ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結) 作:流麗なアリス
では、失踪編、ラストどうぞ!
「優衣?考えって?」
「出来るかわかんないけど、あの状況なら私が中に入って少しの間あいつを止めることができるかもしれない」
「そうか……優衣とあいつは似たような存在だからそういうのも可能なのか」
「うん。で、私が止めてる間に優は穂乃果ちゃんに何かアタックを仕掛けて。そして穂乃果ちゃんの心を出させるの」
「ア、アタック?それってどういう?」
「例えば、手を握ってあげるとか、キスするとか、そういう恋人っぽいアプローチっていうのかな?」
「なるほど……それで、あいつは元に戻れるのか?」
「それで穂乃果ちゃんが出てきてくれれば後は優の独壇場だよ。穂乃果ちゃんを解き放てるのは優だけなんだから」
なんだか大役を任されてしまったが、そうとなればやるしかない。実際、今のは俺にしか聞こえないわけだから俺にしかできないんだ。
「……わかった。やるよ」
「よし。じゃあ、行くよ!」
すると俺の頭の中から声が途切れ、代わりに穂乃果に変化があった。
「なっ!?くっ……また、お前か………」
「ど、どうなってるの?……って、優?」
「優くん?何してるの?」
「穂乃果に、話すんだ。俺の想いを」
段々と近づいていく。少し怖かったが、そんなことを言ってられなかった。穂乃果を、絶対に助けたい、その想いが俺を動かしていた。
「穂乃果!!」
「や、やめろ……くる……な……」
俺は穂乃果を抱き締めた。その瞬間、こいつの動きが一瞬止まった気がした。そして……
「……ゆ、優くん………?」
「っ!?ほ、穂乃果なのか?」
「……よかったぁ。もう優くんと話せないのかと思った。でも、優くんが近づいてくるのがわかって、抱き締めてくれたのがわかって、会いたいって思ったから、出てこれたよ」
「そっか。穂乃果……あいつは、これはお前の願いだって言ってた。それは、本当なのか?」
すると穂乃果は、顔を俯けた。そして、泣きそうな声で真実を話した。
「本当、だよ……穂乃果ね、多分、嫉妬してたんだ。優くん、最近他の子に構ってばっかで、スキンシップも減ってきたし……もっと優くんの笑顔が欲しい…もっと穂乃果に笑いかけてほしいって思ったの。そしたらこの子が入ってきて、お前の望みを叶えてやるって言ったんだ。私は抵抗したんだけど、抵抗しきれなくて弾かれたんだ」
「そっか……」
「でも!私はこんなこと望んでないもん!!皆をこんな風にして、そんな幸せなんて……望んでないよ………」
大体のことはわかった。穂乃果の嫉妬に食いついた幽鬼が穂乃果の身体を乗っ取ったってことか。
「……辛かっただろ?ごめんな。別にお前をほっといた訳じゃないんだ。ただ、穂乃果にそう思わせてしまったのならそれは俺が悪い。でも、それは皆を傷つけていいってことにはならない」
「わかってるよ。でも、これは穂乃果がやってるんじゃない……止められないんだよ!」
「……なぁ、穂乃果。前にもこんな質問したけどさ、俺とμ'sが嫌いか?」
「嫌いなんて有り得ないよ!私はμ'sも優くんも大好き!!それだけは譲れないよ!」
「なら、その想いがお前の力だ。お前は意思であいつに負けてるんだ。俺は、また穂乃果と話したいって思うし……その、デートだってもっとしたいって思ってる。これからもずっと、お前と一緒に居たいって思ってる。だから、出てこいよ穂乃果」
「優くん……うん。わかった」
そして俺は穂乃果から離れる。ここからはこいつ自身の問題だ。それに、そろそろあいつが動いてくる。
「あぁ……なんで、こんな、とこで……」
「幽鬼ちゃん!」
「なんであんたが……そうか。あいつが……」
「私は、こんなこと望んでない!」
「でも、あんたは皆がウザいって思ったでしょ?自分から優を取る他のメンバーを嫌だって思ったでしょ?」
