”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ? 作:バリアリーフ
湖畔のそばの茂みに黒ウサギはいた。
(人類最高クラスのギフト所持者とのことでしたが、
いったいどのようなかたたちなのでしょう)
「し、信じられないわ!
まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。
場合によっちゃその場でゲームーオーバーだぜコレ。
石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「オレも平気ー!」
「あなたたち、身勝手ね」
「「フン」」
「まあ怒らないでよ、お詫びじゃないけど服乾かすからさ!
そっちのお姉さんと猫ちゃんもコッチ来て~」
頼華に呼ばれ岸に上がる耀と三毛猫。
「ありがとう、あと三毛猫はオスだから・・・」
「マジッ!激レアじゃん!いくらで売れんだろ?」
「ダメ、三毛猫は友だち」
「んでツナギ、
どうやって乾かしてくれるんだ?」
「人のこと服装で呼ぶの止めてほしいな~」
そういって頼華は腕を振りおろし
『湿気排出』
その声とともに四人の周りから水分が失われてゆく。
「へぇ、便利だなオマエ」
「ちょっと、そんな言い方は失礼なんじゃないかしら。
えっと・・・そうね。
___私は久遠飛鳥よ。」
「周防院頼華。
周防院って言いにくいでしょ、
頼華でいいよ。」
「よろしくね頼華君。
それで猫を抱えている
「・・・・・・春日部耀。以下同文」
「そう、よろしく春日部さん。
最後に、野蛮で凶暴そうな
「見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。
粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、
用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよ。
それからお嬢様、最後は俺じゃねぇぜ?」
「え?」
まるで見計らったかのようなタイミングで祭が湖から上がってくる。
「キング〇イナー!キターーー!」
頼華は再びハイテンションになり、
「なんだそれは、僕のことか?」
会話の邪魔になる宇宙服を祭は
同時によく着るコートを引き出し纏う。
「たぶんそう。あなた以外自己紹介を済ませた。」
「ありがとう。アレ(宇宙服)に集音装置も付いてるから皆の会話も、名前も聞いてた。
僕は仲邑祭だ。まあ、・・・うん。よろしく」
(うわぁ・・・・・・問題児が多いですねぇ・・・・・・
祭さんという方が唯一まともでしょうか・・・・・・)
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。
この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「チュートリアルはまだですかー?」
「・・・・・・この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
(全くです)
「・・・一応聞くが、
茂みに隠れていた黒ウサギは心臓を掴まれたかのように飛び跳ねた。
「なんだ、貴方も気づいていたの?」
「集音装置のおかげだけど、みんなも気づいてたんだろ?」
「当然、かくれんぼじゃ負けなしだぜ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「服を乾かしたときに」
「・・・・・・へえ?面白いな。それじゃあ」
「「「「「
「ややや、やだなあ皆々様。
そんな狼みたいに怖い顔で睨まれると黒ウサギは死んじゃいますよ?
ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。
そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じて
ここは一つ穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「パス!」
「嫌ですね」
「あっは、取りつくシマもないですね♪」
黒ウサギはおどけつつ、
召喚された五人を値踏みし、
これからどう接してゆくかという思考を
「えい」
「フギャ!」
耀にウサ耳を引っ張られ強制終了させられた。
「ちょ、ちょっとお待ちを!
触るまでなら黙って受け入れますが、
まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きにかk
「オレも抜きたい!」
抜・け・ま・せ・ん!」
「落ち着け、耀も頼華も本気で引き抜く気なんかないさ」
「祭さん・・・」
祭のフォローに黒ウサギは感動し
「本気で引っこ抜くなら、まず羽交い絞めにし」
すかさず耀が回り込み
「へ?」
「頭を固定、押さえつけてから」
十六夜がアイアンクローをかけ
「ちょ!?」
「両側から同時に力いっぱいひっぱる。」
頼華と飛鳥が左右からこれでもかと引く。
「ギニャーーーーーーー!!!」
「なんてことはイジメみたいだから『良い子』は真似しないように。」
木端微塵に砕かれた。
問題児たちのコンビネーションは完璧であった。
「なんなんですか!
祭さんもちゃんと止めてくださいよ!」
「僕は何もしてないだろう。
さっきのも例えばの話だ。
止める義理はないさ。」
「そうですか、ええ、わかりました。
それで皆さんはどういうおつもりで、あんなことを?」
「・・・・・・黒ウサギが触るまではいいって言ったから抱きついただけ」
「私は『子』じゃないから祭君の注意には当てはまらないわ」
「俺が『良い子』に見えるか?」
「『良い子』のために見本を作りたくて」
問題児に反省の色なし!
「こんの問題児様方~~~~!!!!!」
スパパパパパーーンと黒ウサギのハリセンが湖に木霊した。
*
「・・・・・・・・あり得ないのですよ。
話を聞いてもらうまでに小一時間もかかるとは。
学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「それほどでも~」
「褒めてません!」
どこぞの五歳児よろしくなやり取りをする頼華と黒ウサギ
「いいからさっさと進めろ」
十六夜に促され気合を入れなおす黒ウサギ
「それではいいですか、皆様方。
定例文で言いますよ?言いますよ?さあ、言います!
そうこそ、”箱庭の世界”へ!我々は皆様にギフトを与えられた者達だけが参加できる
『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」
「ギフトゲーム?」
「そうです!
既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆様は、普通の人間ではございません!
その特異な力は修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。
『ギフトゲーム』はその”恩恵”を用いて競い合うためのゲーム。
そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者が
オモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」
「貴女の言う”我々”とは貴女を含めた誰かなの?」
「YES!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、
数多とある”コミュニティ”に必ず属していただきます♪」
「僕は一人でも生活できるが」
「属していただきます!
そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの”
というとってもシンプルな構造となっております」
「大体分かったし、もういいや~」
「ちょっと頼華君?いくらなんでもそれはないわ」
「YES、まだ半分も説明してないのですヨ?」
「つまり、神様からそこらのオッチャンまで、
この箱庭に住む人がみんなギフトゲームを開催できます。
難易度はそれぞれですので、自分のギフトに合わせて挑戦しましょう。
ってことでしょ?」
「加えて言うなら神様相手からも得られるものがあるということは、
チップはありとあらゆるものが対象となる、
できる、といったほうがいいかな」
「お二人がほとんどまとめてくださったのですよ・・・
ですが箱庭の世界における質問を答える義務が黒ウサギにはございます。
新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない。
ここからは我らのコミュニティで
お話しさせていただきたいのですが・・・・・・よろしいです?」
「待てよ。今聞いておきたいことがある」
「なんでしょう?」
「この世界は・・・・・・
「_____YES。
『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。
箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」
いや~大変ですね~
文章書くのって
かなり細かく投稿していくことになると思います。
誤字脱字などよろしければお知らせください。