東方真願録   作:dieスン

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今回はちょっと眠気に負けて変な文章になっているところがあると思います。


第五話 (狂気の)妹様と(命懸けの)鬼ごっこ

「本当何なんだよおおおおお!!!!」

 

今僕は大声をあげながら紅魔館を疾走していた、そうでもしなければ今の状況を理解する事など出来ない。

 

「にしてもこっちに来てから不幸ばかりだ!元から不幸だったけど前にも増して不幸だよ!」

 

「アハハハハハハ!!待ッテヨ!オ兄サン!!!」

 

「絶対やだ!!」

 

「ナンデ!?」

 

「当たり前だよおお!!!」

 

くそ!かくなる上は……戦う!戦い方なんか知らんけど戦う!一応僕だって吸血鬼の眷属なんだから大丈夫な筈だ!

そう思って翔真が後ろを振り向いた次の瞬間、『グシャリ』そんな音がして、翔真は吹き飛び壁に叩きつけられた。

 

「カッ………ハッ……!!」

 

息が……出来……ないっ!

 

「マダ終ラナイヨネ?」

 

息の出来ない翔真に対し、フランは容赦なく次の拳を打ち込む。

 

「アッ……クッ……!」

 

もう……駄目だ終わる。

翔真がそう確信した次の瞬間、一瞬にして景色が変わった見渡すとそこは自分の部屋で、咲夜に肩を借りる状態で何とか立っていた。

 

「流石に眷属ね中々丈夫だわ。」

 

自分の殴られた場所を見ると、自分で見ても吐き気がするような状態だった、何しろ下半身がほとんど千切れかけていたのだから。

 

(けど、どんどん治っていってる。)

 

そう、翔真は吸血鬼の眷属、吸血鬼より弱いと言っても一応再生能力もある。だがそれを見て、改めて翔真は確信した。『自分は本当にもう人間ではないのだ』……と。

けどそんな事よりも今は……

 

「……何なんですか、あれ……あれじゃまるで……」

 

「そうよ、私の妹は狂ってるの。」

 

そこに、それまでの会話を聞いていたようにレミリアが入って来た。

 

「フランとやって生きていたのね、貴方は戦った事は?」

 

「そんなものあるわけないでしょう。寧ろ僕は一方的に殴られただけですよ……」

 

「及第点よ、今の貴方はフランから10分間追いかけられても死ななかったのだから。」

 

「僕を……試したんですか……」

 

「そうね、貴方が私の眷属に相応しいかどうかね。」

 

「……そうですか、まあそれはそれで良いですよ。けどね、僕はフランお嬢様にもう一度挑ませてもらいます。」

 

その言葉には、流石の二人も驚愕させられた。

 

「何を言ってるの!?貴方の傷は治ったとは言っても……」

 

「フランお嬢様にやられた傷はもう回復した、だがまだ動ける状態ではない。だけどまだ動ける訳が無いそう言いたいんでしょう?けどね、一応僕だって男なんだ、やられっぱなしで退く訳にもいかないんですよ……」

 

その翔真の顔は、まさに鬼のようだった。

 

「分かったわ……フランと戦う事を許しましょう。」

 

「お嬢様!?」

 

レミリアに驚きの声を上げた咲夜をレミリアは手で制す。

 

「但し、一つだけ条件があるわ。」

 

「その条件とは?」

 

「この館のメンバーを全員倒す事よ。」

 

「……は?」

 

今度は翔真が驚いた。当たり前だ、つい先日まで普通の人間だった者が勝てる訳が無いだろう。

 

「とりあえず、貴方には二つの選択肢があるわ、一つはこのまま執事としての仕事だけをこなす事、二つ目は、この紅魔館のメンバー全員に勝てるほど強くなること、それぐらいの実力がなければ、ただ死にに行くようなものよ。さあ、貴方はどちらを選ぶの?」

 

そのレミリアの問に対し、翔真は考える時間もなくこう答える。

 

「折角楽しくなってきたんだ、こんなところで止める訳無いでしょう。僕はやります、自分に出来るありとあらゆる手段を使って、皆さんに勝ちます!」

 

その翔真の問いに対し、レミリアは口元を吊り上げ不敵に笑う。

 

「フフフ、それでこそ私の眷属よ。とりあえずヒントをあげるわ。この紅魔館には大きな図書館があるの、そこに私の友人の魔法使いが居るわ。そいつに能力の使い方を教わりなさい。貴方が能力を使えるかどうかは貴方の素質にかかっているけどね。」

 

能力が自分にも使えるかもしれない。そう考えた瞬間に、翔真の中には希望が芽生えた。

 

「それじゃあ私は戻るわ。後は自分で考えなさい。」

 

「お嬢様、ありがとうございました!」

 

去って行く幼い背中は、翔真にとってまだ手の届かない存在。だが翔真は、『この方と並んで歩きたい』そう感じた。




次回は恐らく翔真君の能力が明かされるのではないですかね?(相変わらずの他人事)
それでは次回もよろしくお願い致します!
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