”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ?   作:バリアリーフ

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バトル3

「ずるいずるいずるいずるいずるいワシも出たい出たいデタイで~た~い~」

 

「駄神サマ・遂に壊れて・駄々っ子に

             逆廻十六夜」

 

「くだらない句を読んでいる場合ではございません!

飛鳥さんの出番に耀さんまで、しかも様子がおかしいのです」

 

「黒ウサギ殿も中々辛辣ですね」

 

「ああ最強の”階層支配者”が拗ねて壁に落書きを・・・」

 

白夜叉は客席と舞台を分ける石壁に『磋迂暫弩曖図』と指で掘っている。

 

「達筆ですね」

 

「力の無駄遣いだよね~」

 

「なんで皆さんそんなに悠長なのですか!」

 

「二人なら大丈夫でしょう」

 

「だから耀さんの様子がおかしいと、

相手のギフトの影響かもしれないんですよ!?」

 

「「「それはない」」かな~」

 

「大丈夫黒ウサギ、私はこの子たちをモフりに来ただけ。

飛鳥の邪魔は絶対にしない」

 

「それは以前、頼華君が言っていたフラグというモノじゃないわよね」

 

「大正~解」

 

「この試合荒れるな」

 

「間違いなくそうでしょう」

 

「それにさ~」

 

「俺たちの相手はお前たちか小娘ども」

「ヒョロヒョロで力もなさそうだニャン」

「成敗いたす・・・」

「グルルルル」

 

「気づいてるか二人とも」

 

「間違いない」

 

「あの雄鶏だよね~」

 

「ああ」

 

「あのイカツイのでなく雄鶏がどうかしたんですか!?」

 

ゴクリと唾を飲み込み緊張した様子で黒ウサギが尋ねる。

 

「「「渋い」」」

 

「少しはまじめにやってください!!」

 

ハリセン(言うまでもない)

 

「春日部さん!!」

 

「どうしたんですかっ!?」

 

慌てて振り返った黒ウサギが見たモノは、

 

 

 

お手しようと手を出してロバにかじられている。

 

 

 

「いたそ~」

 

「そう言うことじゃないです!」

 

「おい春日部、ロバにお手は無理だ!」

 

「そこでもねえよ!」

 

アーシャが堪らずツッコミを入れる。

 

「今助けるわ!」

 

飛鳥がギフトカードから十字剣を取り出し、耀にかじりついているロバ目がけて突進する。

 

「危ない!!」

 

飛鳥の攻撃が決まる寸前、耀がかじられた手ごとロバの体をずらした。

 

「何してるのよ春日部さん!」

 

「飛鳥こそ!この子たちが怪我したらどうするの!!」

 

「今怪我してるのは貴女でしょうっ!?」

 

「怪我?何のことか分からない」

 

痛覚がマヒしているのか全く痛がった様子もない。

 

「まさか春日部嬢にこんな弱点があったとは」

 

「こんな奴に負けたあたしっていったい・・・」

 

アーシャはショックを受け膝を抱えて落ち込んでいる。

 

「俺たちを忘れてもらっては困るぞ」

「食らうがいいニャ」

「切り捨て御免・・・」

 

「こうなったらあなた達から先に」

 

「ダメーーーーっ!!」

 

耀の出した旋風で飛鳥が飛ばされリングに転がる。

そして犬猫雄鶏が耀をドついた。

 

吹き飛んだ耀は一仕事終えた職人のようにいい笑顔だ。

 

「なんで幸せそうなんですかーー!?」

 

「黒ウサギのツッコミどころがおかしい!?」

 

「ほんとに荒れてるね~」

 

まずは場外。

 

白夜叉。拗ねて壁を落書きで埋め尽くす勢いで現在反対側。

アーシャ。ダウナーオーラをまき散らし超絶自己嫌悪状態。

ジャック。アーシャを元気づける為出したお菓子が散乱し慌てふためいている。

黒ウサギ。あわあわ言いながらテンパり中いつも通り。

祭。気にしたら負けと呟き前の試合の後片付けという名目で武器などを回収中。

十六夜。抱腹絶倒ヤハハハハハハハハハハハハハハハハハ。

頼華。ジャックの出したお菓子で一服中。

 

