ハンバーガー屋のピエロと問題児が異世界から来るそうですよ?   作:れんにゅう

5 / 9
遅れてすみません!ダイイングライトが楽しくて...!
それとメインの方がスランプ過ぎてやばいです...
あと、メインよりもこっちの方がお気に入数が多いですよね

と、とにかく頑張ります!


ドナルド変態幼女に会うよ

ヒラヒラと舞い散る桃色の花弁の元を辿ると新芽や青葉が生え始めており、なんの花かと不思議に思う

桜とは花弁が少し違うけど、限りなく近い種なのかな?

 

「桜の木……ではではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けてるわけないもの」

 

「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合の入った桜が残っていてもおかしくないし…そもそもこの花が桜と同時期に咲くとは限らないだろ」

 

「………?今は、秋だったと思う」

 

意見がかみ合わないね。

どういう事だと顔を見合わせて首を傾げれば、前の方から笑い声が聞こえた

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているんです。元居た時間軸以外にも歴史、文化、生態系などなど、所々違うところがあるはずです」

 

「へぇ?パラレルワールドってやつか」

 

「近いですね。正しくは立体交差平行世界論と言うものなのですけども、今からコレの説明を始めると1日2日では説明しきれないのでまたの機会に」

 

その言葉に、後日キッチリ説明してもらおうと十六夜君は思ったに違いない。

歩くスピードが遅くなり、先を見れば青い生地に向かい合う2人の女神が記されている旗が見えた。

アレが〝サウザンドアイズ〟の旗なんだろう。

おそらくではあるが、黒ウサギちゃんとは縁が深いか協力関係にあるかなのだろう。

しかし、そんな店の看板を下げる割烹着姿の女性店員が見え黒ウサギちゃんは滑り込みでストップをかける。

まぁ、日も暮れているし時間的には仕方のないことかもしれないよね

 

「まっ」

 

「待ったはなしです、御客様。うちは時間外営業はやっていません」

 

女性店員さんの言葉にドナルドは、納得した。

たしかに、店の戸締りなどで5分くらい早めに終わらすのはわかる。こんな時間にお客さんなんてあまり来ないからね。

 

しかし流石は超巨大商業コミュニティ、押し入ろうとする客に対する拒み方もしっかりしてる。

あと恨めしそうというか悔しそうに店員さんを睨む黒ウサギちゃんの顔は割と怖い。

 

「なんて商売っけのない店なのかしら」

 

「ま、全くです!閉店時間の5分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。

貴方方は今後一切の出入りを禁じます。

簡単に言えば【出禁】です。【出禁】」

 

「【出禁】!?これだけで【出禁】とか御客様舐めすぎでございますよ!?」

 

 

「なるほど、"箱庭の貴族"であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。可を窺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか」

 

「……う」

 

あ、黒ウサギちゃんが言葉に詰まった。

名乗るのを躊躇われるのだろうかと思うんだろうね。

代わりに十六夜君が答えた。

 

「俺達は〝ノーネーム〟ってコミュニティなんだが」

 

「ほほう。ではどこの〝ノーネーム〟様でしょうか。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

グッと詰まった黒ウサギちゃん。

なるほど、"名"と"旗印"とはこういうことなのかな。

巨大な組織であるからこそ信用できる客以外は扱えない。"名"と"旗印"を持たないコミュニティはそれだけでリスクがある。

説明はされていたが、こうして実感するとよくわかる。

 

「その………あの…………私達に、旗はありま」

 

黒ウサギちゃんが悔しそうな顔で、小声で呟くように言った言葉は最後まで続かなかった。

なぜなら

 

 

 

 

 

「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!ひさしぶりだ黒ウサギイィィィィ!」

 

 

 

 

 

店内から飛び出て爆走してくる着物風の服を着た白髪幼女が黒ウサギちゃんにフライングボディーアタックを食らわして空中4回転半ひねりして街道向こうの水路まで吹っ飛んだからだ。

というか、なんだあれ?

 

「……おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

「ありません」

 

「なんなら有料でも」

 

「やりません」

 

十六夜君、そんなのあるわけないでしょ

視線を向ければ全身びしょ濡れで座り込む黒ウサギちゃんの胸に顔を埋めてなすりつけている和装幼女の姿

 

「し、白夜叉さま!?どうして貴方がこんな下層にいらっしゃるのですか!?」

 

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!やっぱり黒ウサギは触り心地が違うのぉ!ほれ、ここが良いかここが良いか!」

 

「ちょ、ちょっと白夜叉様っ!?

