今後もそういった独自の設定が登場して来ると思われるのでそういうものは公式と区別して考えて頂きたいです。
これは知っておられる方もおられるだろうが、サムキンの案内役の1人ミカの正体は天照大御神である。これだけは公式設定。
失礼にあたるかもしれないが、ここからはゲーム中での扱い通りミカとミカ妹に対しては親しみを込めて敬語を使わずに書いていく。
洛中、深夜の竹藪の中で、上御料社の西側に回って待ち伏せしていた姉小路良頼に追い詰められた信長と細川勝元は抵抗を諦めたが、突如地上に降臨したミカによって事態は動こうとしていた。
ミカは良頼に対して言葉を続ける。
「姉小路良頼、あなたを生かしておいたら、また何が起こるか分からない。よって今ここで、私があなたに裁きを下す。……こういう場合はそうしなければならないと決まってる」
気丈に説いているが、結構やりにくそうに見えた。
ミカはまず信長の端末で合戦記録から相手軍の画面に移り、姉小路良頼のプロフ画面に移動した。
良頼は
「ふざけるな、貴様ぁ、何をする!?やめろぉぉぉぉぉ!!」
と叫びながら抜刀してミカに対して一直線に向かって来たが、
「邪魔はさせねぇ!!」
そこで信長が前に出て良頼と太刀打ちに及ぶ。刀がぶつかり合う金属音が鳴り響いた。
「いっ…行くよ!」
ミカが緊張した面持ちで声を発する。
「6LNZpu」
あいさつのボタンをタップし、端末に来る前に掲示板で調べておいた良頼の招待コードを入力した。ミカは祈るように眼を閉じると、あいさつを良頼に送信する。
ミカはまた目を開くと、左手を腹部の上あたりに、右手を下の方に上向きで持って来た。その右手に端末も置いている。すると手と手の間に水晶玉のようなものが生成された。水晶には日本列島の姿が映っている。ちょうど1周年ミカのイラストの様な状態だ。
ミカの詠唱ー
「極楽への招待コードーINVITATION TO HEAVENー」
剣戟の途中で一旦引き下がっていた良頼の体から突然煙が上がって来た。
「何故だ!?体が熱い。体の芯が燃えるように熱い!うわあああああああああああーー!!!」
信長は最後の反撃を受けた場合に備え、じっと事態を静観している。次の瞬間、良頼の体全体から炎が上がっていた。竹藪の中にいるにも関わらず何故か地面に延焼していない。
ミカがうつむき加減で解説を入れる。
「極楽への招待コードは、あいさつで相手の招待コードを正確に送信する事で発動し、相手の心臓の部分に巨大な熱エネルギーを発生させて、それにより体全体を溶解させ、……」
うつむくミカの顔が固い表情を作る。
「溶解させ、命を奪う」
ミカが言い終わった時には良頼は完全に蒸発しきっており、その場には灰だけがまだ地に着かず宙を舞っていた。
その後は追手が現れることも無く、信長は命からがら織田家が決めた宿所に帰った。
ミカは行き場がないということでとりあえず細川勝元が館に引き取った。
戦闘に伴う略奪で京の多くが燃えたが、意外な事に次の日からは何事も無かったかのように世界は動き出した。
この世界では現在の将軍は足利義輝になるが、その義輝さえ西軍に属して参戦していたので誰も西軍が起こした蜂起について咎める者もない有様であった。
上御料社での戦闘後は細川勝元や京極は足利将軍の元に出仕しなくなった。
水面下ではまだ対立が続いている。戦国の世はたった今始まった所であった。
織田軍の面々は危険な情勢なので尾張へ帰る予定を遅らせ、東軍のために戦うため京に残っていた。
そんなある日のこと、天魔の祖・含笑院殿と引き裂かれし絆・お市と魔王の教育係・平手政秀は午前中の観光を終え織田家指定の宿所に帰る途中で並んで歩いていた。
お市が話を始める。
「清水寺、楽しかったですね!」
含笑院殿が答える。
