”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ? 作:バリアリーフ
オリジナルって難しいですね
それでもがんばってみましたので
ご覧ください。
『ギフトゲーム名 ”避難訓練~花一匁~”
仮想防衛プレイヤー一覧
ジン=ラッセル
黒ウサギ
周防院 頼華
レティシア=ドラクレア
仮想魔王プレイヤー一覧
逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
仮想防衛プレイヤー側勝利条件
百二十人の子供たちの避難完了。
仮想魔王プレイヤー三人の打倒。
仮想魔王プレイヤー側勝利条件
二時間経過時に避難率70%を下回っていた場合。
仮想防衛プレイヤーの内二名が魔王側に寝返った場合。
舞台詳細・ルール
*舞台は”ノーネーム”本拠の敷地内とし、舞台外へ出ることは禁ずる。
*防衛側、魔王側、それぞれ子供たちに触れることで自分たちの属性へ変えることができる。
*魔王属性となった子供は避難を認めない。
*魔王側プレイヤー二名以上が同時に、防衛側プレイヤーに触れた場合、
魔王側プレイヤーに寝返らせることができる。
*魔王側プレイヤーは子供たちへのギフトの使用を禁ずる。
賞罰条項
*ルールを破ったものは三日間食事のおかずを没収とします。
*敗北側のプレイヤーは今晩の夕食が無くなります。
*勝利側プレイヤーは今晩の夕食にデザートが追加されます。
*防衛側が勝利した場合のみ子供たちにもデザートが追加されます。
宣誓
上記を尊重し誇りと御旗の下、”仲邑 祭”はギフトゲームを開催します。
”サウザンドアイズ”印』
「祭がここ数日、話を聞きに来ていたのはこのためか」
屋敷内で子供たちを監督していたレティシアは”契約書類”に目を通し、
続いて子供たちに指示を出した。
「みんな掃除は中断だ、これから”契約書類”にある通り避難訓練を開始する。
とりあえず工房に向かうとしよう」
(なかなか考えられたゲームだ。
魔王側が有利になるように組まれたルール。
防衛側勝利条件の難易度。
私の話だけでここまでバランスのとれたゲームを構築するとは)
子供たちを誘導し思案しながらも、
レティシアはそばにいる子供たち一人一人に触れ、防衛側へ属性を変えていく。
「レティシアさま、なんで工房なのー?」
「ん?ライカがいるからだ」
*
”契約書類”を読み耀はそのルールに戦慄していた。
「ルール違反でおかず没収、負ければ晩御飯抜き!?
祭は鬼だ
悪魔だ
最低最悪の魔王だ」
いまだに震え青ざめた耀の下に飛鳥が声をかける。
「大丈夫よ春日部さん、ルールを読む限り不利なのは防衛側。
きちんと子供たちを捕まえていけば勝てるわ」
「うん、でも私たちはほとんどギフトを使えない」
実際に耀の言うとおり、魔王側の三人はかなりのハンデを背負っている。
飛鳥は”威光”の実質的な使用禁止。
耀はギフトの力の影響が子供たちに加えられれば、ルール違反。
十六夜に至ってはそもそも”正体不明”なので、
どこからルール違反になるかすら分からない。
「そうね、でも黒ウサギ達が相手なら手加減する必要もないわ。
まずは子供たちの属性を変えつつ移動、
防衛側のプレイヤーを見つけたら二人がかりで押さえる。
作戦はこんなところかしら」
「それでいいと思う。でも最優先は頼華」
*
「タイミングが悪かったな御チビ、祭とこそこそやってた罰だ」
「放してください!」
「ダメだな」
ジンと十六夜は、二人で書庫の本を読み漁っていた。
その時ゲームが開始され、ジンは十六夜に片手で持ち上げられ身動きが取れなくなった。
「お嬢様か春日部に出会った時点で御チビはゲームオーバーだ、
だけどこんなことなら頼華と工房を漁っておくんだったな」
「確かに僕より頼華さんを捕まえられればより有利になっていたでしょうね」
ジンのかすかな抵抗、皮肉に十六夜は笑って答える。
「分かってねえのか御チビ?頼華を
*
「何が何でも頼華さんは逃げてください。
十六夜さんたちは黒ウサギが足止めをいたします」
頼華は工房にあるというギフトを見せてもらうため、黒ウサギに案内を頼んでいた。
「きゃ~黒ウサギに告白されちゃった~?
