”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ? 作:バリアリーフ
プロローグ
「訳が分からない・・・」
彼の手には『仲邑祭殿へ』と書かれた封書がある。
好き勝手生きてきた彼は、人に恨まれるようなことも、感謝されるようなこともしてきた。科学の発展にも貢献したといえるかもしれない事もした。
だから彼に(内容は様々だろうが)手紙を書こうという人間もいることだろう。
しかしだ
「偶然で届く場所じゃあ無いんだがなぁ・・・」
ここはおおよそ金星軌道上。
加えて地球は太陽を挟んで反対側。
人類が宇宙での生活を始めたとはいえ、まずありえない出来事だった。
「本当の偶然なら銀河が生まれる確率より低いんじゃないか?」
誰にというわけでもなく適当なことを口にする。
「暇つぶしになればいいけど」
彼は宇宙服を着たまま器用に封を切った。
*
「待てやコラァァァ!」
「くっはっっっっっっっっっっっ」
乾いた笑い声?をあげながら逃げる少年。追うチンピラ。
「ドウシヨウ、コノ先ハ、イキドマリダーーーー」
チンピラを挑発するためにふざけたセリフを言う少年。
そして本当に行き止まりのほうへと走る。
「追い詰めたぞこのガキャ・・・ぁ??」
チンピラの目の前に少年の姿はなかった。
「今日の人は速かったな~!くっはっっっ」
少年は遊び感覚でチンピラのもとから食料を盗んでいた。
毎日である。
「今日の戦果は、っと。ん?」
鞄に詰め込まれた食料のなかに『周防院頼華殿へ』と書かれた封書を見つけた。
「オレ宛?まいっか♪」
深く考えず、
*
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの『箱庭』に来られたし』
*
「は?」
「ぅお!?」
「わっ」
「きゃ!」
気が付くと彼らは上空4000mほどの位置にいた。
もちろん落下しながらである。
(何がどうしてこうなった?!)
祭は理解できないながらも状況を理解しようと努める。
(見える地平線には断崖絶壁、あの天幕は都市か、巨大すぎる、異世界に飛ぶ技術なんて聞いたことないぞ!それに・・・)
「は、ハハ・・・・・・・・・ひ、ひゃはははははははははははは!いやいや在りえねぇッ!いくらなんでもコレは在りえねえぞクソババアァ!!」
(ぶっとんだ、学生か?)
「・・・!」
(猫を抱えた女の子)
「アァイ!アァンム!フラアアアァァァーーーーーィン!!!」
(向こうの少年はなぜ楽しそうなんだ)
「ッッッ!!」
(悲鳴を噛み殺してる、気丈n
ドッパァァーーーーンン!!!
考察が長すぎたようだ・・・