FAIRY TAIL 氷の滅竜魔導士   作:syeid

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遅くなってごめんなさい!!
書く時間が少なくて中々書けなくて・・・・
次は出来るだけ早く書くので見守って下さい。
それではどうぞ!!



妖精たちは風の中

その頃、ナツ、グレイ、フェイの三人はエリゴールを探して通路を走っていた。

 

「二人で力を合わせればだぁ?冗談じゃねえ」

 

「火と氷じゃ力は一つになんねーしな。無理」

 

「「エリゴールなんかオレ一人で十分だっての!!!」」

 

「二人共!! 喧嘩してる場合じゃないでしょ!!?」

 

口喧嘩をしている二人の間にフェイが入って止めようとする。

すると、通路が二手に分かれているのが見えた。

 

「どっちだ?」

 

「二手に分かれりゃいいだろーが。オレは一人でいい。フェイはナツと行け」

 

「わかった」

 

そう言うと、三人は分かれ道の前で止まる。

 

「いいかナツ、フェイ。相手は危ねえ魔法をぶっ放そうとしてるバカヤロウだ。見つけたら叩き潰せ」

 

「それだけじゃねえだろ? 妖精の尻尾(フェアリーテイル)に喧嘩売ってきた大バカヤロウだ。黒コゲにしてやるよ」

 

そう言うと、ナツとグレイはニッと笑い合う。

 

「二人共、本当は仲いいでしょ?」

 

「「!ふん!!」」

 

フェイに言われて気がついた二人はすぐに顔を背けた。

 

「・・・死ぬんじゃねーぞ」

 

グレイはボソッと呟く。

 

「ん?」

 

「なんでもねえよ!!さっさと行きやがれっ!!」

 

そう言ってグレイは走って行き、それを見たナツとフェイも別の道を走って行った。

 

 

 

その頃、駅の前はたくさんの住民が集まっていた。すると、そこにエルザとナノが姿を現す。

 

「き、君!! さっき強引に中に入った人だね!! 中のようすをどうなんだね!?」

 

駅員の質問を無視して、エルザが拡声器を奪い取り、住民に向かって言った。

 

「命が惜しい者は今すぐこの場から離れよ! 駅は邪悪なる魔導士どもに占拠されている! そしてその魔導士はここにいる人間すべてを殺すだけの魔法を放とうとしている! できるだけ遠くへ避難するんだ!」

 

その言葉に駅周辺にいる住民たちの声は一斉に静まり返った。

だがその恐怖から逃げ出そうと、すぐさま慌てて駆け出していった。

 

「き・・・君! なぜそんなパニックになるようなことを!」

 

「人が大勢死ぬよりはマシだろう」

 

「それに、今言ったことは本当です。貴方達も早く避難した方がいいですよ」

 

ナノの言葉を聞いて、駅員たちも慌てて逃げていく。

 

「とりあえず、一安心ってとこだな」

 

「ああ、そうだな」

 

二人は笑みを零して駅の方を振り返ると、信じられない光景が広がっていた。

 

「こ・・これは!!」

 

「駅が風に包まれている!!!」

 

振り返れば、駅は風に包まれていた。その勢いはとても強く、まるで駅が台風の中に閉じ込められているようだった。

 

「ん?なぜ妖精(ハエ)が外に二匹・・・そうか、野次馬どもを逃がしたのはテメェらか、女王様と氷魔様よォ」

 

「「エリゴール!!」」

 

声を掛けられ、振り返るとそこにはエリゴールが飛んでいた。

 

「貴様がこれを!?」

 

「てめえらとは一度戦ってみたかったんだがな・・・・。残念だ、今は相手をしてる暇がねぇ」

 

そう言うとエリゴールはエルザとナノ向かって手をかざし、風で吹き飛ばした。

 

「くっ!」

 

「がぁっ!」

 

二人はそのまま駅が纏う風の中に入れられてしまった。

 

「ちぃ、エリゴール!」

 

「!待て、エルザ!!」

 

エリゴールを追いかけようとしたエルザを、ナノが何かに気付き、腕を掴んで止める。

 

「ナノ!なぜ止める!?」

 

「よく見ろ、こんな暴風の中に突っ込んで行ったら出る前にボロボロになるぞ」

 

「そいつの言う通りだ。この魔風壁は外からの一方通行だ。中から出ようとすれば風が体を切り刻む」

 

「これは一体どうゆうつもりだ!」

 

「鳥籠ならむハエ籠ってところかにしてはちとデケェがな。ははっ」

 

ナノの問い掛けにバカにしたような笑い声で答えるエリゴールに、ナノは怒りを滲ませる。

 

