フューチャーカードバディーファイト SLASH 作:一樂神無
本格復帰一作目になります。
本来だったら『銃弾』を先に投稿すべきなんですが先に新連載を上げます。
カードゲームは初めてですが頑張ります。
とりあえずマジ恋もリメイクしたいな
春の温かさが休みで凝り固まった体をほぐす四月の初め青年はひとり歩いていた。
新学期の初めに騒ぐ同世代の脇目に小魚が岩岩をすり抜けるように人ごみを抜けて行く
「なんかつまらねぇな」
そうつぶやく青年の足元に彼ではない影が覆い重なった。
「なぁに朝から辛気臭い顔してるのさ、『和海』」
そう読まれた青年は影を見上げる、比較的整った中性的な顔をした男だった。
「うるせぇな、毎日がお祭り騒ぎみたいなお前と比べるな『パル子』」
そういうと影の主否、青年を覆っていた小型UFOから一人の女子が飛び降りてきた。
跳ね気味のピンクの髪に頭頂部に稲妻のような触覚のある少女である。
活発そうな服装をしており、ゴーグルで隠れた目は逆行で見えないが笑っていると予測はできる。
「ほんと、中学になってもその口調は変わらないね、いや中学のほうが普通か」
「うなことどうでもいいわ、早くしないと遅刻するぞ、タコ助もお疲れあとはこっちで世話するからお前はお前の用事済ませとけ」
「タコチュー」
青年がそういうとUFOの主であり目の前にいる『奈々菜パル子』のバディモンスターである『火星人ヒーロータコ助』が敬礼のようなポーズをとり飛び去っていた。
それを見送り、青年は軽く右手首を振るとパルコのほうを振り返った。
「さて、行くぞ」
そういい歩きだす青年にパル子は駆け足気味に追いかける。
「なんでタコ助帰したのよ!」
「偶には自分の足で歩け、いくらバディモンスターでもプライベートタイムくらい持たせてやれよ」
「そういわれても……」
いたいところを突かれ小さくつぶやくパルコに青年は手を差し出す。
「いざとなったら呼べばいいし、それに俺がいる」
そういう青年をパルコが見上げ、青年は小さく笑う
「安心しな、俺が守ってやる」
「相変わらず気障な言い回しよね」
「うるさいな」
そう言い合う二人、ふとその耳に聞きなれない物音がした。
振り返ると路地裏で四人の男が一人の少女を取り囲んでいた。
「あぁ、どうしてくれるんだ!?」
「お前がぶつかったせいで腕が折れちまったじゃねぇか」
「イシャリョウよこせや」
取り囲んだ四人のうち三人が口々にいい少女を壁に追い込んでいく
三人それぞれ歯が欠け顔や耳にピアスをつけた明らかにヤンキーじみた格好をしておりその後ろで痛めたのであろう右腕を抑えた男がいた。
そちらはピアスはしているがほかの男に比べたら容姿は整っていた。
「あちゃ、下手なカツアゲ、それもあんないたいけな少女相手に」
いつもの癖で声を張り上げるパル子に男の一人が近寄ってくる。
「あ”あ”ん、何見てんだこら」
そういいパルコに凄む男に、青年は笑顔で答える
「お兄さん朝から精が出ますね、うらやましいです」
そういいながら何気なく二人の間に分け入り男を見上げる
「なんだお前!?」
「そこにいる、彼女僕たちの友達なんでそろそろ返してくれませんかね?待ち合わせに来ないんで探してたんですよ」
「うるせぇ、今取り込んでるんだあっち行け」
「まぁ、見たところ事故みたいですし警察呼んだほうがよさそうですね」
そういい、パル子に視線を送り携帯をいじらせる
その瞬間男が飛びついたその勢いを生かし男と入れ替えるようにパル子動きながら足をかけ転ばせる。そしてそのまま少女のもとに行き彼女を奪取しパル子に呼んでもらったタコ助のUFOに押し込める。そして男たちの手の届かないところに上がってもらうと
そのまま囮になっていたパル子に声をかけるその声に合わせ青年のもとに駆け寄るパル子、青年はそのままバレーボールのアンダートスの様な構えを取り待ち構える。そしてパル子がその勢いのまま階段のように青年を駆け上り飛び上がる。
それを阿吽の呼吸で回収するタコ助、そのまま飛び去るのを眺めながら男たちに振り返る
「さて、残るは俺だけか」
そういうと腕を抑えていた男が『右腕』で殴りかかってきた。
「お兄さんどうしたんだい?その腕折れてたんじゃないのかい?」
洒落交じりのそのセリフに激昂した男たちが一斉に殴りかかってきた。
「面白そうなことしてんじゃねぇか」
声がしたとたん殴りかかってきた一人が宙を舞った。
「俺も混ざらせてもらうぜ」
そういい俺の前に立つ太陽が描かれた短ランと学帽
両腕に巻かれたバンテージを見て青年は溜息を吐いた。
今交差した二人の男
一人は世界を救った太陽を背負いし『番長』
もう一人は己の正義を貫く『断罪者〈ヒーロー〉』
二人が出会い今新たな物語が幕を開ける