フューチャーカードバディーファイト SLASH   作:一樂神無

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いよいよファイト回です


初めて書くのでお見苦しい点がありますがご容赦ください


他はまぁ、いつもの調子です


断罪の剣士

学校終わり、俺はひとり学校近くのカードショップ『キャッスル』に顔を出していた。

理由は単純な暇つぶしとデッキのアイディア集め、一つのデッキを突き詰めていけばおのずとその考え方は固まり最悪ファイトに支障が出る、どんな状況であっても動じない柔軟な発想が勝利を導くというのが俺の持論である。

まぁいろんなワールドに手は出してはいるがそれはコアデッキケースを使わないテーブルファイトでしか使わないので、持ち歩くことはないしな。

 

「お、和海君、今日も情報集めかい?」

そういい声をかけるのはこの店の店長、どこぞの幼馴染ほどではないがファイトの実況や大会運営に初心者ファイターへの指導と幅広い活動をしている俺の数少ない尊敬する大人である。

「お疲れ様です店長、最近どうですか?」

俺は店内を見回しながらそう聞き返すと店長は笑みを浮かべる。

「牙王君の影響からか初心者ファイターのモチベーションが高いから上達が早いね、大会のレベルも鰻登りだから君も油断できないよ」

そう答える店長に俺は苦笑いを浮かべる、確かに最近ファイトしてないし久しぶりに動くかな。

 

そんなことを浮かべていると、背中に軽い衝撃は走るそこにはこの店で見慣れたオレンジブラウンの少女がいた。

「久しぶりだね、Jokerさん」

そういうこの少女、『富士宮風音』この店の常連で『wind』の名でショップランキング1位に輝く強豪、俺も『Joker』という名前で二位につけているが俺の場合参加回数が少ないというくらいで戦績的にはほぼ五分五分である。

風音の頭上で緑色のフクロウみたいな姿になったバディが彼女を諌めてはいるがそれもどこ吹く風である。

「久しぶりだな、最近調子はどうだ?」

俺がそう問いかけると風音は俺を見上げるように笑いかける。

「バッチリだよ、いつでもファイトできるくらい。ねぇ久しぶりに対戦しない?」

風音が後ろにある常設のファイトステージを指さしながら誘ってくる。

俺はジャケット下のショルダーホルスターにつけたデッキケースに手を乗せ受けようとするとファイトステージの方から悲鳴に似た叫び声が聞こえた。

俺は風音を連れてその近くに行くとそこには二人のファイターが言い争っていた。

「私のデッキ返して!」

小学生くらいの女の子がそういい言いながら目の前にいる中学生くらいの男子に必死に手を伸ばす、いや正確にはその手に握られたピンクのコアデッキケースに手を伸ばされていた。

「はん、雑魚ガキの癖に生意気にコアデッキケース持ちやがって、これは没収だ。お嬢ちゃんはお家でお人形で遊んでな!!」

男がそういうと女の子は悔しさから目に涙をためるが依然として手を伸ばすのをやめようとしない。

男は業を煮やし女の子に足をのばすがその足は女の子に向かうことはなかった。

間一髪その場に割り込んだ俺が男の足を左腕で受け止め、遅れて飛び出した風音が泣いている女の子を抱きしめ慰めていた。

「あん?なんだよ。お前は」

「許せないね」

「あん?」

「テメェの小汚い嫉妬心から幼気な女の子から大切なものを奪い、揚句に暴力までふるうことがな」

俺はそう言い男の足を弾き立ち上がる。

「うるせぇな、テメェには関係ないだろ!」

男は俺のセリフに逆上して、俺に殴り掛かってくるがその腕をつかみ捻りあげ、男の持つ女のデッキケースを奪い返し突き飛ばすと、音の子のそばに行きしゃがんで女の子に手渡した。

「よく頑張ったね、あの怖いお兄さんはお兄ちゃんが倒してあげるから」

そういい女の子の頭をなでると、風音の方に目を受ける

「すまないが頼んでもいいか?」

「うん」

「悪いがファイトの約束、後回しでいいか?ちょっと、コイツと断罪するからよ」

そういい俺はコアデッキケースを抜き立ち上がるとガジェットである左腕用の手甲を装備し道化師を模したアイマスクを着ける、目の前で倒れながら俺を睨む男に嘲笑うように言い放つ

「来いよ、屑野郎(チキンボーイ)相手してやる。テメェが勝てたらデッキケースをくれてやる」

そういい俺と男はその場から別れファイトステージに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

ファイトステージに向かうエレベーターに乗り込むと不意に相棒が声をかけた。

「俺が昼寝してる間に面白いことのなってるじゃないか」

「なんだ、相棒珍しく乗り気じゃないか」

「まぁ、あんなもの見せられて黙ってるようなら俺の魂〈プライド〉が許さないしな」

相棒のその言葉に俺は静かに笑う

「そうだな、いくぞ相棒、断罪の時間だ」

 

