”他力本願な不死”と”自由気ままな指揮者”も来るそうですよ?   作:バリアリーフ

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蛟劉と

「事情は理解した。

今回の件は双方不問とするがこれ以降問題を起こすようなら退去処分を下すことになる」

 

ガツガツガツガツガツガツ

 

「ふざけるな!こやつらは我らの同志を重症に追い込んだのだぞ!

何の処罰も無しなどとそんなことが許されるか!!」

 

ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ

 

「テメエにはいろいろ言いたいことがあるが、

その前にサラ、コイツは何だ」

 

事情を聞きつけて収穫祭の本陣に足を運んだ十六夜たち。

険悪なムードを漂わせる祭とグリフィスが真っ向からテーブルを挟んで睨み合い、

そのテーブルの端でひたすらに、ひたすらに肉を食べ続ける男の存在をどうやっても無視できなかった。

 

「済まないが私も初対面なのだ。

蛟劉殿はご存じのようだが」

 

一人壁にもたれかかっていた蛟劉に視線が集中し、

仕方ないといった風に食事を続ける男に近づき、肉を取り上げた。

 

「蛟の字!お前は鬼か!?

俺のメシをよくも奪ってくれたなあ!!」

 

ゴチンと蛟劉が拳骨を叩きこんだ。

 

「旦那、自己紹介くらいはまじめにやってくれ」

 

渋々立ち上がって一同を見やった男。

 

「俺は、あー。

ポルトスだ。

一応”女王騎士”で席を貰ってる。

よろしくな!少年少女!」

 

「「は!?」」「なんだと!?」「本当に!!」

 

再び肉に食らいつこうとする手を蛟劉が掴んで止めた。

 

「ポルトスってあの三銃士の!?」

 

「しかも”女王騎士”所属ってマジかよ!!」

 

「なんていう状況だ!こんなところに英傑が二人も!!」

 

「どういうことだサラ」

 

「ほらお前さんの番だぜ蛟の字」

 

仕方なしに蛟劉が懐からギフトカードを出して皆に見えるようにした。

その蒼海のギフトカードには”覆海大聖”の文字が記されている。

 

「”覆海大聖”だと!?じゃああんたは!!」

 

「七大妖王の一人、蛟魔王ってのはコイツの事さ」

 

ポルトスに背中を強くたたかれ蛟劉は胡散臭い笑顔を浮かべる。

 

「今はここでご意見番とかやって間借りさせてもらってる身ぃや。

ガロロくんには”枯れ木の流木”なんて揶揄されとる」

 

「フン!ご意見番だろうと巨龍との戦いに手を貸さぬものが、

余計な茶々を入れてくれたものだ!!」

 

「アホだなあお前さん。

俺と蛟の字が割って入らなかったら、どの結末でも死んでたぞ」

 

「いくら英傑でも耄碌したか、たかだか”名無し”のガキ二人に」

 

「そうやない。この子らも、サラちゃんもまだええわ。

でもお前、最後に白夜王の同志を侮辱したんやで。

最強の”階層支配者”にして十四の太陽主権者の同志を」

 

「神様連中は地獄耳とか多いんだから迂闊なこと言っちゃダメだって。

下手にご機嫌損ねたら”階層支配者就任”すら危うくなっちゃうんじゃない?」

 

「旦那は言い過ぎやけど、極端な話、―――――――――――十四体の巨龍相手にできんの?”二翼”は」

 

蛟劉の言葉にポルトスを除く誰もが戦慄した。

 

この場にいるモノたちが改めて理解した規格外(白夜叉)の強さ。

巨龍との戦いを経て最強種と呼ばれるものの強さ、

そしてなお白夜叉は神格を持つことでそれに制限をかけており、

現在神格を返上して白夜王としてこの収穫祭の場にいる。

 

もっとも会場で酒を浴びるように飲み馬鹿な演説をしているところだが。

 

流石にグリフィスも分が悪いと黙り込み退室しようと立ち上がった。

 