そしてリング上。

 

「いい加減にしなさい!思いっきり邪魔ばかりじゃないの!!」

 

「操らてたら仕方ない」

 

「嘘おっしゃい!!」

 

「飛鳥こそ私のモフりを邪魔するとはいい度胸」

 

一触即発の険悪ムード。

 

観客席は完全な置いてきぼり。

 

「所詮は人間の小娘」

「このまま一気に決めるニャ」

「今ぞ好機」

「グルルルル」

 

「俺達の固い絆と友情を見せてやる!!」

「人間の小娘には分かるまい!!」

「合わせるのは楽器の音色だけにあらず!!」

「グルルルル」

 

「いくぞ!!」

 

[スーパー♪合体!! これぞブレーメンの音楽隊最強形態だーっ!!]

 

目の前に現れたのは機械の肉体を持つ動物型兵器といったところ。

 

[俺達は北側の技術により創られた機械式動物!!

このように変形も合体もギフト装着も自由自在!!]

 

「北側の技術を貶めるような奴は早急に破壊されなさい!

飛鳥嬢!春日部嬢!ブッコワシーですよ!!」

 

「ジャックの言うとおりだコラァ!

ダサいデザインで粋がってんじゃねー!!」

 

「合体シーン無しとか舐めてんのか!!

男の子の夢馬鹿にすんなーー!!」

 

「頼華までキレるなんてよっぽどだったんだな」

 

「マズイのですお二人とも!今こそ力を合わせて」

 

[フン!仲間割れをするような友達ごっこなど一ひねりにしてくれる]

 

機械動物が背中から生やしたアームで襲い掛かる。

 

ガキンっ!!

 

耀がアームの先を蹴り砕いた。

 

「・・・・・いで」

 

ダアァン!!

 

突如倒れた機械動物の足が関節部に傷が見られる。

 

”踊る騎士”を装備した飛鳥が後ろに回り込んでいる。

 

「「私の」」

 

飛鳥が足に追い打ちをかけ、

耀が跳びあがって首筋を蹴りつけ、

 

「「大事な」」

 

舞うように機械の体を駆けあがる飛鳥、

耀はテントの幕いっぱいまで上昇し、

 

「「友達を」」

 

額に十字剣を突きたてた飛鳥はヒラリと後方一回転して飛び降りる。

出せる限界まで速度を付けて急降下する耀は十字剣を踏込み貫く。

 

[馬鹿な・・・こんなはずではあああああ!!]

 

爆発を起こし機能停止した機械動物。

 

「「侮辱(馬鹿に)しないでっ!!」」

 

 

 

 

「女の喧嘩ってよくわかんねえな」

 

「あら十六夜君、私たちはケンカなんてしていないわよ?」

 

「飛鳥とってもかっこよかった!」

 

「ありがとう。春日部さんも素敵だったわ」

 

「これで”ノーネーム”は2勝目、順調なのです!」

 

「それよりもいい加減アレをどうにかしない?」

 

「壁一面文字だらけなんて気味が悪い」

 

白夜叉は二週目に突入していた。

おびただしい量の文字が刻まれている。

 

「おい白夜叉戻ってこい」

 

「なんじゃいなんじゃいワシには戦わせてくれんのじゃろ?

もういいんじゃ、帰って翠に叱られればそれで終いだからの」

 

「ああ面倒くせえな春日部!お前一応戦ったから次白夜叉に譲ってやれよ」

 

「いいのか!!」

 

「うん任せる」

 

「やっふぉぉぉぉぉ!!」

 

嬉々としてリングに上がる白夜叉。

 

「いいのか十六夜?白夜叉が勝ったらお前の出番はないんじゃないか?」

 

「モノは試しだ。上手くすりゃ魔王の正体まで分かるかもしれないからな」

 

「何か中りでもつけたか」

 

「そんなとこだ」

 

「これは困りましたなあ。

最強の”階層支配者”さんが相手やとウチが出んならん」

 

審判まがいなことをしていたダンチョーがリングに上がった。




出かけたその日なのでレティシア達は来ません。

あしからず
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