FAIRY TAIL 氷の滅竜魔導士   作:syeid

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遅くなりましたが投稿しました。
頑張ってるんですけどなかなか書けません。
また投稿が遅くなると思いますが読んでくれると嬉しいです。
それではどうぞ!


呪歌(ララバイ)

エルザに頼み事をされた翌日。

ナツ、グレイ、ルーシィ、ハッピー、ナノ、フェイはマグノリアの駅まで来ていた。

 

「何でエルザみてーなバケモンがオレたちの力を借りてぇんだよ」

 

「知らねぇよ、つーか〝助け〟ならオレ一人で十分なんだよ」

 

「じゃあオマエ一人で行けよ!!! オレは行きたくねぇ!!!」

 

「じゃあ来んなよ!!後でエルザに殺されちまえ!!!」

 

「迷惑だからやめなさいっ!!!」

 

ナツとグレイは殴り合いを始めて、それを止めようとするルーシィ。

 

「あはははっ!!二人は本当に仲がいいよね」

 

「「どこがだっ!!!」」

 

フェイの言葉に二人のツッコミが綺麗にハモった。

 

「もおっ! アンタたち何でそんなに仲が悪いのよぉ」

 

溜め息混じりに言うルーシィ。そんなルーシィにナノが質問する。

 

「てか、なんでルーシィがいるんだ?」

 

「頼まれたんですよ!!ミラさんに!!」

 

ルーシィによると『確かにあの五人が組めば素敵だけど仲がギクシャクしてるトコが不安なのよねえー、ルーシィついてって仲をとりもってくれる?』っと言われたらしい。

 

「ミラさんの頼みだから仕方なくついていってあげるのよ」

 

「本当は一緒に行きたいんでしょ?」

 

「まさか!てか、五人の仲を取り持つならアンタが居たじゃない!うわーかわいそっ!!ミラさんに存在忘れられてるしー」

 

「あい」

 

そんな事ハッピーに言っている間に、ナツとグレイが喧嘩を再開していた。

 

「テメェ何でいつも布団なんか持ち歩いてんだよ」

 

「寝る為に決ってんだろ、アホかおまえ」

 

「あ〜あ・・めんどくさいなぁ・・・・」

 

睨みあう二人を見て、ルーシィはそうぼやく。すると何か思いついたように手を叩き・・・・

 

「あ! エルザさん!!」

 

と言った。すると・・・

 

「今日も仲良くいってみよー」

 

「あいさー」

 

「あはははっ!これ面白いかも」

 

二人は仲良く肩を肩を組んでいた。もちろんエルザが来たというのは、ルーシィの嘘だ。

 

「「騙したなテメェ!!」」

 

「アンタら本当は仲良いんじゃないの?」

 

怒鳴る二人を見ながらルーシィが鼻で笑う。

するとようやくエルザが到着した。

 

「すまない、待たせたな」

 

「「荷物、多っ!!」」

 

エルザの大量の荷物を見て、ツッコミを入れるルーシィとナノ。

 

「ん?君は昨日妖精の尻尾(フェアリーテイル)にいたな・・・・」

 

「!新人のルーシィといいます。ミラさんに頼まれて同行する事になりました。よろしくお願いします」

 

「私はエルザだ、よろしくな」

 

ルーシィがエルザに自己紹介を終えるとナツがエルザに向かって口を開いた。

 

「フン、何の用事か知らねェが今回はついてってやる、条件つきでな」

 

「条件?」

 

「バ・・バカ!! オ・・オレはエルザの為なら無償で働くぜ!!!」

 

「言ってみろ」

 

ナツは一呼吸置いて・・・

 

「帰ってきたらオレと勝負しろ。あの時とは違うんだ」

 

「!!!」

 

「ナツ君!!」

 

「オ・・オイ!!!はやまるなっ!!!死にてえのか!!?」

 

「マジかよ・・・・」

 

ナツの決闘の申し出に、ルーシィとグレイとフェイ、ナノまで驚いていた。それを聞いたエルザは微笑みながらゆっくりと口を開けた。

 

「確かにお前は成長した、私はいささか自信がないが・・・・いいだろう受けて立つ」

 

エルザは髪をかき上げながら承諾した。

 

「自信がねえって何だよっ!!本気で来いよな!!!」

 

「フフ・・わかっている・・だがおまえは強い・・・・そう言いたかっただけだ」

 

そう言うとエルザはグレイに視線を向ける。

 

「グレイ・・・おまえも勝負したいのか?私と」

 

エルザの言葉にグレイは全力で首を横に降る。

 

「おしっ!!燃えてきたぁ!!!やってやろうじゃねーか!!!」

 

その後、目的地まで列車で向かうため乗り込んだ一同。

 

さっきまで燃えていたナツはというと・・・

 

「はあ・・はあ・・・・うぷっ」

 

乗り物酔いで弱りきっていた。

 

「なっさけねえなぁ、ナツはよぉ・・うっとおしいから別の席行けよ。つーか列車乗るな! 走れ!」

 

「しょうがないよ、こればっかりはどうしようもできないよ」

 

ナツに対してグレイは容赦なく罵倒して、ナノが優しくフォローした。

 

「まったく・・・しょうがないな。私の隣に来い」

 

「あい」

 

エルザはそんなナツを見て自分の隣の席をポンポンと叩きながら言う。既に隣に座っていたルーシィと入れ替わり、エルザの隣に座った。

すると・・・・

 

ボスッ!!

