東方真願録   作:dieスン

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今回はタイトル通りに能力解禁です。え?遅いって?……それでは本編行ってみよう。


第六話 能力の開花

~紅魔館、図書室~

 

あの後僕は早速図書室に行き、レミリアさんの友人に会いに行った。彼女の名はパチュリーノーレッジ。

 

「斯々然々。」

 

僕は図書室に着くとまずはパチュリーさん、これまでの経緯を話した。

 

「成る程ね、能力の使い方を学ぶためにここに来た訳ね……」

 

一通りの説明をすると、パチュリーは納得した様に頷いた。

 

「良いわ、能力の使い方は教えてあげる、けどその前に貴方は何でフランに挑もうと言うの?」

 

そんなもの考えるまでも無いと言わんばかりの即答で、彼は答えた。

 

「そんなもの、悔しいからに決まってますよ。」

 

「……貴方、結構単純ね。」

 

「そうですか?」

 

別に僕にとっては当たり前だ。僕は結構負けず嫌いで、『勝つまでやる』ってタイプだから。だって自分より凄い人が居るって悔しいですし。

 

「まあ、それは置いておいて、貴方の特技は何かしら?」

 

「その質問には何の意味が?」

 

「能力と言うのはその人の『才能』なのよ、だから貴方の能力も特技に関係しているのではないかと思ってね。」

 

「成る程、分かりました。」

 

その説明に納得した僕は早速考えを口にした。

 

「僕の特技は『暗算』です。」

 

「……は?」

 

まあ初めて聞いた人は信じられないよな。

 

「分かりました、じゃあ試しに何か……掛け算の問題を出してください。」

 

パチュリーは怪訝な顔をすると、頷き問題を出した。

 

「19635048×72581059=?」

 

「……18811149499832です。」

 

パチュリーは驚愕した、3秒程考えただけで答えを弾き出した事、そして彼女は理解した、勇薙翔真が本物の天才である事を。

 

「……ちょっと待ってなさい、すぐに答えをだすわ。」

 

~8分後~

 

合っている……これで彼が暗算の天才だと言う事を認めざるを得ないわね。

 

「けどパチュリーさん、暗算使った能力って何ですか?」

 

「…………さあ?」

 

「まさかの投げっぱなしですか……」

 

「まあとにかくやって見なさいよ。」

 

「分かりましたよ、いきますよ……」

 

翔真が溜めた力を放った瞬間、彼の周囲に電気が流れ、それは少し離れたパチュリーにも届いた。その電気を浴び、パチュリーは確信した。『彼の能力が魔法を使う程度の能力』である事を。

 

 

 

 

「……何だ、今のは?」

 

何で電気?暗算じゃなかったっけ?等と色々な思考が頭の中を駆け巡っている。

 

「ねぇ翔真、この本を読んで見て?」

 

その本を素直に受け取った翔真が本を開くと、そこには翔真の見たことの無い様な文字が並んであった。

 

「……何ですか、この文字。こんなもの読める訳が……無……い……?」

 

翔真は理解出来なかった、知らない筈の文字なのに、理解出来る、何を書いてあるか……それが分かる事が何故だか分からない。

 

「……何ですか?この本は?」

 

「その様子だと読めたようね。それは魔導書よ。」

 

「魔導書?何でそんなものを?」

 

「貴方には魔法を使う素質があるの、そしてその魔導書には魔法の使い方が載っているわ、だからそれを今から読んで覚えてもらうわ。」

 

「え?何ですか?要するに僕の能力は『魔法を使う程度の能力』みたいな感じですか?」

 

「まさしくその通りよ。」

 

僕に魔法が使えるのか?まあ良いや、今からそれが僕の武器だ。僕はその武器を使えるようになるんだ。

 

 

「じゃあ3時間程したら戻って来るわ。」

 

そう言って、パチュリーは図書室の奥のほうに歩いて行った。

 

それから僕は、人生で一番集中して本を読み始めた。

 

 

 

 

 

「……出来たわ、中々の出来ね。」

 

パチュリーの手には金色に近い色をした一挺の銃と、紅い手袋、セピアブルーのブレスレットが握られていた。

 

「後はこれを翔真に渡すだけね、翔真はちゃんと読んでいるかしら。」

 

そう言って翔真のところに戻ろうとした時、翔真が居た場所から、自分と同等の魔力が突然出現した。

 

「!?」

 

パチュリーは即座に臨戦態勢に入り、翔真のところへ向かったパチュリーの目には、その魔力の中心で驚きを隠しきれていない翔真の顔だった。彼はすぐにパチュリーに気がつくと、こう問い掛けた。

 

「パチュリーさん!これ止まりません!どうしたら良いですか!?」

 

「落ち着きなさい、魔導書の通りにやりなさい。」

 

そのアドバイスが効いたのか、翔真は落ち着きを取り戻し、魔力も次第に収まっていった。

 

「一体どうしたの?」

 

翔真はばつが悪そうに目を伏せると、こう答えた。

 

「いや、一通り読み終わったので一度実践してみようと思いまして……見事にへましました。」

 

あの魔力は相当なものだったが、翔真自身はそれに気づいていないようだ。

 

「それは良いのよ、そんな事よりも貴方に渡したいものがあるのよ。」

 

そう言うとパチュリーは先程作っていた物を渡した。

 

「何ですかこれ?」

 

「それは貴方の力をサポートする武器よ、ブレスレットは魔力を制御するの。」

 

「もらって良いんですか!?」

 

「ええ、結構良い出来映えよ、大事に扱いなさいよ。」

 

「はい、ありがとうございます!」

 

「それじゃあ翔真、早速実戦よ。」

 

「……はい?」

 

「大丈夫よ、貴方の身体能力と頭脳ならこの館の妖精メイトぐらい訳ないわ。それじゃあ行ってきなさい。」

 

「え~……」

 

実戦と練習は違いますよ……

 

そのまま図書館を出ようとした翔真の背中に、パチュリーの声が聞こえた。

 

「ピンチになれば『スペルカード』を使いなさい。貴方の銃と手袋に記録しているわ。」

 

その言葉を背中に受けて、翔真はそのまま図書館を後にした。




中途半端ですが、今回はここで終わりとさせていただきます!次回第七話、スペルカード発動!。次回も良ければ見てください!
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