だ、駄目です!離れて下さいませっ!!」

 

黒ウサギちゃんは、胸に張り付いた幼女を引き剥がすと、十六夜君に向かって全力投球した

 

「てい」

 

「ゴバァッ!お、おんし…飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様じゃ!」

 

「十六夜様だぜ、和装ロリ」

 

なんだか楽しそうな雰囲気になってきたようだね。十六夜君のやり方はどうかと思うけど

 

「あ、貴女はこのお店の人?」

 

「うむ、そうじゃぞ。

コミュニティ【サウザンドアイズ】幹部の【白夜叉】様じゃよご令嬢。

仕事の依頼ならおんしのその年齢の割に発育の良い胸をワンタッチ生揉みで引き受けてやるぞ?」

 

「え、遠慮しておくわ……」

 

飛鳥ちゃんは引き吊った笑みを浮かべて白夜叉と名乗った幼女を見ていた。

白夜叉ちゃんは十六夜君たちを順番に見回すと黒ウサギちゃんを見詰める。

 

「ふふん……。おんしたちが黒ウサギの新しい同士か。

異世界の人間が黒ウサギを連れてワシの所に着たと言うことは……

……そうか!遂に黒ウサギが私のペットに!!」

 

「なりませんっ!!

どのような事からそのような話になるのですかっ!!」

 

なんだか、残念な人なんだと理解した。そして黒ウサギちゃんはほんとに苦労しているんだと心から思った

 

「わはははは!半分冗談じゃ。

さて、おんしらは話があって来たのであろう?

話なら店内で聞くとしよう」

 

そういった白夜叉ちゃんは店内を指差した。

白夜叉ちゃんは見下さないんだね

 

「よ、宜しいのですか……?

彼らは名も旗も持たない【ノーネーム】のはずです。

我らが【サウザンドアイズ】の規定では……」

 

「【ノーネーム】だとわかっていながら名を尋 ねる。性悪店員に対する侘びだ。

身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」

 

むっと拗ねたような顔をした女性店員、女の子からしてみれば、ちゃんと仕事をしたのにっと思っているんだろうね

 

そして、十六夜君たちはお店に入って.....

 

「おい、なに自分は入らないよって感じになってんだドナルド。あと、お前は会話にも参加しないで何やってやがる」

 

「ん?見てわかる通り、水面で逆立ちしてるんだよ?」

 

そう、ドナルドは一回水面でやってみたかった逆立ちをしている。

こう暇になっちゃうとこうゆうことをしたくなっちゃうんだよね

 

「今しなくてもよくねぇか」

 

「逆に考えるんだよ十六夜君、しなくてもいいからこそ、したいんだよ」

 

「「「「「「..........」」」」」」」

 

急にみんな黙ってどうしたの。さっきまでの楽しかった時間はどこに行ったのさ

 

「まぁ、よい...お主もはよ中に入れ。時間が惜しいからの」

 

「そうだね、それじゃあお邪魔させてもらおうかな。っと、それと」

 

「な、なんですか」

 

ドナルドはさっきの女性店員さんの元に行き、十六夜君たちには聞こえない声で喋った

 

「さっきは十六夜君たちが悪いことをしてしまったね、君は店側として当然の仕事をしていたのに、悪者みたいな感じにさせてしまって」

 

「い、いえ。私も少しは悪かったですから...」

 

「自分の悪いところをすぐ理解することはいいことだよ。はいっ、これはそんな君へのプレゼント」

 

「こ、これは....わぁ..綺麗な髪飾り」

 

女性店員さんに手をかざし開くと、そこには髪飾りがあった。

これで、元気になってくれるかな

 

「それじゃあ、これからもお仕事がんばってね」

 

「は、はい!ありがとうございます。あ、あの...お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「それくらい大丈夫だよ。名前はドナルド・マクドナルド、ドナルドって呼んでくれると嬉しいな」

 

「わかりました、それではドナルドさん。また機会がありましたら」

 

 

女性店員さんと別れ、ドナルドたちは店の奥に入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生憎と店は閉めてしまったのでな、私の部屋で勘弁してくれ」

 

障子を開けて入った部屋は和室で、香のようなものが焚かれている。

個室と言うには、些か広いような気もするけど偉い人らしいしこれくらいは普通なのかな

いつのまにやら乾いている着物に少しばかり顔に出さず驚いていると此方に向き直る。

 

「改めて自己紹介をしておこうかの。私は四桁の門、三三四五階門に本拠を構えている

"サウザンドアイズ"幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな、コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸している器の大きな美少女だと認識しておいてくれ」

 

「はいはいお世話になっております本当に」

 

黒ウサギちゃんの投げやりな返事に笑い声を我慢するみんな

おそらく毎回毎回初っ端に見たあんな感じの事が行われているのだろう。

 

「外門って何?」

 

首を傾げた春日部ちゃん。

確かにその外門とやらに関してはまだ説明を受けていないけど見た感じ大体はわかったかも。

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。外壁から数えて七桁の外門、六桁の外門、と内側に行くほど数字は若くなり同時に強大な力を持ちます。箱庭で四桁の外門ともなれば、名のある由良神仏が割拠する完全な人外魔境です」

 

そうなんだ、たぶんそんなところ行くことないから考えなくてもいいかな

 

「.........超巨大タマネギ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

「そうだな、どちらかといえばバームクーヘンだ」

 

形はハンバーグみたいに丸いんだよね。大きさはすごいことになってるけど

 

「ふふ、うまいことたとえる。その例えなら今居る七桁の外門はバームクーヘンの1番薄い皮の部分に当たる。さらに説明するなら東西南北4つの地区の区切りの東側にあたり、外門のすぐ外〝世界の果て〟と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属こそしていないものの強力なギフトを持った者たちが棲んでおる―――その水樹の持ち主などな」

 

あれって、十六夜君が取ってきたものだよね

黒ウサギちゃんが必死に探していた時に見つけたのかな

 

「……して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?

