”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ?   作:バリアリーフ

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YES!黒ウサギが呼びました!
プロローグ


「訳が分からない・・・」

 

仲邑 祭(なかむら まつり)は困惑していた。

彼の手には『仲邑祭殿へ』と書かれた封書がある。

好き勝手生きてきた彼は、人に恨まれるようなことも、感謝されるようなこともしてきた。科学の発展にも貢献したといえるかもしれない事もした。

 

だから彼に(内容は様々だろうが)手紙を書こうという人間もいることだろう。

 

 

しかしだ

 

「偶然で届く場所じゃあ無いんだがなぁ・・・」

 

 

ここはおおよそ金星軌道上。

加えて地球は太陽を挟んで反対側。

 

 

人類が宇宙での生活を始めたとはいえ、まずありえない出来事だった。

 

「本当の偶然なら銀河が生まれる確率より低いんじゃないか?」

 

誰にというわけでもなく適当なことを口にする。

 

「暇つぶしになればいいけど」

 

彼は宇宙服を着たまま器用に封を切った。

 

 

 

 

 

 

「待てやコラァァァ!」

 

「くっはっっっっっっっっっっっ」

 

乾いた笑い声?をあげながら逃げる少年。追うチンピラ。

 

「ドウシヨウ、コノ先ハ、イキドマリダーーーー」

 

チンピラを挑発するためにふざけたセリフを言う少年。

そして本当に行き止まりのほうへと走る。

 

「追い詰めたぞこのガキャ・・・ぁ??」

 

チンピラの目の前に少年の姿はなかった。

 

 

 

「今日の人は速かったな~!くっはっっっ」

 

少年は遊び感覚でチンピラのもとから食料を盗んでいた。

毎日である。

 

「今日の戦果は、っと。ん?」

 

鞄に詰め込まれた食料のなかに『周防院頼華殿へ』と書かれた封書を見つけた。

 

「オレ宛?まいっか♪」

 

 

深く考えず、周防院 頼華(すおういん らいか)は封を切る。

 

 

 

 

 

 

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

 その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、

 己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

 我らの『箱庭』に来られたし』

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

「ぅお!?」

 

「わっ」

 

「きゃ!」

 

 

気が付くと彼らは上空4000mほどの位置にいた。

もちろん落下しながらである。

 

(何がどうしてこうなった?!)

 

祭は理解できないながらも状況を理解しようと努める。

 

(見える地平線には断崖絶壁、あの天幕は都市か、巨大すぎる、異世界に飛ぶ技術なんて聞いたことないぞ!それに・・・)

 

 

「は、ハハ・・・・・・・・・ひ、ひゃはははははははははははは!いやいや在りえねぇッ!いくらなんでもコレは在りえねえぞクソババアァ!!」

 

(ぶっとんだ、学生か?)

 

 

「・・・!」

 

(猫を抱えた女の子)

 

 

「アァイ!アァンム!フラアアアァァァーーーーーィン!!!」

 

(向こうの少年はなぜ楽しそうなんだ)

 

 

「ッッッ!!」

 

(悲鳴を噛み殺してる、気丈n

 

ドッパァァーーーーンン!!!

 

考察が長すぎたようだ・・・

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