「おい待てよ馬肉(・・)、勝手に済まそうとしてんじゃねえよ」

 

「なに?」

 

「待て十六夜、馬肉は撤回しろ!」

 

「何だ祭、こんな「撤回しろ」・・・・・・わかった馬肉と言ったことは撤回する」

 

「それでいいのだ屑どもが」

 

「帰っていいとは言ってませんよグリフィスさん」

 

祭はまだ収まらぬ怒気を表に出して扉の前に立ちはだかる。

ただその表情は”ノーネーム”の者たちは見たことがあった。

かつて”ペルセウス”のリーダー、ルイオスに向けていたものだ。

 

「さてグリフィスさん、私たちの同志の侮辱は撤回させました。

次はあなた方の番ですが」

 

「”名無し”共に下げる頭はない」

 

”名無し”の屑(・・・・・)にできて”二翼”にできない訳ないでしょう。

それに同志を重症に追い込んだとさっき仰いましたよね。

我らの同志もあなた方”二翼”に侮辱され傷ついているんです」

 

「”名無し”ふぜいと我ら”二翼”を同等に扱うな!」

 

「それはそうでしょう。

巨龍を倒して持て囃されている(・・・・・・・・・・・・・・)”ノーネーム”と

巨龍と戦うこともできなかった(・・・・・・・・・・・・・・)”二翼”が同列な訳ないですよ」

 

「貴様!!」

 

「僕個人別に収穫祭からの退去命令を受けても構いません。

さあ一緒に追い出されましょう!

”階層支配者”の任命も行う収穫祭から!」

 

祭の発言にグリフィスは出かかった侮蔑の言葉を飲み込んだ。

挑発に乗って口車に乗ろうものなら本当に退去命令を受けるだろう。

現在の(・・・)”龍角を持つ鷲獅子”連盟の代表はサラなのだから。

 

「憶さず意見した我らの同志と引き換え、何故言い返してこないのですか?

それほど権力が欲しいのですか?

議長の座を退陣させられる(・・・・・・・・・・・・)こともいとわず龍角を折って(・・・・・・)霊格を縮小させた(・・・・・・・・)高潔な方もいるというのに」

 

祭とのかかわりの少ないサラや蛟劉も狙いが読めた。

ただ一人頭に血がのぼってゆく一人以外は。

 

「そういえばあなたはこんなことも言ってましたねえ。

普段から残飯でも漁っていそうな(・・・・・・・・・・・・・・・)貧相な身形(・・・・・)』だとか。

彼女はグライア=グライフ、ドラコ=グライフの弟に古城で勝利しています」

 

「!!?」

 

ドラコ=グライフ、そしてグライア=グライフの名が出てきたことでグリフィスに驚きが生まれた。

自身の最も尊敬する父とその弟の名。

 

「それにあなたに立ち向かった同志は”ノーネーム”では台所を任されている。

彼女の料理を間接的に残飯と呼んだことも併せて謝罪していただきましょうか。

そしてあなたが侮辱した鷲獅子ですが、彼のみでしたね、空の古城にたどり着いた有翼種は。

彼が誇り()を捨てなければ今頃”アンダーウッド”地獄絵図だったんじゃないですか?

その場合、あなたはどのペナルティだったんでしょうね?」

 

同じく古城に向かう部隊の中にいたグリフィス、彼は早々に撤退した側だった。

 

怒りで真っ赤になり震えるグリフィスにとどめの言刃(・・)を放つ。

 

「頭にきました?

もとはあなた達(・・・・)二翼(・・)の言葉ですよ(・・・・・・)

どれだけ心を抉るか分かっていただ

 

 

 

突然、祭の姿が消え去った。

 

 

 

「フ――――――――――――フハハハハハ!!

サラ議長!よくやってくれた!

あのようなものは即刻退去させられるべきだ!!

それでいい「・・・私じゃない」なに?」

 

食事の手を止めたポルトスと蛟劉だけが理解していた。

事の重大さをほかの者は分かっていない。

 

いや知らないのだ。

 

「どうするよ蛟の字」

 

「どうするもあるかい。

”召集型”なんか誰も手出しできん!」

 

「その”召集型”というのは何なの!?