知恵比べか?それとも勇気を試したのか?」

 

「いえいえ、この十六夜さんがココに来る前に蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ!!」

「なんと!?クリアではなく直接倒したと!?ではその童は神格持ちの神童か?」

 

「いえ、黒ウサギはそうは思えません。

もし神格持ちなら一目見れば分かるはずですし……」

 

「む……それもそうか。

……しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族によほどのパワーバランスの傾きがある時だけのはず……。

種族の力でいうのなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ?」

 

なんだか、人間がちっぽけに聞こえる言い方だね

 

「神格ってなんだ?」

 

「神格とは存在を種の最高ランクまで押し上げる、簡単に言えば強化系の【ギフト】です。

例えばですが蛇に神格を与えれば巨躯の蛇神に、人に神格を与えれば現人神や神童になります。

神格を持つことで自分の他のギフトも強化されますから、箱庭の上層を目指すコミュニティの多くは神格を手に入れる」

 

その能力があったらもっとたくさんの子ども達を楽しく元気にさせてあげられるのかな?

そんなことを考えていたドナルドだった

 

「ところで白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。

……まぁ、もう何百年も前の話しだがの」

 

「へぇ……?じゃあ、お前はあの蛇神(笑)より強いのか?」

 

「ふふん、当然だ。

私は東側の【階層支配者フロアマスター】だぞ?

この東側四桁以下のコミュニティでは並ぶものがいない、最強の【主催者】なのだからの」

 

白夜叉ちゃんは胸を張って答えた。

すると、十六夜君たち三人の問題児が立ち上がり、白夜叉ちゃんを獰猛な眼で睨んでいた。

 

「つまり、貴女のゲームをクリア出来れば私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」

 

「無論、そうなるのぅ……」

 

「そりゃ景気のいい話だ。

……探す手間が省けたぜ」

 

十六夜君たちの視線に闘争心が籠められると、白夜叉ちゃんは愉快そうに笑った。

 

「抜け目ない童達だ。

依頼しに来ておきながら、私にギフトゲームを挑むと?」

 

「え?ちょっ、御三人様!?」

 

「良いよ黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えているのだからな」

 

なんだか白夜叉ちゃんもとても楽しそうな顔をしているね。この世界は、戦うことが楽しいってなってるのかな?

 

「ど、ドナルドさんも止めてくださいよ~...」

 

おっと黒ウサギちゃんが涙目でこっちを見てきたね

 

「黒ウサギちゃん、こうゆう時は子ども達を見守ることだって年上なら大切なことだよ」

 

やりたいことをさせ、それがだめなことなら止める。ドナルドはそれがいい考えだと思っている

 

「そういう、ドナルドはどうなんだよ。こんな楽しいことしないのは損するぜ」

 

「ドナルドは君たちみたいに、常に戦いたいとか思わない年頃なの...でも」

 

 

ドナルドは立ち上がり、ニコリと笑いみんなに向かって

 

「遊びたいって気持ちは常にあるよ」

 

そこで、その場にいる者が感じた

 

こいつはデキると.....

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ……そろそろ始めようか。

――――しかし、ゲームの前に1つ確認しておくことがある」

 

白夜叉ちゃんは自分の着物の袖から、一枚の見たことの無いようなカードを取り出す。

描かれていたのは【サウザンドアイズ】の旗印である双女神の紋である。

カードに注目していると突然カードが光りだした。

白夜叉ちゃんは壮絶な笑みを浮べながら俺たちに問いた。

 

「おんしらが望むのは【挑戦】か?

――――もしくは【決闘】か……?」

 

途端に辺りは暗くなり、見覚えのない場所へと風景をかえた。

鬱蒼と繁る美しい草原、白い地平線を覗く広大な陸地、青々と力強く生えた森林の傍にある物静かな湖畔。

そして最終的にドナルドたちが捉えた世界は――

――白銀に染まる白い雪原と凍り付いた湖畔、そして……水平に廻る太陽の世界だった。

 

「……なっ?!こ、こいつは……っ!?」

 

廻る太陽は白。

白銀に染まる大地に反射された太陽の光は、まるで白夜叉を照らすスポットライトだ

 

「今一度名乗り直し、問おう」

 

十六夜君たちはこの現象に驚き、そして感動していた。

 

ここなら、全力で遊べるかな。ドナルドは1人そう考えていた

 

「……私は"白き夜の魔王"

―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。

おんしらが望むのは試練への【挑戦】か?

それとも私と対等な【決闘】か?」

 

笑みと共に向けられた双女神の描かれた扇子は、先程よりも大きく見えた。

 

やっぱり、この世界の遊びは面白い、ドナルド久し振りにやっちゃうよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は、白夜叉と勝負ですかね。
あとドナルドのギフトが分かると思います

感想評価お待ちしています!気軽で大丈夫ですよ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。