建国の時より二千と百の年月。破壊に赤く燃える都は、衝撃と悲哀の印象を与える。。天の下では多くの民が逃げ惑い、そして斬られているであろう。天空からその地獄絵図を眺め、運命の太陽神は焦りをお示しになる。
「どうしよう……。源平争乱・南北朝の時代……長い戦いが起こっちゃうことはこれまでもあったけど、今回のは何だかとても大変なことになるような気がするよ……」
女神はしばらく目を閉じて何やら深く考えをめぐらせてから、
「よしっ!!」
パッと、大きな目を見開くと後ろを振り向き彼女の居館に向けて走っていった。
1枚目 戦乱の世を統一せよ!!
話は前日の昼に遡る。ここはある都の往来。
「そこのお前!なかなか見所あるじゃねーか」
「イヤ、それほどではないぜ。お前こそやるじゃんか」
きっかけはなんだったのか、詳細不明の布切れを肩にかけたいかにも『チャラい』感じのする青年と同年代の緑の陣羽織をはおる青年が槍を合わせていた。戦いをさえぎるように後ろから
「殿、それが……出陣の命でござる。敵の詳細は一切不明とのこと」
織田信秀の命で宿所から走って来た隻眼の男が彼に声をかけた。
「!?一体何が……」
相手の緑の陣羽織の男に向かい、
「遊んでられなくなった。今日の所はこれまでだ」
後ろの荒小姓たちと共に振り返って帰ろうとすると、
「待て、お前の名前を聞いてねえ。名を知っていればまた後でやりあえるはずだ。ちなみに俺の名は徳川家康」
チャラ男系は振り返ったまま
「織田信長、だ」
「信長とか言う奴、武道の道のりは長い坂道、息切れして立ち止まってる暇はねェ!!お前も成長しなければ、次に会う時は俺の勝ちは決まりだ」
「はいはい、分かったよ!」
信長は歩きながら背を向けて返事をした。
「はーい、東軍は私のチームねー!強いヒト、この指とまれぇー!」
東軍盟主、細川勝元は洛内の上御料社に陣を構え、蜂起した敵の襲撃を待っている所であった。
勝元の軍配に映し出された画面に新たなメッセージが表示されている。
「わしは次の合戦前出れないぞ。申し訳ないのだー!」
勝元は軍配を操作し、メッセージを入力する。
「義元、元就、どっちか前出て〜!」
どうやら彼女の軍配では我々のサムキンと同じ事が出来るようだ。そこに伝令が駆けてくる。
「伝令にござる。西軍が軍勢を集め、こちらに向かっておりまする」
「分かった!こんなところでやられるわけにはいかない。全軍この上御料社の守りを固め、決して賊徒をここに近づけちゃダメよ!」
「ははっ!」
1時間後、西軍が上御料社に攻め寄せ、合戦が始まった。
東軍________ vs_______西軍
前衛
細川勝元__________朝倉義景
京極高次_______朝倉宗滴
今川義元(女)_______陶晴賢(男)
後衛
六角義郷(男)回復_____小早川秀秋
筒井順慶 回復_______斎藤道三
北畠具教 パフ_______土岐頼芸
毛利元就(女)パフ_______大祝鶴姫
織田信秀 デバフ_______足利義輝
織田信長(うつけ)まぜこぜ 足利義昭(メタボ)
記載あるのは開始時参加者のみ
信長は信秀に例の軍配を渡され合戦の説明を受けていた。1度宿所に帰ったので2人とも騎乗している。
「これが本物の…サムキンってやつか」
「息子よ、合戦の指揮は全てこの超電磁軍配、通称サムキンによってなされる」
信秀は信長の合戦開始まであと2分を知らせる画面を見ながら解説を続ける。
「まず画面中央の合戦とか戦場で待とうとか書いてあるでかいのを押せ」
「ああ」
信長が合戦ボタンを押した。クルクルが5秒ほど出た後合戦画面に移行する。まだ合戦は始まっていない。チャットには細川勝元の名で『ぶっ倒すψ(`∇´)ψ』と表示されている。
「この画面は使い番が前に出て集めて来た情報から自動的に描写され、大まかな戦況を概観することができる。だがタイムラグや報告ミスのせいで戦況を即時的に全て映し出すことはできん。そしてこの画面では下のボタンで指示を出す画面でもある。むしろそっちがメインだろうが」
「おいちょっと待て。通常攻撃はまだ意味わかるとして、武将スキルって何だよ。聞いたこともねえ武将がズラリと並んでるぜ」
「武将とか絵は中身とは関係のない飾り。なんでも天下の武将をかたどったものらしいがほとんどの者は知らない。重要なのはそこに戦術のデータが入ってるってことだ」
「戦術のデータだってえ!?」
信長は驚きを隠せない。
「うむ。攻撃系スキルはたとえば使用することが10人程度の小部隊を最前線にぶちこむ事を示していたりする」
「ヘェ〜、すっげえ!これチャチな戦国ゲー特有コマンドだと思ったが、全部ちゃんとした作戦を表してるんだな」
「うむ。サムキンの合戦は本物だ」
合戦までの時間が刻一刻と迫る。
「いかん、もうこんな時間だ。続きは自分で学べ。この時間表示は現実の物より時の流れが格段に早いとはいえ俺もこの合戦、後衛の1人として参戦している。急いで持ち場につかねばならん。相手の円滑な戦闘の邪魔のためにな。……息子よ、死ぬでないぞ」
ただならぬ感じで一言付け加えてから信秀は持ち場に去っていった。
数十分後、西軍は東軍が布陣する上御料社への攻撃を開始した。西軍は神社の北と東の2方向から攻撃を仕掛ける。上御料社は決して守りに適した地形ではない。両軍はほぼ野戦同様の形式で幾度となく進んでは退くの衝突を繰り返した。前衛の操作に従った動きであった。回復の六角や筒井がスキルを使うたびに前線に予備兵が送られる。パフ屋の北畠・毛利は軍監の役目を果たし、直接戦闘には加わらないものの前線を駆け回って兵への戦闘方法の助言や督戦を行っていた。そうこうしている間に、残り時刻は28:20に差し掛かろうとしていた。
「ふふっ、これでみんなの戦力はさらに高まるわ。みんな分かるわね!見てなさい!」
東軍の今川義元が得意げな顔をする。一方、西軍方の足利義昭が、
「フゥ…フゥ……。鎧兜は装甲が厚くて、暑がりの僕にはつらいよ〜。あっ、そうだそろそろアレの時間だなぁ。みんな、頼んだよ〜」
そしてその肥満体。本陣の細川勝元は次の指示をチャットに入れていた。
「心力」
発動時間まで残り0:00。得物を振り下ろし、2人同時に詠唱する。
「蒼炎流・金剛飛翔陣(LV3)!!」
この時、互いに陣の前に乱杭や逆茂木が築き終わり、陣地の守りを完成させた。
信長は前々から信秀に言われていたのに従い武将スキルからスキルをガンガン使っていった。スキルを出すたびに左下の更新ボタンを押すようにしてみると格段に行動数が増えると発見した。信長の行動に従い、家臣達が予備兵として前線に赴いたり戦闘の助言に出たりしている。
「こいつがサムキン……。俺がこれから戦い、勝っていくために手に入れた力!」
東軍___________終了まで__________西軍
11/19参加_______27:57
武功3173842_____/____3052168武功
奥義発動まで1:41____奥義発動まで1:39
攻84コンボ________________攻78コンボ
恐
々
謹
言
次回 『ミカ覚醒』