”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ? 作:バリアリーフ
ちょっとは進んだかなあ?
それではご覧ください。
「ゲームが延期?」
「はい・・・・・・このまま中止の線もあるそうです」
おなじみの”ノーネーム”談話室。
”フォレス・ガロ”とのゲームを終え、帰ってきた一同。
一息つき話題は仲間が景品とされたギフトゲームについて
だったのだが
巨額の買い取り手が付いたために
ゲームの話が流れてしまうようだ
「今回のゲームの主催は”サウザンドアイズ”の傘下、
コミュニティ”ペルセウス”。
双女神の看板に傷がつくことも気にならないほどのお金やギフトを得れば、
撤回位するでしょう」
「超つまんな~い」
「チッ。エンターテイナーとしちゃ五流もいいところだ」
「どうにかならない?」
耀の問いに首を振る黒ウサギ。
「チップとして奪われた以上、
同じようにチップとしてか、今回のように景品としてでしか
取り戻す方法はございません」
この言葉に彼は続く言葉を失う。
余談だが
ひとり本拠内の案内を受けていなかった祭のため、
ジンが現在案内をし、飛鳥も付き添っている。
「ところでその仲間ってやつはどんな奴なんだ?」
「一言でいえば、スーパープラチナブロンドの超美人さんです。
指を通すと絹糸みたいに肌触りが良くて湯浴みの時に濡れた髪が星の光でキラキラするのです」
「なにそれ!?会いたいんだけど!」
「ああ、見ごたえがありそうだ」
「それはもう!
加えて思慮深く、黒ウサギより先輩でとても可愛がってくれました」
「これから”ペルセウス”に忍び込む人~!」
「「は~い」」
「ってお馬鹿様!そんなことさせるわけないでしょう!!」
「ああ。それにそんな必要は無い」
新たな声の主へ目をやる四人。
スーパープラチナブロンドの超美人さん、
美少女さんがそこにいた。
「レ、レティシア様!?」
「お嬢っさん♪おはいんなさい♪」
おちゃらけた頼華が窓を開け、入室を促した。
「ありがとう、
モノに敬意を払っては笑われるぞ黒ウサギ。
今の私は人様の所有物だ」
「そんなこと。してどのようなご用件ですか?」
「何、”ノーネーム”新たな同士が入ったと聞いたのでな、
それより・・・・・・私の顔に何かついているか?」
十六夜たちの視線に小首を傾げ問うレティシア。
「そのしぐさ最高だよ~!」
「前評判通りの美人だと思ってな」
「むしろ美少女」
「お褒めに預かり光栄だ。
だが黒ウサギも負けてはいないだろう?」
「「「黒ウサギはイジッてこそ価値がある」」」
「ふむ否定はしない」
「否定してください!!」
「でも二人はやり過ぎる、黒ウサギが可哀そう」
「耀さん・・・・・・」
「そうだな、自信を持て黒ウサギ」
「黒ウサギだってカワイイよ~」
「お二人とも・・・・・・
YES!黒ウサギは超絶美人なので気にしません!」
「「「自分で言ったよこのウサギ」」」
「やっぱりイジるんじゃないですかー!!」
「超絶とは恐れ入ったぞ黒ウサギ」
「レティシア様まで~~」
*
「というわけでこちらのお三方と、
今は席を外しておられますがお二人を合わせた
五名もの強力なギフト保持者が入ってくださいました」
「黒ウサギに脅されて泣く泣く」
「あとの二人は今も働かされて」
「飛鳥、祭、無事に帰ってきて」
「ほんとに話が進みませんから!
