~紅魔館・翔真の自室~
「さてと、とりあえず服かな?」
理由としては、今僕は服が一着しかないのだ入院していた筈なのに何故私服なのかは謎だが。
「あ、服で思いだした。服はどうしたらいいのかな?私服?それとも別の服が用意されるのか?」
僕は当然の疑問を口にした。すると突然咲夜さんが現れた。大量のメイド服を持って……
「えっと……咲夜さん、それは……?」
僕が嫌な予感を感じとって尋ねると、咲夜さんは笑顔で、
「見て分かるでしょう?これから貴方にはこれを着て仕事をしてもらいます。」
「……は?いやいや、おかしいでしょ!だってそれって……」
ぼくは恐ろしさで次の言葉を発する事が出来なかった、言ってしまえばそれが現実になるような気がした、何故ならそれは……メイド服だったからだ!
「嫌々嫌々!流石にそれは着れません!!」
「良いじゃないの、貴方ならきっと似合うわよ。それに、これはお嬢様の命令よ。」
「え?レミリア様の?…………んな訳あるか!!あんた今目ぇそらして口元にやつかせましたね!」
「チッ」
本人は聞こえないように舌打ちしたのだろうが、ばりばり聞こえてる。
「兎に角!絶対にそんなものは着ませんからね!」
「分かったわよ、けど中々似合うと思うわよ?」
「関係ないです。もっと別の、マトモな服を持って来てくださいよ。」
「分かったわよ、ちょっと待ってなさい。」
そう言って咲夜さんは時を止めて部屋を出ていった。
全く……あの人頭おかしいんじゃないk「戻ったわよ。」早っ!
この間僅かに0.3秒。
「待たせたわね。ほらこれでどう?」
全然待ってないです。まあいいや、咲夜さんが持ってきたのは、男物の私服と、そして執事服だった。
「あ、ありがとうございます。また変なもの持って来たらどうしようかと思いましたよ。けど、やっぱり執事の服は着ないといけないんですね……」
「当たり前よ、それが紅魔館の執事である貴方の義務よ。」
「……分かりましたよ。」
僕は一応了承すると、最初の疑問を尋ねた。
「それで、明日は執事服で行けば良いんですか?」
僕がその質問をすると、咲夜さんは少し困った様な顔になり考えこみはじめた。え?そんなに考えるような事ですか?
「そうね……明日は最大限に動き易い服装で来て頂戴、絶対よ?頼んだわね。」
「あ、はい。分かりました。」
そう言い残すと、咲夜さんはそのまま部屋から出ていった。
「何で咲夜さんはあそこまで念をおしたんだ?普通の女の子じゃないのか?」
まあいいや、気にしない様にしよっと。
そのまま、翔真は眠りに落ちた。明日、自分がどんなめに会うのか知りもせずに……
~翌朝~
「おはようございま~す。」
あれ?誰も居ないよ?何でかな?そんな事を考えていると咲夜さんが現れた。
「あ、咲夜さん、おはようございま~す。」
「ええ、おはよう。服装は……ちゃんと私服のようね。」
「すみません咲夜さん、レミリア様はどちらに?」
「お嬢様ならまだ就寝中よ、だって吸血鬼だもの。」
「あぁ、確かに。それで、僕の仕事と言うのは?」
「そろに関してはお嬢様に仰せ使っているわ、ついて来なさい。」
そう咲夜さんに言われ、僕は咲夜さんの後をついて行った。
「あの、咲夜さん?」
「何かしら?」
「……ここは地下ですよね?こんなところにレミリア様の妹様が?」
「ええ、そう……名前は『フラン』お嬢様よ。あと、くれぐれも気をつけて。」
それはどういう事か。それを尋ねたかったが咲夜さんのその顔を見ると、決してそれを語る事は無い様に思えた。そしてある一つの扉の前に来ると、咲夜さんは止まった。それと同時に、咲夜さんは僕に、行け、と言うジェスチャーをした。仕方ない、仕方ない、無茶苦茶怖いけど……行くか。僕は、覚悟を決めて扉を開いた。
そこには、金髪でレミリア程度の背丈の少女が居た。
「貴方は……誰?」
「あ、お初にお目にかかります。僕はこの度紅魔館の執事となりました。勇薙翔真です。本日はフランお嬢様のお相手をする事になっております。本日は宜しくお願い致します。」
その言葉を聞くと、フランは顔を輝かせながら翔真に駆け寄ると、
「じゃあ鬼ごっこしようよ!翔真お兄さん!フランが鬼でいい?」
あまりに突然で面食らったが、翔真は気をとりなおすとフランに喋りかけた。
「良いですよ。それじゃあ僕は館の中を逃げますので、100数えたら追いかけてくださいね。」
「い~ち、に~い、さ~ん」
フランがカウントを始めると、翔真はすぐに部屋から出て逃げだした。
(何だ、普通に良い妹さんじゃないか。全く、美鈴さんや咲夜さんが驚かせるから、僕まで無駄に怖がったじゃないか、怖がって損したよ。)
そんな事を考えていると、突然後ろに殺気を感じる、それに対して鋭敏に振り向くと、そこにはフランが立って居た。そしてその顔は狂気に歪み、今にも翔真に襲いかかってきそうなほどだ。
「オ兄サンハ、簡単ニ壊レナイヨネ?」
その言葉は、まさに狂気そのものだった。
To be continued
これから翔真君はどうなるんでしょうね~(他人事)
それでは次回も見ていただけると嬉しいです!