「ここか・・・」
白い軍人服を着た男が、大きな門の前でリュックを背負って立っていた。
年齢は20代前半、体つきは細身で、背は170㎝くらい。髪は黒く、短くもなく、長くもなくというくらいで肌の色はどちらかというと白いくらいであり、顔立ちは整っている。
だが、軍服を着ている割には、その男からは軍人のような雰囲気はまるで感じられない。
男は、左手に付けた腕時計を確認した。
「さてと、約束の時間の10分前についたけど・・・」
「すいませ〜ん。遅れました〜」
すると、門の向うに建てられている建物から、セーラー服姿の女の子が走ってきた。年齢は10代くらいだろうか、パッと見中学生だ。
「いや、10分前だよ。すまないな、俺が早く来すぎて・・・」
「いえ、私がもっと早く来ていれば・・・あ、自己紹介がまだでした。はじめまして、吹雪です。よろしくお願いします!」
「こっちこそ、よろしく。俺は日置 結城だ。本日付けで、この宿毛湾泊地に配属となった。よろしく頼む」
そう言って互いに敬礼をおこなう。
吹雪「では、執務室にご案内します。他の荷物は既に届いていますので・・・」
日置「了解した。では、案内を頼むよ」
吹雪「はい!」
元気よく挨拶して、案内をしてくれる吹雪の後ろにつきながら、思う。
(こんな子どもが、あの『深海棲艦』と戦う『艦娘』なのか・・・)
平成15年8月15日、その日、世界の海は
掌握された
突如として現れた深海棲艦と呼ばれる存在にすべての海の制海権は、1日で掌握された。
各国は、イージス艦、戦闘機、ミサイル等の現代兵器で対抗したが、深海棲艦の発するシールドのようなもので防がれ意味をなさず、また、深海棲艦の出現と同時に謎の電波妨害のようなもので、世界中の電子機器およびインターネット等の通信すべてが使用不能になった。
世界では、各国の連絡がとれず、また、電子機器の使用不能に伴う国民のパニックにより、国家として危機的状態となった。
そして、その危機的状態を救ったのが、『艦娘』と『妖精』よばれる存在である。
艦娘は、人の姿を持ちながら、戦時の戦闘艦の能力を持ち、深海棲艦と対等に戦える存在である。これは、艦装と呼ばれる物に適合した者で、女性でしかなれない。
妖精は、艦娘と特定の人しか見えず、存在自体がなぞであるが、艦装を作ったり、修理するだけでなく、艦載機のパイロット等も行っている。また、妖精が作った電子機器は、謎の妨害を受けにくい。だが、妖精の数が少ないため、一般にまでは普及していない。
その艦娘である少女が俺の目の前を歩いている。
(こんな子どもを戦闘に出さなくちゃいけないのか・・・だけど・・・)
首に下げた青いペンダントを服越しに握り、俺は吹雪の後についていった。
執務室
執務室は綺麗にされており、壁に備え付けられた本棚にはびっしりと資料が並べられていた。
日置「ここまでありがとう。すまないが、他の娘に一三◯◯に食堂に集まるように伝えたもらっていいかな?」
吹雪「はい、わかりました、司令官!」
そう言って、吹雪は執務室から出ていった。
吹雪「司令官か・・・俺はそんな風に呼ばれるほどの存在じゃないんだけどな・・・」
食堂
俺が食堂に着くと、30人近くの少女が集まっており、俺の姿を見るなり、すぐに整列した。俺は、吹雪に促されるまま、少女たちの前にたった。
日置「集まってもらって、ありがとう。本日からここの提督として着任した日置 結城だ。君たちの命を預かる分、全力で職務に向かってい くので、よろしく頼む。それと、突然だが、絶対遵守してほしい規則がある、
一つ目は、出撃中に誰か一人でも小破以上になった場合は、退却する。
二つ目は、どんな相手だろうと、油断しない。
三つ目は、やるときはやって、休むときは思い切り休め。
この三つだ。
俺は、ここにいる誰も失うようなことがないようにする。だから、君たちも頑張ってくれ!以上!!」
そう言って、俺は全員を見渡した。
結果を第一とする軍としては、俺の言葉は予想だにしなかったのだろう。ほとんどの者があっけにとられている様子である。その中、眼帯をした少女が手を挙げた。
「なあ、司令官。それじゃあ、戦果をあげられねえよ」
日置「天龍だったな。この命令は絶対だ。もし、聞き入れられないなら、すぐにでも解体するぞ」
天龍「ちっ・・・」
日置「他に質問はあるか?・・・では、以後各自の自由とする。明日の一◯◯◯に演習場に来てくれ。君たちの力をみてみたい。あと、質問 があればいつでも聞きにきてくれ」
俺は、そう言って食堂から出ていった。
日置の去った食堂
艦娘たちは、日置について話し合っていた。
天龍「くそ、なんなんだよあの提督は・・・俺たちは戦うための存在だってのに!」
龍田「まあまあ、天龍ちゃん。あの提督がどこまでなのかは、これから判断していきましょうね〜」
電「優しそうな司令官なのです」
響「だけど、指揮能力はどうなんだろうね」
川内「私は、夜戦ができればいいけどね!」
神通、那珂「「はあ・・・・」」
執務室
日置「さてと、これで終わりかな」
俺は、最後の書類の処理を終わらせ、寝室に入った。
深夜3時
土佐清水沖約50キロメートル海上
海上に重巡リ級1隻と軽巡ト級4隻が、中破となっていた。
「ウウウウウ・・・・・」
「ガガガガガ・・・・・」
その頭上に緑色の粒子を放出する人型が浮かんでいた。
????「この中にもいない・・・・どこなんだ・・・」
はじめまして、神風 刹那です。
ここでは、ISの話を書いていますが、艦これが好きなのでかきました(ISのほうのデータが消えたこともありますが・・・)
この艦娘の設定は、適合する女子が艦娘になりますので、同じ艦は複数あります。容姿は、原作もしくはアニメに脳内変換してくれたら幸いです。
出てくる艦娘はこれからふえていきます。
これからよろしくお願いします。