他のとSSみてたら書きたくなっちゃって書いちゃいました
・・・いい加減一つは終わらせなきゃな
中学三年の冬、俺こと赤川光はあるやつに呼び出されて校舎裏に呼び出された
「どうしたんだ、守?こんなところに呼び出して」
「どうした、だと?それは一番君がわかってると思うが」
俺の言葉に呼び出した張本人・猪狩守が苛立たしげに返してくる
「さあな。見当もつかない」
「ふざけるな!何故君はあかつきの推薦を蹴って他県の、しかも野球部もない恋恋高校なんてところに行くんだ!」
俺がとぼけて返すと、守は激昂して俺の胸ぐらをつかむ
あかつきは基本的にはエスカレーター式で高校まで上がれるが、野球部に入るための入部試験があるし、入れたとしてもよくて二軍からだ
しかし、推薦で入れば入部試験は免除され、一軍からのスタートになる
「まあ、いろいろ理由があるが、一番は約束のためだな」
「約束だと?」
俺の言葉を聞き、守は胸ぐらから腕を離す
「ああ。俺は中学上がるときに親の都合でこっちに来たんだが、その時にあいつと約束したんだ。『いつかまた一緒にバッテリーを組もう。そして甲子園で優勝しよう』ってな」
俺がそこまで言うと、守はつらそうな表情になる
「ふん。それは子供のころの話だろ?それにそいつが野球部のないところに行ったってことは最悪……」
「それなら尚更傍に行って支えてやりたいんだ」
守が言い終わる前に俺は自分の思ってることを明かす
俺のこの言葉で覚悟が伝わったようで守も引き止める言葉が出てこないようで目をそらす
「それとな、他の理由としてお前にも関係あるんだぜ」
「なに?」
俺の言葉に守は怪訝な表情を浮かべる
「お前が俺のことを好敵手だと思ってるように、俺もお前のことを好敵手だと思ってる。だから仲間として一緒に戦いたいと思う以上にお前と戦って勝ちたいっていう自分がいるんだ」
俺がそういってこぶしを突き出す
すると、守も俺のこぶしに自分のこぶしを合わせる
「……いいだろう。君の挑戦、受けて立つ。甲子園の舞台で戦おうじゃないか」
「ああ。約束だぞ」
こうして俺は生涯のライバルとなる、最も頼もしい親友と別れを告げた
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四月・恋恋高校入学式の日
僕・早川あおいは懐かしい夢を見て起きた
小学校六年生の時、幼馴染が引っ越しするときの夢だった
その時、泣いていた僕と彼で二つの約束を交わしたのは今でも覚えてる
一つ目の甲子園に一緒に出ようという約束はまだしも、二つ目のあの約束はなんであんなこと言っちゃったんだろ
ああ、だめだ
あの時のことを思い出すと、顔が熱くなってくる
あの時彼は僕を安心させるために「またかえってくる。行ってきます」なんて茶化して笑顔で言ってくれたな
……でも、きっと彼は戻ってこないだろうな
彼は中学三年間、名門のあかつきで三年間レギュラーを務めてたみたいだから、きっと高校もあかつきだろう
違うにしてもどこか違う強豪校だろうから野球部のない恋恋には来ないだろう
まあ、それは置いといて朝ごはんでも食べようか
「お母さん、おはよう」
「おはよう、あおい」
「おっす、あおい」
パタン
リビングに入ろうとした私はすぐに扉を閉めた
だってありえない
さっき夢を見て会いたいと思った人物がリビングで朝食をとっていたなんて
うん、さっきのは夢の影響で幻覚を見たんだろう
私はそう自己完結してもう一度扉を開ける
「もう、あおい。さっきのが三年ぶりに会えた幼馴染にする態度?」
「いえいえ、おばさん。きっとまだ寝ぼけてたんですよ。それじゃあ改めて……」
そういって彼は椅子から立ち、僕に向き直り三年前と同じ笑顔でもう一度口を開く
「おっす、あおい。ただいま」
「おかえり、光君」
僕は彼との再会を喜んで言葉を返した
あおいの母親については完全にオリジナルです
そしてオリ主は近くの祖父の家で暮らしてます