 

ステージに立った俺たちを待っていたのは、空気を震わす歓声であった。

どうやら、どこかの物好きが騒ぎを周辺に拡散したらしい。

一部では俺に向けたブーイングが聞こえるが集中した俺には意味のない事であった。

 

そんな中、空にこの騒ぎをさらに熱くする存在が到着する。

「とう!バディファイトあるところに私あり!実況はバディファイト界に作一輪の花奈々菜パル子がお送りします。さぁて、今回のファイトはなんとキャッスルでwindと双璧をなすバディファイターJoker選手です。

未だ正体を明かさない正体不明のファイターがこのフィールドに立っています。対するはここら辺で悪名轟かす不良〈ヤンキー〉ファイター剛力通(ごうりきとおる)選手です」

パル子の実況を聞き流しながらデッキをシャッフルする俺、シャッフルを終えケースに戻すとゆっくりと息を整える

そして、仮面越しに相手を睨む

 

「道化の刃がお前を断罪する、ルミナイズ!ソードジョーカー」

なれた手つきでデッキを抜く俺、相手も続いてデッキを抜き構える。

そして放たれる、開戦の合図

「「オープン・ザ・フラッグ」」

「ヒーローワールド」

「デンジャーワールド」

 

「先攻は剛力選手」

パル子の指示で男改め剛力が動き出す。

「チャージ&ドロー、ふん息巻いといてバディなしかよ。滅槍岩抉りを装備そのままファイターにアタック」

緑色の顔のデカいドラゴン、スパイクヴァンが俺に向かって突進してくる、俺はその攻撃を受けるため身構えるそのままファイタースペースを突き破り俺を突き上げる。

 

和海ライフ【8】

衝撃に耐え俺はガジェットを構える

「やるね、確かに実力はあるな、だがな……。」

 

ガジェットからカードのシルエットが出てくる気合を入れ直しそれを引き抜く

「ドロー、チャージ&ドロー」

一気にドローフェイズを走り抜け手札を確認する。

手札は悪くないが、相手センターには防御力6000のスパイクヴァン

攻撃力こそ弱いがあの壁は少々厄介である……が。

「攻略できない壁じゃないな」

そうつぶやくと同時に俺は動き出した。

「まずは俺のバディを紹介しようかね、ゲージ1を払い『断罪の剣士スラッシュ』に変身」

「おおっと、Joker選手いきなり変身してきた!そしてこの変身がバディコールになりますのでライフ1回復します。さてここでタコスコープでチェック&チェック」

和海ライフ【9】

 

『断罪の剣士スラッシュ/サイズ2』

ヒーロー/スラッシュ

攻撃力5000

守備力4000

打撃力2

テキスト

【変身】(ゲージ1を払う)

【フォームチェンジ】(手札にある『スラッシュ』と名の付いたをモンスターに変身したときこのカードを手札に戻してもいい、この効果は1ターンに一度使える)

 

 

「サイズ2、打撃2能力を二つ持っています。Joker選手の代名詞ですね」

パルコの解説が終わり俺は再度動き出す。

「さらに、ライトに白の勇士ロードタクトをコール、レフトにCPライトニングチェイサーをコール」

「おおっと、ここでJoker選手が展開してきたそしてロードタクトの効果で変身を持っているモンスターの攻撃力守備力が1000ずつ上がっている」

「スラッシュとライトニングチェイサーでセンターに連携攻撃」

合計攻撃力【10000】

チェイサーのタックルで怯んだスパイクヴァンをスラッシュの愛刀スラッシュエッジで縦一文字に切り裂く、霧散した光を掻き分けロードタクトが剛力に手に持ったレイピアで突きダメージを与える。

剛力ライフ【8】

「ダメージを与えたところでJoker選手ムーブエンドです」

タクトが自陣に戻ると同時に剛力もチャージ&ドローをすませる

「こんなダメージ屁でもないぜ、キャスト【血流呼気】ライフ4点回復するぜ」

「キャスト【……という夢を見たのさ】その魔法は泡沫の夢に散ってもらう」

「ぐぬぬ、レフトに斧頭竜ドルカス、ライトにアーマナイトガーゴイルをコール、そして滅槍岩抉りを装備。まずはその白い奴をつぶしとくか」

そういい、剛力がロードタクトを破壊する。

「そして、ドルカスでアタック」

俺はドルカスのアタックをあえて受ける

和海ライフ【6】

「そして、ガーゴイルでライトニングチェイサーを破壊、ムーブエンドだ」

 

剛力残りライフ【8】

ゲージ【2】

手札4

滅槍岩抉り装備

モンスター

レフト:斧頭竜ドルカス

ライト:アーマナイトガーゴイル

 