これでもレティシア一筋なんだよ~」
「本当に、今ぐらい、せめて、ギフトゲーム中は、ふざけないでください!」
「いやいやこれ結構簡単だよ?」
「いえ頼華さんのギフトで避難用の空間を”設定”していただかなければなりません。
ですからあなたが捕まることは敗北と同義なのです」
そう今回のゲーム、防衛側の勝利条件の一つは
”百二十人の子供たちの避難の完了”
但し、避難先が明記されておらずどこに避難すればよいか分からない。
実際は逆でどこであろうと頼華の”空間信号”で避難場所とすることができる。
魔王側に十六夜がいる以上、二つ目の勝利条件を満たすのはほぼ不可能である。
黒ウサギの判断は間違ってはいない。
「ホントに簡単なんだけどな~」
*
「おんしの言った通り、皆が頼華のところへ向かうようじゃの」
「ええ、みんな頭の回転が速いですからこの絶対条件にはすぐ気が付きます」
祭と白夜叉は、スクリーンに移された映像を見ている。
ココは”サウザンドアイズ”支店、白夜叉の私室。
先日、祭が贈った素晴らしいカメラによってギフトゲームの様子が中継されていた。
そこへお茶と茶菓子を翠が運んできた。
「おお翠!ちょうど何かつまみたいと思っておった所じゃ」
「せっかくですから翠さんも見ていかれたらどうですか?」
「まだ仕事がありますので・・・・・・」
「ワシが許す。おんしは今から休憩じゃ!」
「・・・・・・それでは失礼して」
腰を下ろした翠が映し出されるゲームを見て二人に問う。
「いささか魔王側に有利過ぎませんか?」
「確かにルール上そう見えるの」
「ええ、レティシアさんや白夜叉さんに教えていただいた魔王のゲームを参考にしていますから。
ですが防衛側が勝ちますよ」
確信をもって、いや確定事項だとでも言うように祭は断言する。
「確かに魔王側が勝ってはまずいでしょうが、
実際に頼華という少年が捕まってはおしまいのはず」
「やはりおぬしもそう考えるか」
「そう考えてしまうようにルールを組みましたからね」
「どういうことですか?」
「見ていればわかりますよ」
おおよその展開を読んだ白夜叉と、主催の祭はただ面白がっていた。
*
残り1:54:22
防衛属性31
魔王属性8
*
レティシア達とは別の場所で家事をしていた子供たちは動けずにいた。
「わかんなーい」
「”契約書類”はじめてみたー!」
「お姉ちゃんたちに聞きにいこ?」
「おなかすいた~」
年頭組の中でも子供たちを指示する立場にある
狐耳の少女・リリもまた困っていた。
(どうしよう、なんとなくならわかるけど・・・・・・)
黒ウサギから文字を教わってはいたものの”契約書類”に書かれたすべてが読めるわけでもなく、
また内容を理解しきれるほどの勉強を教わっていたわけでもなかった。
「とりあえず、十六夜のお兄ちゃんと飛鳥のお姉ちゃんと耀のお姉ちゃんにタッチされたら駄目だから、
見つからないように黒ウサギのお姉ちゃんたちを探そう」
行動の指針を口にしたのはジットだった。
「ジットくん読めるの!?」
「うん、でもどこに避難すればいいか書いてないしお姉ちゃんに聞きに行こう。
十六夜のお兄ちゃんは書庫で本を読んでるって言ってたからそっちは近づかないで」
「分かった付いてきて皆、離れちゃだめだよ」
「「「「「「「「「はーーい!」」」」」」」」」
*
「思った以上に厄介なゲームのようね」
飛鳥たちは移動中に出会った子供たちを追いかけるが、
そもそも効率が良くない。
ルールを理解できていない子供たちは簡単に捕まるものの、
まとまって行動している子供たちは、レティシアやリリ達の下にいる。
そして魔王属性にしたとしても、子供たちが魔王側プレイヤーの指示に従うわけではない。
同時にギフトの使用なして子供たちを留まらせておくこともできない。
「作戦変更、まずは子供たちを無視して防衛側の誰かを捕まえる」
「そうね、十六夜君とジン君が書庫にいるはずだから向かいましょう」
*
工房に向かっていたレティシア達と