「はい、何か功徳があればいいですね」
「楽しかったです!今度は信長ちゃんも連れてみんな一緒に行きたい〜」
平手政秀も両手を上げて笑顔で答えた。3人はそのまま歩き続けた。
含笑院殿が突然小さい声で他の2人に話しかける。
「後ろのあの殿方、私たちを尾しておりまする」
確かに先頃から明らかに3人だけをを追ってきている者がいる。ここ数十秒は10mも間合いがない。いつものように疑うのはよくないとか言ってる場合ではないと考えた政秀が返す。
「捕縛して誰の手の者か吐かせますか?」
含笑院殿が静かにハイ、と答えた。お市も真剣な表情で2人を見ている。次の瞬間3人は振り返った。
政秀が男に話しかける。
「貴方は一体何者ですか、事と次第によってはおしおき……」
彼女らをつけていた男はすぐに逃げ出してしまった。動きにくい着物を着ている3人ではとてもではないが追いつけない。男の姿はどこかに消えてしまう。
市が初めて口を開く。
「おかしいですね、つけるなら大殿達の宿所を突き止めるためのはず。私たちの宿所は大殿達とは違うのに。どうして私達を尾していたのでしょうか」
政秀は、
「……とにかく、早くこの事を大殿や信長ちゃんに伝えに行きませんと。大殿の宿所に寄ってから帰りましょう」
お市もそれに賛同した。3人は信秀の宿所に寄り、尾行されていた事を伝えてから自分達の宿所に戻った。
東軍________vs_______西軍
3/20参戦________13/19参戦
【東軍前衛】
尾張の虎・織田信秀
尾張の大うつけ・織田信長
【東軍後衛】
米五郎左・丹羽長秀(パフ)
【西軍前衛】
舞い降りし金鳳・朝倉義景
誇り高き大翼・朝倉宗滴
葛尾の勇将・村上義清
瀬戸内の聖女・大祝鶴姫
【西軍後衛】
知略の総大将・朝倉景鏡(パフ)
風斧断火・朝倉景紀(パフ)
夕景に輝く麗人・土岐頼芸(パフ)
日置流弓術・六角義賢(パフ)
先見を見通す当主・浅井久政(デバフ)
安らかなるひととき・小野殿(パフ)
戦好きの浅井三将・海北綱親(回復)
忠順なる浅井三将・赤尾清綱(回復)
海赤雨の三将・雨森清貞(回復)
信秀・信長達の宿所は敵の襲撃を受けた。宿所の場所が西軍に突き止められたためである。
信秀の宿所に泊まる人間は尾行されないように訓練を受けていたため、信秀の宿所にいる人間からはその場所は突き止める事が出来なかった。
そこで西軍の誇り高き大翼・朝倉宗滴が一計を案じる。家臣に誰か他の宿所にいる織田家に関連を持つ人物を尾行させ、一旦その尾行が相手に発覚するようにし、その後相手が信秀にその件を伝えに行くのを今度は確実に相手に発見されないようにして後をつけたのである。
これで信秀達の宿所の位置が西軍に把握された。主に朝倉勢を中心とした勢力が攻め寄せていた。
信秀・信長は宿所からわずか数百メートルの位置に敵の軍勢がいるのを発見し、無関係の人間を逃がすと急いで同じ所と一番近くの宿所にいた家臣50数名を表に出して防がせたが、すでに18名が手傷を負っている。
画面の方はといえば落城のオンパレードで攻撃の操作さえままならないような状況だった。
東軍___________終了まで__________西軍
3/20参加_____25:43______14/19参加
武功13,275/__________8,624,715武功
__________________奥義終了まで1:01
__________________________(心力)
攻4コンボ________________攻143コンボ
【参戦】
【西軍後衛】
裏切りの勇将・小早川秀秋(パフ)
うつけ信長は
「クソッ、これじゃ蘇生での回復しかできねぇじゃねぇか!」
と運営に不満をぶつけながら自分の部屋で更新ボタンを叩いていた。街道に面した方の壁から炎が巻き上がる。