祭君はどうなったの!!」

 

胸ぐらをつかみかかろうかという勢いで蛟劉に迫る飛鳥。

 

「どうなったかは分からん、ただ俺らにはどうしようもない。

”主催者権限”の中でもレアなんが”召集型”や」

 

「どこかの修羅神仏の試練(ゲーム)か、あるいは・・・・・・」

 

ふざけた空気感だったポルトスも言葉を濁す。

 

「そんな・・・」

 

思いつめたように蒼くなる飛鳥。

 

「いい気味だ!」

 

「グリフィス君もその辺にしとき。

はあ・・・・・このままやったらお互い遺恨が残るやろ。

ゲームで決着つけたらええんちゃうか」

 

「わかった。

”ヒッポカンプの騎手”が一番のゲームだったな。

その敗者が勝者に壇上で土下座だ!!」

 

「今から恥をかく準備をしておくのだな」

 

フンと一瞥してグリフィスは本陣を出た。

 

「蛟劉殿、祭は無事なのだろうか」

 

「それはホンマに分からん、ゲームによる。

”力””知恵””勇気”どれを試されてるかも分からんし、

”召集型”を持ってんのはほとんどが最強種や」

 

「蛟の字、任意じゃなく自動じゃないか?さっきの感じだと」

 

「そうか!ならまだ望みもあるかもしれん!」

 

「また新しい情報が出てきたな、その自動ってのは”主催者権限”のタイプの一つか?」

 

「ああ、簡単に言えば参加条件を満たした相手に勝手に発動するタイプのもんや。

主催者側も参加者を選べへん分、いくらか難易度は低い。そういう制約や。

まあ自分も片手で数えるほどしか経験ないけどな」

 

「祭ならうまくやるだろ」

 

「ええ、そうね祭君な「ポルトス!!!」

 

本陣に怒声を響かせ入ってきたのはフェイス・レスだった。

 

「おおフェイスちゃん!さっきは何で行っちゃうんだよ!

オジサン悲しかったぞ!!」

 

「黙りなさい」

 

冷徹に言葉を断ち、剛槍を喉元へ付きつける。

 

「クイーンからの書簡を持っているそうですね」

 

「忘れてた」

 

ポルトスは本当に今思い出し、ポケットからくしゃくしゃになった羊皮紙を渡す。

 

「何故貴方はいつもそうなのです!

何度言えばわかるのですか!!」

 

「フェイスちゃんもクイーンも俺を分かってないだけだ!!」

 

「威張るな!!

身内が失礼しました」

 

フェイスは周りに頭を下げ、ポルトスを引きずって出てゆく。

 

「またな!蛟の字!少年少女の諸君!!」

 

「のんきに手を振って出ていきやがったぞ・・・」

 

「”ダルタニアンの冒険”に出てくるポルトスとは随分違ったわね・・・」

 

「旦那たち”三銃士”も特殊な形で外界に伝わってるから仕方ないやろ」

 

「”三銃士”()か!ならあんたの話も是非聞きたいね蛟魔王様!!」

 

「そうね祭君の事もずっと心配しても仕方ないみたいだから楽しい話が聞きたいわ!」

 

「私も蛟劉殿の活躍は人づてでしか聞いたことがない。

ご一緒させてもらうとしよう!」

 

「よし黒ウサギ!他の連中も集めて話を聞きだすぞ!」

 

「YES!黒ウサギも興味がございます!