同じく工房に向かっていた十六夜が運悪く鉢合わせる。
そしてすばやくレティシアは子供たちに指示を出す。
「皆駆け足で工房にいる黒ウサギ達のところへ」
素直に指示を聞く子供たちは走り出した。
「すみませんレティシア様」
「主殿たちが相手では無理ない、気にするな」
「ずいぶん余裕そうだなレティシア。御チビはゲームオーバー内定してんだぜ?」
「ならその内定は、取り消しだ!」
レティシアは十六夜の手を躱して飛び上がり、ジンのローブを掴む。
十六夜もそれを許すほど甘くはない。
十六夜もまたローブごとジンを掴み、力任せに引っ張った。
事故はそこで起きる。
二人の力に耐えられなかったジンが、
いやジンのローブが裂け、ジンが投げ出される。
「ふぇ!?」
「「あ」」
「へああああああぁぁぁぁ!!!??」
廊下を綺麗に飛んでゆくジンの体。
ジンは日ごろの行いがよかった。
きっとそのおかげで壁に激突、ではなく窓から放り出されることになったのだろう。
二人は迅速だった。
それぞれ敵対してゲームをしているが、”ノーネーム”の同士。
さらにジンはそのリーダーである。
十六夜の拳に乗るレティシア。それを殴り放つ十六夜。
十六夜の拳速を得たレティシアはジンに追いつき、落下前にジンを確保する。
そして空を飛び十六夜から離れていく。
「おいレティシア御チビを返しやがれ!」
「それはそれ、これはこれだ。悪く思わないでくれ」
「助かりましたレティシア様」
「気にするな」
レティシアはジンを抱えたまま工房へ向け飛ぶ。
*
リリとジットは運悪く、飛鳥と耀に鉢合わせてしまった。
蜘蛛の子を散らしたように子供たちは逃げるが、
耀の身体能力の前にほとんどが捕まり、魔王属性となってしまう。
「リリ、私たちがご飯を食べられなくなってもいいっていうこと?」
「ごめんなさい飛鳥様!黒ウサギのお姉ちゃんに
『ギフトゲームは全力でやるものです』って教わってるんです」
「分かった、全力で黒ウサギを叩く」
「耀のお姉ちゃんも駄目だって、ゲームだけど避難訓練でしょ!」
「魔王はいつでも全力!」
アルゴールと対峙したことはあっても、
ちゃんと魔王として存在しているものには出会ったことが無い耀。
しかしこの言葉は間違っていなかった。
使うタイミングは間違っていた。
*
残り1:41:09
防衛属性36
避難完了5
魔王属性66
*
「もう半分の子供たちが魔王属性じゃありませんか。
これでは本当に魔王側が勝ってしまいますよ」
「落ち着かんか、ここから面白くなるというに」
「少なくとも子供たちの取り合いで時間が削られるのは、
もうそろそろ終わりでしょう」
「どうしてそこまで言い切れるのですか?」
「このゲームは防衛側が有利なんですよ実際は、
それに気づいているのは頼華だけみたいですがね」
「ネタが割れてしまえば30分もいらんゲームじゃろう」
「まあそうですね、よほど運が無ければ魔王側に勝ち目はありません」
「ならなぜあの少年はそのことを、他のプレイヤーに伝えないのですか?」
「もともと避難訓練が目的ですから、頼華もそのことを察してプレイしているんでしょう」
「印象以上に聡い小僧じゃからな、黒ウサギやレティシアまで引っかかるとは思わなんだが」
「”主催者権限”によるところが大きいでしょう。
僕も十六夜が引っかかるとは思いませんでしたから。
突然開始されるゲームで、そのルールを熟考する余裕が奪われた状態で動き出さなければならない。
魔王のゲームの恐ろしさはそこだと僕は考えています」
「冷静な対処、か」
「はい」
未経験ながらも、魔王のゲームに対する心構えを持つ祭。
白夜叉はプレイヤーがそこまで成長することのむずかしさを知っている。
あるものは魔王に敗れ、あるものは魔王に心を折られ、
そういった苦境を跳ね返し勝利を収め続けて手にするものである。
箱庭に来て間もないはずの祭に、白夜叉は一目置いた。
「あのオーナー、プレイヤーが集まってしまってますが・・・・・・」
「なんじゃと!?」
「まずいなあ、一応防衛側に勝ってもらいたいんだけど」