階下から階段を上がって来る足音が聞こえる。足音は信長の部屋の前で止まると障子が開かれた。
疾走する刃・河尻秀隆が状況報告に上がって来たのである。
「若殿、敵が火矢を用い、家屋に火を放っております。縄目の恥辱を受くは末代までの恥、願わくば急ぎ大殿と共に詰腹をお切り下さい」
(おっ、おい秀隆……何を言ってる)
さしもの信長も意味内容まで理解するには5秒かかった。
秀隆はそれだけ伝えて階下に戻り戦闘に復帰する。
その直後に信秀が入ってくる。片手で端末を操作しながらである。なんて滑稽なんだろう。
「信長、これでは勝てん。秀隆の言う通りにしろ。首は俺が落とさせてもらう。そしてすぐ行く」
信秀が若干浮いた目つきで言う。
信長はここまで来るとすぐに刀を抜いて腹に突き立てた。
この信長、上半身裸なので着物を取り外さなくてもよい。
(遊びまくったし意外と楽しかった気がするなぁ……)
信長はこれまでの日々を回想していた。人間の性としてこういう時になると突然何でも楽しかったように感じるようになる。
すると突然信秀が叫ぶ。
「待て信長、少し待て。俺達以外の前衛が動いている!」
東軍__________終了まで__________西軍
15/20参加_____25:17_____14/19参加
武功10,426/__________9,232,847武功
奥義発動まで1:36___奥義終了まで0:35
(金剛3)_________________(心力5)
攻16コンボ_____________攻157コンボ
【参戦】
【東軍前衛】
甲斐のちび虎・武田信玄
鉄壁の守護者・武田信繁
【東軍後衛】
不死身の鬼美濃・馬場信房(回復)
約束された勝利・山県昌景(パフ)
武田家の副将格・内藤昌豊(コンボ)
逃げ知らずの高坂昌信(パフ・デバフ)
お騒がせくノ一・望月千代女(回復)
二人きりの宴・保科正俊(パフ)
隻眼の軍師・山本勘助(パフ)
信玄の合わせ鏡・武田信廉(回復)
やればできる飯富虎昌(ごちゃまぜ)
禁じられた遊び・小山田信茂(回復)
「侵りゃくすること火のごとし!とっつげきぃ〜〜!!」
上御料社合戦後に細川勝元の要請を受け手勢を率いて上洛した武田のちび虎・武田信玄は宿所が信秀達の場所に近かったので、合戦が始まっているのを確認するとそこに駆けつけ、西軍に攻撃を開始した。
信玄の兄弟の武田信繁がスキルを打つと少しだけ顔を上げ、信玄に話しかける。
「武功の表示が真っ赤。我ら武田勢の力で、早く戦況を跳ね返しましょう」
「ウム! まだまだ後続は来るゆえ、どんどん攻めるのじゃぞ」
武田家諸将の参戦により戦況は逆転した。両軍は暫く激しい衝突を続けていたが、ついに戦線は信秀達の宿所から離れ始めた。
なお、現在武田の武将だけで東軍の軍団人数制限を圧迫しているが、この頃天下の諸将は自領と京とを行ったり来たりしていたので、そのためと考えて頂きたい。
東軍___________終了まで__________西軍
16/20参加_____18:48____14/19参加
武功6,817,597___/__7,251,435武功
奥義終了まで0:00_奥義発動まで1:58
(氷6)________________(炎7)
攻121コンボ___________攻226コンボ
【参戦】
【東軍後衛】
剛力の鬼神・柴田勝家(パフ)
西軍の前奥義氷と炎の発動準備の間についに落城が起きた。主君の危機に駆けつける者もおり、織田勢も次第に数が増えてきていた。
先見を見通す当主・浅井久政が義景に進言する。
「義景殿、敵の勢いが勝っております。一時ご退却の下知をお出しなさった方がよろしいかと」
「ぬうっ、武田め。いつの間に上洛したのだ……」