レティシア様たちならすぐ下の断崖にいらっしゃるでしょうし、

先に初めててくださいな!!」

 

本陣の扉から黒ウサギが勢いよく出ていく。

周りを期待の視線で囲まれてしまい、蛟劉は観念して言った。

 

「流石に素面で語るんはキツイんやけど・・・」

 

 

 

 

「昔話を語ったんも何時ぶりやろ」

 

”アンダーウッド”の天辺、見晴らしのよいテラス室だが、

収穫祭の賑わいから少し離れたここには蛟劉が一人で盃を呷っている。

 

かつて七天大聖として活動していたころの事を根掘り葉掘り聞かれた。

勿論すべてではないが。

 

それでもかつての蛟劉の、蛟魔王の輝きし日々を語って聞かせた。

死にかけるような闘争も下らない宴も。

過ぎし日々が帰ってきたかのように蛟劉は昂揚していた。

 

「でもまあ、一夜の夢やったなあ・・・」

 

フッと瞼を閉じ思い返す。

蛟劉たちが敗北した戦いを。

そしてそれを拒むように盃を大きく呷る。

 

かつての自分たちの用に騒ぐ眼下の宴会場。

この収穫祭の空気に自分も中てられたか・・・・・・

 

「随分と懐かしい人に会うもんや。今日はそういう日なんかな」

 

「会わぬように逃げ回っておったくせによく言うの、蛟劉よ」

 

「なんのことか」

 

蛟劉の隣にやってきた白夜叉。

手に持つ杯には既に酒が満たされている。

 

「そや白夜王、ポルトスの旦那も来てますよ」

 

「何じゃと!??」

 

蛟劉の発言に驚き危うく酒を零しそうになった白夜叉。

 

「あヤツまだ生きておったのか!?」

 

「その上、今”女王騎士”らしい」

 

「はあ!!?」

 

「おお!!(びゃく)の姐さんも一緒か!!」

 

二人の後ろから酒樽を抱えたポルトスが入ってきた。

口をあんぐりと開けて白夜叉が言葉を失う中、

ポルトスは樽を割り柄杓で酒を掬い飲んでいく。

 

「うん!美味い!」

 

「お主は何やっとんじゃ!!」

 

「痛いぞ白の、フェイスと言いもうちょっと慎ましやかに」

 

「旦那が悪いわ」

 

ハハと蛟劉は笑う。

 

「飲みだす前に長兄の御使い済ましとこかな」

 

懐から”平天大聖”の封蝋が押された密書をだし白夜叉に渡す。

受け取った封書をしまう白夜叉。

 

「うむぅ、クイーンの所におるのでなければポルトスでもよかったのだが・・・」

 

「何の話だ?白の」

 

「ラプ子たちに探させて蛟劉を見つけたときは、

よき後釜が見つかったかと喜んだのだがの」

 

「やっかいごとも期待もせんとって、今ではこの通りの世捨て人」

 

「でも昔の顔が出てたぞ蛟の字!

祭とかいう少年押さえこんだ時ちょっとワクワクしてなかったか」

 

「ホンマに?自分そんな顔してた!?」

 

フムと白夜叉の視線が蛟劉を捉える。

 

「あの女の子も驚いた!カウンター入れられて食ってた肉飛び出るとこだったぞ!!

ときどき下層にも遊びに来ないとなあ蛟の字!」

 

「まああの少年も不思議な戦い方しよるみたいやし、

ちょっと興味深いとも思ったんは事実やけどな」

 

蛟劉が自身の袖の内側を見せれば、

少し溶けたような、焼けたような跡が残っている。

 

「巨龍の酸じゃろうな」

 

「なんでそんなもんを」

 

「亜奴は巨龍の体内に飛び込んでダメージを与えたそうじゃ。

その時にでもストックしたのじゃろうな」

 

「そうか、あの少年が」

 

盃に映る蛟魔王の笑み。

これを見逃さなかった白夜叉は久しく使わなかった甘言を吐く。

 

「蛟劉よ、お主さえよければ東の”階層支配者”をせぬか」

 

驚きに蛟劉は口に運ぶ盃を止める。

 

「冗談きついですわ。

それこそポルトスの旦那で十分でしょうに。

クイーンとの仲が悪いんはこの際目をつむって」

 

「待て待て蛟の字。

”階層支配者”なんか俺の柄じゃない。

自由がなくなるんも嫌だし、知略系の魔王は俺じゃきついぞ?

