「解せぬ」
それでは本編どうぞー
で、結局その後寝坊して咲夜さんにナイフ刺された。
「いだーい…」
「全く、二日目でいきなり寝坊とは…翔真の癖にいい度胸してるじゃない…」
「い、いや、これには一応事情が…」
て言うか翔真の癖にってなに!?酷くね!?
「寝坊した事の正当な言い訳かしら?言ってみなさい。」
「…うぃ…実はかくかくしかじかで…」
てな訳で僕は昨日の出来事をかいつまんで咲夜さんに説明した。
「そんな事が…」
「で、今日の昼休みにちょっと1試合やって来ます。」
「それは別に構わないけど…勝算は有るの?」
「正直無いです。」
「何よ、無いのね…」
「いや作戦建ててる暇なんて無かったんですよ…」
しょうがないじゃん、あそこまで思い通りにならないとは思わなかった…けど、本音は勝てるか分からないっていうよりどうなるか分からないってとこかな、だって…
「で、翔真?」
「え、はい?」
「はい?じゃないわよ、あんたは今すぐレイチェルのところへ行って来なさい!」
「イ、イエッサー!」
そう叫んで翔真は脱兎の如く駆け出した。さすが眷属、恐ろしい瞬発力とスピードだ。
「あいつ…私は女よ。」
…ふーん、レイチェルがねぇ…まあ、確かにあの子は境遇も少し他の子とは違うしね…
咲夜はそんな事を考えながら少し納得していた。
「…あの子綺麗だもんね…嫉妬する気持ちが分からないでも無いけど…」
いかんせん、やり口が汚い。全く好感が持てそうにない。いや、元々いじめをしている奴に好感なんて持てるわけがないのだが。
「まあ、きっと何とかするでしょ、いくら新人とはいえたった2人の妖精メイドの負ける程度の実力とは思えないし…」
けど、相手にもよるかしら。あの2人…ダリアとシェリルそれなりに出来た筈だけど…少なくとも昨日私と戦った時の翔真と同じなら勝ち目はないわね。
「さあ!仕事仕事っと…またやることが多いわね…」
「で、何?あんたこんなに何も出来ない訳?」
「め、面目ない…なんせ家事なんか生まれてこのかたやったことが無いもんで…申し訳ない…」
「はあ?…まあ良いわ、ちゃんと覚えなさいよ?」
「うぃ、うぃっす。」
「まずは何からする?」
「あ、その前に…昨日の事なんだけど…」
その言葉を聞いて、レイチェルの動きが止まった。
「…何?」
「い、いや……言いにくいんだけど…」
大変言いにくそうな顔をしている翔真を見ると、レイチェルも少しだけ好奇心をそそられる。つい聞いてしまった。
「だから何?」
そう聞くと、翔真は意を決したような表情で口を開いた。その口から出た言葉は、レイチェルを驚かせるのには十分だった。
「…えっと、大変申し上げにくいんですが…今日の試合、2VS2でやることになりました…」
「ハ…ハァ!?え、何で!?昨日のはあんたが喧嘩ふっかけただけで私は何も…」
「してないとは言わせないぞ!昨日喧嘩売ったの見たからな!普通に引いたの覚えてるからな!ていうかしょうがないじゃん!今朝起きたら扉にこんなの挟まってたんだよ!」
「何よそれ!」
「果たし状だよ!」
「見せて!」
半ば翔真から奪い取る様に受け取るレイチェル。それを見たレイチェルの顔は、文字を読む度に蒼白になっていくかのようだった。そこにはこう書かれていた。
『果たし状:勇薙翔真とレイチェル・メイヴの両名は、12時に紅魔館の中庭に集まるように。』
「…ちょっと、これ…何で…?」
「いやー…昨日の夜思い出したんだけど…そう言えばあいつら『2VS2』言ってたなーって…い、いや、もしかしたら聞き間違いかなーと思ってたんだけど……これを見る限り間違いじゃなかったみたいすねー!ハハッ!ハハハッ!ハハ…マジすいませんでした…」
結局謝るなら最初から謝ればいいのにね!バッカでぇ
「…うー…この6年間、出来るだけ波風立てないように頑張ってきたつもりだったのに…どうしてこうなっちゃったんだろう…」
そんなもん貴女の性格の問題ですよ。とは口が裂けても言えなかった。て言うか今言ったら何されて死ぬか分からない…
「…うーん、どうしましょう?」
「…やるわよ、どうせやるならケチョンケチョンにしてやるわよ!今までの恨みは十二分に溜まってるわ!」
「そ、そっすか、じゃあまあ…とりあえずメイヴさんの能力教えて貰えません?」
「…何であんたに能力教えなくちゃいけないのよ。」
思わず声が出そうになった。何言ってんだこの女
「え、えっとですね?」
「分かってるわよ、戦術でしょ?私があんたに合わせてあげるから問題ないわよ。て言うかあんたに個人的な情報教えたくないわ。」
「えー…まあ良いですけどね…」
しょうがない、ここはお手並み拝見って事で素直に引いとこう…腹は立つけどな!
「…けど、1つ言っとくわ…」
「ん、何すか?」
「あの2人…ダリアとシェリルには昨日みたいなごり押しは通じないわよ…」
…何だ、そんな事か…
「それぐらいは分かりますよ…なんせあの二人、僕の事を値踏みしてましたからね。その上で勝てるって判断して喧嘩を買ったんなら、少なくとも僕よりは強いんでしょうよ。そして2VS2…それでも勝てるっていうよりも、巧く連携が取れないって踏んでるんじゃないですかね?…まあそうだとしても、問題ないですよ…もう昨日の僕とは違いますから。」
その言葉は、レイチェルには自信や慢心と言った類の物ではなく、確固たる事実に聞こえた。
「…そう、精々足を引っ張らないようにしてね…」
「当然です。まあまだ完璧って訳でもないですけど…ある程度使えるようにはなりましたから。」
「本当に大丈夫なのかしら…それじゃ、仕事仕事!あんたは全然仕事が出来ないんだからちゃっちゃと覚えなさい!」
「う、ういっす。」
そう急かし、また次の仕事場へ向かった。2人の胸中には色々なものが渦巻いていたが、不思議と不安だけは無かった。
To be continued…
次回、戦闘始まります。…ちゃんと書けるか不安ですが、何とか書ききってみたいと思います!
それでは次回も…
「「また見てね!」」
何で2人来t(ブチッ