理不尽な世界で回り出す運命の歯車   作:自虐性症候群

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我嶺 麗夜(わがみね れいや)

年齢―15歳

身長―164.3cm

体重―52.8kg

容姿―短髪の白髪。銀魂の銀時のように目が死んでいる。いつも無表情。イケメンじゃない普通。もう一度言おう。普通だ。

イジメや暴力により精神的に参ってしまい髪は色素が抜けた。身長は全然伸びない。大体の事をしょうがない、と諦めようとする。



第二話。

 

あの後、第二の男性IS操縦者として報道された。

俺は政府に身柄を捕らえられ、IS学園に強制入学。

入学式まで政府に用意された部屋で渡された厚い必読と書かれたISの参考書を読むことしかできなかった。

 

そして当日。うん、今日だね。

学園から迎えをよこすっという事なので学園の門の前で待つと黒髪のピシッとスーツを着込んだ凛々しい女性がコチラにきた。

 

「お前が【我嶺 麗夜】か?」

「はい。俺が二人目の男性IS操縦者【我嶺】です。よろしくお願いいたします」

「ああ。私は今年からお前の担任になる【織斑 千冬(おりむら ちふゆ)】だ。ではいくぞ」

 

織斑千冬先生は踵を返し、学園へ向かって歩き出した。なんか刑事ドラマとかでよく聞く『話は所の方で聴こう』ってやつかな?めんどくせぇ...ん?そりゃあ、付いて行きましたよ?なんか怖そうだもん。

織斑先生が1年1組の教室で止まった。ここか俺の教室。織斑先生が呼んだら入って来いって言ってたので二つの返事で返した。

 

『げぇっ!?関羽!?』

『誰が三国志の英雄か。馬鹿者』

『あ、織斑先生。もう用事は終わられたんですか?』

『ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな。もう連れてきてる』

『い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと...』

『諸君、私が織斑千冬だ。お前たちを1年で使い物になる操縦者に育て上げるのが仕事だ。私の言うことはよく聞き、理解しろ。出来ない奴は出来るまで指導してやる。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな』

 

そんな無茶苦茶な発言の後に響く黄色い甲高い声。うぜぇ。たかが挨拶だろうが。少しイライラしてると織斑先生がコッチを見てきた。入れと?

仕方なくガラガラと戸を開き教壇に立つ。

 

「コイツが二人目の男性IS操縦者だ。我嶺。自己紹介をしろ」

 

あ〜はいはい。分かってますよ。めんどくせぇな。

 

「どうも。【我嶺 麗夜】です。嫌いなモノはISと女尊男卑と女です。近寄るな喋りかけるな見るな。以上です」

 

俺の自己紹介で先生方は額を押さえ、生徒はポカンと口を開け固まっていた。腑抜け共が...イライラする。クラス全体を見渡すと一番置くの席が空いていた。『わ』だから当然か。席に座り窓を開け、外に目を向けた。

生徒がヒソヒソと何やら話していたが知るか。文句があるなら政府に言え。俺はここに来たくなかったんだ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

休み時間。もう一人の男子はポニーテールの女子と一緒に教室から出て行った。

その途端感じる目線。それは失望や見下しなど。それと、ヒソヒソゴニョゴニョうぜぇ。

 

「...ヒソヒソうるせぇんだよ!黙りやがれ!」

 

外でもヒソヒソ話していた奴らも睨みつけ叫ぶ。

チッ、と舌打ちをして目線を外へ戻す。静かにはなったが、目線に恐怖が追加された。

チャイムが鳴り二時間目が始まる。

もう一人の男子があのぶ厚い参考書をタウン〇ージかなんかと間違えて捨てたらしく、ぶっ叩かれていたがどうでもいい。あ?俺とソイツを一緒にするな。それに織斑先生の弟?あっそ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

3時間目。さっきの授業は副担任の山田先生だったが、今回は織斑先生がやるみたいだ。

 

「では、授業をはじめる。この時間は実戦で使用する各種装備の特性について説明する」

 

コレは意外と重要な授業なのだろう。山田先生もノートを出していた。

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないとな。誰かやりたいやつはいるか?自薦他薦構わんぞ」

 

なんか、あるらしいな。授業しないんなら寝てていいよな?

 

「はい!織斑くんを推薦しますっ!」

「はいはい!私も!」

「ち、ちょっ!?まっ」

「ちょっと待ってください!そんな選出認められませんわ!」

 

あ?ああ、さっきの休み時間に織斑と痴話喧嘩していた奴か。無駄にうざい。そして、ペラペラと必要ない事まで話していた。

 

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――」

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

「なっ...!?」

 

あ"〜うぜぇ。痴話喧嘩は他所でしてくれよ。五月蝿すぎて寝れねぇじゃんか。

 

「あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

「先に侮辱したのはそっちだろう!」

「くっ...決闘ですわ!」

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い――いえ、奴隷にしますわよ」

「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」

「そう?何にせよちょうどいいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」

 

...セシール・オルゴール?

そのセシール・オルゴールさん?が何故かこっちに指をさしてきた。

 

「あなたもですわよ!何を関係ないような態度をしていますの!」

 

はあ?

 

「実質関係ないだろ。自選も推薦もされてないんだし。そもそもこんな薄汚れた世の中で自国愛もクソもねえよ」

「なっ!?馬鹿にしてますの!?」

「当たり前だろ。お前、自分の立ち位置がわかって代表候補生として他国を悪く言ってんだよな。戦争でもする気か?お前、国に認められた()()になる前の()()()なんだろうが。馬鹿じゃねぇの。いや、クソ馬鹿だな」

「...ッ」

 

てか、なんで反抗してんだ俺。あ〜やめだやめ。どうも、コイツ見てるとイライラしてしょうがねえ。年上の癖して幼稚ぃんだよ。

 

「...け、決闘ですわ!」

 

ほら、直ぐに自分を正当化して見下そうとする。だから幼稚ぃんだよ。お子様だな。

 

「さて、話はまとまったな。それでは勝負は1週間後の月曜日。放課後、第三アリーナで行う。織斑とオルコット、それから我嶺はそれぞれ用意しておくように。それでは授業を始める」

 

織斑先生がパァンッ、と手を叩き指示する。

あ〜めんどくせぇ。なんで巻き込まれんだよ。

 

「...はぁ」

 

 




気にしちゃダメだ気にしちゃダメだ気にしちゃダメだ...。

読んでいただき有り難うございます!
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