天賦(アトス)万能(アラミス)ならまだしも」

 

「そうか。

なら蛟劉、悟空に会いたくはないか?」

 

「・・・・・なに?」

 

「へえ!」

 

いぶかしむ蛟劉、面白い肴を得て笑むポルトス。

 

「ちょっとしたゲームのようなものだ。

条件二つを満たしてくれればワシが直々に箱庭に呼ぶ」

 

「条件ってのは?」

 

「やはりおんしの時を動かすのは悟空か。

条件じゃが、まずはサラ=ドルトレイクが”階層支配者”となれるように手を貸すこと。

次におんしが”ヒッポカンプの騎手”で優勝する事だの」

 

「おいおい白の姐さん!

二つ目は条件になってねえって!」

 

「旦那の言うとおりやで?

仮にも”覆海大聖”に水のゲームなんて」

 

「ゲームであればこそ。

おんしにも負けがある。

特にあの小僧らも参加するのだからの」

 

「へえ?あの子らに俺が負けると?」

 

(おぉおぉ!自尊心(プライド)逆撫でして闘争心(興味)まで持たせるなんてなあ!)

 

「蛟の字と戦えるなら俺も参加しようかねえ。

なあ白の、俺にもご褒美用意してくれんか?」

 

「おんしはクイーンに頼めばよかろう」

 

「ならそうだな」

 

飲み続けていた酒を一度置き考え込むように顎に手をあて、

 

「フェイスちゃんにも怒られたことだし。

”女王騎士”として白夜王の企みを打ち砕きますか」

 

「何!?」

 

「”女王騎士”ポルトスは、

同志フェイス・レスが招かれている”ウィル・オ・ウィスプ”に味方する!」

 

力強い宣言と共にポルトスは酒樽の酒を一気に飲み干す。

 

「我ながらいいアイディアだ!うん!

これで蛟の字も余裕で優勝はできないだろうしクイーンのご褒美も期待できる!

もしかして俺って天才だったのか!?」

 

「なわけあるか!!

旦那が相手とか他の参加者が可哀そうやろ!!?」

 

「それそのまま蛟の字に当てはまるぞ」

 

「おんしらずいぶん余裕じゃのう。

まるで優勝はどちらかと決まっておるかのように」

 

白夜叉の言葉に二人は沈黙する。

 

「ではまたの。

”ヒッポカンプの騎手”楽しみにしておるぞ」

 

怜悧な鈴の音を残して白夜叉はテラスを離れた。

 

 

「本気かいな旦那」

 

「当然だろ蛟の字。

俺にだって望みがある。だからこその”女王騎士”だ」

 

白夜叉が去った後、二人は隣合わせにに座り星を肴に再び盃を交わしていた。

 

「なるほどな」

 

「俺は馬鹿だからな、他に思いつかなんだ。

その為にクイーンに名も教えて頭を下げた」

 

「ホンマに!?

じゃあ旦那の名前を”三銃士”の二人以外で知ってんのは」

 

「クイーンと、ラプラスには知られてるかもなあ。

あとは生きてりゃロシュの奴くらいか」

 

”三銃士”の三人、アトス、アラミス、ポルトスは本当の名ではない。

彼ら三人の本当の名は"三銃士"との決闘(ゲーム)に勝つことができた者のみに教えられる。

そう三人で決められていた。

それだけの絆の証として古くから箱庭に生きるモノには有名なことだった。

 

ポルトスにとってそれは友との誓いに背く行為である。

それでもとポルトスの瞳が語っている。

 

「蛟の字」

 

「なんや旦那?」

 

「どっちが勝っても、俺ら以外が勝つとしても」

 

「恨みっこなし、やろ?」

 

「流石は蛟の字だ!!」

 

チンと盃がぶつかる音が星空に響いた。




ポルトス、そして”三銃士”に関してはオリジナル要素ふんだんになります。
ファンの方いらっしゃったらゴメンナサイ。

因みにポルトスのイメージモチーフはTOVのレイヴンです。
見た目は別ですよ。
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