黙っててください!」
「愉快な同士達だな」
クスクスと笑うレティシア。
「確かに面白い力も持っている。
だが『打倒魔王』の宣言はやり過ぎだ。
たとえ神格保持者を倒せる者がいたとしてもだ」
「やっぱり、ガルドのゲームにちょっかい出したのはお前か?」
十六夜の言葉に驚く黒ウサギ、
彼は止まらず問い続ける。
「勝手にゲームに介入してその口ぶり、
勝手に俺らを値踏みしやがって気に入らねえ。
ついでに聞いてやるよ、元・魔王様から見て何点だった?」
「介入したことは詫びよう。
残念だが点数は付けられない、ガルドでは当て馬にもならなかった」
かつて魔王と戦ってきたからこそ、
かつて魔王であったからこそ、
魔王との戦いが熾烈であり困難であることをレティシアは知っている。
だからこそ黒ウサギ達がその力に立ち向かうことを心配した。
彼女の優しさでもあった。
「白夜叉にも言われたけどそんなに心配されること~?」
「お前たちは魔王というものを知らないからだ」
「そりゃそうだけどさ~」
「私たちも負けるつもりはない」
話し合いが平行線になろうとしていた。
そんなつまらないことを十六夜が受け入れるはずもなかった。
「ならお前自身で試せばいい。
来いよ、元・魔王様!」
言うや否や、十六夜は窓から飛び出した。
「策を弄する必要などなかったのだな」
レティシアが翼をだし、十六夜に倣った。
「待ってくださいお二人とも!」
「十六夜は止めらんないでしょ~」
「頼華も大概」
「オレってそんな評価~?」
止めようとする黒ウサギ、
無理なことと分かり切っている二人も続いて飛び出す。
黒ウサギも渋々後に続いた。
二人の手には既にランスが握られている
「互いに撃ち合い、受けあう」
「シンプルイズベストってか、いいぜ!」
「悪いが先手は譲ってもらうぞ」
「好きにしな」
レティシアが投擲のため、振りかぶる。
その小さき体のどこに秘められていたのか分からぬほどの力が、
ランスに乗り十六夜へ向け放たれた。
流星が如き速度で迫る剛槍を
「カッ――しゃらくせえ!!」
「「はっ!?」」
理解できないと素っ頓狂な声を上げる黒ウサギにレティシア。
尋常外の力を受けたランスは鉄塊と化し、砕かれ、
散弾銃のようにレティシアに襲い掛かった。
レティシアからは避ける気配がうかがえない。
黒ウサギと耀が跳躍し救出に向かう。
「レティシア様!」
「!」
「ッ!」
(これ程の力であれば、あるいは・・・・・・)
売り飛ばされるならば、いっそ
覚悟を決め瞼を閉じ
ガガガガガガガガガガガガ!!!
ビタンッ!!
(ビタン?)
いつまでも襲ってこない鉄塊と、
よく分からない音に疑問を感じ目を開けた。
目の前で鉄塊が停止し、
左にはガラスにへばりついたかのような黒ウサギがいた。
理解できなくも、黒ウサギの二の舞にならずに済んだ耀が安堵の息を吐いていた。
「頼華、お前だな?」
「そうだよ、
でも十六夜が悪い」
「なら聞かせてもらおうじゃねえか」
「わかってる、その前にみんな降りてきて~」
頼華が手を挙げると停止していた鉄塊と黒ウサギが落ちた。
「さっきのは頼華のギフト?」
「そっ。”空間信号”でレティシアの周りを『進入禁止』にしたんだ~」
「そんなことはどうでもいい。なんで俺が悪いんだよ」
「もう少しでレティシアが怪我するところだったんだぞ!
十六夜謝れ!!」
「頼華よ、コレは決闘だったのだ」
「わかってるよそれくらい。
でもランスを互いに撃ち合い、受けあうのがルールでしょ。
受けずに打ち返した十六夜の反則、十六夜が悪い!!」
「う・・・・・そうだな、悪かったなレティシア」
「いやそういうことなら」
「それならギフトを使うと言ってくださいよー」
涙目で抗議する、激突した黒ウサギ。
「ごめん黒ウサギ、でも言う暇なかったし~」
「頼華でも怒ることあるんだ」
「当然、好きになった女の子が傷つけられそうになったら怒るに決まってる!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「「えええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!??」」」
「その、まあ、なんだ・・・・ありがとう/////」
数多くの賛辞を好意を送られてきたレティシアも、
このような不意打ちでストレートに受けると動揺してしまうようだ。
彼らは(黒ウサギもレティシアも箱庭的に見れば)若い。
もう決闘とかそっちのけである。
「おいおい、いつからだよ?」「一目惚れ?」
「ずばりどこが好き!」「分かんないけど好きならいいでしょ?」
「おめでとうございます、レティシア様!」「っ待て黒ウサギまだ付き合ってもいない////」
「
「
「
「お前たちもいい加減に//////」
「だいじょうぶ!