 

「ぶほっ!!!」

 

弱りきっていたナツの腹部を思いっきり殴り、気絶させた。

 

「少しは楽になるだろう」

 

そう言ってエルザはナツを自分の膝の上で寝かした。

 

「そういやあたし、妖精の尻尾(フェアリーテイル)でナツ以外の魔法見たことないかも。エルザさんはどんな魔法使うんですか?」

 

「エルザでいい」

 

「エルザの魔法は綺麗だよ。血がいっぱいでたりするんだ・・・・相手が」

 

「綺麗なの? それ?」

 

「そうかな? 私はグレイの魔法の方が綺麗だと思うよ」

 

「そうか?」

 

そう言うとグレイは左手のひらに氷で出来たギルドマークを作った。

 

「わあっ!!」

 

「氷の魔法さ」

 

「氷ってアンタ似合わないわね」

 

「ほっとけっての」

 

「それよりエルザさん、そろそろ仕事の事を話してくださいよ。一体何事ですか?エルザさんほどの魔導士がわたし達に力を借りたいなんて・・・・ただ事じゃないですよね」

 

フェイの質問にエルザは頷くと、説明を始める。

 

「先の仕事の帰りだ。オニバスで魔導士が集まる酒場へ寄った時、少々気になる連中がいてな・・・・エリゴールにララバイを持って帰ると言っていた」

 

「ララバイ?」

 

「うーん・・・どっかで聞いたことがあるような・・・・」

 

「子守歌・・・眠りの魔法かしら?」

 

ララバイという言葉に全員首を傾げる。

 

「わからない・・・・しかし封印されているという話を聞くと、かなり強力な魔法だと思われる」

 

「話が見えてこねえなァ・・・得体の知れねぇ魔法の封印を解こうとしている奴等がいる・・だがそれだけだ、仕事かもしれねぇし何て事ァねぇ」

 

「そうだ・・私も初めはそう気にかけてはいなかった・・・・エリゴールと言う名を思い出すまではな」

 

「確か・・・鉄の森(アイゼンヴァルト)のエース、死神エリゴールだよな?」

 

「し・・死神!!?」

 

「暗殺系の依頼ばかりを遂行し続けついた字だよ。本来、暗殺依頼は禁止されているけど、鉄の森(アイゼンヴァルト)は金を選んだ」

 

「その結果・・・6年前に魔導士ギルド連盟を追放されて、闇ギルドとして活動している」

 

「闇ギルドぉ!!?」

 

「ルーシィ、汁いっぱい出てるよ」

 

「汗よ!!」

 

エルザとナノの説明で冷や汗を流すルーシィ。その間に目的の駅に着いたので、一同は列車を降りる。

 

「ちょっと待って!!追放・・・って、処罰はされなかったの!?」

 

「されたさ。当時、鉄の森(アイゼンヴァルト)のマスターは逮捕され、ギルドは解散命令を出された」

 

「だけど解散命令を無視して活動している・・・・それが闇ギルドだよ」

 

エルザとナノの説明を聞いたルーシィはブルッと身体を震わせる。

 

「不覚だった・・あの時エリゴールの名に気づいていれば・・・・全員血祭りにしてやったものを・・・・」

 

「ひいいっ!」

 

エルザの言葉に小さく悲鳴を上げるルーシィ。

 

「けど、これで納得しました。その場にいた人達だけならエルザさを一人で何とかなったかもすれません・・・・けどギルド一つ相手になると・・・・」

 

フェイの言葉に頷き、エルザは説明を続ける。

 

「奴等はララバイなる魔法を入手し何かを企んでいる。私はこの事実を看過する事はできないと判断した」

 

エルザはグレイ達の方に振り向いて・・・・

 

「鉄の森(アイゼンヴァルト)に乗り込むぞ」

 

そう言いきる。その言葉にルーシィ以外のメンバーは顔に笑みを浮かべた。

 

「面白そうだな」

 

「了解です!!」

 

「上等!やってやるよ」

 

「来るんじゃなかった」

 

「汁出すぎだって」

 

「汁っていうな」

 

ルーシィはまだ冷や汗流している。

 

「で・・・・鉄の森(アイゼンヴァルト)の場所はしってるのか?」

 

「それをこの町で調べるんだ」

 

そしてフェイはある事に気づいた。

 

「あれ?もしかして・・・・」

 

「どうかしたのか?」

 

ナノの質問に少し慌てるように答える。

 

「ナツ君・・・・置いて来ちゃったかも・・・」

 

その言葉に全員が目を見開く。

 

そう、気絶させたナツをそのまま列車に置いてしまったのだ。

 

「何と言う事だっ!!話に夢中になるあまりナツを列車に置いて来たっ!!アイツは乗り物に弱いと言うのにっ!!私の過失だっ!!とりあえず私を殴ってくれないかっ!!!」

 