「おおっと、Joker選手先ほどの状況からうって変わり場のモンスターがいなくなってしまった。これはこのターンのドローがすべてを分けます。」

パル子の熱の籠った声を聞きながら俺は運命のドローをする。

「ドロー!」

ドローカードを確認し瞬時にゲージに送るカードを選択投げるようにゲージに送り

再度ドローする。

「きた!さて、剛力さんよ」

「なんだ、もう負けを認めたのか?」

「いや、このターンで決着をつけてやるよ」

「あん?」

わけのわからない状態の剛力を無視し俺は、ギアを上げる。

「キャスト!【そろそろ本気出すぜ!】」

まずドローするそして、待っていたカードが来た

さらにもう一手

「さらにキャスト【ハイパーエナジー】」

残りゲージ【5】

手札4

ゲージはOK

手札にモンスターが一枚、だがこれがある

「キャスト【これが俺の罪だ!】ライフ2払いデッキからスラッシュを二枚もってくる。さてこれからが本番だ。用意はいいか?」

和海ライフ【4】

手札6

ゲージ5

そういい俺は仕上げにかかった。

「いくぜ、断罪の剣士スラッシュをクラッシュフォームにフォームチェンジ」

ゲージを二枚消費し、スラッシュが黒い戦鎧に似たバトルスーツから紅のスーツに変わる、手にはスラッシュエッジではなく身の丈ほどある大太刀のバーストエッジが握られる。

スラッシュは基本フォーム以外場に出せないがそれぞれ強力な効果を持っている、そしてフォームチェンジで変わったカードは

「フォームチェンジで変わったスラッシュは手札に戻る、そしてそのままライトにコール、さらにライトニングチェイサーをレフトにバトルに入るぜ」

相棒たちが一斉に構える

「チェイサーでアタック」

「ノーガード」

剛力残りライフ【6】

「スラッシュでアタック」

「ノーガード」

剛力残りライフ【4】

「そして、俺のアタック」

「キャスト【闘気四方陣】」

「おおっとJoker選手のラストアタックが凌がれてしまった。これでは次のターン和海選手の敗北は火をみ「ファイナルフェイズ!」」

パル子の声を遮り俺は叫んだ。

俺がスラッシュに変身していて

俺と相手のセンターが空いていて

ゲージを3払う

『マキシマム・ブレイク』

変身している己をスタンドさせ打点+2の状態で再度アタックする必殺技

握った刃に炎が燈る

見据えるのは己の敵

「さぁ、断罪の時間だ」

 

つぶやくのは己の覚悟、罪人を屠る

断罪者の罪を背負う覚悟

 

「バーニング・ブレイク」

 

 

紅蓮一閃

 

振るわれた刃が炎と共にライフを砕く

 

 

湧き上がる歓声

 

俺は腰のバックルを外し変身を解除する

 

「断罪完了」

そういい踵を返しファイトステージを去る

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイトステージを降りアイマスクを外すと目の前に風音があの女の子と一緒に待っていた。

笑顔で渡される温いスポーツドリンクで喉を潤し力なく笑う、そんな時女の子が俺の目の前に出てくる。

「ありがとうございました。わたしもお兄さんみたいに強くなれますか?」

その問いに俺は苦笑いを浮かべる

「俺みたいならなくていいよ、なるのなら後ろのお姉さんみたいな、みんなが笑顔になるファイターになりな、そのほうがずっと楽しいから」

 

そういい俺は二人と一緒に歩き出した。

 

 

 

 

その背中を物陰から見る人影に気づかずに

 




さてあとがきです。
今回からはオリカの解説をしたいと思います

第一弾はこれ

断罪の剣士スラッシュ/サイズ2
ヒーロー/スラッシュ
攻撃力5000
守備力4000
打撃力2
テキスト
【変身】(ゲージ1を払う)
【フォームチェンジ】(手札にある『スラッシュ』と名の付いたをモンスターに変身したときこのカードを手札に戻してもいい、この効果は1ターンに一度使える)

この作品のもう一人の主人公ですねちなみに、声優は中村悠一さんをイメージしています。

主人公和海のバディでヒーローWのモンスター平均値的なステータスながらその特徴はやはり変身とフォームチェンジ

変身はご存知ですが、オリジナル能力のフォームチェンジ
簡単にいいますとレジェンドWの装備変更のヒーロー版です。
スラッシュのモチーフが平成ライダーなのでこのような能力になりました。

初期設定だとジャックナイフみたいにソウルガードを持ったアイテムになるはずだったのですが、スタードラゴンと似た感じになりそうだったのでこの形になりました。

作中にも語られていますが基本フォームのスラッシュ以外はモンスタースペースにコールはできないデメリットがあります。

まぁそこをどう生かすかが今後の展開になるんですがね。


それでは次回
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