無理やりにでもレティシアの事取り返すからさ、
付き合うかは自由になってからレティシアが決めて~」
ボシュ~~~~~///////
(落ちた//)
(落ちたな//)
(文句のつけようもなく落ちましたね//)
もう顔を上げられなくなってしまったレティシア。
あまりにもイケメンな発言に、囃し立てていた三人も顔を熱くする。
一切照れない頼華に、密かに尊敬の念を抱く三人であった。
遠方より褐色の光が差し込んだ。
「ゴーゴンの!っマズイ!!」
突然の異変に、レティシアは声を荒げ、
射線上の頼華を突きとば
「キャ!?」
そうとして加速し、押し倒すようになってしまう。
「ああ、ごめんね~
加減間違えちゃった~」
かばうようにレティシアを抱き留めている。
状況を理解しあわてて飛び退くレティシア。
「こちらこそすまない///」
「くっはっっっ、
助けようとしてくれたのはレティシアでしょ~?
ありがとね~」
ニコニコしたまま立ち上がる頼華。
光の射した方向から、空を駆ける靴を履いた騎士風の男たちが大挙してやってくる。
「クソッ!なぜ石化していない!?」
「構わず捕獲せよ、邪魔するものは切り捨ててよい」
男たちの一人が指示を出す。
それをよしとする問題児たちではなかった。
「おいおい、ずいぶん無粋な真似してくれるじゃねえか」
「馬にけられて死ねばいい」
「空飛ばれてちゃ、馬はけれないよ~?」
「待ってください皆さん、彼らは”ペルセウス”
現在のレティシア様の所有者です」
彼らが所有物であるレティシアを回収に来た。
むやみに争えば”サウザンドアイズ”をも敵に回しかねない。
「黒ウサギの言うとおりだ。
逃げ出した私を連れ戻しに来ただけだ。
争ってはいけない!」
「『飛行禁止』」
その瞬間、空を飛んでいた”ペルセウス”の者が一人残らず墜落する。
ギフトを限定的とはいえ無効化した。
その事実に、十六夜は興味を示し、黒ウサギ達は驚いた。
「頼華!」
「わかってるよ?
でも今のは不法侵入とさっきの光の分」
「いいの?」
「だってさっき約束したし、
それに十六夜だって我慢してくれてるし」
「ヤハハハ、ありがたく思え?」
「思う思う~」
「本気なのか?」
「「「本気!!」」」
「ご安心くださいレティシア様」
「黒ウサギ・・・・・・」
「約束ほとんどしたことないけど、破ったこともないよ~」
「・・・・・・期待せずに待っているよ」
「うん、待ってて!」
”ペルセウス”の元へ向かうレティシア。
その顔に陰鬱さはなく穏やかだった。
何が起きたのか理解できていない”ペルセウス”の者達は、下手に騒ぐこともなく、
レティシアを連れ、おとなしく去って行った。
「”ペルセウス”のお兄さんたちー!!
レティシアに乱暴したら許さないからね~~~~!!」
「よく我慢できたな」
「ああゆう真面目さんたちはガルドみたいなことはしないでしょ?
それで十六夜、どうしよ?」
「おい!」
「だってオレ、十六夜とか祭みたく頭良くないし~」
「しかたねえ、春日部、黒ウサギ、
お嬢様たち探すぞ」
「それはいいけど」
「事情に詳しそうな奴のとこに行く。
最悪そこでゲームになる可能性もあるからな」
「分かりました!」
耀と黒ウサギが走り出す。
後ろに続く二人。
「貸一だぜ?」
「それってみんなにだよね~?」
「当たり前だろ」
「優しいな~十六夜は~」
「辞書で引けば、俺の名前が載ってるほどだ」
下らない冗談で笑いあう二人。
なんだかんだで似た者同士なのだろう。
ハイやらかしたーー
書き始めるとノリ任せで、つい
そんなこんなでタグも追加~
ルイルイは好きなキャラだけど難しいなー
結果全員で行くの?
では次回!!