処女はお姉さまに恋してる 陰の庭師   作:雹衣

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?年3月

3月28日

 

 ちょっと暖かくはなっているがまだまだ肌寒い季節。 今日は陸の所に来ていた。 大した話はしていない。 陸が絵を描いているのを静かに見ているだけ。

 

「お前は春休みなのに来て……暇なのか?」

 

 なんて陸に言われてしまう。 一応は暇では無いのに……陸は全く気づかない。 ……どうして彼はこういう時に鈍感なんだろう……いつもは格好良いのにここらへんは陸の駄目なところだと言い切れる……。

 

3月29日

 

 春休みだからか陸は朝から中庭で絵を描いていた。 描いていた絵はやっぱり風景画。 聖應女学院の校舎の絵を真剣な顔をして描いていた……私が隣にいるのに全く気づかないのは集中し過ぎじゃない?何て思っていると陸はポツリと呟いた。

 

「春休み……あいつもいなくなるのか」

 

 あいつ? あいつって誰だろうと私は考えていると私のことに気がついたのか陸はこちらを向いて珍しく狼狽えていた……その姿がなかなか可愛かったのはここだけの秘密にしておこう。 今日は良い物を見た。 その後は私が絵を描いている陸に色々と話をした。 陸はずっと絵を描いていたがちゃんと私の話を聞いてくれた。 明日、私は実家にしばらく帰るが陸はどうするのだろうか? もしかしてずっと聖應女学院に居るのかな?

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