう意味?」

 

 

幽鬼は隣の部屋からあるものを取り出した。

 

いや、ものではない。それは、絵里だった。

 

 

「絵里!?お前、無事だったのか!?」

 

「絵里ちゃん!大丈夫!?」

 

「優……ことり……やっと来てくれたのね。こいつを止めてちょうだい……」

 

 

ふと絵里の体を見てみる。少し汚れていたが問題はそこではない。手が後ろに回され、手錠と鎖で繋がれていることだ。

 

 

「おい幽鬼。絵里になんか変なことしてないだろうな?」

 

「うん。絵里ちゃんには何もしてないよ。だから安心して」

 

「絵里ちゃんには……他の人には、何かしたんだね?幽鬼ちゃん」

 

 

珍しくことりが怒っている。あの穏便だと思われていたことりが怒るということはこの女に相当頭に来てるんだろう。

 

 

「あら怖い。でも、そんなこと言ってられるかしら?」

 

 

幽鬼は隣の部屋からまた何かを取り出した。いや、引きずり出した。

それは、俺たちを怒らせるには十分だった。

 

 

「っ!?は、花陽!?」

 

「花陽ちゃん!!その体……」

 

 

そう。出てきたのは花陽だった。だがそれよりも、花陽の格好だった。

花陽は縄で縛られ、上半身は裸という格好をしていた。

 

だが、問題はそれだけじゃなかったんだ。

 

 

「花陽……お前、その背中………」

 

「くっ………」

 

「っ!?酷い……幽鬼ちゃん!!花陽ちゃんに何したの!?」

 

 

花陽の背中は、日焼け、とは思えない程に火傷していた。今すぐ花陽に抱きついてやりたい、そう思って近寄ってやろうとすると……

 

 

「まだダメよ」

 

「……お前、何が目的なんだよ……もう十分だろうが!もう皆、十分苦しんだ…もういいだろ!」

 

「優くん……」

 

 

俺の目からは、止めどない程の涙が流れてくる。泣くな、と自分に言い聞かせても無駄だった。

自分の彼女がこんな風になっているというのに何もできない自分。そんな非力な自分が嫌だった。

そこで俺は、穂乃果に問いかけた。

 

 

「おい穂乃果ァ!お前、いいのかよ!こんなやつに好き勝手されて……いいのかよ!!」

 

「だから言ってるでしょ?この子には聞こえないって………っ!?な、なんで…!?」

 

 

突然、幽鬼が頭を抑え始めた。どうしたんだと思っていると、幽鬼が何かを呟いていた。

 

 

「ゆ、優……くんを…泣かせない……でよ…」

 

「っ!?ほ、穂乃果なのか!?」

 

「穂乃果ちゃん!?」

 

「穂乃果!!」

 

「うっ……くそ……な、なんで今になって…」

 

「今がチャンスだ!」

 

 

俺は走り出した。幽鬼が動きを止めてる今が花陽を助けるチャンスだと思ったからだ。

そして無事に花陽まで辿り着いてことりたちの方へ帰ってくる。

 

 

「花陽ちゃん!!どうしたの?!」

 

「ハァ……ハァ……こ、ことりちゃん…優くん…穂乃果ちゃんを、助けてね……」

 

 

そう言うと、花陽は目を瞑って脱力した。死んだわけではなく、気絶しただけだった。

 

 

「それにしても、この怪我。怪我というか火傷か。一体何を……」

 

「ろ、ろうそくよ………」

 

「絵里?ろうそくって、どういうことだ?」

 

 

俺たちは幽鬼が苦しんでる間に絵里から俺たちが来るまでのことを聞いた。

どうやら幽鬼は、生意気な絵里に腹が立って花陽を人質に花陽の背中にろうそくを垂らたらしい。

まあなんとも残虐な考え方だ。本人をやるより仲間を虐めた方が精神を痛めつけられると思ったんだろう。

 

 

「私……何もできなかったわ……花陽があんなことになってるっていうのに…自分が悔しい……」

 

「いや、お前は悪くない。悪いのはあいつだ」

 

「くっ……なんで今更なのよ……引っ込みなさいよ………」

 

 

当の本人はどうやら穂乃果が止めてくれてるらしい。その中で俺たちはどうしようかと考える。

 

 

「どうやったらあいつを剥がせる?」

 

「私こういうオカルト系知らないからわからないわ」

 

「ことりも……よくわからないや」

 

 

俺たちが時間のない中で必死に思考を巡らせていると、俺の中だけなのか、突然希望とも思える聞いたことある声が聞こえてきた。

 

 

「優、聞こえる?」

 

「優衣!?お前、どうしたんだ?」

 

 

「優、よく聞いて。私に、考えがあるの」

 

 

 

 

 

 




さて、どうでしょうか。最後に突然聞こえた優衣の声。そして穂乃果の意思によって動きを止められる幽鬼。
これが今後の優たちの突破口になるのだろうか。優がどうやって穂乃果を取り戻すかというところも想像しながら次回をご期待ください
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