「てめえらのせいでだいぶ時間を無駄にしちまった。俺はこれで失礼させてもらうよ」

 

「待て!どこに行くつもりだ!?」

 

ナノは声を張り上げるも、返事は返ってこなかった。

 

「一体・・どうなっているんだ・・・この駅が標的じゃないというのか!?」

 

「エリゴールの目的って・・・・一体・・・?」

 

エリゴールの行動に疑問を持つ二人。するとナノは、先ほど倒した敵の一人、ビアードに歩み寄る。

 

「おい、お前らの本当の目的は何だ?」

 

「へへ・・誰が言うか・・・・!!」

 

目的を話そうとしないビアードに、剣を取り出し突きつける。「話さないと斬る」・・・・そういう意味を持っているだろう。観念したビアードは目的を話す。

 

「俺達の目的は・・・呪歌(ララバイ)の放送じゃね・・・・本当の目的はクローバーの町にある・・・・」

 

それを聞いた二人は目を見開いた。

 

「クローバーの町・・・・バカな・・・あそこは・・・・!?」

 

「ギルドマスター達が定例会をしている町だ!!本当の目的はギルドマスター達なのか!?」

 

鉄の森(アイゼンヴァルト)の本当の目的に二人は驚愕する。

 

「ははっ・・・もう止められない・・・きっとエリゴールさんが呪歌(ララバイ)で・・・・!!」

 

ガキンッ!!

 

ビアードは先の言葉を話せなかった。何故なら、ナノがビアードの顔スレスレのところで剣を突き刺した。そのナノの表情は怒りが滲んでいた。

 

「今なら間に合う。今すぐ魔風壁を止めろ。じゃないと・・・・お前を殺す」

 

ナノの偽りない言葉に、ビアードは顔を真っ青にする。

 

「知らねえんだよ・・・む・・無理だって・・魔風壁の解除なんて・・・・オレたちができる訳ねえだろ・・・・」

 

だがビアードは知らないと話した。すると・・・・

 

「エルザ!!ナノ!!」

 

「グレイか!?」

 

戦いを終えたであろうグレイが、傷だらけになりながらも二階に現れた。

 

「ナツたちはどうしたんだ?」

 

「はぐれた、つーかそれどころじゃねぇっ!!鉄の森(アイゼンヴァルト)の本当の標的はこの先の町だ!!じーさんどもの定例会の会場・・奴はそこで呪歌(ララバイ)を使う気なんだ!!」

 

「だいたいの話は彼から聞いた」

 

「けど、駅には魔風壁がある」

 

「ああ! さっき見てきた! 無理矢理出ようとすればミンチになるぜありゃ!」

 

二階から飛び降りて着地をしながらそう言うグレイ。

 

「こうしている間にもエリゴールはマスターたちのところへ近付いているというのに・・・」

 

「こいつらは魔風壁の消し方知らねぇのかよ!」

 

「無理だ・・・本当に知らないらしい」

 

どうにかして脱出する方法を考える三人。すると、エルザが思い出したようにハッとする。

 

「そういえば鉄の森(アイゼンヴァルト)の中にカゲと呼ばれてた奴がいたはずだ!!奴は確かたった一人で呪歌(ララバイ)の封印を解除した!」

 

「解除魔導士(ディスペラー)か!!?」

 

「それなら魔風壁も止められる!!」

 

「探すぞ!! カゲを捕らえるんだ!!」

 

脱出の糸口が見えてきた三人は急いでカゲヤマを探し始めた。

 

その後ろでビアードが邪悪な笑みを浮かべているのにも気付かずに・・・・

 

 

 

一方、ナツとフェイは・・・

 

「エリゴォォォォル!!」

 

炎を纏った蹴りで壁をブチ破って突入するナツ。

 

「どこに隠れてんだぁぁあっ!! コラァァアーーー!!」

 

そう叫びながらエリゴールを探すナツ。

そしてその部屋に居ないことを確認すると・・・・

 

「次ぃっ!!」

 

その隣の部屋の壁も破壊した。扉があるのにも関わらず。

 

「ナツ君ストーーーップ!!」

 

そのナツをフェイが服を掴んで止める。

 

「何しやがるフェイ!!」

 

「急ぐのは解るけど、壁は壊したらダメェ!!マスターに怒られるよ!!」

 

「そんなの関係ねぇ!!」

 

「関係あるから!!いいから・・・・やめなさい!!」

 

「ぐほっ!」

 

いつまで経っても暴れるのを止めないナツを、フェイが近くにあった木の板で叩いて止めた。

 

「全く・・・止まらないナツ君が・・・・!!」

 

何かに気づいたフェイは言葉を止める。何故なら、突然天井からカゲヤマが現れ、ナツを狙っていた。

 

「ナツ君危ないっ!」

 

「うおっ!!」

 

フェイはナツを突き飛ばした。そうなると必然的に・・・・

 

ドコッ!