「……確かに、嫌だって思った。嫉妬してた。でも、私は皆が居なくなるのはもっと嫌なの!まだ皆と一緒にいたい!!」
「っ!……嘘よ…ほら、もっと憎しみの感情を出しなさい……私が、叶えてあげる……」
「やだ。私は、憎しみの感情なんか持たない。もうわかったんだ。優くんは穂乃果を捨ててないって、またデートしたいって言ってくれた。それだけで十分だよ。これからもずっと一緒にいたいって言ってくれたもん!」
「くっ……私が……意思で負けてる……そんな、あ、あんたは……あんたらは、なんで、そんな」
「私たちは、繋がってるの。ずっとずっと、この先も……だから、もうあなたはいらない。もうこれ以上、優くんたちを、皆を傷つけないで!!」
「……ん?なんか、終わったみたいだ」
「え?ど、どういうことよ優?」
「あ、穂乃果ちゃん!」
突然その場が光ったかと思うと、そこに倒れていたのは穂乃果だった。果たしてこの穂乃果が本当の穂乃果なのか………
「う、うぅん……あれ?こ、ことりちゃん?」
「っ!穂乃果ちゃぁん!!!」
「うわっ!?……ごめんねことりちゃん。心配かけちゃった……」
「本当だよ!……おかえり、穂乃果ちゃん」
「うんっ!ただいま!」
どうやら、成功したようだ。穂乃果は戻ってきた。よ、よかったぁ……あぁ、なんか安心したらすげえ疲れてきた……
「っとと、優。お疲れ様」
「ん?絵里か。はは、ありがとな。お前も穂乃果のとこ行ってこいよ」
「それはあなたもよ。行くわよ」
俺が倒れそうになったところに絵里が肩を持ってくれた。なんだかんだ言って、絵里も頑張ってくれたんだよな。
そういえば、あいつらはちゃんと見つけられたのかな?
「穂乃果!」
「あ、絵里ちゃん!と、優くん……」
「ふふ、穂乃果。おかえりなさい」
「穂乃果……よく頑張ったな。おかえり」
「うんっ!二人とも、ただいま!」
「あ、お兄ちゃん!!」
「よ、凛………それと、おかえり。皆」
俺たちが下に降りると、恐らく待っていたのだろう。いなくなっていた真姫と希とにこ、探しに来ていた海未と凛が一階にいた。
「ただいま優くん。その様子だと、穂乃果ちゃんもただいまやね」
「うん。ごめんね、希ちゃん。あんなことして」
「ううん。ええんよ。それに、穂乃果ちゃんちゃんと応急処置してくれたやろ?それは穂乃果ちゃんの意思やと思うんや。ありがとね」
「穂乃果……もう戻ったのね」
「真姫ちゃん……ごめんね」
「もういいわよ。それより、あなたが戻ってくれて本当によかったわ。おかえりなさい」
「うん!ただいま」
「全く……穂乃果は世話かけるわね」
「にこちゃん……ごめ「ストップ」…え?」
「ごめんねは聞きたくないわ。そんなこと言うくらいなら次のライブでいい結果出して、ラブライブに私たちを出しなさいよ。約束よ」
「……うんっ!絶対出よう!」
「……ふふ。おかえり、穂乃果」
「ただいま!」
「穂乃果……」
「海未ちゃん。心配かけてごめんね」
「本当ですよ。全くあなたはいつもいつも振り回してくれますね。でも、そんなあなただからこそ、私たちは付いていくんです。これからも、しっかり導いてください。そして……」
『おかえり!穂乃果(ちゃん)!』
「うんっ!皆、ただいま!!」
「あれ?そういえばかよちんは?」
「あぁ、いるぞ。俺の肩に」
「え?…うわぁ!?担いでたの!?」
「今更かよ。まあ、色々あって気絶しちゃってな。応急処置はしてある」
「そ、そうなんだ……よかったぁ」
「ご、ご飯……」
さて、遂に終わりましたこの章。いかがでした?こういうものを書いてみたくて始めましたがまあまあの出来だったんじゃないかと思います。そしてこれを書き続けていると不意に日常編がすごい書きたくなるっていう衝動に駆られます。ですので次からは暫く日常を楽しんでください。それからはさっさとアニメを進めていこうと思います。