*
プレイヤーが集まるのは自然なことだった。
魔王側の三人は最優先として頼華を狙い、
防衛側の集まる先も頼華と黒ウサギのいる工房であった。
「覚悟しろよ頼華」
「何のこと~?」
「貴方を寝返らせれば私たちの勝ちだということよ」
「させません!頼華さんは今のうちにお逃げを」
「残念だけどもう捕まえた」
「そんな頼華さん!」
「ナイスだ春日部!お嬢様、黒ウサギとレティシアは俺がおさえる」
「わかったわ十六夜君」
「何しているライカ!早く振りほどけ!」
「今の耀の握力相手じゃ無理だって~、
飛鳥~ヘーイ!!」
「ちょっと頼華さん裏切る気ですか!?」
「そのようねジン君、これで終わりね」
頼華の挙げた手に向かい歩みを進める飛鳥。
それを止められるものはなく無慈悲にも、その手が
「へ!?」
「オレのギフト忘れてた~?
残念でした~また来週~」
耀に捕まれた手をも”透過”すり抜け、走り去る頼華。
「御チビだっ!!」
十六夜は自分の失念にとらわれず、次の行動を決定した。
即ち、頼華以外を捉える。
飛鳥も耀もすぐさま方向転換、一瞬のうちにジンを捉えた。
「あちゃ~まずい感じ~?
オレも負けるの嫌だしね~”範囲拡大”」
「チッ、レティシアだ春日部!!」
「分かってる!!」
「二人は引きつける、黒ウサギ今のうちに」
「ですがレティシア様」
「もう
急げ~黒ウサギ」
「YES!!」
子供たちへ向け疾走する黒ウサギ。
「『止まりなさい』黒ウサギ!!」
飛鳥もギフトによって黒ウサギの妨害を試みるが、
黒ウサギはウサ耳を
レティシアもそれに倣い、耳を塞いで飛び回る。
程なくしてゲームは決着。
防衛側の勝利で幕は閉じられた。
*
「黒ウサギの性能を少し過小評価してました」
「いくらドジでも”箱庭の貴族”じゃからな」
「だからといってこの結末は良いのでしょうか?」
黒ウサギの無双によって残っていた子供たちをたった4分で避難完了にし、
ゲームが終了させられたことで何とも言えない空気でいっぱいだった。
「大丈夫かおんし?」
「死ねないので最悪でもタコ殴りで済みますよ・・・・・・」
「オーナー、流石にその」
「いいんですよ翠さん。結果がこれなので百二十三人分のケーキを、
あとサンドイッチを四人分お願いします」
「分かりました、店の方までお願いします」
「では白夜叉さん、また」
「うむ、荷物は送らせよう」
「助かります」
翠に続き祭も白夜叉の部屋を後にする。
「案外あの小娘たちも動けるようじゃの、
せっかくじゃから”ノーネーム”を招待しようか」
_____________________________________
「祭さん自腹であれだけのケーキを買ってくださったんですか!?」
「まあ頑張ってくれてる子供たちへご褒美ってことでね」
「それはそれは、ご馳走さまでございました」
夕食の時間が終わり、ゲームの事を祭はしゃべらされていた。
「耀さん、できればその人を射殺せそうな視線は抑えてほしいんだけど・・・・・・」
「ヤダ」
「やめとけ春日部、なんであれゲームに負けた俺たちが悪い」
「確かにそうだけど腑に落ちないものがあるのも事実よ」
流石に飛鳥と十六夜も不機嫌そうな顔で祭を睨んでおり、
とてもじゃないが居心地のいいものではなかった。
「すまないな主たち、足しにはならないだろうがお茶だけでもどうだ?」
「流石レティシア!優し~」
「助け舟も来たことだし、
ケーキのついでに
腐らせるのももったいないし
そして祭はサンドイッチがいっぱいに詰まったバスケットを取り出した。
「
「春日部さん狡いわよ!」
「ほら御チビも急げなくなっちまうぞ!」
「でも・・・・・・」
ゲーム終了前にジンは魔王側となってしまった。
そのため夕食没収の一人だったのだ。
だがジンは十六夜の誘いを躊躇う。
祭に食事を減らすことがどういったことになるのかを見せつけられ、
自分の判断を攻めていたのだ。
「せっかくだからジン君も食べな、
反省できたら次に何をする?