 

「きゃあっ!」

 

「フェイ!?」

 

ナツの代わりにフェイが攻撃を受けることになり、カゲヤマの蹴りを喰らったフェイは近くの壁に叩きつけられた。

 

「あらら・・・女の方をやっちまった」

 

そこへ、天井から姿を現したカゲが地面に着地する。

 

「またお前かーー!!」

 

「君の魔法は大体わかった。体に炎を付加することで破壊力を上げる。珍しい魔法だね」

 

「本当はテメェなんざに用はねえが、よくもフェイをやりやがったな!!」

 

そう言ってナツは炎を纏ってカゲヤマと戦おうとする。

 

「待ってナツ君!」

 

「!!?」

 

すると、突然声が聞こえて振り向くと、傷つきながらも立ち上がっているフェイの姿があった。

 

「その人とは、私と戦わして。私が攻撃を受けたんだから、私がケリをつける」

 

フェイの言葉にナツは少し考えて、ため息混じりに言う。

 

「わーったよ。そのかわり・・・負けるなよ」

 

「うん!ありがとう」

 

ナツはフェイ達から離れて、床に座る。

 

「生意気な!!小娘が僕に勝てると思うのか!?」

 

カゲヤマは床に手を置くと影が伸び、影が蛇の形になっていく。

 

「八つ影(オロチシャドウ)でもくらえ!!逃げてもどこまでも追いかけてゆくぞ!!!」

 

八体の蛇の影がフェイに向かっていく。だが、フェイは動じず、ゆっくりと掌を合わせ魔力を溜める。

 

「 アクアメイク・・・〝鞭(ウィップ) 〟!!」

 

すると、水で出来た鞭が現れ、影の蛇に攻撃し破壊した。

 

「バ・・バカな!!!全部破壊しやがった!!」

 

カゲヤマはハつ影(オロチシャドウ)を塞がれで驚愕する。だが、フェイはこれで攻撃を止めずカゲヤマの足に水の鞭を絡ませる。

 

「てやぁ!!」

 

「うおっ!?」

 

水の鞭を振り、カゲヤマを天井に投げる。そして、さっきと同じよう掌を合わせる様に構えて・・・

 

「アクアメイク〝槍騎兵(ランス)〟!!」

 

空中にいるカゲヤマに水の槍が襲いかかる。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁああああっ!!」

 

当然、空中に居るので避ける事も出来ず、真正面から攻撃をくらい、地面に倒れる。そしてフェイはゆっくりとカゲヤマに近づく。

 

「これで私の勝ち・・・・さあ、エリゴールは何処にいるの?」

 

「くくく・・バカめ・・エリゴールさんはこの駅にはいない・・・・」

 

「え?」

 

「フェイー!!それ以上はいい!!彼が必要なんだ!!」

 

すると、慌てた様子で近づいてくるエルザ達が合流した。

 

「でかした!!フェイ!!」

 

「お手柄だ!!」

 

「ふぇ?」

 

なぜ褒められているのか分からず、フェイは首を傾げる。

 

「説明してるヒマはねえが、そいつを探してたんだ」

 

「私に任せろ」

 

そう言うと、エルザは倒れているカゲヤマの胸倉を掴んで無理矢理立たせ、顔に剣を突きつける。

 

「四の五の言わず魔風壁を解いてもらおう。一回NOと言うたびに切創がひとつ増えるぞ」

 

「う・・・」

 

フェイにやられた後のカゲヤマに抵抗する力は残されていなかった。

 

「エルザさん!?」

 

「いくら何でもそりゃヒデェぞ・・・・やっぱりエルザは危ねぇ!!」

 

「黙ってろ!!」

 

事情を知らないナツとフェイは問い掛けるが、グレイに一蹴された。

 

「いいな?」

 

「わ・・わか・・・・ばっ!!」

 

「わかった」と言いかけたその口から出てきたのは、大量の血。そしてゆっくりと倒れるカゲヤマの背中には、短剣が突き刺さっていた。そしてその後ろには壁から体を出したカラッカが居た。どうやら魔風壁解除を阻止するため、カゲヤマを殺そうとしようとしたらしい。

 

「カゲ!!」

 

「くそっ!!やられた!!」

 

「一体どうゆうことなの!?」

 

「くそっ!! 唯一の突破口が・・・・ちくしょぉおお!!!」

 

慌ててグレイとナノ、そしてフェイもカゲヤマに駆け寄る。

そしてその様子を、ナツはただ見ていることしか出来なかった。




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