高等学校……所謂、義務教育の延長である施設
その場で、過ごす日々の終
俺は、本物を探す事……に決着をつける筈だった
「あ~、柄にも無い事はするもんじゃねぇな」
先日、嘗ての戒め・失敗を考えない様に俺は行動を起こした
今日は、その結果が嫌が追うでも知る結果になる。
期待・憂慮や臆病風……清濁・正負の混じり合ったまま、今日まで来てしまった。
式は、当の昔に終わり新天地に向かい友人に別れを惜しむ為に祝賀に向かう者
家族と共に門出を祝う為、晴々とした顔立で学舎を後にしていた。
自分とは、良くも悪くも違った彼ら彼女らの姿を眺めて“約束”の刻に至るまで時を費やす。
待つ時間も俺にとっては、他人が思う程に悪いものでは無かった。
春の兆しを感じさせる冷たくも嫌にならず寧ろ心地よい風が吹く
今までの結果が、始めて心を交わした日……大切にしたいしてきた関係が今日で恐らく変わる。
変化をあれ程、嫌っていた自分とは思えないな
今の俺を絶望を噛みしめ世を僻み自身に近づく周囲全てを疑惑・疑念と付随する感情で遠ざけていた奴が見たらどう思うだろうか?
ふと、そんな益体も無い事を考える。
そんな自分に苦笑をし頭を振り思考を霧散させた。
取り留めも無く、解が出ない事を理解していても人は考えをやめる事は出来ない。
茫洋としながら人から指摘を受けない日の無い特徴的な瞳で、眼下での人の流れを見つめる
短いながらも大切な時間を過ごしてきた存在との関係が変わる迄、後僅か
奉仕部……自身が在籍して来た教室よりも‟愛着”の湧く場所
約束の刻まで、遠いが俺は足を彼の場所に向けた。
余、音を出さずに扉を開く
彼女は、いつも場所では無く
穏やかな木漏れ陽に非ず、
美しくも近づく者を悉く跡形も無く焼き尽す程に紅く赫く輝く夕刻の兆しと緩く混ざり合ったその中
幻想的にも感じる陽の光を背に俺を待っていた様に見える。
見惚れそうになるも本来の目的を忘れては、本末転倒と言う奴だ。
意を決してと言うのも可笑しな話だが、俺は手紙を出し呼んだ用件を告げた。
「……さん、好きです。俺と付き合って下さい」
俺は、一度は心に蓋をし水底に沈め水面に出すのを避けてきた思いを言葉に託して少女の澄み切った瞳に視線を合わせる
眼に触れた存在を虜にし多くの衆目を集めずにいられない可憐な華にも似た少女の唇が、微かに動く。
しかし、彼女の言葉は俺の予想していた内容では無かった。
綺麗な旋律にも似た声で紡がれる少女の言葉・その美貌を見ている方が痛ましい気持ちなりかねない沈鬱な表情をその美貌に浮かべ
俺へ視線が移る。
曾て、蓄積された苦い負の記憶を遥かに凌駕する後悔・失望が去来する。
『本物が欲しい』
そう告げ互いの理解を深めてきたと思っていたのは、
自分だけ
勝手な思い込みで、大切にしたいと思い築いてきた関係を一瞬にして壊してしまった。
他者を顧みず自らの事のみを考え周囲から結局、孤立する
己が最も唾棄し二度と同じ轍を踏まず成りまいとしてきた醜く浅ましく“モノ”
今、俺がその存在になりつつある。
変り果ててしまう
己が身、可愛さに脳裏に一つの感情・思考の両者とも違う生々しい‟恐怖”にも似た何かが俺に告げる。
自己保身に対してはこんな時にも関わらず、反応する自身に頭の何処かで呆れたが
結局、俺は目の前に存在する現実から耐え切れなくなり目を逸らし
逃げ出した。