あの日の約束のために   作:gjb

3 / 6
第二話 同好会発足!?

次の日の休み時間、恋恋に野球部を作るため、人を集めることにした

 

とりあえず三人になれば同好会を発足できるので、矢部君を誘って同好会を作ることに決めた

 

「なあ、矢部君。ちょっと……」

 

「赤川君。一緒に野球部を作らないでやんすか?」

 

俺が言う前にまさか矢部君から誘ってきてくれるとは……

 

「ああ。それともう一人誘いたい奴がいるんだが、そいつもいいか?」

 

「もちろんでやんす。男子の人数は少ないから入りたい人は大歓迎でやんす」

 

俺の言葉に矢部君が喜んでいる

 

まあ俺から言う手間も省けたし、矢部君から言ってきたから同好会の申請書も出してくれるだろう

 

「そういえばさっき何を言いかけたでやんすか?赤川君」

 

「うっ。な、何でもない。気にしなくていいぞ」

 

俺からも野球部に誘おうとしてたなんて言って申請をやらされるのは面倒臭い

 

け、決して自分が言おうとしたことを先に言われ田なんてことが恥ずかしいわけじゃないぞ

 

「それじゃあお昼はそのもう一人と一緒に食べようでやんす。オイラももう一人誘ってるから四人で食べようでやんす」

 

「ああ。わかった」

 

矢部君はそこまで言うと、自分の席に戻って行った

 

あおいにはメールを送っておくか

 

-------------------

 

昼になり矢部君と一緒に待ち合わせ場所である屋上に行っている

 

あおいも一緒に食べると返信が来てたが、昼食は買わずに行っておいてほしいと言われた

 

そして屋上につくと、すでに一人ついていた

 

「矢部君、そいつが昨日言ってたやつかい?」

 

「そうでやんす、小湊君。あのあかつき中の赤川君でやんす」

 

すでに来ていたピンクの髪で小柄なやつは小湊っていうのか

 

「俺の名前は小湊亮介。好きに呼んでくれ」

 

「俺は赤川光。こっちも好きに呼んでくれ」

 

矢部君が言ってるかもしれないけど、こういう礼儀はちゃんとしないとな

 

「小湊君は陽光中で二塁手を務めてたでやんす」

 

「経験者ってのは心強いな。でもなんでそんなやつがここに来てるんだ?」

 

弱小ならまだしも陽光中っていえば一昨年全国に上がってきてたし、確かその時の二塁手も確か小湊って名前だったからな

 

「地元の高校から推薦が来てたんだけど、背が高い選手がほしいからってその推薦が取り消されたんだよ。推薦取り消されたのが結構きてさ、自暴自棄になって野球部のないここに来たんだ」

 

なるほどな

 

確かに亮介の背は平均よりも小さい

 

下手すりゃあおいより小さいな

 

「でも昨日矢部君に誘われてさ、やっぱり野球はあきらめれなくてさ。それにここであきらめて身長の高いやつがすべてって認めるのも癪だからね」

 

亮介の最後の言葉になんか黒いのを感じるな

 

「それで光こそなんで恋恋に来たの?」

 

亮介が黒い笑みを浮かべながら聞いてきた

 

さながら俺も喋ってんだからそっちもね、って感じだな

 

「俺はもともと地元がこっちだったんだが、中学上がるときに転校してな。その時に幼馴染と約束したからだよ」

 

「これから来るもう一人がその幼馴染?」

 

「ああ」

 

亮介の質問に俺が答えると、矢部君が何やら興奮した面持ちで喋りかけてきた

 

「それでその幼馴染の人は上手いでやんすか」

 

「さーな。まあリトルのころはコントロールは良かったからリードしやすかったな」

 

球速は期待できないがその分コントロールの強化と変化球の一つか二つは覚えてるとは思うけど……

 

こんなことなら昨日本気の投球を受けとけばよかったな

 

と、おれが思ってると屋上の扉が開いた

 

「ご、ごめん、光君。ちょっと友達としゃべってて」

 

「おう、別に大丈夫だぜ。亮介、矢部君、こいつがさっき言ってた幼馴染の早川あおいだ」

 

「あ、初めまして早川あおいです」

 

あおいが自己紹介すると、矢部君が俺の肩をつかんで引き寄せる

 

「ちょ、ちょっとどういうことでやんすか!?赤川君。なんで女の子がここに来るでやんすか!」

 

「あおいがさっき話してた幼馴染だからだよ」

 

このメガネは俺の話を聞いてたのか?

 

「へー。あ、俺は小湊亮介。陽光中で二塁手やってたんだ。早川さんは?」

 

「僕は投手を。出身中学は……」

 

「小湊君、何抜け駆けしてるでやんすか!」

 

俺に詰め寄っていた矢部君だったが、亮介があおいとしゃべってるのを見た瞬間そちらの方に飛んで行った

 

「オ、オイラは矢部明雄っていうでやんす。中学の時は外野手やってたでやんす」

 

「う、うん」

 

矢部君がなぜか興奮気味に自己紹介をしてる

 

あおいもそれに圧倒されている

 

「なあ、なんで矢部君はあんなに興奮してるんだ?」

 

「彼、ここに来た理由が彼女を作るためらしいんだよ」

 

なるほど

 

それで女子との会話ができることで興奮してたのか

 

でもこれからの話し合いもしたいし、黙らせるか

 

「ふんっ」

 

「でやんす!」

 

あかつきの監督仕込みの拳骨を矢部君に食らわせる

 

倒れるときに変な叫び声だったが、気にせずに行こう

 

「それじゃあ、飯食いながらこれからのことを……って、そういえば飯買ってなかったな。なあ、あおい。メールに書いてあったけど、なんで昼飯を買わないでくれってあったんだ?」

 

「え!?あ、それはね……」

 

俺の言葉を聞いてあおいが後ろに手をまわしながらもじもじしてる

 

?なんだ?

 

「こ、これ!今日朝作ってきたんだ」

 

そういってあおいが渡してきたのは弁当箱だった

 

「え、マジで!サンキュー」

 

そうして矢部君を気絶させたまま、三人で食事をとりながら今後のことについて話し合った

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。