「まあまあまあ」

 

「そういう訳だっ!!列車を止める!!」

 

「ど・・どういう訳?」

 

いきなり話を振られて戸惑う駅員。

 

「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の人はやっぱみんなこーゆー感じなんだぁ・・・」

 

「オイ!オレはまともだぞ!」

 

「露出魔のどこが!?」

 

ルーシィとグレイがそんな会話している間にも、エルザは駅員に説得している。

 

「仲間の為だ、わかってほしい」

 

「無茶言わんでくださいよっ!!降りそこなった客一人の為に列車を止めるなんて!!」

 

駅員の言い分はもっともだ。それでもエルザは列車を止めたい為、ハッピーにある指示を出す。

 

「ハッピー」

 

「あいさー」

 

「ちょ・・・・ちょっとォ!!」

 

エルザの指示で『緊急停止信号』のレバーを下げるハッピー。それにより、駅全体に警報が鳴り響く。そのせいで駅にいる人達に動揺が走る。

 

「ナツを追うぞ!!すまない、荷物を『ホテル チリ』まで頼む」

 

そんな事も気にしないで、通行人に荷物を押し付ける。その行動にルーシィは呆れており、ナノは額に手を当て、ため息をつく。

 

「はぁ・・・フェイ、魔動四輪車の用意しといてくれ」

 

「はーい」

 

「もう・・めちゃくちゃ・・」

 

「だな・・」

 

「服!!!なんで!!?」

 

 

 

 

 

 

その後、フェイが用意しておいた魔動四輪車に乗り、列車を追った。列車に追いつくと、何故か、列車からナツが飛んできた。

 

「何で列車から飛んでくるんだよォ!!」

 

「どーなってんのよ!!」

 

「うぉあっ!」

 

魔動四輪車の上に乗っていたグレイとナツが・・・・

 

ゴチーン!!

 

お互い頭を思いっきりぶつけてしまう。二人は揃って地面に落ちる。それに気付いて、運転していたエルザが魔動四輪車を慌てて止める。

 

「ナツ!!無事だったか!!?」

 

「痛てーーー!!何しやがるっ!!ナツてめぇ!!」

 

「今のショックで記憶喪失になっちまった。誰だオメェ、くせぇ」

 

「何ぃ!!?」

 

そんな会話をしている二人に駆けつける一同。

 

「ハッピー!!エルザ!!ルーシィ!!ナノ!!フェイ!!ひでぇぞ!!!オレをおいてくなよっ!!」

 

「すまない」

 

「ごめん」

 

「ナツ君ごめんなさい」

 

「悪かったよ」

 

「おい・・・随分、都合のいい記憶喪失だな・・・・」

 

怒るナツに四人は謝り、グレイはツッコミを入れる。

 

「けど本当に無事で良かったよ」

 

「無事なモンかっ!!列車で変な奴にからまれたんだ!!何つったかな?アイ・・ゼン・・・バルト?」

 

ナツの言葉に全員が驚いていて、目を見開く。

 

「バカモノぉっ!!!」

 

「ん!?」

 

その言葉にエルザは、ナツに強烈なビンタを食らわせた。

 

「鉄の森(アイゼンヴァルト)は私たちの追っている者だ」

 

「そんな話初めて聞いたぞ・・・・」

 

「なぜ私の話をちゃんと聞いていないっ!!」

 

「お前が気絶させたからだよ・・・」

 

エルザの言葉にナノは呆れる。だが、直ぐに真剣な顔つきになる。

 

「取り敢えずさっきの列車を追った方が良いな。ナツ、相手はどんな特徴をしていた?」

 

「あんまり特徴なかったなぁ。なんかドクロっぽい笛を持ってた。三つ目があるドクロだ」

 

「何だそりゃ? 趣味悪ィ奴だな」

 

すると、それを聞いたルーシィが震え出す。

 

「ううん・・まさかね・・・・。あんなの作り話よ・・でも・・もしもその笛が呪歌だとしたら・・・子守歌(ララバイ)・・眠り・・・死・・!!」

 

そして何か気がついたように顔を上げる。

 

「その笛がララバイだ! 呪歌(ララバイ)・・・・〝死〟の魔法!」

 

「何!?」

 

「呪歌?」

 

「あぁーーっ!!思い出した!」

 

そしてフェイも思い出したように声を上げる。

 

「あたしも本で読んだ事しかないんだけど・・・・禁止されてる魔法の一つに呪殺(じゅさつ)ってあるでしょ?」

 

「ああ・・・その名の通り対象者を呪い 〝死〟 を与える黒魔法だ」

 

「けどララバイはもっと恐ろしいものなんです」

 

ルーシィに続くようにフェイが説明する。

 

「その笛は元々〝呪殺〟の為の道具だったんです。けど伝説の黒魔導士ゼレフがさらなる魔笛へと進化させたんです」

 

「進化?」

 

「はい。笛の音を聴いた者全てを呪殺する〝集団呪殺魔法〟・・・それが呪歌(ララバイ)です!!」

 

それを聞いた全員が急いで魔動四輪車に乗り、列車を追いかけた。




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