演習場
宿毛湾内に設定された演習場にて、艦娘達が艤装を装備して仮想敵相手に演習を実施していた。
俺にあっては、水上に立つことはできないため、ゆきなみ型イージス艦の艦橋から様子をみている。このイージス艦は妖精によって改造が施されており、コンピュータ制御により乗組員は俺と妖精だけだ。
日置「これなら実戦も問題ない・・・・かな?」
すこし危ない感じがするやつもいるが、練度的には問題なく、特に、重巡や空母系が高いようだ。
日置(まあ、これから見ていけばいいか・・・)
そのとき、緊急を告げるサイレンが鳴り始め、海上の艦娘達もサイレンを聞いて、ざわつきだした。
大淀「提督!土佐清水沖南方約60海里の位置に敵艦隊の反応を捕捉しました!」
日置「了解した。敵艦隊の編成はわかるか?」
大淀「軽巡1、駆逐艦4です」
日置「そうか・・・」
日置(実戦での動きを見るのにちょうどいいか・・・)
天龍「おい、提督!俺に行かせろ!!」
日置(天龍か・・・動きをみるかぎりには問題ないか・・・)
日置「分かった。天龍を旗艦として、龍田、吹雪、白雪、磯波で行ってくれ。ただし、この前言ったことは必ず守れ!」
天龍「わかってらあ!じゃあ、いくぞ!」
といって、天龍を旗艦とした艦隊が向かった。
日置「よし。鳳翔さんはここに残ってくれ。他の者にあっては、泊地周辺の警戒に回るように」
鳳翔「わかりました」
他艦娘「「了解です!!」」
海洋上
龍田「もうすぐかな〜」
吹雪「電探に感あり!敵艦隊です!」
天龍「よっしゃ!行くぞ、お前ら!!」
天龍を先頭に敵艦隊へと走っていく。
磯波「有効射程距離まで、あと少しです」
じわじわと敵艦隊との距離が近づいていく。
天龍「砲雷撃戦よーい!」
旗艦である天龍の掛け声とともに、砲門を個々に敵艦へと向ける。
天龍「撃てええええ!!」
幾つもの砲弾が敵艦へと発射される。だが、敵艦はこの砲撃は予想ずみのようであり、すべて避けた。そして、敵艦からも砲撃が始まり、こちら側にも水柱があがる。
白雪「きゃあ!」
吹雪「白雪ちゃん、大丈夫!?」
白雪「大丈夫です。近くに着弾したので・・・」
相手の方が、戦力的には低いが、練度は高いようだ。少しずつであるが砲撃が修正してきている。
天龍「おらおらおらああ!この天龍様が相手だあ!」
駆逐艦イ級、大破。
龍田「さ~て、死にたい船はどこかしら?」
駆逐艦イ級、轟沈。
軽巡姉妹のおかげで、残り2隻になった。
天龍「よっしゃあ!残り2隻は、俺だけでやってやるぜえ!」
磯波「えっ!?て、天龍さん!?」
天龍が、刀を構えて突撃していくが、それは相手を侮り過ぎた。
天龍「おらあああ!」
軽巡ホ級相手に刀を振り下ろしたが、それを駆逐艦イ級が身を挺して庇った。
天龍「なっ!?」
白雪「天龍さん!危ない!!」
天龍が射線上にいるために援護砲撃もできず、イ級により体勢の崩れた天龍にホ級の5インチ砲が向けられる。
天龍(ちくしょう・・・こんなところで終わりかよ)
九九式艦爆妖精「モクヒョウホソク、バクゲキカイシ!」
上空より急降下してきた九九式艦爆隊による爆撃が、ピンポイントでホ級を襲う。
演習場
日置「鳳翔さん、一つお願いがあります」
鳳翔「なんでしょうか?」
日置「艦爆隊を発艦させて、戦闘海域上空で待機してもらっていてかまいませんか?」
鳳翔「わかりました。それで、私を残したんですね?」
日置「はい、用心にこしたことないので・・・
鳳翔は納得した様子で、弓を構え、矢をつがえた。
鳳翔「風向きよし・・・航空部隊発艦はじめ!」
空へと放たれた矢が、複数の九九式艦爆へと姿をかえ、飛んでいった。
海洋上
吹雪「九九式艦爆・・・鳳翔さん!?」
龍田「天龍ちゃん、ダイジョーブ?」
天龍「大丈夫だ・・・」
近距離での爆発に巻き込まれたが、損傷は少ないようだった。
白雪「泊地から入電。敵艦隊の反応消失、索敵警戒を厳として帰還するようにとの命令です」
天龍「了解した・・・全艦帰還する・・・」
天龍(・・・俺だけでは勝てなかった)
龍田「天龍ちゃん、そんなに気を落とさなくていいわよ」
天龍「ああ、わかってる」
提督室
日置「お疲れ様。突然の任務だったが、よくやってくれた。十分に休んでくれ」
艦娘達「わかった『ました』」
天龍は、不満そうに何か言いたそうだが、龍田に促され執務室を出て行った。
日置「ふう・・・もっとなんか言えればいいんだけどな・・・」
今回の戦闘は、急遽の編成にしては良かったが、かなり運によることが多かった。これからの課題が見ることができたと言えば、いいが、一歩間違えれば天龍を失っていた。
日置「俺は、提督なんて責任が大きい役職なんて向いていないんだが・・・あの大将・・・」
そういいつつ、上着を脱いで、椅子に掛けた。
日置「はあ・・・まあ、なんとかするか・・・」
お久しぶりです。
物語では、宿毛湾ですが、ラバウルで提督やっています。(春イベ一つもクリアできないほどの無能提督ですが・・・)
この物語の設定は、一つの話数をつかって示したいとおもいます。(以前別の作品では、やらない方が良いと教えてもらいましたが、自分的に別個でやったほうがやりやすいので・・・・)
では、また次回に