ラブライブ!変態お兄ちゃんはμ'sのプロデューサー!?(凍結) 作:流麗なアリス
「今日はどうしたの?突然呼びだすなんて」
「ん?いやさ、最近にこと一緒にどっか行ったことなかったろ?だからデートでもしようかな、と思って」
「デ、デート!?いきなりね……」
俺とにこは今手近なカフェに来ている。俺が呼んだのだ。デートしようとは言っているが本当のところは違う。デートもそうだが別の目的があった。
「いきなりなのが俺だ。で?どっか行きたいところある?」
「えぇ!?なんか予定があったんじゃないの?」
「いやぁ……で、あるのか?」
「うーん。そんなこといきなり言われてもね…」
「あ、じゃあショッピングしないか?にことのショッピングってなかっただろ?にこのファッションセンスも見てみたいんだ!」
「え?ま、まあいいわよ……」
「よし、じゃあ早速行こうぜ」
俺はにこに手を差し出す。それが手を繋ぐという意味だと気付いたにこは急に顔が赤くなった。
「こ、ここここで?い、いくらなんでも恥ずかしくない……?」
「え?そうか?それより俺は可愛いお前といると俺が劣ってるように見えて恥ずかしいんだよな」
実際そうだ。今日のにこの服装は上は白を基調としたフリルの付いたデザインで下は淡いピンク色と花柄であしらった膝丈くらいのスカートだ。
はっきり言ってめちゃくちゃ可愛い。やっぱり心の底からにこには白とピンクがよく似合うと断言できる。
「なっ!?そ、そんなわけないじゃない!ゆ、優だって……かっこいいわよ………」
そこで恥ずかしく口を尖らせながらブツブツ言うにこに脳を焼かれながらも務めてバレないように頭を撫でる。
「ん。ありがとな。じゃあほら。手繋ごうぜ?」
「……わかったわよ。はい」
「おう!」
そのまま目的地へと歩く。にこは恥ずかしいのか顔を真っ赤にして無言でいる。だがその無言の空間は、不思議と嫌ではなかった。寧ろ、なんか心地いい。こういうのも悪くないと思えてしまうのだ。
「さて!にこ、俺に服を選んでくれないか?」
「え、にこが?そんな服のセンスなんて……」
「この前、にこにーに掛かれば服のチョイスなんて簡単よ!って言ってなかった?それに、ことりも言ってたぞ。にこちゃんのファッションセンスって良いよね!って」
「なっ!?………わかったわ。でも、文句は言わないでよね!」
「わかってるって。それに、彼女が選んでくれたんだから文句なんか言うはずないだろ?」
「全くあんたは……じゃあ行くわよ」
と言いながらにこは俺の手を掴んで先導する。
さっき恥ずかしがってなかった?とは言えなかった。そこで言ったら離されてしまいそうだったから。
「うーん。上は優のことを考えると……これかしら?いや、こっちも捨てがたいわね。優は何色が好き?」
「そうだな……基本は黒かな。それか青系かな」
「ん。じゃあ上はこれね。後は下ね……」
なんだかんだ言ってちゃんと選んでくれているところを見ると、やはりにこは面倒見がいいんだなと思う。いや、実際はデートが嬉しいんだろう。
でも、それでもにこは面倒見がいい。普段の生活を見ててもそれはわかる。やはり、μ'sのお姉ちゃんでいたいというのがわかる。
「おお……なんか自分がカッコよく見えるぜ」
「カッコいいんだから自信持ちなさい。そうじゃないとこの先やってけないわよ。あいつら相手じゃ、ね」
「はは、そうかもな。じゃあこの二つ買ってくるよ」
「え?でもそれにこが暫定的に決めたものだし」
「いいんだよ。お前が決めたものだからこそ買うんだ。いいだろ?」
「……もう、しょうがないわね」
俺たちはそれから、そこのショッピングモールを堪能した。クレープ食べたり、ゲーセン行ったり、雑貨屋や靴屋など走り回った。
「ふぅ、今日は疲れたわね」
「そうだな………なぁ、にこ」