もしも、一時間後に魔王が来たら?
その時お腹がすいて動けませんでした。なんてことの方が許さないよ」
「はい。いただきます」
「ほらよ御チビ」
祭とのやり取りを見ていた十六夜がジンにサンドイッチを投げてよこす。
「わわっ!ちょっと十六夜さん投げないでください!
もう少しで零すところだったじゃないですか」
「そいつは悪かったな!」
「そうだ黒ウサギ、ジットを連れてきてくれないか?」
「ジットをですか?それは構いませんが・・・」
「コミュニティの仕事を一つ任せようかと思ってね」
*
調度十六夜たちが食べ終わったころ黒ウサギがジットを連れ、戻ってきた。
「祭、ジットに任せるってどんな仕事だ?」
「それは後で説明するよ。
これはゲームの様子を見ていて気づいたんだけど、
やっぱりジットくんは”翻訳”のギフトがあるみたいなんだよ。
勘違いをしていただけでね。
十六夜、何か文字以外の暗号を書いてくれないか?」
「なるほど、そういうことか」
十六夜は得心がいったというように頷き、サラサラと何かを書きだした。
「でもおいら、特に何もできなかったよ?」
「気づかないうちにギフトを使っていただけだよ」
「できたぜ」
書き終えた十六夜は、その紙をジットに渡す。
「君の”翻訳”は文字を翻訳だったんじゃないかな?
だからその暗号も読めるはずだ」
「お兄ちゃんたち、コレ読まなきゃダメ?」
「ダメだ」
「読んで」
「ごめんね黒ウサギのお姉ちゃん」
「はい?」
なぜ自分の名前が挙がるのか分からなかった黒ウサギ。
その答えはすぐに分かった。
「・・・- ・・- -・-・・ -- -・・・- ・-・-・- -・-・- ・・ ・-・-・ --・- ・-・-・ - ---・ ・・- ・・- -・-・- -・-・・ ・・ 《空気読め、残念無双ウサギ》」
「なんで私が文句言われなきゃいけないんですか!!」
「黒ウサギ安定のツッコミだね~」
「そんなわけでジット君には、書庫の管理を任せようと思うんだ。
読めない言語もこの子がいれば、問題ないからね」
「そんなわけでじゃありません!」
「そいつは助かるな、いちいち解読してたら時間がかかって仕方なかったんだ」
「十六夜、解読とかできたの?」
「ああ、今はエジプトの古代文字を少しだがな」
「じゃあレティシア~、ジットの仕事の当番調整してあげて~」
「わかっているよ」
「頑張ってねジット君」
「うん!ありがと祭のお兄ちゃん!!」
「気にしなくていいよ」
「ジット君の新しい役職も決まったことだし、
メインイベントと行きましょうか」
「メインイベントですか?」
「レティシア様何か聞いていますか?」
「いや、私は知らないぞ?」
「被告人、祭」
「これより抜け駆けの罪による、祭の略式裁判を執り行う」
「やれやれ~有罪だ~!」
「お手柔らかにお願いします」
判決の結果、祭は十六夜たちに詫びの品を送ることが決定された。
思った以上に苦労しました。
さて次回からは二巻
『あら、魔王襲来のお知らせ?』
に入ります!!
駄文ですが、ご期待ください!!
ご意見感想もろもろお待ちしてます。