朝倉義景はそう漏らすと、後退を決定した。
「これより一色義直殿の館まで後退する。隊伍を乱さぬよう、組織的に退却せよ」
東軍は退却する西軍を追いたて、西軍の拠点である一色義直館に攻め寄せた。
織田・武田の軍勢が競い合うように門に近づく。一部が館の中から打ち出される矢に当たって脱落するが、東軍の勢いは支えがたく、すぐに破城槌が門前に至る。
隣にある花の御所で足利軍がこの次に攻め入られるのではないかと右往左往していた。
東軍________終了まで_________西軍
17/20参加____4:25____15/19参加
武功24,835,672___/_8,348,842武功
奥義終了まで0:21
(三元6)
攻683コンボ___________攻742コンボ
【参戦】
【東軍後衛】
流れる雲の如く・渡辺雲州(回復)
【西軍後衛】
骨肉の争い・多賀宗直
戦況不利と見てとった朝倉宗滴が最後の奥義を使う。
「くそっ、もうやるしかない。 俺を、戦場っつう大空に、飛び続けさせやがれーーー!! 無限槍突陣(Lv3)!!! 」
織田信秀が相手の奥義を見るなり苦笑して、
「ここでか。まあ分からんでもない。確かにもはやこうするしかないであろうな」
無限発動の十数秒前に、丹羽長秀が時忘れを出した。
無限が発動し、門が開いて敵が討って出た。相手の狙いは攻城兵器を潰して戻る事だったが、既に破城槌は後方に移されており、代わりに彼らを迎えたのは織田軍の矢の雨だった。西軍がばたばたと倒れていく。
西軍は急いで取って返そうとしたが、後ろから出てくる味方とぶつかって大混乱を起こす。そこに、
「やあやあ!わしこそは武田家のあるじ、信玄だぞ〜!」
信玄は片手で巨大な軍配を振り回す。端末とは別物である。
「さあさあ家臣たち、敵は崩れたぞ。今じゃ、 武田騎馬軍団、そのぶいここに示せ。とっつげきぃ〜!」
武田軍が攻めかかる。武田の騎馬兵が突撃するのを見ただけで敵は崩れる。敵が館の中に戻るのに混じって武田軍が突入に成功した。
一条邸は落ち、戦は東軍の勝利に終わった。敵将達は皆落ち延びた後であった。
_____________勝利!
東軍___________vs_________西軍
武功28,852,673 ___武功8,743,671
夕焼けが空に映えている。一条邸での戦後処理はまだ終わっていなかった。
「いや、ごめんネ。大事な時に来れなくて〜」
「突然の事でしたからの。今にてもご出馬していただいてありがたく存じます。もし西軍が逆襲に出て参りましたら難儀致しましたからのう」
様子を見に来た東軍の総督・細川勝元と信秀が歓談している。
一方信長は家臣達と共に一条邸の散らかったゴミ(死体など)を片付けている所だった。
野戦ならばともかく花の御所の隣の館に首が付いてたり付いてなかったりの死体が転がっていたらまずいだろう。
首のない死体を抱えて館の近くの空き地に作る予定の塚に置きに向かう信長の前に武田信玄が現れた。
「他の者に聞いたぞ。おぬしが信長じゃな」
「ああそうだが、何だ?」
「お父上が細川殿と話し詰めでの。お父上への伝言を頼みたいのじゃ」
信長は快諾した。
「こたびの戦、ご助力あってありがたくそうろう。これを縁とし、武田・織田の間仲睦まじくやって参りたくそうろう。そんくらい」
「ああ、分かったぜ。伝えとく」
信長が返事する。信玄が今度は信長に対して語る。
「いずれはわしとおぬしの時代になるな。わしはおぬしのような前途有為な家と仲良くやっていきたい。信長、これからよろしく頼むぞ」
信長は少しだけ顔を綻ばせ、
「ああ、武田信玄殿……。頼りにしておくとするか」
信玄がサッと信長の前に手を出す。信長も手を出し、信長と信玄は固い握手を交わしたのであった。
次回『腐敗する幕府』