「やっと話す気になったのね。最初から気になったのよ。デートってのも本気だってのはわかってたわ。でも、それ以外に何かあるんじゃないかって思ったのよ」
「……にこには全てお見通しだな。あのさにこ。お前は、穂乃果をどう思う?」
「どう思うって……その様子だとあの時のことを気にしてるようね」
「ああ。穂乃果は、いや穂乃果の姿は、結果としてお前らに悪影響を及ぼした。だから、怖がられてないか、嫌われてないかって心配してたんだ」
「………はぁ。あんたバカなの?」
突然にこからバカ発言されてお前にだけは言われたくない!と言いそうになったがどうやらそういう意味ではないらしい。
「……私はね、このメンバーを信じてるわ。勿論優もよ?だからこそ、あの時の穂乃果と今の穂乃果くらい分けられるわ。それに、あれは別人だったんでしょ?なら違うわ。穂乃果は穂乃果。真っ直ぐで、鬱陶しくて、どんどん前に行って、私たちを上に連れて行ってくれる……そんな私たちの穂乃果よ。だから、あんたのそんな心配、杞憂なのよバカね」
結局、俺はいつだってまだまだ人の心なんかは読めないということだ。この調子だと全員同じそうなんだけど他のメンバーの意見も聞いとかないとだしな。
でも、にこも随分柔らかくなったと思う。前よりは確実に。にこは穂乃果を、羨ましがってる。前にグングン進んでいく穂乃果を。だからこそ、こういうことも言えるのだろう。
「はは、お前の言う通りだな……俺さ、色々、怖くて。俺にあいつを取り戻せるのかとかお前らを救えるのかとか……」
「ああもう!あんたってそんな性格だったの?」
見ればにこは怒ったような顔でこちらを睨んでいた。
「あんた、まだ私たちのこと全然分かってないようね。いい?私たちはね、あんたがいなきゃダメなのよ」
「………は?」
「だ、だから!あんたがいないと私たちはダメになっちゃうの。あんたは九柱の土台よ。だから、そんな不安抱えてちゃダメ。もっと堂々としなさい。だって、私たちの彼氏なんだから。それに、
もしなんかあっても、にこたちを頼りなさい。その為の十人なんだから」
まさか、にこに気付かされるとは思わなかった。どうやら俺は、矢澤にこという人を見くびっていたようだ。
背こそ低いが、志は高く、誰よりも目標も高い。それ故に、誰よりも、μ'sを分かっている。
「はは、ありがとうにこ。これからも、よろしくな」
「な、何よ急に……」
「じゃあお礼してやらなきゃな」
「え?……ひゃっ!」
俺はにこの顎を少し持ち上げる。その時点で声を出してるのを見るとにこは感じやすいようだ。
そして俺はにこにキスをした。
「ん!?……んっ……はふ……ん……」
「ん……ちゅ……れろ……」
「んん!?……ちゅ……んん!」
「んっ……ぷはっ!」
「はぁ……はぁ……あ、あんたねぇ……」
「嫌だったか?」
「………嫌なわけ、ないじゃない……寧ろ、まだ足りないくらいよ……」
「……そっか。じゃあとりあえず俺ん家行くか」
「そ、そうね……」
そこから俺たちは愛を確かめ合った。そういや、なんだかんだ言ってにことこういうことするのって久しぶりなんだよな。にこって身体が小さいからその分健気に俺を気持ちよくしようと頑張ってるのが可愛いんだよなぁ〜。
「ね、ねぇ……優」
「ん?なんだ?」
「にこね、優が大好き。世界で一番好き!」
「おぉ?にこがそんなこと言うなんて珍しいな。俺も、にこが大好きだよ」
これでまた一つ、絆を確かめられた。
残りは、後七つ。
あ、危ない危ない……なんとかエロにせずにすんだ。あれ?エロじゃないよね?まだセーフだよね?ならよかった。いや〜久しぶりににこ回が書けて嬉しいです。実はにこ割と好きなんですよ。なんかお姉さんぶったりするとことか、素直になれないとことか笑 だからにこは書いてて面白いですね。では次回は凛に行こうと思います。